401 / 1,445
本編
43話 職人達とネイルケア その9
しおりを挟む
「うわ、なんか・・・」
「うん、思った以上に・・・」
「気持ちいいでしょー」
「はい、他人に触られる事が少ないからかな?」
「これはあれです、指先を優しく触れられるからですね、なんか落ち着きます」
幾つもの視線の下、パウラとオリビアは弛緩した笑顔を見せる、ブノワトとコッキーは真剣な目で二人の人差し指を繊細なやすり捌きで形成していく、
「よく見ててね、大事なのは爪の形を整えてあげる事、それと爪の山の部分、爪を見ると線が走っている感じでしょ、その線を均して全体を滑らかにしてあげる事ね」
ソフィアがブノワトとコッキーの背後から解説を加えていく、
「確かに爪ってデコボコしてますよね」
カトカが自身の爪を撫でながら呟く、
「うん、言われてみればそうよね」
「そっか、その山っぽいところだけを削りたいんだね、それで、細かいやすりなんだ・・・」
「そうねー、それと、ほら爪って固いんだけど柔らかいのよね、何言っているんだって感じだとおもうんだけど、そうなのよ、だから、荒いやすりを使うとあっという間に削り過ぎちゃう?だから、二人がやっているように削れているんだかどうだか分らないくらいで削っていくのね」
ソフィアの言の通りである、ブノワトとコッキーが扱うかなやすりにはまるで力が籠められていない、その真剣な表情とは裏腹に肩と腕には勿論、その指先にもまるで力が籠っていない様子である、
「はい、こんな感じかな?どうでしょう」
ブノワトが作業を止めてソフィアを見上げる、
「うん、良い感じだと思うわよ、コッキーさんの爪とは違うでしょ」
「そうですね、大きさも違いますけど厚みも違いますね、形は勿論ですが、なるほど、これは修業が必要と思います」
「へー、そういうのも分る?」
「分かりますね、うん、たぶんですけどこうやって経験を積んでいけばその人に合ったやり方というのかな?そういうのが理解できる感じです、まさにあれです職人の技術的な感じです」
ブノワトの解説にオーと小さく歓声が上がる、
「ん、じゃ、パウラさんはミナに仕上げしてもらって、で、次の人ね、今日は各自一本ずつ体験してもらいましょう、取り敢えずね」
パウラがスッと席を立つと、傍観者は次は誰が座るかと顔を見合わせ牽制し合っている様子である、
「こちらも終わりました、どうですか?オリビアさん」
コッキーも手を止めて、手拭いでオリビアの指を拭きあげる、オリビアは魔法の光の下に手を持ち上げ、
「はい、これは良いですね・・・なめらかです、全然違いますね」
自身の指をウットリと見上げる、
「仕上げをするとまた輝きが違いますよ」
コッキーは楽しそうに微笑む、
「えっと、では、私でいいかしら?」
わざとらしい咳払いをしてエレインがブノワトの前に座り、
「じゃ、私も」
ジャネットがコッキーの前に座る、そして、ミナとレインの前にパウラとオリビアが座ると、
「あ、二人もこっちを見てね、ミナとレインに仕上げて貰うから」
ソフィアが全員の注意を仕上げ作業に向けさせた、
「むふふー、綺麗にしてあげるねー」
嬉しそうに手拭いを手にするミナと、
「どれ、やっと出番か」
こちらも満更でもない様子のレインである、二人は手拭いをマスクとして口と鼻を覆うと、別の柔らかな手拭いに砥の粉を少量つけ、小さな手でパウラとオリビアの指に触れる、
「きゃっ、こそばゆい」
「うー、パウラ動くなー」
「えー、でもー」
「むー、ジッとしてるのー」
ミナに叱られパウラは笑顔をかみ殺しグッと手に力を入れる、ミナはその指を持ち上げると優しくその爪を磨き始めた、ブノワトとコッキーと同じである、力が入っているわけではない、撫でるようにさするように柔らかで繊細な力加減である、
「気持ちいいいかも・・・」
パウラが思わず口にする、
「うふふー、でしょー、ねーさんもコッキーもメロメロなのよー」
マスクで隠れた口元を綻ばせるミナである、
「む、オリビアも良い手をしているのう」
レインはオリビアのその手を褒めている、
「わかるのですか?」
「ふふん、ブノワトもコッキーも職人の手じゃったぞ、オリビアのもそれに似ているのう、仕事をしている良い手じゃ」
なんとも老成した言葉である、しかし、
「そうですか、レインちゃんにそういわれると嬉しいですね」
ブノワトはレインのその容姿とはあまりにかけ離れた言葉を素直に受け入れる、
「うむ、誇るべきじゃ、手には人生が表れるものじゃからな、職人は職人の、兵士には兵士の手がある、真面目に仕事をしている良いメイドの手じゃな」
「また、妙に年寄り臭い事を・・・」
眉根を顰めたのはユーリだけのようであった、
「これが研磨剤ですか?」
カトカが袋に入った砥の粉に興味を示す、中身を覗いて首を傾げた、
「石の粉っていってたけどどういうのなんです?」
「うーん、どういうと言われても困るけど、石を削るときに出来る粉らしいわね」
「こんなに細かいのに?」
「そうらしいわよ、ね、コッキーさん」
カトカの質問をソフィアはコッキーへ受け渡した、
「はい、簡単に言うと硬い石を削って出来た粉です、硬い石って割るのは難しいのですが削る事はできるんですよね、砥石を作る時とかに出るものです、細かくて固い粉なので、ガラスを磨く時に使ったりしてますね」
「へー、で、なんでマスク?」
「大量に吸い込むのは駄目らしいです、あまりに細かいので後々呼吸が苦しくなったりするらしくて、私も研磨の時はマスクしますから、十分に離れていれば問題はないんですけど、ミナちゃんもレインちゃんもちっこいから、マスクは必要と思います」
これもコッキーが答える、なるほどねーとカトカは頷いた、やがて、二人の作業は終わった様子である、濡れた手拭いで拭きあげると、
「ソフィー、出来たー」
「こっちもじゃ」
ソフィアがどれどれとその仕上がり具合を確認し、
「良い感じねー、うん、ミナとレインは仕上げ職人ね」
「やったー、仕上げ職人だー」
「ふん、この程度は職人とは呼ばんぞ」
「えー、ソフィーが言ったからいいのー、レインだって嬉しいくせにー」
「別に嬉しくないわ」
マスクをしたままであるが楽しそうにはしゃぐ二人である、さらに、
「わ、輝きが違いますね」
「うん、より滑らかです、テカテカになってます、すごいな・・・」
パウラとオリビアはうっとりと自身の爪を注視する、
「ふふ、あ、皆さん、エレインさんのを見て」
ソフィアが今度はエレインへ注意を向けさせる、
「ブノワトさん、爪の形も注意してね、柔らかい感じの曲線を意識して」
「はい」
ブノワトは作業に集中したままに答えた、
「えっとね、さっき説明したけど、今度は爪の形についてね、爪を短く切っているのであれば気にはならないし、どうしようもないんだけど、爪をより綺麗に見せる為にはある程度の長さがあった方がいいのね、で、エレインさんの爪が良い感じに伸びているからこれをカッコよく形成するのね」
「伸びているって・・・なんか無精しているようで恥ずかしいですわね」
エレインが不満そうに口を尖らせる、
「別にいいのよ、貴族様なんだから・・・でね、爪はそのまま伸ばしっぱなしだとどうしても形が悪くなるでしょ、それをね、綺麗な形に成形してあげる必要があるのよ、そうなるとまったく違う美しさになるわよ」
ソフィアはエレインの様子をまるで気にする事なく説明を続け、ブノワトもやすりを取り替えつつ作業に没頭している様子である、
「こんな感じですかね」
ブノワトがフーと吐息を吐き、半身を起こした、エレインの爪は長細い楕円形となり、柔らかく美しい曲線を描いている、
「えっ、嘘、かっこいい・・・」
「うん、全然違う・・・」
「綺麗ねー、へー、これはいいわね」
思わず漏れる観察者の感想である、エレインも自身の爪先をじっくりと観察し、
「素晴らしいですわ・・・」
言葉少なに感激している様子である、しかし、手入れをしていない他の指との差が大きく、エレインは慌てて他の指を握りこんで隠してしまった、
「そんな、エレインさん隠さないでいいいですよ」
ソフィアはその様子に微笑み、エレインは恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべる、
「さ、終わった方は仕上げに入って下さい、うちの仕上げ職人が手ぐすね引いて待ってますから」
「エレイン様早くー」
両手両足をバタつかせるミナである、
「はいはい、今行きますわ」
エレインがテラと席を代わった、こうして、参加者の指の一本だけが綺麗に磨き上げられていったのである。
「うん、思った以上に・・・」
「気持ちいいでしょー」
「はい、他人に触られる事が少ないからかな?」
「これはあれです、指先を優しく触れられるからですね、なんか落ち着きます」
幾つもの視線の下、パウラとオリビアは弛緩した笑顔を見せる、ブノワトとコッキーは真剣な目で二人の人差し指を繊細なやすり捌きで形成していく、
「よく見ててね、大事なのは爪の形を整えてあげる事、それと爪の山の部分、爪を見ると線が走っている感じでしょ、その線を均して全体を滑らかにしてあげる事ね」
ソフィアがブノワトとコッキーの背後から解説を加えていく、
「確かに爪ってデコボコしてますよね」
カトカが自身の爪を撫でながら呟く、
「うん、言われてみればそうよね」
「そっか、その山っぽいところだけを削りたいんだね、それで、細かいやすりなんだ・・・」
「そうねー、それと、ほら爪って固いんだけど柔らかいのよね、何言っているんだって感じだとおもうんだけど、そうなのよ、だから、荒いやすりを使うとあっという間に削り過ぎちゃう?だから、二人がやっているように削れているんだかどうだか分らないくらいで削っていくのね」
ソフィアの言の通りである、ブノワトとコッキーが扱うかなやすりにはまるで力が籠められていない、その真剣な表情とは裏腹に肩と腕には勿論、その指先にもまるで力が籠っていない様子である、
「はい、こんな感じかな?どうでしょう」
ブノワトが作業を止めてソフィアを見上げる、
「うん、良い感じだと思うわよ、コッキーさんの爪とは違うでしょ」
「そうですね、大きさも違いますけど厚みも違いますね、形は勿論ですが、なるほど、これは修業が必要と思います」
「へー、そういうのも分る?」
「分かりますね、うん、たぶんですけどこうやって経験を積んでいけばその人に合ったやり方というのかな?そういうのが理解できる感じです、まさにあれです職人の技術的な感じです」
ブノワトの解説にオーと小さく歓声が上がる、
「ん、じゃ、パウラさんはミナに仕上げしてもらって、で、次の人ね、今日は各自一本ずつ体験してもらいましょう、取り敢えずね」
パウラがスッと席を立つと、傍観者は次は誰が座るかと顔を見合わせ牽制し合っている様子である、
「こちらも終わりました、どうですか?オリビアさん」
コッキーも手を止めて、手拭いでオリビアの指を拭きあげる、オリビアは魔法の光の下に手を持ち上げ、
「はい、これは良いですね・・・なめらかです、全然違いますね」
自身の指をウットリと見上げる、
「仕上げをするとまた輝きが違いますよ」
コッキーは楽しそうに微笑む、
「えっと、では、私でいいかしら?」
わざとらしい咳払いをしてエレインがブノワトの前に座り、
「じゃ、私も」
ジャネットがコッキーの前に座る、そして、ミナとレインの前にパウラとオリビアが座ると、
「あ、二人もこっちを見てね、ミナとレインに仕上げて貰うから」
ソフィアが全員の注意を仕上げ作業に向けさせた、
「むふふー、綺麗にしてあげるねー」
嬉しそうに手拭いを手にするミナと、
「どれ、やっと出番か」
こちらも満更でもない様子のレインである、二人は手拭いをマスクとして口と鼻を覆うと、別の柔らかな手拭いに砥の粉を少量つけ、小さな手でパウラとオリビアの指に触れる、
「きゃっ、こそばゆい」
「うー、パウラ動くなー」
「えー、でもー」
「むー、ジッとしてるのー」
ミナに叱られパウラは笑顔をかみ殺しグッと手に力を入れる、ミナはその指を持ち上げると優しくその爪を磨き始めた、ブノワトとコッキーと同じである、力が入っているわけではない、撫でるようにさするように柔らかで繊細な力加減である、
「気持ちいいいかも・・・」
パウラが思わず口にする、
「うふふー、でしょー、ねーさんもコッキーもメロメロなのよー」
マスクで隠れた口元を綻ばせるミナである、
「む、オリビアも良い手をしているのう」
レインはオリビアのその手を褒めている、
「わかるのですか?」
「ふふん、ブノワトもコッキーも職人の手じゃったぞ、オリビアのもそれに似ているのう、仕事をしている良い手じゃ」
なんとも老成した言葉である、しかし、
「そうですか、レインちゃんにそういわれると嬉しいですね」
ブノワトはレインのその容姿とはあまりにかけ離れた言葉を素直に受け入れる、
「うむ、誇るべきじゃ、手には人生が表れるものじゃからな、職人は職人の、兵士には兵士の手がある、真面目に仕事をしている良いメイドの手じゃな」
「また、妙に年寄り臭い事を・・・」
眉根を顰めたのはユーリだけのようであった、
「これが研磨剤ですか?」
カトカが袋に入った砥の粉に興味を示す、中身を覗いて首を傾げた、
「石の粉っていってたけどどういうのなんです?」
「うーん、どういうと言われても困るけど、石を削るときに出来る粉らしいわね」
「こんなに細かいのに?」
「そうらしいわよ、ね、コッキーさん」
カトカの質問をソフィアはコッキーへ受け渡した、
「はい、簡単に言うと硬い石を削って出来た粉です、硬い石って割るのは難しいのですが削る事はできるんですよね、砥石を作る時とかに出るものです、細かくて固い粉なので、ガラスを磨く時に使ったりしてますね」
「へー、で、なんでマスク?」
「大量に吸い込むのは駄目らしいです、あまりに細かいので後々呼吸が苦しくなったりするらしくて、私も研磨の時はマスクしますから、十分に離れていれば問題はないんですけど、ミナちゃんもレインちゃんもちっこいから、マスクは必要と思います」
これもコッキーが答える、なるほどねーとカトカは頷いた、やがて、二人の作業は終わった様子である、濡れた手拭いで拭きあげると、
「ソフィー、出来たー」
「こっちもじゃ」
ソフィアがどれどれとその仕上がり具合を確認し、
「良い感じねー、うん、ミナとレインは仕上げ職人ね」
「やったー、仕上げ職人だー」
「ふん、この程度は職人とは呼ばんぞ」
「えー、ソフィーが言ったからいいのー、レインだって嬉しいくせにー」
「別に嬉しくないわ」
マスクをしたままであるが楽しそうにはしゃぐ二人である、さらに、
「わ、輝きが違いますね」
「うん、より滑らかです、テカテカになってます、すごいな・・・」
パウラとオリビアはうっとりと自身の爪を注視する、
「ふふ、あ、皆さん、エレインさんのを見て」
ソフィアが今度はエレインへ注意を向けさせる、
「ブノワトさん、爪の形も注意してね、柔らかい感じの曲線を意識して」
「はい」
ブノワトは作業に集中したままに答えた、
「えっとね、さっき説明したけど、今度は爪の形についてね、爪を短く切っているのであれば気にはならないし、どうしようもないんだけど、爪をより綺麗に見せる為にはある程度の長さがあった方がいいのね、で、エレインさんの爪が良い感じに伸びているからこれをカッコよく形成するのね」
「伸びているって・・・なんか無精しているようで恥ずかしいですわね」
エレインが不満そうに口を尖らせる、
「別にいいのよ、貴族様なんだから・・・でね、爪はそのまま伸ばしっぱなしだとどうしても形が悪くなるでしょ、それをね、綺麗な形に成形してあげる必要があるのよ、そうなるとまったく違う美しさになるわよ」
ソフィアはエレインの様子をまるで気にする事なく説明を続け、ブノワトもやすりを取り替えつつ作業に没頭している様子である、
「こんな感じですかね」
ブノワトがフーと吐息を吐き、半身を起こした、エレインの爪は長細い楕円形となり、柔らかく美しい曲線を描いている、
「えっ、嘘、かっこいい・・・」
「うん、全然違う・・・」
「綺麗ねー、へー、これはいいわね」
思わず漏れる観察者の感想である、エレインも自身の爪先をじっくりと観察し、
「素晴らしいですわ・・・」
言葉少なに感激している様子である、しかし、手入れをしていない他の指との差が大きく、エレインは慌てて他の指を握りこんで隠してしまった、
「そんな、エレインさん隠さないでいいいですよ」
ソフィアはその様子に微笑み、エレインは恥ずかしそうに照れ笑いを浮かべる、
「さ、終わった方は仕上げに入って下さい、うちの仕上げ職人が手ぐすね引いて待ってますから」
「エレイン様早くー」
両手両足をバタつかせるミナである、
「はいはい、今行きますわ」
エレインがテラと席を代わった、こうして、参加者の指の一本だけが綺麗に磨き上げられていったのである。
1
あなたにおすすめの小説
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』
とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~
-第二部(11章~20章)追加しました-
【あらすじ】
「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」
王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。
彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。
追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった!
石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。
【主な登場人物】
ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。
ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。
アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。
リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。
ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。
【読みどころ】
「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる