218 / 1,445
本編
27話 トイレと楽しいキャンプ その8
しおりを挟む
それから女性達は笑いながら食事の支度にかかり、ミナとレインは焚火を囲んで静かにしている、
「ほう、これは良い絵だな」
「うむ、クロノス様もそう思いますか」
クロノスと学園長は2枚の絵を前にして腕組みをしていた、
「こちらがレインさんの、実に正確な絵ですな、あの歳頃で描けるものではないです、で、こちらがミナさんの、写し取る技術は無いですが、力強い線と色彩が生き生きとしております、どちらもそれぞれに魅力のある作品ですな」
「確かにな、レインの絵も良いが、絵としてはミナの方が楽しくなるな、これは額装する価値があるな、うむ、職人の手配をするか」
「そこまでですか」
学園長は驚くが、
「大事な盟友の作だぞ、なにしろあの二人はこの俺に尻もちをつかせたのだからな」
クロノスは明るく笑い、
「それもそうですな」
学園長も一緒に軽い笑い声を上げた、
「ほら、準備出来たわよ、二人もあっちへ」
ソフィアが二人を呼びに来る、
「おう、そうか、ソフィア、この絵、額装したいがどうだ?」
「どれ?」
とソフィアも覗き込み、
「あら、良い絵ね、え、紙に描いたの?それに絵具まで使って、すいません、学園長、貴重なものを」
一目で二人の作品であると看破したらしい、しかしソフィアは別の視点で恐縮した、
「かまわん、かまわん、二人の才能に驚いていた所じゃよ、良い絵を描くのう、うん」
学園長はしみじみと絵を眺める、
「でも額装ってあれでしょ、額に入れて飾れるようにするやつ」
「おう、そうだ、これは中々の作品だぞ」
「やりすぎじゃない?」
「そうか?せっかく上等な紙に描いたうえに顔料だって高価なものを使ったのだ、折角だからな、良い記念にもなるぞ」
「・・・あなたがそこまで言うなら、だけど・・・」
「ふん、悪いようにはならんよ、ま、任せとけ、学園長この二つを持ち帰りたいのだが」
「では、画板で挟みましょうか、画板も3枚ありますし、顔料は十分乾いてますな」
学園長が手ずから画板で2枚の絵を挟みこみ、
「とりあえずこれで、さて、準備が出来たのかな」
揉み手でソフィアに向き直る、
「はい、こちらへ、少々趣向を凝らしてみました、楽しんで頂ければ幸いですが」
ソフィアが二人を皆の所へ先導した。
場は実に乱雑な状態であった、木箱を真ん中に置いてその上には真っ黒い溶岩板が3枚置かれ、食材の入ったボールや、まな板の上に細かく切られた生肉等がその側に置かれている、それらを中心にして皆それぞれに木の根や木箱、莚に座っている者もいる、野営となれば当然の光景であるが、パトリシアのみ丸椅子に座っていた、これは彼女の体調への配慮であろう、クロノスと学園長が居場所を確保した事を確認したソフィアは、溶岩板の前に立つと、
「えー、突発ですが、野営会です、そんな会があるとは思えませんが、まぁ楽しみましょう」
と適当な挨拶をすると、皆それぞれに小さく笑顔を見せた、
「皆さん杯を、お酒の方はお好きに、ソーダ水の方は準備できてますね」
ニコニコと一同を見渡す、クロノスと学園長が杯を受け取りワインを注がれるのを待ち、
「まずは乾杯を、そうね、今日の言い出しっぺはミナだから、ミナ、お願いできる?」
ソフィアが不意にミナを指名すると、
「なに、なにするの、どうするの?」
ミナはキョトンと問い返した、
「そうね、元気に乾杯って言って」
「あ、分かった、いつものあれ?」
「そうよ」
「うん」
ミナはピョンと立ち上がり、
「えっと、カンパーイ」
元気な声が広場に木霊し、一同も笑顔でカンパイを叫び杯を呷った、
「あー、美味しい、やっぱりソーダ水って美味しいわねー」
パトリシアがそれだけで満足したような笑顔となり、
「緑の中で頂くのもまた格別ですね、気分が全然違います」
エレインも上機嫌である、店を閉めた後で合流したオリビアも楽しそうに微笑んでいる、
「はい、じゃ、今日の料理なのですが、えっと、恐らく初めての方が多いかな?ミナとレインは前にやったことがあるんですが、その時は鉄板だったわよね」
