9 / 24
医務室にて 1
しおりを挟む
医務室で俺は、双子の幼女とお医者さんごっこをしていた。
俺が患者で幼女が医者で。
まぁ、ごっこでは無く本当に治療してもらったわけだが。
「セラさまぁー、本当に常人に施してしまって宜しいのですかぁー?」
「黙りなさい、フル! セラ様のお考えに意見するなんて言語道断よ!」
狼に食いちぎられた傷も痛みも嘘のように綺麗さっぱりと消えていた。
まるで逆再生でもするかのように塞がっていくのを、ただ眺めているうちに傷痕すら残らず元通りになっていく様に愕きが隠せなかった。
医務室に着いた俺達は、えらく間延びした喋り方をする天使と、えらくツンツンした天使に治療をされたのだった。
医務室と聞いていたが、およそ不似合いに思える豪華なソファーや調度品。
仕切りの向こうに10基程のベッドが並べられている。
やはりこの部屋も規格外にデカい。
「ありがとう、オク、フル。 あなた達のお陰で助かったわ」
優しい声でそう言って、セラが二人の頭を撫でる。
「えへへっ、セラ様のお役に立てるならお安い御用です!」
「ねぇさまばっかりずるいー、フルも頑張りましたよぉー」
セラより更に小さい身長に童顔、二人とも長い髪を束ねてツインテールにしている。
違いは髪色と前髪くらいだろうか、誰が見ても双子だと認識出来るぐらいに瓜二つである。
フルと呼ばれた天使は銀髪で眉の下辺りで切り揃えられた前髪、オクと呼ばれた天使は黄色みの強い金髪で前髪は左右に分けられている。
あぁ、大きな違いがもう一つある。
オクは絶壁でフルはそこそこ立派な双丘をお持ちである。
「なに人の顔ジーっと見てるのよっ! 異常性癖者の汚い視線であたしを見ないで頂戴っ!」
身体が癒えたと思うと、襲い掛かる言葉の暴力。
見てたのは顔じゃなくて胸部だけどな。
「ねぇさまー、あんまりそういうこと言うの良くないと思いますよぉー」
「そんな事無いわっ! さっきはセラ様の頼みだから何も追及しなかったけど、見てご覧なさい、フル。 女装するような変態男よっ!」
座る俺の背後に走り寄ってきたオクがソファーの背もたれ部分から身を乗り出し、スリット部分を掴んでヒラヒラする。
一定の人種からすれば、この行為はご褒美なのだろうが、あいにく俺はその素養を持ち合わせていない。
そして、あんまりめくると大事な部分がもろだし状態になるんですが……。
「治療してくれた事には感謝しますけど、あんまり私のご主人さまで遊んでると、可愛い顔に消えないアザを作ることになりますよぉ?」
笑顔で握り拳を作ったセリカが優しい口調でオクに語りかける。
表情と口調は優しいが、恫喝としか感じられない禍々しいオーラを放ちながら。
俺をおもちゃにしていたオクは手を止め、怯えた小動物のようにセラの後ろに隠れていった。
「冗談ですっ」
ウインクしながら人差し指を口に沿え、語尾に音符マークでも付随するかのような口振りをするセリカ。
どう見てもあざとい仕草そのものだったが、心ときめいてしまった自分が憎い。
「ふふふ、ごめんなさいね。 二人とも天使以外の方とお話しする機会があんまりないからはしゃいでしまって」
左右両側でしがみ付く双子の頭を撫でながらセラが言う。
「……いや、割と強烈なキャラだったので少々面食らったのは確かだけど。 俺達のケガを治してくれてありがとうな」
双子の顔をそれぞれ交互に見て、俺は治療の礼を述べた。
「変態に礼を言われても全く嬉しくないけどっ!」
「ねぇさまぁー、素直にどういたしましてって言いましょうよぉー」
「黙りなさい、フル! あなたこの変態に籠絡でもされたのっ!?」
「そんなことないですよぉー、でも悪い人じゃなさそうですよぉー」
バタバタと身振り手振りの多い姉に対して、妹のほうは動きが非常におっとりとしていて、その対比が興趣をそそった。
そんな仲睦まじい双子のやりとりを微笑ましく見ていた。
「お二人に伝えておかなければならない重要なお話しがあります。 オク、フル、少しだけ静かにしておいて下さいね」
双子の鎮静化が終わると急にセラが真顔になった。
――――――――――――
「本来であればわたくしがお二人に治癒の魔法をかければ済んだのですが、先刻の悪魔による呪いでそうもいかなくなりました」
「……呪いで魔法が使えなくなったって事か?」
「端的に言えば、そういうことになりますね。 呪いの詳細についてはまだ解りかねますが、天使の力を封じる呪いであると推測しています」
鳥頭が最期に苦し紛れの最後っ屁のように放った一撃にそんな効果があったとは……。
「魔法で解呪とか出来たりしないのか?」
俺の怪我が跡形も無くなるような魔法があるんだ。
きっと呪いを解くことだって可能なはず。
「高位な悪魔の呪いを解く魔法はありません。 アンドラスは序列63番といえど強力な悪魔です。 ……呪いを解くにはアンドラスを完全に消滅させるか、魔王による解呪の二つしか方法は無いでしょうね」
あっさりと否定するセラの言葉。
「あの鳥頭は死んだんじゃないのか?」
アンドラスが負った傷はどう見ても致命傷に見えた。
あの場から消えたのは、ヤツが消滅したという訳じゃなかったのか?
「残念ながら取り逃がしてしまいました。 悪魔を滅するには姿形が完全に無くなるまで消滅させるか、この世界に生きる全ての者の記憶からその悪魔の存在を消し去るか、このどちらかしかありません。」
どっちの方法も酷く難易度が高いような気がする。
「……えらくシビアだな」
「わたくし達天使に関しても、自身で生きる事を辞めるか、核を破壊されるかのどちらかでしか消滅する事はありませんので、ある意味条件は五分ですね」
おいおい、そんなヤツらが戦争してたなんて泥仕合になること必至だ。
「でも私が書庫で読んだ文献には、天使と悪魔の戦争は終わったと書いてありました。 なのに何故さっきの悪魔は襲ってきたのでしょうか?」
静聴していたセリカが口を開く。
「確かに戦争は終わりました。 しかし魔界の貴族社会には派閥があって、あのような戦争再開の機会を虎視眈々と狙う過激派もいるのです」
「……どこの世界でも変わらないって事か」
戦争が無い、というものが平和という言葉の意味だとすれば、現代日本は間違い無く平和だった。
その状態しか知らない俺には、平和という言葉の定義も上手く説明出来ないわけだが。
人間にとって都合の良い環境、というものが平和という言葉の意味であれば、現代日本は平和では無いのかもしれない。
それは単に争いが、命の奪い合いから別の容に変わっただけであって。
「争いに巻き込む形になってしまって本当に申し訳なく思っております、それともう一つ謝罪しないといけない事があります」
それまで俺とセリカの顔を交互にうかがいながら話していたセラが俯いた。
そして、言い淀むように小さく呟く。
「……お二人の寿命に関してですが、数百年、もしくは千年単位かもしれませんが、伸びてしまいました」
俺が患者で幼女が医者で。
まぁ、ごっこでは無く本当に治療してもらったわけだが。
「セラさまぁー、本当に常人に施してしまって宜しいのですかぁー?」
「黙りなさい、フル! セラ様のお考えに意見するなんて言語道断よ!」
狼に食いちぎられた傷も痛みも嘘のように綺麗さっぱりと消えていた。
まるで逆再生でもするかのように塞がっていくのを、ただ眺めているうちに傷痕すら残らず元通りになっていく様に愕きが隠せなかった。
医務室に着いた俺達は、えらく間延びした喋り方をする天使と、えらくツンツンした天使に治療をされたのだった。
医務室と聞いていたが、およそ不似合いに思える豪華なソファーや調度品。
仕切りの向こうに10基程のベッドが並べられている。
やはりこの部屋も規格外にデカい。
「ありがとう、オク、フル。 あなた達のお陰で助かったわ」
優しい声でそう言って、セラが二人の頭を撫でる。
「えへへっ、セラ様のお役に立てるならお安い御用です!」
「ねぇさまばっかりずるいー、フルも頑張りましたよぉー」
セラより更に小さい身長に童顔、二人とも長い髪を束ねてツインテールにしている。
違いは髪色と前髪くらいだろうか、誰が見ても双子だと認識出来るぐらいに瓜二つである。
フルと呼ばれた天使は銀髪で眉の下辺りで切り揃えられた前髪、オクと呼ばれた天使は黄色みの強い金髪で前髪は左右に分けられている。
あぁ、大きな違いがもう一つある。
オクは絶壁でフルはそこそこ立派な双丘をお持ちである。
「なに人の顔ジーっと見てるのよっ! 異常性癖者の汚い視線であたしを見ないで頂戴っ!」
身体が癒えたと思うと、襲い掛かる言葉の暴力。
見てたのは顔じゃなくて胸部だけどな。
「ねぇさまー、あんまりそういうこと言うの良くないと思いますよぉー」
「そんな事無いわっ! さっきはセラ様の頼みだから何も追及しなかったけど、見てご覧なさい、フル。 女装するような変態男よっ!」
座る俺の背後に走り寄ってきたオクがソファーの背もたれ部分から身を乗り出し、スリット部分を掴んでヒラヒラする。
一定の人種からすれば、この行為はご褒美なのだろうが、あいにく俺はその素養を持ち合わせていない。
そして、あんまりめくると大事な部分がもろだし状態になるんですが……。
「治療してくれた事には感謝しますけど、あんまり私のご主人さまで遊んでると、可愛い顔に消えないアザを作ることになりますよぉ?」
笑顔で握り拳を作ったセリカが優しい口調でオクに語りかける。
表情と口調は優しいが、恫喝としか感じられない禍々しいオーラを放ちながら。
俺をおもちゃにしていたオクは手を止め、怯えた小動物のようにセラの後ろに隠れていった。
「冗談ですっ」
ウインクしながら人差し指を口に沿え、語尾に音符マークでも付随するかのような口振りをするセリカ。
どう見てもあざとい仕草そのものだったが、心ときめいてしまった自分が憎い。
「ふふふ、ごめんなさいね。 二人とも天使以外の方とお話しする機会があんまりないからはしゃいでしまって」
左右両側でしがみ付く双子の頭を撫でながらセラが言う。
「……いや、割と強烈なキャラだったので少々面食らったのは確かだけど。 俺達のケガを治してくれてありがとうな」
双子の顔をそれぞれ交互に見て、俺は治療の礼を述べた。
「変態に礼を言われても全く嬉しくないけどっ!」
「ねぇさまぁー、素直にどういたしましてって言いましょうよぉー」
「黙りなさい、フル! あなたこの変態に籠絡でもされたのっ!?」
「そんなことないですよぉー、でも悪い人じゃなさそうですよぉー」
バタバタと身振り手振りの多い姉に対して、妹のほうは動きが非常におっとりとしていて、その対比が興趣をそそった。
そんな仲睦まじい双子のやりとりを微笑ましく見ていた。
「お二人に伝えておかなければならない重要なお話しがあります。 オク、フル、少しだけ静かにしておいて下さいね」
双子の鎮静化が終わると急にセラが真顔になった。
――――――――――――
「本来であればわたくしがお二人に治癒の魔法をかければ済んだのですが、先刻の悪魔による呪いでそうもいかなくなりました」
「……呪いで魔法が使えなくなったって事か?」
「端的に言えば、そういうことになりますね。 呪いの詳細についてはまだ解りかねますが、天使の力を封じる呪いであると推測しています」
鳥頭が最期に苦し紛れの最後っ屁のように放った一撃にそんな効果があったとは……。
「魔法で解呪とか出来たりしないのか?」
俺の怪我が跡形も無くなるような魔法があるんだ。
きっと呪いを解くことだって可能なはず。
「高位な悪魔の呪いを解く魔法はありません。 アンドラスは序列63番といえど強力な悪魔です。 ……呪いを解くにはアンドラスを完全に消滅させるか、魔王による解呪の二つしか方法は無いでしょうね」
あっさりと否定するセラの言葉。
「あの鳥頭は死んだんじゃないのか?」
アンドラスが負った傷はどう見ても致命傷に見えた。
あの場から消えたのは、ヤツが消滅したという訳じゃなかったのか?
「残念ながら取り逃がしてしまいました。 悪魔を滅するには姿形が完全に無くなるまで消滅させるか、この世界に生きる全ての者の記憶からその悪魔の存在を消し去るか、このどちらかしかありません。」
どっちの方法も酷く難易度が高いような気がする。
「……えらくシビアだな」
「わたくし達天使に関しても、自身で生きる事を辞めるか、核を破壊されるかのどちらかでしか消滅する事はありませんので、ある意味条件は五分ですね」
おいおい、そんなヤツらが戦争してたなんて泥仕合になること必至だ。
「でも私が書庫で読んだ文献には、天使と悪魔の戦争は終わったと書いてありました。 なのに何故さっきの悪魔は襲ってきたのでしょうか?」
静聴していたセリカが口を開く。
「確かに戦争は終わりました。 しかし魔界の貴族社会には派閥があって、あのような戦争再開の機会を虎視眈々と狙う過激派もいるのです」
「……どこの世界でも変わらないって事か」
戦争が無い、というものが平和という言葉の意味だとすれば、現代日本は間違い無く平和だった。
その状態しか知らない俺には、平和という言葉の定義も上手く説明出来ないわけだが。
人間にとって都合の良い環境、というものが平和という言葉の意味であれば、現代日本は平和では無いのかもしれない。
それは単に争いが、命の奪い合いから別の容に変わっただけであって。
「争いに巻き込む形になってしまって本当に申し訳なく思っております、それともう一つ謝罪しないといけない事があります」
それまで俺とセリカの顔を交互にうかがいながら話していたセラが俯いた。
そして、言い淀むように小さく呟く。
「……お二人の寿命に関してですが、数百年、もしくは千年単位かもしれませんが、伸びてしまいました」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる