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VR-2000A: ウオッカリ
しおりを挟むVR-2000A: ウオッカリ
三ツ葉重工業所属
体長高: 172cm(耳含め)
総重量: 95kg
総出力: 220kw
推定総開発費用: 560億円
VR-2000A: ウオッカリは三ツ葉重工業が開発した斥候型クグツである。
融合大陸(コンチネント・オブ・フュージョン)をまたにかける大企業である三ツ葉重工業は、最南端戦争が発生した大陸最南端部から距離にして18兆5000億km以上離れた場所に本社を構えており、最南端部から直近の支社にしても8兆3000億km離れていた。そんなはるか遠くの土地で発生した融合石争奪戦争に対して三つ葉重工業が大した興味を持つはずもなかった。三つ葉重工業がようやくこの戦争に対して興味を持ったのは最南端戦争初期の第一次軍事侵攻を経て第二次軍事侵攻に差し掛かったタイミングであり、その時、日和神聖帝国から投入されたクグツが瞬く間に南東ソルザ連合軍を蹴散らしたことで、その軍事的価値に注意を向けることとなる。
第二次軍事侵攻後、三ツ葉重工業はすぐさまスパイ機を中心とした一個中隊を南東ソルザ連合と日和神聖帝国の融合境界線へと送り込み、そこから撃破されたクグツ数十機を回収したと言われる。
この時、三ツ葉重工業は最南端戦争にたいしていささかも関与するつもりはなかった。そのため、クグツ回収後すぐさま撤退しようとした三ツ葉重工業部隊であったが、情報漏洩を恐れた日和神聖帝国のクグツ部隊に発見され、激しい交戦へと発展してしまったのである。この戦闘により一個中隊をほぼ失うことになった三ツ葉重工業であったが、それによって三ツ葉重工業にとって半信半疑だったクグツの戦闘における優位性の証明がさらに強固なものとなる。幸運だったのは、この戦闘のどさくさに紛れて、2機のクグツを第2876支社へと輸送することに成功していたことで、その回収したクグツを元に三つ葉重工業が初めて開発した機体がこのVR-2000A: ウオッカリであった。
三つ葉重工業を構成する触手冠動物は、ナワタ人の人体構造について全くの無理解であったが、三ツ葉重工業の高い技術力によって、まずはできるだけ模倣的にクグツを再現することが優先とされた。その結果、機械工学のみならず生物工学の粋をあつめてその再現が行われ、結果として外見上ほぼナワタ人と見紛う機体が出来上がったのである。
外観は、ベースとなる生体パーツこそナワタ人の一部人種に多い褐色が配色されているものの、外装は三ツ葉重工業の特徴である紺色をベースとした配色がなされていた。胴体部装甲は三ツ葉重工業が独自開発したアラミディカル合金繊維であり、その重量に反して物理飛翔体の射出による攻撃兵装に対してほぼ無力化するほどの防御力を有していたと言われる。
また、運動性能は開発元となった回収クグツの損傷が激しく、正確な運動性能の測定に失敗しており、クグツの運動性能の再現にはかなりの苦労を伴ったとされている。その苦労の結果か、その出力は総重量: 95kgと軽量ながら 220kwを発生。その出力は日和神聖帝国製のクグツであるVX-4000D:ヴァイパーDを上回っていた。また、ベースとなる生体部分のスペックアップも貪欲に行われており、筋力にして200%、自己再生能力を300%まで高めることで機械部品の数を減らし総重量の低下と自己再生による作戦継続能力の向上を実現している。
兵装は小型化された融合連射砲(フュージョンガトリング)であり、既存の主力機動兵器程度であれば単独で撃破可能な火力を有していた。また、頭部には兎形目から巨大な耳介が移植されており、斥候として高い探査能力が与えられている。
三つ葉重工業が初のクグツとして開発された本機がなぜ斥候型として開発されたかは、いくつかの説が存在するが、有力なのは日和神聖帝国製のクグツとの戦闘で一個中隊を失った事実を、三ツ葉重工業上層部が重く受け止めたという説で、さらなるクグツ研究のためのに、同じくクグツを投入すべきという考えがあったからだとされている。
VR-2000A: ウオッカリは初期型が10機生産。試験運用でその有用性が証明されのちに、1000機が本格生産され、各種調査用に投入されることとなる。
三つ葉重工業という、ナワタ人とは無縁且つ広大な領域を支配する巨大企業がナワタ人型クグツを最初に開発、量産化したことは、その後のクグツという兵器系統を決定づけたとも言われ、このことが、ある種凡庸な機体とも言われたVR-2000A: ウオッカリが、歴史的機体の1機として記録される一旦となっているのである。
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