13 / 43
強かな女、鈍感な男
強かな女(1)
しおりを挟む
*****
「あれ、校長は……?」
職員室に戻った火神は、がらんとした室内を見渡した。
部活やら補習やらで出払っている人が多いらしく、職員室に残っているのは、英語の真山や化学の須藤をはじめ、数えるほどしかいない。
「校長先生なら、もう帰られましたよ」
火神の姿を認めて立ち上がった真山が、彼の元へと近寄ってくる。
「え、でも……校長が私を呼んでたんですよね?」
先ほどの内線で、真山から言われたのだ。
『校長先生が火神先生を捜している。なかなか捕まらなくて機嫌が悪いから、早く来てほしい』と――。
「そうでしたっけ? 火神先生が遅いから、待ちきれなくて帰られたんじゃないですか」
「は?」
何ら悪びれることなく、空っ惚ける真山の顔を、火神はまじまじと見返した。
そんな火神の視線に気づいているのかいないのか……真山は涼しい顔で続ける。
「なかなか電話に出られないので、化学室にはいらっしゃらないのかと思いました」
(その割には、ずいぶんしつこかったが……)
「何してらしたんです?」
薄く笑みを浮かべながら、真山が火神を見上げてくる。
「……三年生の補習です」
「あぁ……羽澄さんですか?」
「え? えぇ……まあ」
(どうして知ってるんだ?)
火神は不審に思いながら、曖昧に頷く。
「ずいぶん親身なんですねぇ……担任でもないのに」
(今日はやけに突っかかってくるな)
火神は真山の態度に違和感を覚えながらも、最後に付け加えられた嫌味には気づかないフリをして、
「ええ。あいつはM大の医療科学を目指してるみたいですし。あそこは化学必須だから、せめて人並みの成績には引き上げてやりたいと思いまして……」
当たり障りのない答えを返した。
「さっすが火神先生! 生徒思いなんですねぇ」
真山はパチンと手を合わせて大袈裟に誉め称えると、上目遣いに媚びるような視線を火神に投げかけた。あからさまな世辞に、火神は顔を引きつらせて苦笑いするしかない。
「でも、彼女……」
赤く塗られた唇を三日月の形に歪めながら、真山が意味深に呟く。
そのまま口をつぐんで、なかなか続きを言おうとしない真山に、
「……羽澄が、どうかしましたか?」
苛立ちを抑えきれなくなった火神が先を促す。
「いえ……。彼女、大人しそうな顔して……けっこう盛んらしいですもんね」
「はぁ?」
教え子であるひな子をどこか馬鹿にしたような言い回しに、火神の口から思わず不機嫌丸出しの声が漏れる。
「気になります? ……羽澄さんのこと」
口元に笑みをたたえたまま、真山が意味ありげに火神の顔を見つめた。
火神は無言で真山を見返した。込み上げる不快感を抑えようとして、表情がなくなる。
(この女、誰にでも愛想がいいけど……。いつも目の奥が笑ってないんだよな)
火神は自分より三歳ほど年下のこの同僚を、そんなふうに評価していた。
真山が自分を狙っているらしいことはとっくに承知していたが、残念ながら、ウラオモテのある女は好きじゃない。一緒にいても気が休まらないし、言葉の裏にある本心をいちいち探らなきゃいけないのも面倒だ。
(羽澄くらいわかりやすいほうが、よっぽど可愛いらしいな)
火神はついさっきまで自分の腕の中にいたひな子の素直な反応を思い出して、思わず頬をほころばせた。口では嫌だと言いながら、火神の触れた先からすぐに熱を帯びる肌と、潤んだ瞳……。
「どうされました、火神先生? なんだか嬉しそうですけど」
だしぬけに表情を緩めた火神を、真山が訝しんだ。
真山の指摘に、火神の緩んだ口元が再び引き結ばれる。ひな子との睦事をこの女に邪魔されたのかと思うと、真山に対する苛立ちがますます募った。
険しい表情を浮かべる火神の顔に影が差す。
室内を淡く照らしていた夕暮れの光が翳って、人気のない職員室が重苦しい空気に覆われる。
「きゃ……っ」
いつのまにか分厚い雲に覆われていた空がピカっと光ったかと思うと、校舎を震わすほどの雷鳴が轟いた。
真山が小さく悲鳴を上げて、火神の胸元に寄りかかってくる。
(雷ごときにビビるタマじゃねえだろ)
火神は雷を怖がってみせる真山を冷めた目で見下ろしながら、意地悪くそんなことを思った。
「そういえば……火神先生、車通勤でしたよね? 送ってもらえます?」
小首をかしげながら微笑む真山を見て、
(図々しい女だ……)
火神は気付かれないように小さく舌打ちした。
自分が誘えば、男は誰でも喜んで尻尾を振ると思っている。
己の美しさを自覚していて、その使いどころも熟知している強かな女――。
真山みたいな女は、火神が一番苦手とするタイプだった。
「やあやあ、ちょうどいいじゃないですか。なんだか季節外れの台風が近づいてるみたいだし。火神先生、送っていってあげなさいよ」
ふたりのやり取りと見ていたらしい須藤先生が、真山の提案を後押しするように口を添えた。
「はぁ」
余計なことを……とは思ったものの、同じ科の先輩教師に言われて、火神はしぶしぶ頷くしかなかった。そもそも須藤は火神の父親とも親交があり、昔から知っていることもあって頭が上がらないのだ。
「わぁ、助かりますー。須藤先生、ありがとうございます!」
真山は須藤に向かって、ニコリと微笑んだ。
若くて美しい女に笑いかけられた須藤がデレデレと嬉しそうに目尻を下げている。
「火神先生も……ありがとうございます」
火神にも礼を言った真山がペロリと自分の唇をひと舐めしてから、少し背伸びをして火神の耳元に顔を寄せる。
「実は、ちょっとお話したいこともあるんです。……羽澄さんのことで」
「……え?」
火神が聞き返すと、ヌラヌラと濡れた真山の赤い唇がすぐ近くにあった。ふわりと鼻をついた口紅の匂いに、火神は思わず眉をしかめる。
――ピカッ……!
もう一度雷鳴が轟いたかと思うと、黒い雲から勢いよく降り出した雨が地面を激しく叩きつけた。風になぶられた大粒の雨が、職員室の窓をガタガタと揺らす。
「キャア……っ!」
大袈裟なくらいに怯えた様子の真山が火神にしがみついた。白衣をぎゅっと握りしめて、身体をすり寄せてくる。ピッタリとフィットしたV字ニットの襟ぐりから、程よく盛り上がった胸の谷間が覗いていた。彼女より頭ひとつ背の高い火神の顔の位置からは嫌でも目に入ってしまう。
火神の視線がそこに注がれているのを確認した真山が、満足そうに口角を引き上げる。
「……じゃあ、行きましょうか」
「あれ、校長は……?」
職員室に戻った火神は、がらんとした室内を見渡した。
部活やら補習やらで出払っている人が多いらしく、職員室に残っているのは、英語の真山や化学の須藤をはじめ、数えるほどしかいない。
「校長先生なら、もう帰られましたよ」
火神の姿を認めて立ち上がった真山が、彼の元へと近寄ってくる。
「え、でも……校長が私を呼んでたんですよね?」
先ほどの内線で、真山から言われたのだ。
『校長先生が火神先生を捜している。なかなか捕まらなくて機嫌が悪いから、早く来てほしい』と――。
「そうでしたっけ? 火神先生が遅いから、待ちきれなくて帰られたんじゃないですか」
「は?」
何ら悪びれることなく、空っ惚ける真山の顔を、火神はまじまじと見返した。
そんな火神の視線に気づいているのかいないのか……真山は涼しい顔で続ける。
「なかなか電話に出られないので、化学室にはいらっしゃらないのかと思いました」
(その割には、ずいぶんしつこかったが……)
「何してらしたんです?」
薄く笑みを浮かべながら、真山が火神を見上げてくる。
「……三年生の補習です」
「あぁ……羽澄さんですか?」
「え? えぇ……まあ」
(どうして知ってるんだ?)
火神は不審に思いながら、曖昧に頷く。
「ずいぶん親身なんですねぇ……担任でもないのに」
(今日はやけに突っかかってくるな)
火神は真山の態度に違和感を覚えながらも、最後に付け加えられた嫌味には気づかないフリをして、
「ええ。あいつはM大の医療科学を目指してるみたいですし。あそこは化学必須だから、せめて人並みの成績には引き上げてやりたいと思いまして……」
当たり障りのない答えを返した。
「さっすが火神先生! 生徒思いなんですねぇ」
真山はパチンと手を合わせて大袈裟に誉め称えると、上目遣いに媚びるような視線を火神に投げかけた。あからさまな世辞に、火神は顔を引きつらせて苦笑いするしかない。
「でも、彼女……」
赤く塗られた唇を三日月の形に歪めながら、真山が意味深に呟く。
そのまま口をつぐんで、なかなか続きを言おうとしない真山に、
「……羽澄が、どうかしましたか?」
苛立ちを抑えきれなくなった火神が先を促す。
「いえ……。彼女、大人しそうな顔して……けっこう盛んらしいですもんね」
「はぁ?」
教え子であるひな子をどこか馬鹿にしたような言い回しに、火神の口から思わず不機嫌丸出しの声が漏れる。
「気になります? ……羽澄さんのこと」
口元に笑みをたたえたまま、真山が意味ありげに火神の顔を見つめた。
火神は無言で真山を見返した。込み上げる不快感を抑えようとして、表情がなくなる。
(この女、誰にでも愛想がいいけど……。いつも目の奥が笑ってないんだよな)
火神は自分より三歳ほど年下のこの同僚を、そんなふうに評価していた。
真山が自分を狙っているらしいことはとっくに承知していたが、残念ながら、ウラオモテのある女は好きじゃない。一緒にいても気が休まらないし、言葉の裏にある本心をいちいち探らなきゃいけないのも面倒だ。
(羽澄くらいわかりやすいほうが、よっぽど可愛いらしいな)
火神はついさっきまで自分の腕の中にいたひな子の素直な反応を思い出して、思わず頬をほころばせた。口では嫌だと言いながら、火神の触れた先からすぐに熱を帯びる肌と、潤んだ瞳……。
「どうされました、火神先生? なんだか嬉しそうですけど」
だしぬけに表情を緩めた火神を、真山が訝しんだ。
真山の指摘に、火神の緩んだ口元が再び引き結ばれる。ひな子との睦事をこの女に邪魔されたのかと思うと、真山に対する苛立ちがますます募った。
険しい表情を浮かべる火神の顔に影が差す。
室内を淡く照らしていた夕暮れの光が翳って、人気のない職員室が重苦しい空気に覆われる。
「きゃ……っ」
いつのまにか分厚い雲に覆われていた空がピカっと光ったかと思うと、校舎を震わすほどの雷鳴が轟いた。
真山が小さく悲鳴を上げて、火神の胸元に寄りかかってくる。
(雷ごときにビビるタマじゃねえだろ)
火神は雷を怖がってみせる真山を冷めた目で見下ろしながら、意地悪くそんなことを思った。
「そういえば……火神先生、車通勤でしたよね? 送ってもらえます?」
小首をかしげながら微笑む真山を見て、
(図々しい女だ……)
火神は気付かれないように小さく舌打ちした。
自分が誘えば、男は誰でも喜んで尻尾を振ると思っている。
己の美しさを自覚していて、その使いどころも熟知している強かな女――。
真山みたいな女は、火神が一番苦手とするタイプだった。
「やあやあ、ちょうどいいじゃないですか。なんだか季節外れの台風が近づいてるみたいだし。火神先生、送っていってあげなさいよ」
ふたりのやり取りと見ていたらしい須藤先生が、真山の提案を後押しするように口を添えた。
「はぁ」
余計なことを……とは思ったものの、同じ科の先輩教師に言われて、火神はしぶしぶ頷くしかなかった。そもそも須藤は火神の父親とも親交があり、昔から知っていることもあって頭が上がらないのだ。
「わぁ、助かりますー。須藤先生、ありがとうございます!」
真山は須藤に向かって、ニコリと微笑んだ。
若くて美しい女に笑いかけられた須藤がデレデレと嬉しそうに目尻を下げている。
「火神先生も……ありがとうございます」
火神にも礼を言った真山がペロリと自分の唇をひと舐めしてから、少し背伸びをして火神の耳元に顔を寄せる。
「実は、ちょっとお話したいこともあるんです。……羽澄さんのことで」
「……え?」
火神が聞き返すと、ヌラヌラと濡れた真山の赤い唇がすぐ近くにあった。ふわりと鼻をついた口紅の匂いに、火神は思わず眉をしかめる。
――ピカッ……!
もう一度雷鳴が轟いたかと思うと、黒い雲から勢いよく降り出した雨が地面を激しく叩きつけた。風になぶられた大粒の雨が、職員室の窓をガタガタと揺らす。
「キャア……っ!」
大袈裟なくらいに怯えた様子の真山が火神にしがみついた。白衣をぎゅっと握りしめて、身体をすり寄せてくる。ピッタリとフィットしたV字ニットの襟ぐりから、程よく盛り上がった胸の谷間が覗いていた。彼女より頭ひとつ背の高い火神の顔の位置からは嫌でも目に入ってしまう。
火神の視線がそこに注がれているのを確認した真山が、満足そうに口角を引き上げる。
「……じゃあ、行きましょうか」
0
あなたにおすすめの小説
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
灰かぶりの姉
吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。
「今日からあなたのお父さんと妹だよ」
そう言われたあの日から…。
* * *
『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。
国枝 那月×野口 航平の過去編です。
あなたがいなくなった後 〜シングルマザーになった途端、義弟から愛され始めました〜
瀬崎由美
恋愛
石橋優香は夫大輝との子供を出産したばかりの二十七歳の専業主婦。三歳歳上の大輝とは大学時代のサークルの先輩後輩で、卒業後に再会したのがキッカケで付き合い始めて結婚した。
まだ生後一か月の息子を手探りで育てて、寝不足の日々。朝、いつもと同じように仕事へと送り出した夫は職場での事故で帰らぬ人となる。乳児を抱えシングルマザーとなってしまった優香のことを支えてくれたのは、夫の弟である宏樹だった。二歳年上で公認会計士である宏樹は優香に変わって葬儀やその他を取り仕切ってくれ、事あるごとに家の様子を見にきて、二人のことを気に掛けてくれていた。
息子の為にと自立を考えた優香は、働きに出ることを考える。それを知った宏樹は自分の経営する会計事務所に勤めることを勧めてくれる。陽太が保育園に入れることができる月齢になって義弟のオフィスで働き始めてしばらく、宏樹の不在時に彼の元カノだと名乗る女性が訪れて来、宏樹へと復縁を迫ってくる。宏樹から断られて逆切れした元カノによって、彼が優香のことをずっと想い続けていたことを暴露されてしまう。
あっさりと認めた宏樹は、「今は兄貴の代役でもいい」そういって、優香の傍にいたいと願った。
夫とは真逆のタイプの宏樹だったが、優しく支えてくれるところは同じで……
夫のことを想い続けるも、義弟のことも完全には拒絶することができない優香。
靴屋の娘と三人のお兄様
こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!?
※小説家になろうにも投稿しています。
俺と結婚してくれ〜若き御曹司の真実の愛
ラヴ KAZU
恋愛
村藤潤一郎
潤一郎は村藤コーポレーションの社長を就任したばかりの二十五歳。
大学卒業後、海外に留学した。
過去の恋愛にトラウマを抱えていた。
そんな時、気になる女性社員と巡り会う。
八神あやか
村藤コーポレーション社員の四十歳。
過去の恋愛にトラウマを抱えて、男性の言葉を信じられない。
恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。
そんな時、バッグを取られ、怪我をして潤一郎のマンションでお世話になる羽目に......
八神あやかは元恋人に騙されて借金を払う生活を送っていた。そんな矢先あやかの勤める村藤コーポレーション社長村藤潤一郎と巡り会う。ある日あやかはバッグを取られ、怪我をする。あやかを放っておけない潤一郎は自分のマンションへ誘った。あやかは優しい潤一郎に惹かれて行くが、会社が倒産の危機にあり、合併先のお嬢さんと婚約すると知る。潤一郎はあやかへの愛を貫こうとするが、あやかは潤一郎の前から姿を消すのであった。
訳あり冷徹社長はただの優男でした
あさの紅茶
恋愛
独身喪女の私に、突然お姉ちゃんが子供(2歳)を押し付けてきた
いや、待て
育児放棄にも程があるでしょう
音信不通の姉
泣き出す子供
父親は誰だよ
怒り心頭の中、なしくずし的に子育てをすることになった私、橋本美咲(23歳)
これはもう、人生詰んだと思った
**********
この作品は他のサイトにも掲載しています
俺に抱かれる覚悟をしろ〜俺様御曹司の溺愛
ラヴ KAZU
恋愛
みゆは付き合う度に騙されて男性不信になり
もう絶対に男性の言葉は信じないと決心した。
そんなある日会社の休憩室で一人の男性と出会う
これが桂木廉也との出会いである。
廉也はみゆに信じられない程の愛情を注ぐ。
みゆは一瞬にして廉也と恋に落ちたが同じ過ちを犯してはいけないと廉也と距離を取ろうとする。
以前愛した御曹司龍司との別れ、それは会社役員に結婚を反対された為だった。
二人の恋の行方は……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる