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負けたことないから……
負けたことないから……(2)
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火神は少しだけ身を乗り出して、その男子生徒と女子生徒のやりとりに耳をすませる。
「三位だったんだし、十分スゴいって……」
「それだよ! 二位ならまだしも、三位って……俺の上に二人もいるなんてさぁ……!」
大げさに嘆いた男子がズズっと音を立てて鼻を啜った。
ちょっと負けたぐらいでそんなに泣くなよ、めんどくさい男だな……。
ジリジリと肌を灼く夏の暑さも相まって、火神のイラ立ちが高まっていく。
「でも、よかったねぇ。りゅうちゃん」
女子のほうが能天気な明るい声で笑った。
「は? なにがいいんだよ!?」
場違いな笑顔を浮かべてみせる女子に向かって、男子が食ってかかる。
「りゅうちゃんって、今まで負けたことなかったでしょ?」
「そりゃあ、俺は地元じゃ最強だしな」
”りゅうちゃん”が、鼻を啜り上げながら、得意気に胸を反らした。
「……でも、それってよくないことだと、私はずっと思ってた」
「はぁ!?」
男子が素っ頓狂な叫び声を上げて、隣に座る女子をキッと睨みつける。
「なんでだよ!? ひな子は俺が負ければいいと思ってんの?」
「もちろん、勝ってほしいと思ってるよ。でも、『負け』を知らない人は強くなれないよ」
”ひな子”と呼ばれた女子生徒が、激昂する男子を宥めるように続ける。
「負けたことのない人は弱い……というか脆いと思う」
神妙な声で告げてから、ひな子は隣に座る男子の顔を見つめた。
「この間、テレビで見たんだけど……。ガラスってね、強度を高めるためにものすっごい高い温度で加熱したあと、急速に冷やすんだって」
「ん? なんの話?」
脈絡もなく飛んだ話題に、男子が戸惑ったように首を傾げた。
「りゅうちゃんはガラスと同じだって話」
「……それは、俺のメンタルがガラスみたいに脆い、って言いたいのか?」
「うん」
女子生徒が大きく頷く。
「今のりゅうちゃんは、ちょっと叩いたらすぐにヒビ割れちゃうガラス細工みたいなもんだよ。めそめそ泣いちゃってさ」
「悪かったな……」
容赦ない指摘に、男子が拗ねたように口を尖らせた。
「ふっ……やっぱり、女子のほうが大人だな」
ふたりのやり取りを聞いていた火神の頬が思わず緩んだ。
会話の内容から察するに、彼らは同級生だと思われるが、いつまでも子供みたいにいじけている男子と違って、女子のほうがよっぽどたくましくて前向きだ。
「りゅうちゃんは、今、冷やされてる最中なんだよ」
「は?」
「人間もガラスと同じだと思うな。良いときだけじゃ強くなれない。良いときもあれば悪いときもある。熱いときもあれば冷たいときもある。どっちも経験することによって鍛えられていくんだと、私は思う!」
「お、おぅ……?」
熱弁をふるう女子に圧倒されたように、男子が身体を仰け反らせた。
「龍ちゃんだって、『次こそは負けてたまるか』って思ってるでしょ? 思ってるよね? だったら、いつまでも泣いてないで早く練習に戻らないと……。この悔しい気持ちを晴らすために練習したら、結果的に今より強くなれるはずだもん。ちがう?」
「お……おう! そうだな!」
女子生徒の熱い励ましを受けて、いつのまにか男子の涙は止まっていたみたいだ。
すっかり元気を取り戻したらしい少年が勢いよく立ち上って、プールの方へと走り出した。その後ろ姿をしばらく満足そうに見つめていた少女も、やがてプールの方へと駆けていった。
「若いなぁ……」
ふたりのやり取りを見ていた火神の口から思わず笑みがこぼれた。
「いいなぁ、あいつ」
ふと口をついたその言葉の意味を、当時の火神は深く考えなかった。
ただ、この時のひな子と龍一郎のやり取りを、火神はこの後、何度となく思い出すことになる。
*****
「水島くん? 彼はけっこう将来有望なんだよねぇ。オリンピックとか行っちゃうかもしれませんよ」
