セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

今卓&

文字の大きさ
571 / 1,445
本編

55話 5本の光柱 その14

しおりを挟む
夕食を終えるとソフィアは先日のようにユーリに呼び出され3階のホールに顔を出す、ホールでは木簡を手にしたユーリが先日と同じようにワインを手にしており、カトカとサビナも同席していた、違う点があるとすればゾーイがいない事であった、

「あら、また呑んでるの?」

ソフィアが片眉を上げると、

「昨日は呑んでないわよ、明日は楽できそうだからねー」

ユーリが顔を上げてこれ見よがしに杯を傾ける、

「好きにすればいいわ、で?」

とソフィアも腰を下ろした、

「うん、一応今日の報告ね、いろいろ面白い事になりそうでね」

とユーリは微笑んで、今日起きた一連の出来事を順繰りに語っていく、そして、

「で、要点はあれね、領主様ね、だいぶあれよ、あれ」

「あれって何よ?」

「なんていうか柔らかくなった感じ?」

「それ前も言ってなかった?」

「そうだっけ、今日なんか昨日強引にライニールに頼み込んで時間を貰ったんだけどさ、何か機嫌良くてねぇー、何か聞いてない?」

「あー、どうだろう、エレインさんが何かやってるみたいだけど詳しくは聞いてないわねー」

「そうなんだ、それかな?ま、いいか、で、リシャルトって筆頭従者?知ってる?」

「リシャルト・・・どうだろう印象無いな・・・」

「そっか、うん、どうもその人がバリバリのヘルデル側の人らしいんだわ」

「へー、そうなの」

「うん、で、ライニールの伯父さんなんだって」

「ありゃま」

「ま、これもライニールから聞いたんだけどさ、でね、その人がね、うん、レアンお嬢様を学園に入れられないかって相談したらしいのよ、ライニールに」

「へーへー、良いんじゃない?でも、お嬢様まだ若いでしょ」

「それはそうなんだけどね、で、学園長と事務長とも話したんだけど、どうやら学園との関係をしっかりしたものにしたいらしくてね、資金提供の話しまであるらしいのよ」

「えっ、そりゃ凄いじゃない」

「うん、事務長がね、うちの学部長も交えて呼び出されたらしくさ、うん、そんな感じ」

ユーリは適当に切り上げワインを呷る、

「そうなるとあれですか?学園としてはどうするんです?」

サビナが不思議そうに口を挟む、

「うん、どうなるんだろうね?」

「いや、それを聞いてるのよ」

「私に聞かれても答えられないわよ、学園の経営に口出ししたいって訳では無いらしいのよ、単に何て言うか何かあったらすぐに知らせる様にって感じ?」

「それだけですか?」

カトカも眉根を寄せる、それなりの社会人であれば資金提供という手段は何らかの意思をその活動に反映させる最も確実で簡単な方法である事に理解が及ぶ、現状の学園に全く不満が無いわけではないが、それでも変に手を入れられて、良しとしているあらゆる事に不具合が出るような状況は、学園に勤める者として好意的には受け止められない、

「今の所はね、ま、その資金を受け取ったらなんやかやと口出しするのかもしれないけどね、学園長もそれを危惧してたかな?」

「ふーん、で、それがどうしたの?」

「どうしたのって、あのね、そうなると、私達みたいなのが好きでもない事を嫌々研究させられる事態になりかねないのよ」

「あー、そういう事・・・」

「それは勘弁ですね」

「私もー」

見事に拒否反応を示したカトカとサビナ、ソフィアは直接関係無いとは言え渋面を見せ、

「だから、ほら、あんたはお嬢様とか奥様と仲良いじゃない、情報が入ったらなんでもいいからこっちとも共有して欲しいかなって」

「なるほどね・・・仲が良いって言われたらそうだけど、私よりもエレインさんじゃない?あとミナね」

「エレインさんはいいけど、ミナが何の役に立つのよ」

「接待係?」

「言ってなさいよ」

「酷いなー、大事じゃないの」

「大人にはね、子供を子供が接待するなんて悪辣にすぎるわ」

「それは同意するわ」

「でしょー」

「ま、冗談はそこまでで、うん、エレインさんにも情報入れとく?」

「あー、今忙しいんでしょ」

「そうだけど、それにあの子は別に学園側の人間ってわけじゃないしね」

「そうね、王国側の人間ではあるけどね、ま、今の所は上手い事付き合っていればそれでいいんじゃないの?政治的な力は皆無なのは向こうも知ってるだろうし、あくまで商売と良い友人って事よね、そういう意味では良い仲介者にはなれるんだろうけど、それを求めるのはまだ早いわね」

「でしょうね」

「うん、ま、そんな感じだから、あんたもあんたらも耳をそばだてておいてね」

ニヤリとユーリは三人を見渡し、

「めんどくさい・・・」

「そうですよ、無茶言わないで下さい」

「うん、そんな器用じゃないです」

早速非難の声が上がる、

「ふふん、これも大事な社会勉強よ、で、後は、あれだ、ゾーイさんが正式にこっちに来る事になったから」

「あらそうなの?なんかめんどくさい事言ってなかった?」

「うん、だけど、ロキュス大先生がね、どうしてもって学園長に頼み込んだみたいでね、ゾーイさんも乗り気らしくて、この間みたいな感じの会議?打合せ?すんごい楽しかったですーって」

「あ、それ私も言われました」

「私もー」

「でしょー、ほら、向こうのお弟子さん達って野郎ばっかりだからね、やっぱりあれでしょ、女性としてどうしても一歩引いてたんじゃないかな?大先生の前だと静かだしね、うん、それはいいんだけど、やっぱりこれも大先生の罠?っぽくて」

「それはまた・・・」

「そうですよ、良い表現ではないでしょ」

「そうだけど、だって、私が見る限りお弟子さん達の中でもゾーイさんは一番じゃない?魔力は桁が違うし、真面目だし、他の子達がどうかはちゃんと探ってはいないけど、今日見る限りだと普通ね」

「それは分かるかなー」

「うん、ただまぁこっちとしては使える人材だと思うしね、あんたらは気にしないで仲良くやって欲しいかな?」

「なら素直にそう言ってくださいよ」

「そうですよ、変な見方しちゃうじゃないですかー」

「そう?でも良い子じゃない」

「それはそうですけど」

「はい、異論はないです」

「そ、じゃ、そういう事で」

ユーリはニンマリと笑顔を見せて杯を呷る、

「で、ソフィアには夕飯の対応頼みたいんだけど大丈夫そう?」

「それはかまわないわよ、今更一人増えても変わんないわ」

「だよね、それでお願い」

「住むところあるの?それが問題みたいな事言ってなかった?」

「確保したみたいよ、ま、落ち着くまでは行ったり来たりするみたいだけどね、転送陣も使えるみたいだし」

「ありゃ、教えた?」

「うん、アフラさんが教えたみたい、あの子の魔力量なら問題無いでしょ」

「そうね、本人が無理してないなら私は別にどうでもいいかな」

「私もそう思う、で、あれだ、さっきカトカから報告貰ってね、クロノスが乗り気なの?」

ユーリは手にしていた木簡をヒラヒラと振る、どうやら光柱の廃案となった構想をまとめたものらしい、

「そうみたいね、好きにしたらって言ったけど、いいでしょ」

「うん、それは大丈夫、向こうも明確にやる事が出来て活気付くでしょうしね、ただ、一度はちゃんとしたのを見せた方がいいかなって思うけど・・・」

「ロキュス大先生が見せたんじゃないの?」

「あっ、そっか、ゾーイさんも一緒だったもんね、大丈夫か・・・」

「リンドさんも一緒だったしね、悪いようにはならないと思うわよ」

「そうね、じゃ、お任せしちゃおうか、学園長も事務長もあれは手に余るって言ってたしね、学園では今の所生徒には教えないし、そうなるとロキュス大先生の所かクロノスの所で開発が続くのかな?ま、楽しみにしておきましょう」

「えっと・・・それでいいんですか?」

カトカが渋い顔となり、サビナも何か言いたそうな不満顔になる、

「別にー、だって、私の研究はそっちじゃないもの、知ってるでしょ」

「ですけどー」

「そうですよ、なんか上前はねられたみたいでなんか嫌です」

「あー、そんな感じ?」

「はい、でも、クロノス様はそのうち何とかするって言ってましたけど・・・」

「あら、なら何とかするんじゃない?お金か爵位か好きにしなさいな」

「爵位って・・・」

「そんな簡単に・・・」

「それだけの価値はあるんじゃないの?だって、これを見る限りでもまるで世の中変わるわよ、これが普及したらあれね、夜が長くなるわね、良い事かどうかは分からないけど」

「そうかもですが・・・」

「はい、クロノス様もリンドさんも言ってましたけど、ソフィアさんと所長は余りにも対価を求め無いからやりづらいって愚痴ってました・・・言うなって言われましたけど・・・」

カトカが言い難そうに俯いた、

「あら・・・」

「へー・・・」

ソフィアとユーリは顔を見合わせ、

「じゃ、なんか寄越せって言ってあげようかしら?」

「別にいいでしょ、欲しい物あるの?」

「特に無いかな?」

「でしょうね」

「お金はあるしねー」

「うん、無くなってもクロノスに泣き付けばいいし」

「そうなのよね」

何とも不穏な事を言う二人に、ソフィアは元々こうであったが、ユーリもどうやら欲はあるが、普通の人が抱くそれではないのであろうなとカトカとサビナは思い知る、

「お二人がそう言うなら・・・」

「いいですけど・・・」

「そうね、ただ、あれだ、あんたらはくれるって言ってる物は素直に貰いなさいよ」

「そうそう、拒否する方が無礼らしいからね」

「そうですか?」

「そうよ、エレインさんにも言ったかな、偉い人達の褒賞でしょ、受け取らない方が問題になるからね」

「私らに遠慮する事ないからね、光柱に関してはあんたらもちゃんと功績あるんだし、たかが数刻で作った魔法とは思えないもの、完成度が高いわよね、あれ」

「そうねー、だから、胸を張りなさい、クロノスにも言ったけど、カトカさんとサビナさんとゾーイさんがいたからあんなになったのよ、私とユーリじゃあそこまではならなかったわね」

「あっ、それ激しく同意だわ、若しくはあれよ、誰にも再現出来なくて私とソフィアで街中駆けずり回る事になったかもよ、祭りの日」

「それは勘弁だわ」

「まったくよ」

あっはっはと明るく笑う二人に、はぁと気の抜けた溜息で返答するしかないカトカとサビナであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます

腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった! 私が死ぬまでには完結させます。 追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。 追記2:ひとまず完結しました!

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん
ファンタジー
 中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!  「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」  「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」  これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。  <前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです> 注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。 (読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!

ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません? せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」 不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。 実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。 あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね? なのに周りの反応は正反対! なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。 勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?

アルフレッドは平穏に過ごしたい 〜追放されたけど謎のスキル【合成】で生き抜く〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
アルフレッドは貴族の令息であったが天から与えられたスキルと家風の違いで追放される。平民となり冒険者となったが、生活するために竜騎士隊でアルバイトをすることに。 ふとした事でスキルが発動。  使えないスキルではない事に気付いたアルフレッドは様々なものを合成しながら密かに活躍していく。 ⭐︎注意⭐︎ 女性が多く出てくるため、ハーレム要素がほんの少しあります。特に苦手な方はご遠慮ください。

『追放令嬢は薬草(ハーブ)に夢中 ~前世の知識でポーションを作っていたら、聖女様より崇められ、私を捨てた王太子が泣きついてきました~』

とびぃ
ファンタジー
追放悪役令嬢の薬学スローライフ ~断罪されたら、そこは未知の薬草宝庫(ランクS)でした。知識チートでポーション作ってたら、王都のパンデミックを救う羽目に~ -第二部(11章~20章)追加しました- 【あらすじ】 「貴様を追放する! 魔物の巣窟『霧深き森』で、朽ち果てるがいい!」 王太子の婚約者ソフィアは、卒業パーティーで断罪された。 しかし、その顔に絶望はなかった。なぜなら、その「断罪劇」こそが、彼女の完璧な計画だったからだ。 彼女の魂は、前世で薬学研究に没頭し過労死した、日本の研究者。 王妃の座も権力闘争も、彼女には退屈な枷でしかない。 彼女が求めたのはただ一つ——誰にも邪魔されず、未知の植物を研究できる「アトリエ」だった。 追放先『霧深き森』は「死の土地」。 だが、チート能力【植物図鑑インターフェイス】を持つソフィアにとって、そこは未知の薬草が群生する、最高の「研究フィールド(ランクS)」だった! 石造りの廃屋を「アトリエ」に改造し、ガラクタから蒸留器を自作。村人を救い、薬師様と慕われ、理想のスローライフ(研究生活)が始まる。 だが、その平穏は長く続かない。 王都では、王宮薬師長の陰謀により、聖女の奇跡すら効かないパンデミック『紫死病』が発生していた。 ソフィアが開発した『特製回復ポーション』の噂が王都に届くとき、彼女の「研究成果」を巡る、新たな戦いが幕を開ける——。 【主な登場人物】 ソフィア・フォン・クライネルト 本作の主人公。元・侯爵令嬢。魂は日本の薬学研究者。 合理的かつ冷徹な思考で、スローライフ(研究)を妨げる障害を「薬学」で排除する。未知の薬草の解析が至上の喜び。 ギルバート・ヴァイス 王宮魔術師団・研究室所属の魔術師。 ソフィアの「科学(薬学)」に魅了され、助手(兼・共同研究者)としてアトリエに入り浸る知的な理解者。 アルベルト王太子 ソフィアの元婚約者。愚かな「正義」でソフィアを追放した張本人。王都の危機に際し、薬を強奪しに来るが……。 リリア 無力な「聖女」。アルベルトに庇護されるが、本物の災厄の前では無力な「駒」。 ロイド・バルトロメウス 『天秤と剣(スケイル&ソード)商会』の会頭。ソフィアに命を救われ、彼女の「薬学」の価値を見抜くビジネスパートナー。 【読みどころ】 「悪役令嬢追放」から始まる、痛快な「ざまぁ」展開! そして、知識チートを駆使した本格的な「薬学(ものづくり)」と、理想の「アトリエ」開拓。 科学と魔法が融合し、パンデミックというシリアスな災厄に立ち向かう、読み応え抜群の薬学ファンタジーをお楽しみください。

オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~

鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。 そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。 そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。  「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」 オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く! ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。 いざ……はじまり、はじまり……。 ※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...