ソフィアは溶岩板を作動させつつ話しだす、一同はいよいよかとソフィアの手元に注目した、
「えっとですね、この溶岩板を見たときに使えるなーって思っていた事がありましてー」
と溶岩板に手のひらを翳して温度を確認する、
「うん、熱いわね、良い感じかしら、で、十分に熱くなったら、ここで焼いていきます」
ソフィアは油を落として木へらで伸ばすと薄い肉を並べていった、ジュワっという肉の焼ける音と共に臭いが風にのり薄い煙が立ち上る、
「ほう、中々の火力だな」
クロノスは楽しそうにその様を眺めている、
「そうですね、で、そちらに野菜もあるので、お好みで焼いて下さい、今日のはあれです、皆で焼いて、皆で食べる、そういう感じです」
「なるほど、理解しました」
サビナが率先して立ち上がるとソフィアの隣に立つ、カトカもここは自分が動くべきと判断したのかそれに続いた、
「ミナもやるー」
それから皆がワイワイと立ち上がりそれぞれに食材を眺めて食べたいものを溶岩板に並べだした、
「それで、取り皿をどうぞ、さらにこちらの濃厚なスープ、旦那がタレと呼んでるんですが、こちらを漬けて食べてみてください、くどいようならお塩でどうぞ」
ソフィアが木皿を配り、さらに壺からタレを少量ずつ木皿へ注いで回った、
「ふむ、野菜が随分柔らかいのう」
学園長が気付いたようである、
「そうですね、野菜は下茹でしてあります、軽く焼目が付くぐらいで食べれますよー」
「む、この木製のフォークはなんだ?聞いてないぞ」
クロノスは皿と共に手渡された4本フォークに驚いている、
「あ、それは新製品ですわ、使いやすいですよ」
エレインがクロノスとパトリシアに説明している、
「んー、美味しい、お肉、美味しいー」
ミナがピョンピョン飛び跳ねた、
「美味しい?良かったー、タレはどう?」
「タレ美味しい、これ好きー」
ミナは笑顔でソフィアを見上げる、
「そっか、あ、どうだろう、大人な方々はこちらの葉っぱでお肉を包んで食べてみてください、美味しいですよー」
ソフィアは別の皿に野草を盛って木箱に置く、
「では早速」
リンドが手を伸ばし、
「うむ、これは旨いぞ、リシアも試してみろ」
クロノスもリンドに続いた、
「あなたが摘んできた野草ですわね」
パトリシアも手を伸ばす、
「ミナもー」
野草に群がる大人達をミナが見上げ、
「ミナはどうだろう、ちょっと試してみて、嫌なら無理しないのよ、辛いからね」
「分かったー」
小さい葉を選んで摘まむと肉と一緒に口へ放り込む、暫し咀嚼して、
「むー、辛いー」
大きく口を空けて泣き顔となる、
「ほら、言わんこっちゃない、お水飲む?」
「大丈夫、でも、辛いー」
「はいはい、なら、お野菜でお口直しね」
ソフィアは焼けた野菜をミナの皿へ取り分けた、
「流石のミナもこの大人の味は分らんようだのう」
レインが旨そうに野草を口にして、ニヤリと笑うと、
「むー、分かるもん、辛かっただけだもん」
「あっはっは、その辛みが旨いんじゃぞ」
「レイン、ミナをからかわないの、ミナも無理しちゃ駄目よ、美味しいお肉は美味しく食べなきゃ駄目よ」
「・・・分かった、タレちょうだい」
ミナは不承不承に納得してタレの追加をねだるのであった。
「ほう、これは良い絵だな」
「うむ、クロノス様もそう思いますか」
クロノスと学園長は2枚の絵を前にして腕組みをしていた、
「こちらがレインさんの、実に正確な絵ですな、あの歳頃で描けるものではないです、で、こちらがミナさんの、写し取る技術は無いですが、力強い線と色彩が生き生きとしております、どちらもそれぞれに魅力のある作品ですな」
「確かにな、レインの絵も良いが、絵としてはミナの方が楽しくなるな、これは額装する価値があるな、うむ、職人の手配をするか」
「そこまでですか」
学園長は驚くが、
「大事な盟友の作だぞ、なにしろあの二人はこの俺に尻もちをつかせたのだからな」
クロノスは明るく笑い、
「それもそうですな」
学園長も一緒に軽い笑い声を上げた、
「ほら、準備出来たわよ、二人もあっちへ」
ソフィアが二人を呼びに来る、
「おう、そうか、ソフィア、この絵、額装したいがどうだ?」
「どれ?」
とソフィアも覗き込み、
「あら、良い絵ね、え、紙に描いたの?それに絵具まで使って、すいません、学園長、貴重なものを」
一目で二人の作品であると看破したらしい、しかしソフィアは別の視点で恐縮した、
「かまわん、かまわん、二人の才能に驚いていた所じゃよ、良い絵を描くのう、うん」
学園長はしみじみと絵を眺める、
「でも額装ってあれでしょ、額に入れて飾れるようにするやつ」
「おう、そうだ、これは中々の作品だぞ」
「やりすぎじゃない?」
「そうか?せっかく上等な紙に描いたうえに顔料だって高価なものを使ったのだ、折角だからな、良い記念にもなるぞ」
「・・・あなたがそこまで言うなら、だけど・・・」
「ふん、悪いようにはならんよ、ま、任せとけ、学園長この二つを持ち帰りたいのだが」
「では、画板で挟みましょうか、画板も3枚ありますし、顔料は十分乾いてますな」
学園長が手ずから画板で2枚の絵を挟みこみ、
「とりあえずこれで、さて、準備が出来たのかな」
揉み手でソフィアに向き直る、
「はい、こちらへ、少々趣向を凝らしてみました、楽しんで頂ければ幸いですが」
ソフィアが二人を皆の所へ先導した。
場は実に乱雑な状態であった、木箱を真ん中に置いてその上には真っ黒い溶岩板が3枚置かれ、食材の入ったボールや、まな板の上に細かく切られた生肉等がその側に置かれている、それらを中心にして皆それぞれに木の根や木箱、莚に座っている者もいる、野営となれば当然の光景であるが、パトリシアのみ丸椅子に座っていた、これは彼女の体調への配慮であろう、クロノスと学園長が居場所を確保した事を確認したソフィアは、溶岩板の前に立つと、
「えー、突発ですが、野営会です、そんな会があるとは思えませんが、まぁ楽しみましょう」
と適当な挨拶をすると、皆それぞれに小さく笑顔を見せた、
「皆さん杯を、お酒の方はお好きに、ソーダ水の方は準備できてますね」
ニコニコと一同を見渡す、クロノスと学園長が杯を受け取りワインを注がれるのを待ち、
「まずは乾杯を、そうね、今日の言い出しっぺはミナだから、ミナ、お願いできる?」
ソフィアが不意にミナを指名すると、
「なに、なにするの、どうするの?」
ミナはキョトンと問い返した、
「そうね、元気に乾杯って言って」
「あ、分かった、いつものあれ?」
「そうよ」
「うん」
ミナはピョンと立ち上がり、
「えっと、カンパーイ」
元気な声が広場に木霊し、一同も笑顔でカンパイを叫び杯を呷った、
「あー、美味しい、やっぱりソーダ水って美味しいわねー」
パトリシアがそれだけで満足したような笑顔となり、
「緑の中で頂くのもまた格別ですね、気分が全然違います」
エレインも上機嫌である、店を閉めた後で合流したオリビアも楽しそうに微笑んでいる、
「はい、じゃ、今日の料理なのですが、えっと、恐らく初めての方が多いかな?ミナとレインは前にやったことがあるんですが、その時は鉄板だったわよね」
ソフィアは溶岩板を作動させつつ話しだす、一同はいよいよかとソフィアの手元に注目した、
「えっとですね、この溶岩板を見たときに使えるなーって思っていた事がありましてー」
と溶岩板に手のひらを翳して温度を確認する、
「うん、熱いわね、良い感じかしら、で、十分に熱くなったら、ここで焼いていきます」
ソフィアは油を落として木へらで伸ばすと薄い肉を並べていった、ジュワっという肉の焼ける音と共に臭いが風にのり薄い煙が立ち上る、
「ほう、中々の火力だな」
クロノスは楽しそうにその様を眺めている、
「そうですね、で、そちらに野菜もあるので、お好みで焼いて下さい、今日のはあれです、皆で焼いて、皆で食べる、そういう感じです」
「なるほど、理解しました」
サビナが率先して立ち上がるとソフィアの隣に立つ、カトカもここは自分が動くべきと判断したのかそれに続いた、
「ミナもやるー」
それから皆がワイワイと立ち上がりそれぞれに食材を眺めて食べたいものを溶岩板に並べだした、
「それで、取り皿をどうぞ、さらにこちらの濃厚なスープ、旦那がタレと呼んでるんですが、こちらを漬けて食べてみてください、くどいようならお塩でどうぞ」
ソフィアが木皿を配り、さらに壺からタレを少量ずつ木皿へ注いで回った、
「ふむ、野菜が随分柔らかいのう」
学園長が気付いたようである、
「そうですね、野菜は下茹でしてあります、軽く焼目が付くぐらいで食べれますよー」
「む、この木製のフォークはなんだ?聞いてないぞ」
クロノスは皿と共に手渡された4本フォークに驚いている、
「あ、それは新製品ですわ、使いやすいですよ」
エレインがクロノスとパトリシアに説明している、
「んー、美味しい、お肉、美味しいー」
ミナがピョンピョン飛び跳ねた、
「美味しい?良かったー、タレはどう?」
「タレ美味しい、これ好きー」
ミナは笑顔でソフィアを見上げる、
「そっか、あ、どうだろう、大人な方々はこちらの葉っぱでお肉を包んで食べてみてください、美味しいですよー」
ソフィアは別の皿に野草を盛って木箱に置く、
「では早速」
リンドが手を伸ばし、
「うむ、これは旨いぞ、リシアも試してみろ」
クロノスもリンドに続いた、
「あなたが摘んできた野草ですわね」
パトリシアも手を伸ばす、
「ミナもー」
野草に群がる大人達をミナが見上げ、
「ミナはどうだろう、ちょっと試してみて、嫌なら無理しないのよ、辛いからね」
「分かったー」
小さい葉を選んで摘まむと肉と一緒に口へ放り込む、暫し咀嚼して、
「むー、辛いー」
大きく口を空けて泣き顔となる、
「ほら、言わんこっちゃない、お水飲む?」
「大丈夫、でも、辛いー」
「はいはい、なら、お野菜でお口直しね」
ソフィアは焼けた野菜をミナの皿へ取り分けた、
「流石のミナもこの大人の味は分らんようだのう」
レインが旨そうに野草を口にして、ニヤリと笑うと、
「むー、分かるもん、辛かっただけだもん」
「あっはっは、その辛みが旨いんじゃぞ」
「レイン、ミナをからかわないの、ミナも無理しちゃ駄目よ、美味しいお肉は美味しく食べなきゃ駄目よ」
「・・・分かった、タレちょうだい」
ミナは不承不承に納得してタレの追加をねだるのであった。
11
あなたにおすすめの小説
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』
とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~
-第二部(11章~20章)追加しました-
【あらすじ】
「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」
王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。
彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。
追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった!
石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。
【主な登場人物】
ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。
ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。
アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。
リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。
ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。
【読みどころ】
「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる