416 / 1,445
本編
44話 殿下が来た その7
しおりを挟む
その頃事務所である、オリビアがダナとネスケーと共に顔を出し、テラを交えて人材募集に関しての打ち合わせを始めた、
「すいません、会長は接客?・・・中でして、私とオリビアさんで対応させて頂きます」
オリビアが茶を立てている間にテラとダナとネスケーはお互いの紹介を済ませた、テラはそのまま主が不在である事を謝罪し、
「そんな、エレイン会長は忙しいでしょうから、構いませんよ」
ダナが真面目に返答し、ネスケーは、
「えっと、あれが鏡?ガラス鏡よね、ダナが言ってたやつでしょ・・・すごいね・・・いいなー」
視線がしっかりとガラス鏡に奪われている、
「ふふ、そうですね、打ち合わせが終わったらゆっくり見て下さい、開発中の品もあるので楽しいですよ」
テラの優しい言葉に、
「開発中?」
「それ凄くない?」
年相応の反応を示す二人である、
「凄いですよ、絶対に欲しくなる一品なのですが、まだまだこれからですね、お高くなるのは確実なので、お二人が気楽に買えるようになるまではもう暫くお待ち頂く事になるかと思います」
「えー、でも、見せてくれるんでしょー」
「嬉しいなー、えー、やっぱり、私も応募しようかな、楽しそうだよ」
「事務長に怒られるでしょ、職権乱用だって」
「けどさー、エレインさん・・・会長も事務員が欲しいって言ってたしー」
「本気だったらちゃんと学園を辞めてからよ」
「・・・それもあれだなー危険が危ない感じだなー、安定は大事だなー」
「でしょう・・・まったく」
ダナとネスケーが楽しそうにはしゃぐ中オリビアが茶を供してテラの隣りに腰を下した、
「では、すいません、本題を」
テラがニコリと先を促す、
「はい、えーと、こちらが応募頂いた生徒になります」
ネスケーが軽く咳払いをして思考を切り替えたようである、名前と年齢と学科が記された木簡をテーブルに置く、
「5名ですか・・・うん、なるほど」
さっと目を通したテラが頷き、オリビアはじっくりと読み込んでいる、
「こちらの木簡が個人情報になります、出身地と現住所、それと学園での成績関連、講師からの評価ですね」
ネスケーが別の木簡をまとめてテーブルに置く、テラはそれを一枚一枚目を通してオリビアへと渡していった、
「なるほど、現地の人ばかりですね、これはありがたいですね」
「それは良かった、時期が時期ですからね、地方出身者はこちらでの職探しは諦める時期なのですね、もう帰る算段をつけているようでした、もっと早く知りたかったと文句を言われましたけど、これもまた縁なので」
ネスケーが事務的に答え、
「それで、学科にもあります通り、3名が生活科・・・メイド科と呼んだ方が分かりやすいですね、1人が錬金学科、1人が戦術科になります」
「錬金学科とは?」
「はい、えっと、どう言えばいいんだろう・・・」
ネスケーが一瞬首を傾げる、
「カトカさんの後輩になると思います」
ダナが助け舟を出す、
「ついでにいうと戦術科はジャネットさん達の先輩になりますね」
「なるほど・・・すると本来は研究気質の方と兵士志望の方ですか・・・」
「そうですね、ま、錬金学科を研究気質と一括りにするのは難しいですが、講師曰く、何でも器用に出来るように広い知識を取り込ませているそうです、本来であれば鉱物関係の研究から始まった学科なのですが、そういった方面は勿論、魔法関連や技術関連にも造詣があるとそう考えて下さい」
「・・・確かに、カトカさんを見る限りはそういった知識が豊富そうですよね・・・」
「あー、カトカさんは別格ですよ」
「そうですよ、あの人はだって、在籍中は図書館の華と呼ばれた才媛ですから、成績もぶっちぎりで一番でしたし」
「そうそう、で、ユーリ先生が助手にしたら先生達がみんなして悔しがってね」
「うん、気持ちはわかるけど、あれはちょっとねー、ユーリ先生で良かったと思うなー」
「まったくだよね、何か事務所にいるだけで華やかになるって言ってた講師もいたな、あれは駄目だよねー」
急に懐かしそうな同級生談義である、正確に言えば同級というわけではないのであろうが、同年代の出来る人の噂話はどうしても夢中になってしまうものである、
「そうですか、でも、接客対応の仕事になるのですが大丈夫でしょうか?」
「はい、その点は5人共に説明しております、メイド科の3人は言わずもがなですが、他の二人も、この子はいろいろな分野を知りたいと意欲に溢れてました」
ネスケーが示したのは錬金学科の娘である、
「で、こちらの子は兵士は向いてないとそう思い知ったそうです、根が優しい子なんですよね、学業は抜群なんですが、実技が今一つでした、ユーリ先生が詳しいと思いますが、そういう感じです」
「・・・うん、ま、そういう事もありますよね、本人がやる気があれば良いのですが、ご家族の方はどうなんでしょう?」
「すいません、そこまでは伺ってないです」
ネスケーがあっさりと答える、テラはそういうものかと思いつつ、
