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第1章

第19話 ミュゼルさんと魔力リンク

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「えへへ~。まだアマネには、こういうのは早すぎるんじゃないかな~」


 お互いの魔力がリンクをし合うと、タンクトップ姿に酔った顔をしたミュゼルさんが得意げな顔で俺を挑発してくる。彼女は年下の俺に対して、どうやらお姉さんぶりたい様子だ。


 夜になり、締め付けがなく楽なのか、俺の目の前にいるミュゼルさんはタンクトップの下に下着をつけていない。だから彼女の着ているタンクトップには、とある二点に出っ張りが出来ているのが妙にセクシーだ。


「……っ♡……まって♡……だ、だめだって♡」


 魔力リンクが始まり少し経ち、俺の魔力がミュゼルさんの魔力秘孔に簡単に侵入してしまうと、彼女は身悶えながら焦り始める。でも、もう遅い。魔力リンクでの支配権を、すでに俺の魔力が完全に握ってしまったからだ。


「……っ♡……なにこれ♡……くぅぅぅぅぅ♡」


 ゾク♡ゾク♡ゾク♡


 俺が快楽魔法を使いながらミュゼルさんの魔力秘孔にある弱点を的確に刺激していくと、ミュゼルさんが桃色の吐息で困惑の声を出し始める。そしてお互いに立ったままハグをし合っている体勢で、彼女はフルフルと肩を震わせてしまっていた。


 順調に、俺は彼女の体に快楽を与えられているようだ。


 今回も俺は、相手の体に快楽を与えるたびに俺への好感度と信頼が上がるという寝取りスキルの効果を使うことで、ミュゼルさんを寝取り、彼女を罠が張り巡らされた故郷に帰さないつもりでいた。


 だから、俺はミュゼルさんの心も体も魔力リンクによって快楽漬けにするために、より彼女の魔力秘孔に与える快感を強めていくのであった。


 ヒク♡ヒク♡ヒク♡


「……はぁぁぁぁぁ♡……っ♡……まじかぁ♡……アマネに♡……イかされたぁ♡」


 ついに耐えきれなくなったミュゼルさんの体が、魔力解放を起こす。彼女の体が痙攣をするようにして、淀んだ魔力を放出した。その瞬間に、ミュゼルさんは素晴らしく気持ちよさそうなため息をついている。


 快楽により脱力をしながら、俺の体に両手でしがみついていた彼女の上半身がのけぞるようにして跳ねた。


 その際にミュゼルさんが天井を見上げるようにして、ぽつりと今の感情を吐露している。ヒクヒクと魔力秘孔を痙攣させながら体内に魔力解放を起こしている彼女の全身には、今、ものすごく気持ちいい感覚がウネウネと何か別の生き物のように駆け巡っていることだろう。


 その快感にミュゼルさんは天井を見上げながら、ぽーっとよだれを垂らしてしまっていたほどだ。


 俺が視界を下に落とすと、下着をつけていないミュゼルさんのタンクトップにできていたとある二点のポッチが、興奮によってかさらに大きく隆起をしている。


 ミュゼルさんの体は俺との魔力リンクによって、順調に興奮をしてきていた。あとは彼女の心も、これから発情させていけばいい。


 ――にゅううううううん♡


「……アマネ♡……ダメぇ♡……もうおしまい♡……ねっ♡」


「でも、ミュゼルさんの魔力は喜んでるみたいですよ?」


 依然として魔力リンクを続ける俺に対して、ミュゼルさんが小声でお願いをしてきた。俺はそんな彼女の小さな体をひょいと持ち上げてしまうと、お姫様抱っこで、ミュゼルさんを彼女の部屋にあるベッドまで運んでしまう。


「――ひゃあっ♡――アマネぇ♡――ボク♡――恥ずかしいよぉ♡」


 ヘタリと力が抜けきってしまったミュゼルさんの小柄な体をお姫様抱っこして部屋のベッドにまで運ぶ俺の腕の中で、ミュゼルさんが恥ずかしそうに俺を止めようと声をかけてくる。もちろん、俺は止まらない。


 ミュゼルさんの部屋で彼女と二人っきりというチャンスを、このまま終わらせるわけにはいかない。


 俺はこのまま彼女の心を全部、寝取りスキルによってどっぷりと堕とし尽くすつもりだ。


 ――ちゅ♡


「……これ♡……ボクからの♡……サービスだから♡……これで♡……おしまい♡」


 ミュゼルさんはすでに脱力をしてしまった体をなんとか動かすと、お姫様抱っこをされながら俺の頬に軽く触れるキスをしてくる。俺の顔に近づいた彼女の口から香る果実酒の香りが、さらに俺の気分を良くしてくれた。


 ミュゼルさんは俺の頬にキスをすることで、自分が年上のお姉さんとしての矜持を保てたと考えている様子だが、俺は全く取り合わない。


 俺はミュゼルさんの体をやさしくベッドに寝かせると、そのまま仰向けに寝た状態の彼女の体の上に覆いかぶさりながら、快楽魔法を混ぜた魔力リンクを使ってミュゼルさんの魔力秘孔への刺激を再開していった。


 グチュ♡グチュ♡グチュ♡


「――はぁぁぁぁぁぁぁぁん♡――っ♡――っ♡」


 さらに俺がミュゼルさんの魔力秘孔を全身の魔力ごとグチャグチャに心地よくかき混ぜていくと、あまりに強烈な快楽を感じてしまった彼女は俺が着ている服の胸元をギュッと両手で掴みながら、ちょこんと俺の体にしがみついてしまう。どうやらミュゼルさんの体に、限界が近いらしい。


 彼女は俺から与えられる強い快感をなんとか我慢しようと、甘くて熱い吐息を、自分を落ち着かせるように深く早くと繰り返していた。


「……はぁ♡……はぁ♡……っ♡……あぁぁぁぁ♡」


 快楽に瞳をうるませてしまったミュゼルさんが俺を咎めるような態度で、心地よさそうに身悶えている。


 そして、このままでは俺たちの行為が浮気になってしまうと、アマンダさんとマーリンさんに配慮をしたミュゼルさんがお姉さんの顔になって強い口調で俺に注意をうながしてきた。


「君には、アマンダもマーリンもいるでしょう?」


「ミュゼルさんもほしい」


「――もうっ!」


 そんなミュゼルさんに対して、俺は堂々と彼女がハーレムにほしいと宣言をしてしまう。俺のその言葉を聞いたミュゼルさんは、頬を膨らませるようにしてプンプンと怒ってしまった。


 ――にゅうううううううん♡


「……っ♡……っ♡……あっ♡……こらぁ♡」


 しかし、依然としてミュゼルさんは俺に魔力リンク勝負で勝つことが出来ない。彼女は、俺からの快楽責めに為すがままになっている。


 そして俺はそのまま、ミュゼルさんの魔力と心をとろとろに甘くグチャグチャになるまで気持ちよくほぐしていくのであった。


 ヒク♡ヒク♡ヒク♡


「――っ♡――っ♡――っ♡」


 再びとろけるような快楽を伴う魔力解放を引き起こしたミュゼルさんが、意識をさらに白くふわりと溶かしていく。俺の快楽魔法によって興奮したのか、彼女のショーツがグッショリと濡れているのが着ているツナギの上からでも簡単に分かった。


 寝取りスキルの効果で、ミュゼルさんに快感を与えるたびに彼女からの俺への好感度が上がっていく。ずるくてもいい。俺は異世界で、ハーレムを作ることに決めていた。


「……本当に、ちゃんとボクのこと、幸せにしてくれる?」


 そしてついに、ミュゼルさんの心が流れた。タンクトップ姿の彼女が衣服を乱し、胸が服の隙間からはみ出してしまった状態のまま恥ずかしそうな顔で俺の真意を測っている。


 どうやら、ここがターニングポイントらしい。


「はい。俺がミュゼルさんのことを、最高に幸せにします。だから、故郷にいる知り合いとの結婚話は忘れてください。俺が、あなたの夢を応援します」


 だから、俺はミュゼルさんの心を堕とすために、堂々と彼女を幸せにすると宣言した。ミュゼルさんの快楽に潤んで涙目になった青色のかわいい瞳を、じっと真剣にまっすぐ見つめるのを忘れない。


「ミュゼルさんのこと、好きです」


 俺はミュゼルさんの瞳から視線を外さぬまま、揺れる彼女の心にトドメを刺す。俺とミュゼルさんが真剣に見つめ合っている薄暗い室内には、じっとりとした緊張を含む重い沈黙が霧のようになってソワソワと広がっていった。


 そして数秒の思考の後に、無言になったミュゼルさんが俺の言葉に答えを出す。


 ……


 ……


 ……


「……もう……しょうがないなぁ……アマンダとマーリンに引き続き、ボクもアマネに堕とされちゃうなんてな~」


 ――ちゅっ♡


 俺の堂々とした宣言を聞いたミュゼルさんが少しため息をついたあとに、今度はほっぺたではなく俺の唇にキスをしてくれた。どうやらミュゼルさんは、俺を受け入れてくれたようだ。


 その証拠として、さっきまではいたずらっ子で無邪気なボクっ娘だったミュゼルさんの表情が、今は上目遣いの乙女の顔に変化をしてしまっている。


 ベッドの上で俺を見つめる今のミュゼルさんは完全に、女の顔になっていた。


 俺はそんなミュゼルさんを見た正直な感想を、そのまま彼女に伝えることにする。


「ミュゼルさん、かわいいです」


「……アマネのバカ♡」


 ……くちゅ♡……くちゅ♡


 俺の言葉を聞いて照れたように笑うミュゼルさんと舌を絡め合う濃密なキスをしながら、俺は快楽魔法を使い、彼女の体内に俺の魔力を大量に送り込んでいく。


 俺はこのままミュゼルさんの心をさらにどっぷりと、快楽で堕としきるつもりだ。


 ――にゅううううううん♡


「……っ♡……っ♡……っ♡」


 ミュゼルさんが俺に心を開いてくれた心理的効果と、さらには快楽魔法と寝取りスキルとの相乗効果によって彼女の心が俺に魅了をされ始め、あっという間に俺の魔力に染まる。


 ミュゼルさんの心と思考が、俺のスキルによって生まれ変わっていく。


「……っ♡……っ♡……あぁぁぁぁっ♡……なにこれぇ♡……こんなキス♡……初めてだよぉ♡……あっ♡……あっ♡」


 ゾク♡ゾク♡ゾク♡


 俺の寝取りスキルの効果によって魔力が俺の色に変質を始めてしまったミュゼルさんがその禁断の快楽に体を乱し、ベッドに仰向けに寝た状態でそれに覆いかぶさる俺の体にぎゅうっと強い力で抱きついてくる。


 そして体を痙攣させるような激しい快楽の渦の中で、ミュゼルさんは心も体もすべてが俺の魔力色に染まっていった。


 ミュゼルさんの瞳には、俺の快楽魔法に彼女の保有する魔力のすべてが染まりきった証として、ピンク色のハートマークがくっきりと浮かぶことになる。


 彼女の心が、完全に堕ちた瞬間だった。


「……アマネ♡……しちゃおっか♡」


 ミュゼルさんの言葉を合図に、俺たちの行為は先程までの魔力リンクによるイタズラから、恋人同士がする濃密なスキンシップへと激化していく。


 俺たち二人がベッドの上で体をまさぐり合う室内には、男女が体を結び合うときに生まれるあの独特のシンとした緊張感が満ちていった。


「……えへへ~♡……アマネの♡……アレ♡……舐めてあげるね♡」


 身にまとう空気に甘くて妖艶なものを感じさせ始めたミュゼルさんが、いたずらをするときの悪い表情をしながら俺の下半身に移動をする。そしてスルスルと、何の罪悪感もなく俺の穿いているズボンを両手を使って脱がせてくれた。


 ……ちゅぷ♡


 こうして、俺とミュゼルさんの長い夜が始まったのだ。


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