水泳部の顧問をしている山根先生に彼らのことを尋ねると、嬉しそうに微笑みながら教えてくれた。
一年生の羽澄ひな子と、水島龍一郎。
水島のほうは中学の頃から全国大会にも出場するような選手で、この学校にもスポーツ推薦で入ったらしい。一方の羽澄はそこまで目立った成績は上げておらず、一般入試で入っている。
「山根先生は水泳の経験あるんですか?」
山根は数学を担当している男性教諭だ。比較的、歳が近いので、新人の火神に対して何かと世話を焼いてくれる。まぁ歳が近いといっても、ひと回り近く上なのだが。
いかにも気弱そうな風貌が特徴の優男で、身長は火神と同じくらいある。とはいえ、ひょろりとした痩身には筋肉らしきものはほとんどついていないように見える。
「ないですよー。子供の頃、近所のスイミングスクールにちょっと通ってたくらいで」
「それで、顧問なんてさせられてるんですか?」
「顧問といっても、名前だけですから。実際の指導には外部からコーチやOBに来てもらってますし」
「はぁ、そんなもんですか」
火神は完全に他人事といったように適当な相づちを打った。
まさかこの仕事が二年後、自分に降りかかってくることになろうとは……この時の火神は夢にも思っていなかった。
あの日以来、火神は彼女をよく目にするようになっていた。自分でも無意識のうちに目が追ってしまうのだ、ひな子の姿を――。
火神自身はこの現象を「観察」と位置づけていた。羽澄ひな子は興味深い研究対象である、と。
だから羽澄が二年になって彼女の授業を担当することになったときは柄にもなく胸が騒いだ。
まるで、小学生の頃のクラス替えで気になる女の子と同じクラスになった時みたいな――
「って、なにバカなこと考えてるんだ……俺は」
羽澄の化学の成績は惨憺たるものだったし、水泳部の練習がきついのか、授業中寝ていることも何度かあった。
(おい、こっち見ろよ!)
心の中で念じてみても、ひな子が火神に特別な注意を向けることはなかった。
羽澄の視線の先にはいつも……水島がいた。
*****
「ほう」
火神の話を聞き終わった丹野が、腕を組みながら唸った。
「たしかに人生には失敗や挫折がつきものだ。失敗こそ成功の母。それを強化ガラスの風冷強化法で例えるなんて……女子高生とは思えぬセンスの良さだな」
そこに食いつくのか、と火神は驚いたが、この先輩はそういう人だった。
「火神が惚れるのもわかる」
「え?」
そんな理由で俺は羽澄に惹かれているのか?
生真面目な火神はしばし考え込んだ。
「お前、羨ましいんだろ?」
「え……」
ふいに投げかけられた丹野の問いかけに、火神が言葉をなくす。
「その水島って少年のことが羨ましくて仕方ない、って顔してるぞ」
丹野は自信満々に断言して、火神の目を見つめた。
「お前もあの子にそんな風に一途に想われたいんだろう」
「そう……なんでしょうか?」
自分を射抜くように見つめる丹野の視線を受け止めきれなくて、火神は下を向いた。
たしかに、あの時、ひな子が水島のために発した言葉は、火神の胸にも強く刻まれた。
仕事がうまくいかないあの頃の自分のなかに、すーっと染み入るように入り込んできたのだ。彼女の言葉が。彼女の想いが。彼女の存在が――。
火神は自分も「冷やされている」のだと思った。
ガラスは加熱後に急冷することで、表面に圧縮応力層を生成して表面強度を高めることができる。それと同じように、自分もこの時期を乗り越えることで強くなれるのだと考えることにしたのだ。うまくいかない時は、透きとおった……けれど決して割れない強靭なガラスを頭の中にイメージした。
あれから二年、火神が曲がりなりにも教師を続けていられるのは、ひな子の言葉のおかげだった。
それなのに、途中でその道を離れてしまっていいのだろうか……。
「もう少しだけ、この仕事を続けてみます。せっかく声をかけてもらったのに、すみません」
火神は丹野に向かって頭を下げた。
「そうか、残念だな。まぁ気が変わったら、いつでも言ってくれよ。あと、淫行はほどほどにな」
本気とも冗談ともつかない丹野の言葉に、火神は苦笑いするしかなかった。
「そうだよな、せめて、あいつが卒業するまでは……」
口の中で呟きながら、火神は自分のことを一心に見つめていた……ひな子の潤んだ瞳を思い出していた。
「三位だったんだし、十分スゴいって……」
「それだよ! 二位ならまだしも、三位って……俺の上に二人もいるなんてさぁ……!」
大げさに嘆いた男子がズズっと音を立てて鼻を啜った。
ちょっと負けたぐらいでそんなに泣くなよ、めんどくさい男だな……。
ジリジリと肌を灼く夏の暑さも相まって、火神のイラ立ちが高まっていく。
「でも、よかったねぇ。りゅうちゃん」
女子のほうが能天気な明るい声で笑った。
「は? なにがいいんだよ!?」
場違いな笑顔を浮かべてみせる女子に向かって、男子が食ってかかる。
「りゅうちゃんって、今まで負けたことなかったでしょ?」
「そりゃあ、俺は地元じゃ最強だしな」
”りゅうちゃん”が、鼻を啜り上げながら、得意気に胸を反らした。
「……でも、それってよくないことだと、私はずっと思ってた」
「はぁ!?」
男子が素っ頓狂な叫び声を上げて、隣に座る女子をキッと睨みつける。
「なんでだよ!? ひな子は俺が負ければいいと思ってんの?」
「もちろん、勝ってほしいと思ってるよ。でも、『負け』を知らない人は強くなれないよ」
”ひな子”と呼ばれた女子生徒が、激昂する男子を宥めるように続ける。
「負けたことのない人は弱い……というか脆いと思う」
神妙な声で告げてから、ひな子は隣に座る男子の顔を見つめた。
「この間、テレビで見たんだけど……。ガラスってね、強度を高めるためにものすっごい高い温度で加熱したあと、急速に冷やすんだって」
「ん? なんの話?」
脈絡もなく飛んだ話題に、男子が戸惑ったように首を傾げた。
「りゅうちゃんはガラスと同じだって話」
「……それは、俺のメンタルがガラスみたいに脆い、って言いたいのか?」
「うん」
女子生徒が大きく頷く。
「今のりゅうちゃんは、ちょっと叩いたらすぐにヒビ割れちゃうガラス細工みたいなもんだよ。めそめそ泣いちゃってさ」
「悪かったな……」
容赦ない指摘に、男子が拗ねたように口を尖らせた。
「ふっ……やっぱり、女子のほうが大人だな」
ふたりのやり取りを聞いていた火神の頬が思わず緩んだ。
会話の内容から察するに、彼らは同級生だと思われるが、いつまでも子供みたいにいじけている男子と違って、女子のほうがよっぽどたくましくて前向きだ。
「りゅうちゃんは、今、冷やされてる最中なんだよ」
「は?」
「人間もガラスと同じだと思うな。良いときだけじゃ強くなれない。良いときもあれば悪いときもある。熱いときもあれば冷たいときもある。どっちも経験することによって鍛えられていくんだと、私は思う!」
「お、おぅ……?」
熱弁をふるう女子に圧倒されたように、男子が身体を仰け反らせた。
「龍ちゃんだって、『次こそは負けてたまるか』って思ってるでしょ? 思ってるよね? だったら、いつまでも泣いてないで早く練習に戻らないと……。この悔しい気持ちを晴らすために練習したら、結果的に今より強くなれるはずだもん。ちがう?」
「お……おう! そうだな!」
女子生徒の熱い励ましを受けて、いつのまにか男子の涙は止まっていたみたいだ。
すっかり元気を取り戻したらしい少年が勢いよく立ち上って、プールの方へと走り出した。その後ろ姿をしばらく満足そうに見つめていた少女も、やがてプールの方へと駆けていった。
「若いなぁ……」
ふたりのやり取りを見ていた火神の口から思わず笑みがこぼれた。
「いいなぁ、あいつ」
ふと口をついたその言葉の意味を、当時の火神は深く考えなかった。
ただ、この時のひな子と龍一郎のやり取りを、火神はこの後、何度となく思い出すことになる。
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「水島くん? 彼はけっこう将来有望なんだよねぇ。オリンピックとか行っちゃうかもしれませんよ」
水泳部の顧問をしている山根先生に彼らのことを尋ねると、嬉しそうに微笑みながら教えてくれた。
一年生の羽澄ひな子と、水島龍一郎。
水島のほうは中学の頃から全国大会にも出場するような選手で、この学校にもスポーツ推薦で入ったらしい。一方の羽澄はそこまで目立った成績は上げておらず、一般入試で入っている。
「山根先生は水泳の経験あるんですか?」
山根は数学を担当している男性教諭だ。比較的、歳が近いので、新人の火神に対して何かと世話を焼いてくれる。まぁ歳が近いといっても、ひと回り近く上なのだが。
いかにも気弱そうな風貌が特徴の優男で、身長は火神と同じくらいある。とはいえ、ひょろりとした痩身には筋肉らしきものはほとんどついていないように見える。
「ないですよー。子供の頃、近所のスイミングスクールにちょっと通ってたくらいで」
「それで、顧問なんてさせられてるんですか?」
「顧問といっても、名前だけですから。実際の指導には外部からコーチやOBに来てもらってますし」
「はぁ、そんなもんですか」
火神は完全に他人事といったように適当な相づちを打った。
まさかこの仕事が二年後、自分に降りかかってくることになろうとは……この時の火神は夢にも思っていなかった。
あの日以来、火神は彼女をよく目にするようになっていた。自分でも無意識のうちに目が追ってしまうのだ、ひな子の姿を――。
火神自身はこの現象を「観察」と位置づけていた。羽澄ひな子は興味深い研究対象である、と。
だから羽澄が二年になって彼女の授業を担当することになったときは柄にもなく胸が騒いだ。
まるで、小学生の頃のクラス替えで気になる女の子と同じクラスになった時みたいな――
「って、なにバカなこと考えてるんだ……俺は」
羽澄の化学の成績は惨憺たるものだったし、水泳部の練習がきついのか、授業中寝ていることも何度かあった。
(おい、こっち見ろよ!)
心の中で念じてみても、ひな子が火神に特別な注意を向けることはなかった。
羽澄の視線の先にはいつも……水島がいた。
*****
「ほう」
火神の話を聞き終わった丹野が、腕を組みながら唸った。
「たしかに人生には失敗や挫折がつきものだ。失敗こそ成功の母。それを強化ガラスの風冷強化法で例えるなんて……女子高生とは思えぬセンスの良さだな」
そこに食いつくのか、と火神は驚いたが、この先輩はそういう人だった。
「火神が惚れるのもわかる」
「え?」
そんな理由で俺は羽澄に惹かれているのか?
生真面目な火神はしばし考え込んだ。
「お前、羨ましいんだろ?」
「え……」
ふいに投げかけられた丹野の問いかけに、火神が言葉をなくす。
「その水島って少年のことが羨ましくて仕方ない、って顔してるぞ」
丹野は自信満々に断言して、火神の目を見つめた。
「お前もあの子にそんな風に一途に想われたいんだろう」
「そう……なんでしょうか?」
自分を射抜くように見つめる丹野の視線を受け止めきれなくて、火神は下を向いた。
たしかに、あの時、ひな子が水島のために発した言葉は、火神の胸にも強く刻まれた。
仕事がうまくいかないあの頃の自分のなかに、すーっと染み入るように入り込んできたのだ。彼女の言葉が。彼女の想いが。彼女の存在が――。
火神は自分も「冷やされている」のだと思った。
ガラスは加熱後に急冷することで、表面に圧縮応力層を生成して表面強度を高めることができる。それと同じように、自分もこの時期を乗り越えることで強くなれるのだと考えることにしたのだ。うまくいかない時は、透きとおった……けれど決して割れない強靭なガラスを頭の中にイメージした。
あれから二年、火神が曲がりなりにも教師を続けていられるのは、ひな子の言葉のおかげだった。
それなのに、途中でその道を離れてしまっていいのだろうか……。
「もう少しだけ、この仕事を続けてみます。せっかく声をかけてもらったのに、すみません」
火神は丹野に向かって頭を下げた。
「そうか、残念だな。まぁ気が変わったら、いつでも言ってくれよ。あと、淫行はほどほどにな」
本気とも冗談ともつかない丹野の言葉に、火神は苦笑いするしかなかった。
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