「オリビアさんからは何かありますか?」
静かに木簡を見ているオリビアへ確認する、
「はい、私が知っているのはこの3人ですね、この方々は失礼な言い方になりますが悪くないと思います、成績も良かったですし、立ち居振る舞いもしっかりしてました、メイドとしてしっかりやっていけそうな方々ですね、でも、メイドで無くて良いのかしら・・・」
「そうですね・・・実はなんですがメイドの募集が少ないのもあります、メイドはどうしても欠員が出なければ募集がかからないので、少なくとも学園での募集では少ないですね、それにメイド科に関してはオリビアさんが詳しいと思いますが、既に所属が決まっている方が大半です、なので、こう言うと失礼ですがこの3人もメイドに準じる形の仕事として応募したものと思います、それにこちらの商会の評判が良いというのもあったのかなとも考えます」
「なるほど、理解できました・・・はい、私から言えるのは、こちらの3名に関しては期待して良いかと思います、ほぼ同窓になりますし仲良くさせて頂いてましたし」
オリビアはそこまで言って口を紡ぐ、その言葉はそのままの意味合いで受け取ってよいであろうとテラは判断し、
「わかりました・・・うん、5名ですか・・・」
そう呟いて沈思する、実のところ募集人員は3名程度を予定していた、しかし、今後の事を考えれば多いに越したことは無く、かつ、ガラス鏡の店舗はもとよりその裏にある店舗についても考えていかなければならない、裏の店舗についてはエレインの夢想に近い構想のみがある状態であったが、手に入れた以上活用しなければ意味が無いのである、
「えーと、すいません、まずは、明日書類選考の連絡をしなければならないです」
ネスケーがテラの思考を遮った、
「あ、そうですね、はい」
テラがハッと気付いて顔を上げる、
「すいません、まだ前段階なのですよね、最終的には面接して頂いて決定という事になると思います、学園で処理するのは選考通知の連絡までです、その後、出来ればですが決定した場合はその際に連絡頂ければと、採用不採用を問わずで」
「わかりました、うん・・・そうですね、ではこちらの5名にお会いしたい旨をお願いします」
「・・・全員で良いのですか?」
「はい、折角ですしね、若い人の力は大事です、それでどうでしょう?」
テラがオリビアへ視線を向ける、
「はい、異存はありません、面接時にはお嬢・・・会長が対応されるでしょうし5人程度であれば手間もかかりません」
「そうですね、では、そのようにお願いできますか」
「はい、ありがとうございます」
ネスケーは明るく答え別の木簡にメモ書きを加えた、ネスケーとしても書類選考の時点で断りを入れる仕事が一番嫌な仕事なのである、悲しそうに肩を落とす生徒や、怒り出す生徒もいる、これも仕事と思ってやっているが正直居た堪れないのであった、
「面接は29日の午後で宜しいですか?」
「はい」
「あ、では、私が学園からまとめて連れてきます」
オリビアがテラに告げる、
「・・・うん、そうですね」
テラもそれが良いであろうと素直に提案を受け入れた、
「はい、では、そのように段取りをお願いできますか?」
「了解です、集合場所は事務室でいいですね」
「はい」
こうして、さらに詳細を詰め、こんなもんかと一息吐いた4人である、そして、ダナとネスケーはガラス鏡と3面鏡台に歓声を上げるのであった。
「すいません、会長は接客?・・・中でして、私とオリビアさんで対応させて頂きます」
オリビアが茶を立てている間にテラとダナとネスケーはお互いの紹介を済ませた、テラはそのまま主が不在である事を謝罪し、
「そんな、エレイン会長は忙しいでしょうから、構いませんよ」
ダナが真面目に返答し、ネスケーは、
「えっと、あれが鏡?ガラス鏡よね、ダナが言ってたやつでしょ・・・すごいね・・・いいなー」
視線がしっかりとガラス鏡に奪われている、
「ふふ、そうですね、打ち合わせが終わったらゆっくり見て下さい、開発中の品もあるので楽しいですよ」
テラの優しい言葉に、
「開発中?」
「それ凄くない?」
年相応の反応を示す二人である、
「凄いですよ、絶対に欲しくなる一品なのですが、まだまだこれからですね、お高くなるのは確実なので、お二人が気楽に買えるようになるまではもう暫くお待ち頂く事になるかと思います」
「えー、でも、見せてくれるんでしょー」
「嬉しいなー、えー、やっぱり、私も応募しようかな、楽しそうだよ」
「事務長に怒られるでしょ、職権乱用だって」
「けどさー、エレインさん・・・会長も事務員が欲しいって言ってたしー」
「本気だったらちゃんと学園を辞めてからよ」
「・・・それもあれだなー危険が危ない感じだなー、安定は大事だなー」
「でしょう・・・まったく」
ダナとネスケーが楽しそうにはしゃぐ中オリビアが茶を供してテラの隣りに腰を下した、
「では、すいません、本題を」
テラがニコリと先を促す、
「はい、えーと、こちらが応募頂いた生徒になります」
ネスケーが軽く咳払いをして思考を切り替えたようである、名前と年齢と学科が記された木簡をテーブルに置く、
「5名ですか・・・うん、なるほど」
さっと目を通したテラが頷き、オリビアはじっくりと読み込んでいる、
「こちらの木簡が個人情報になります、出身地と現住所、それと学園での成績関連、講師からの評価ですね」
ネスケーが別の木簡をまとめてテーブルに置く、テラはそれを一枚一枚目を通してオリビアへと渡していった、
「なるほど、現地の人ばかりですね、これはありがたいですね」
「それは良かった、時期が時期ですからね、地方出身者はこちらでの職探しは諦める時期なのですね、もう帰る算段をつけているようでした、もっと早く知りたかったと文句を言われましたけど、これもまた縁なので」
ネスケーが事務的に答え、
「それで、学科にもあります通り、3名が生活科・・・メイド科と呼んだ方が分かりやすいですね、1人が錬金学科、1人が戦術科になります」
「錬金学科とは?」
「はい、えっと、どう言えばいいんだろう・・・」
ネスケーが一瞬首を傾げる、
「カトカさんの後輩になると思います」
ダナが助け舟を出す、
「ついでにいうと戦術科はジャネットさん達の先輩になりますね」
「なるほど・・・すると本来は研究気質の方と兵士志望の方ですか・・・」
「そうですね、ま、錬金学科を研究気質と一括りにするのは難しいですが、講師曰く、何でも器用に出来るように広い知識を取り込ませているそうです、本来であれば鉱物関係の研究から始まった学科なのですが、そういった方面は勿論、魔法関連や技術関連にも造詣があるとそう考えて下さい」
「・・・確かに、カトカさんを見る限りはそういった知識が豊富そうですよね・・・」
「あー、カトカさんは別格ですよ」
「そうですよ、あの人はだって、在籍中は図書館の華と呼ばれた才媛ですから、成績もぶっちぎりで一番でしたし」
「そうそう、で、ユーリ先生が助手にしたら先生達がみんなして悔しがってね」
「うん、気持ちはわかるけど、あれはちょっとねー、ユーリ先生で良かったと思うなー」
「まったくだよね、何か事務所にいるだけで華やかになるって言ってた講師もいたな、あれは駄目だよねー」
急に懐かしそうな同級生談義である、正確に言えば同級というわけではないのであろうが、同年代の出来る人の噂話はどうしても夢中になってしまうものである、
「そうですか、でも、接客対応の仕事になるのですが大丈夫でしょうか?」
「はい、その点は5人共に説明しております、メイド科の3人は言わずもがなですが、他の二人も、この子はいろいろな分野を知りたいと意欲に溢れてました」
ネスケーが示したのは錬金学科の娘である、
「で、こちらの子は兵士は向いてないとそう思い知ったそうです、根が優しい子なんですよね、学業は抜群なんですが、実技が今一つでした、ユーリ先生が詳しいと思いますが、そういう感じです」
「・・・うん、ま、そういう事もありますよね、本人がやる気があれば良いのですが、ご家族の方はどうなんでしょう?」
「すいません、そこまでは伺ってないです」
ネスケーがあっさりと答える、テラはそういうものかと思いつつ、
「オリビアさんからは何かありますか?」
静かに木簡を見ているオリビアへ確認する、
「はい、私が知っているのはこの3人ですね、この方々は失礼な言い方になりますが悪くないと思います、成績も良かったですし、立ち居振る舞いもしっかりしてました、メイドとしてしっかりやっていけそうな方々ですね、でも、メイドで無くて良いのかしら・・・」
「そうですね・・・実はなんですがメイドの募集が少ないのもあります、メイドはどうしても欠員が出なければ募集がかからないので、少なくとも学園での募集では少ないですね、それにメイド科に関してはオリビアさんが詳しいと思いますが、既に所属が決まっている方が大半です、なので、こう言うと失礼ですがこの3人もメイドに準じる形の仕事として応募したものと思います、それにこちらの商会の評判が良いというのもあったのかなとも考えます」
「なるほど、理解できました・・・はい、私から言えるのは、こちらの3名に関しては期待して良いかと思います、ほぼ同窓になりますし仲良くさせて頂いてましたし」
オリビアはそこまで言って口を紡ぐ、その言葉はそのままの意味合いで受け取ってよいであろうとテラは判断し、
「わかりました・・・うん、5名ですか・・・」
そう呟いて沈思する、実のところ募集人員は3名程度を予定していた、しかし、今後の事を考えれば多いに越したことは無く、かつ、ガラス鏡の店舗はもとよりその裏にある店舗についても考えていかなければならない、裏の店舗についてはエレインの夢想に近い構想のみがある状態であったが、手に入れた以上活用しなければ意味が無いのである、
「えーと、すいません、まずは、明日書類選考の連絡をしなければならないです」
ネスケーがテラの思考を遮った、
「あ、そうですね、はい」
テラがハッと気付いて顔を上げる、
「すいません、まだ前段階なのですよね、最終的には面接して頂いて決定という事になると思います、学園で処理するのは選考通知の連絡までです、その後、出来ればですが決定した場合はその際に連絡頂ければと、採用不採用を問わずで」
「わかりました、うん・・・そうですね、ではこちらの5名にお会いしたい旨をお願いします」
「・・・全員で良いのですか?」
「はい、折角ですしね、若い人の力は大事です、それでどうでしょう?」
テラがオリビアへ視線を向ける、
「はい、異存はありません、面接時にはお嬢・・・会長が対応されるでしょうし5人程度であれば手間もかかりません」
「そうですね、では、そのようにお願いできますか」
「はい、ありがとうございます」
ネスケーは明るく答え別の木簡にメモ書きを加えた、ネスケーとしても書類選考の時点で断りを入れる仕事が一番嫌な仕事なのである、悲しそうに肩を落とす生徒や、怒り出す生徒もいる、これも仕事と思ってやっているが正直居た堪れないのであった、
「面接は29日の午後で宜しいですか?」
「はい」
「あ、では、私が学園からまとめて連れてきます」
オリビアがテラに告げる、
「・・・うん、そうですね」
テラもそれが良いであろうと素直に提案を受け入れた、
「はい、では、そのように段取りをお願いできますか?」
「了解です、集合場所は事務室でいいですね」
「はい」
こうして、さらに詳細を詰め、こんなもんかと一息吐いた4人である、そして、ダナとネスケーはガラス鏡と3面鏡台に歓声を上げるのであった。
1
あなたにおすすめの小説
使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?
ばふぉりん
ファンタジー
中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!
「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」
「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」
これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。
<前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです>
注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。
(読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。
ふとした事でスキルが発動。
使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。
⭐︎注意⭐︎
女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。
『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』
とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~
-第二部(11章~20章)追加しました-
【あらすじ】
「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」
王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。
彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。
追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった!
石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。
【主な登場人物】
ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。
ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。
アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。
リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。
ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。
【読みどころ】
「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる