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本編
58話 胎動再び その15
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翌日、
「うん、やっぱり、商品を見渡せるのはいいですね」
エレインはガラス店舗内の暖炉の前で腕を組みグルリと室内を見渡す、先々日に商品棚の運び入れと配置、先日に商品が運びこまれ全身鏡と壁鏡の設置も据え付けも終えており、計画通りに店舗内は見本品のみが並び、実際に引き渡す品に関しては地下の倉庫へと運び込まれていた、
「はい、今のところは予定通りかと思います、倉庫の方確認致しますか?」
テラがその隣りに立って若干緊張した声音となり、さらにマフレナとケイラン、コーバとベーチェが統一されたメイド衣装で控えている、それはパトリシアから送られた輝く前掛けにフリルを足したマフダ謹製の品である、よりメイドらしく見えるようにとのエレインからの注文を見事に実現した作品であった、
「そちらは任せますわ、数は揃っているのでしょう?」
「はい、事務所に置いてあった銀食器も運び込みましたので、商品に関しては問題無く」
「そうね、うん、なるほど」
エレインは頷きつつ室内を見渡して人の流れを想像する、玄関で迎え、この部屋に通し、まず始めに目に入るのが壁鏡である、そこから右を見れば額縁で飾られた壁鏡が並ぶ、さらに全身鏡が一枚、姿見が2枚置かれ、壁鏡から左を見れば商品棚が壁沿いに並び、手鏡と合わせ鏡、そして三面鏡である、そしてガラス製品としてガラスペンと爪やすり、銀食器が輝く棚が並び、そこで視線を巡らせると巨大な壁画が視界に入る、さて、動線としてはどうなのであろうかとエレインは一考し、
「うーん、やっぱりあれかしら正面には全身鏡だったかしら?・・・でもな、一番の売れ筋になるのはやはり壁鏡よね」
「はい、それは何度も打ち合わせをしたと思います」
「そうよね、実際に見ると、いや、実際に動くとどうなるのかしら」
エレインは入口へと足を向け、初めてガラス鏡を見るのだと自身に暗示を掛ける、扉を開き室内を見てまず目に入るのは壁鏡、そこでまぁと驚いて足を止めるであろう、テラかマフレナかケイランが中へ入るように促す、その言葉にそって足を進めると、すぐに全身鏡に気付き、そこで再び驚くはずで、そのまま説明を求められると考えられる、全身鏡と姿見の説明をして、それから壁鏡、その装飾である額縁とその用途を紹介しつつ提案し、合わせ鏡も披露する、そこで暫く様子をみてある程度落ちついたとすると、恐らく、壁画かガラスペン等へ視線が移っていく、そこで大きく対応が変わる予想である、女性客であれば鏡の前から動かなくなり、それぞれに惹き付けられた鏡の前で時を過ごすであろう、男性客でもそれは同じであろうが女性客よりかは飽きるのが早いと思われる、そこで、暖炉前のテーブルへ誘導し、ゆっくりと茶と菓子でもてなすのである、女性客はそのまま鏡を堪能し、男性客はそれに付き合いつつ茶と菓子と壁画を楽しむ、状況によってはその場でガラスペンを勧めるのも良いであろう、そして、女性客も落ち着いた所で商談である、そうなればその主役は男性客に移る、女性客は茶と菓子を楽しみ、男性客の商談を頼もしく眺めている事であろう、エレインは真剣な瞳でその様を想像しつつ室内を歩き、テラ達は不安そうな面持ちでその姿を追っている、
「うん、悪くないわね・・・いえ、恐らくは良い感じだと思います」
エレインは暖炉前のテーブルに手を触れて呟いた、テラはホッとした様子で小さく吐息を吐き、マフレナとケイランも微笑んでいる、テーブルの隣りに据えた棚には上質紙の束とガラスペンとその飾り台、ガラスの爪やすりも置かれている、商品棚にも並んでいるがそれらはこの場で実際に使える試用品となる予定である、
「さて、では、こうなるとあれよね、商談の際の状況とか実際の品を持って来る時の練習とかになるわけね」
「はい、基本的には私が商談の担当になりますが、マフレナさんかケイランさんが助手に付きます、コーバとベーチェとミーンさんで饗応対応、商品の運び出しも三人で対応する形になりますが、やはり、少ないかもですね」
テラが安堵していつもの声音に戻った、そしてこれもエレインと計画した通りで従業員とも擦り合わせた事項を口にする、ガラス鏡店はテラが責任者であり商談担当として接客に当たり、マフレナとケイランは交代勤務でテラの補助となる、その経験と知識と機転を買われた為で、メイド三人衆はそのまま雑用という形になるが、将来的には接客補助も出来るようにと現場で教育していく形となる、
「そうね、やはり奥様方から二人くらいはこっちに回す?」
「そうですね、それが安心できます、もしくはさらに先を見据えて男手も必要かと思います」
「そうなのよね・・・うん、男手は確かに必要ね・・・それも相談したいわね、でも、当面は既存の人材で回さなければね、今日の面接次第だけど、マフレナさんとケイランさんみたく一日おきで出勤して貰える人がいればいいんだけど・・・仕事としてはそれほど忙しくはならないと思うけど、質は良くしないとだから・・・うん、調整しましょう」
「はい」
テラはニコリと微笑むが、エレインはやはりどこか落ち着かない、この店が対象としているのは貴族や富裕層である、その点で屋台や寮の隣りの店舗とは大きく異なっており、自身も貴族の端くれであるエレインであるが、正直な所貴族向けの店舗になど数えるほどしか行ったことが無い、さらにより高位であるパトリシアの買い物風景を思い出すと、なんともこの充分に豪華なはずの店舗が稚拙に感じてしまう、
「・・・うん、商品は素晴らしいのだし、何よりここまで来たんだものね・・・」
エレインはキッと室内を見渡して自分に言い聞かせるように呟いた、
「そうですよ、不安があるのは分かります、でも、その不安が大事なのです」
テラは急に説教臭い口調になり、
「そうなの?」
エレインは突然何かしらと片眉を上げる、
「はい、不安があるうちは慢心しません、商売は慢心した瞬間に瓦解するものです、堕落と言った方がいいかもですね、常に不安を感じて、これでいいのか、これで足りるのか、どうすればより良くなるかと考えているうちは上に先にと進めます、故にその不安感こそ成功の秘訣です、とっても大事な心持ちです」
テラは優しく微笑むが言っている事は実に厳しい事である、
「もう、優しくないわね」
「そうですね、でも、そういうものです」
「そうね、そういうものね」
テラの自信に満ちた笑顔を見て、エレインは肩に入っていた力を抜く、テラの経験はエレインにとって大変に貴重で重要なものであった、それはこれまでもエレインを助け、これからもそうであるだろう、エレインは得難い人材であると再認識し、紹介してくれたクロノスに改めて感謝の念を強くする、
「では、そうね、予行練習かしら?」
「はい、イフナース様にお願いしております、そろそろいらっしゃる頃かと・・・」
「それ、いいのかしらね、申し訳ない感じですけど・・・」
エレインは再び不安そうに今度はベーチェへ視線を向ける、先々日の準備からイフナースの従者達の手も借りておりそれだけでも申し訳ない事なのであるが、予行練習の話しをたまたま耳にしたイフナースがそれは面白いと自ら買って出てくれたのであった、それを聞いて断るのも失礼であるし、丁度良いと喜ぶのも変だなとエレインは何とも恐縮するしかなかったのである、
「大丈夫そうですよ、先程の様子ですと楽しみにしてらっしゃいました」
「そうなの?」
「はい、おままごとは得意なんだそうです、姉と妹がいるからと」
「あら・・・」
「もう・・・」
エレインとテラは困った顔を見せるがベーチェは屈託の無い笑顔であった、
「それに、上の皆様も楽しみにしていらっしゃいますし、そう言う事ならと王妃様達も来ると言ってきかなかったとか」
「えっ」
ここにきて新しい情報である、エレインは正に目を丸くして絶句し、テラもそんな大事な事を言わないとはと思わずベーチェを睨みつける、しかしベーチェは涼しい顔で、
「イフナース様がエレイン会長の計画に乗るのも面白いだろうと仰って押し留めてました」
「・・・それは・・・」
「計画ですか?」
「はい、あの女人の事だから、絶対に何か楽しめる策を講じているはずだからと、それを知ってしまっては面白くないだろうと」
「・・・期待されてるのね・・・」
「それはそうでしょう」
「はい、なので、王妃様達は大変に楽しみにされております、とっても不満そうだったがなとイフナース様は笑っていらっしゃいました」
ニコヤカに怖い事を口にするベーチェである、エレインとテラははぁーと大きく溜息を吐き、しかし、隠し玉としてまだ見せていない商品があるにはあるし、壁画もまだ見せていない、それで何とかなるかしらと猛然と脳を回転させ、それでも若干弱いかなと不安になるが、そこまで弱気になる事は無いし、もうこうなったらやるしかないのである、
「うん、そうね、一番大事なお客様だものね、気合を入れないといけませんわ」
エレインはフンスと鼻息を荒くし、
「そうですね、その意気です」
テラも明るい笑顔を浮かべる、その様子にマフレナ達も笑顔になると、
「じゃ、イフナース様の前に私がお客になりますわよ、皆さんその実力をお見せ下さい」
エレインは語気を荒げて一同を見渡し、一同は口元を引き締めて答えとした。
「うん、やっぱり、商品を見渡せるのはいいですね」
エレインはガラス店舗内の暖炉の前で腕を組みグルリと室内を見渡す、先々日に商品棚の運び入れと配置、先日に商品が運びこまれ全身鏡と壁鏡の設置も据え付けも終えており、計画通りに店舗内は見本品のみが並び、実際に引き渡す品に関しては地下の倉庫へと運び込まれていた、
「はい、今のところは予定通りかと思います、倉庫の方確認致しますか?」
テラがその隣りに立って若干緊張した声音となり、さらにマフレナとケイラン、コーバとベーチェが統一されたメイド衣装で控えている、それはパトリシアから送られた輝く前掛けにフリルを足したマフダ謹製の品である、よりメイドらしく見えるようにとのエレインからの注文を見事に実現した作品であった、
「そちらは任せますわ、数は揃っているのでしょう?」
「はい、事務所に置いてあった銀食器も運び込みましたので、商品に関しては問題無く」
「そうね、うん、なるほど」
エレインは頷きつつ室内を見渡して人の流れを想像する、玄関で迎え、この部屋に通し、まず始めに目に入るのが壁鏡である、そこから右を見れば額縁で飾られた壁鏡が並ぶ、さらに全身鏡が一枚、姿見が2枚置かれ、壁鏡から左を見れば商品棚が壁沿いに並び、手鏡と合わせ鏡、そして三面鏡である、そしてガラス製品としてガラスペンと爪やすり、銀食器が輝く棚が並び、そこで視線を巡らせると巨大な壁画が視界に入る、さて、動線としてはどうなのであろうかとエレインは一考し、
「うーん、やっぱりあれかしら正面には全身鏡だったかしら?・・・でもな、一番の売れ筋になるのはやはり壁鏡よね」
「はい、それは何度も打ち合わせをしたと思います」
「そうよね、実際に見ると、いや、実際に動くとどうなるのかしら」
エレインは入口へと足を向け、初めてガラス鏡を見るのだと自身に暗示を掛ける、扉を開き室内を見てまず目に入るのは壁鏡、そこでまぁと驚いて足を止めるであろう、テラかマフレナかケイランが中へ入るように促す、その言葉にそって足を進めると、すぐに全身鏡に気付き、そこで再び驚くはずで、そのまま説明を求められると考えられる、全身鏡と姿見の説明をして、それから壁鏡、その装飾である額縁とその用途を紹介しつつ提案し、合わせ鏡も披露する、そこで暫く様子をみてある程度落ちついたとすると、恐らく、壁画かガラスペン等へ視線が移っていく、そこで大きく対応が変わる予想である、女性客であれば鏡の前から動かなくなり、それぞれに惹き付けられた鏡の前で時を過ごすであろう、男性客でもそれは同じであろうが女性客よりかは飽きるのが早いと思われる、そこで、暖炉前のテーブルへ誘導し、ゆっくりと茶と菓子でもてなすのである、女性客はそのまま鏡を堪能し、男性客はそれに付き合いつつ茶と菓子と壁画を楽しむ、状況によってはその場でガラスペンを勧めるのも良いであろう、そして、女性客も落ち着いた所で商談である、そうなればその主役は男性客に移る、女性客は茶と菓子を楽しみ、男性客の商談を頼もしく眺めている事であろう、エレインは真剣な瞳でその様を想像しつつ室内を歩き、テラ達は不安そうな面持ちでその姿を追っている、
「うん、悪くないわね・・・いえ、恐らくは良い感じだと思います」
エレインは暖炉前のテーブルに手を触れて呟いた、テラはホッとした様子で小さく吐息を吐き、マフレナとケイランも微笑んでいる、テーブルの隣りに据えた棚には上質紙の束とガラスペンとその飾り台、ガラスの爪やすりも置かれている、商品棚にも並んでいるがそれらはこの場で実際に使える試用品となる予定である、
「さて、では、こうなるとあれよね、商談の際の状況とか実際の品を持って来る時の練習とかになるわけね」
「はい、基本的には私が商談の担当になりますが、マフレナさんかケイランさんが助手に付きます、コーバとベーチェとミーンさんで饗応対応、商品の運び出しも三人で対応する形になりますが、やはり、少ないかもですね」
テラが安堵していつもの声音に戻った、そしてこれもエレインと計画した通りで従業員とも擦り合わせた事項を口にする、ガラス鏡店はテラが責任者であり商談担当として接客に当たり、マフレナとケイランは交代勤務でテラの補助となる、その経験と知識と機転を買われた為で、メイド三人衆はそのまま雑用という形になるが、将来的には接客補助も出来るようにと現場で教育していく形となる、
「そうね、やはり奥様方から二人くらいはこっちに回す?」
「そうですね、それが安心できます、もしくはさらに先を見据えて男手も必要かと思います」
「そうなのよね・・・うん、男手は確かに必要ね・・・それも相談したいわね、でも、当面は既存の人材で回さなければね、今日の面接次第だけど、マフレナさんとケイランさんみたく一日おきで出勤して貰える人がいればいいんだけど・・・仕事としてはそれほど忙しくはならないと思うけど、質は良くしないとだから・・・うん、調整しましょう」
「はい」
テラはニコリと微笑むが、エレインはやはりどこか落ち着かない、この店が対象としているのは貴族や富裕層である、その点で屋台や寮の隣りの店舗とは大きく異なっており、自身も貴族の端くれであるエレインであるが、正直な所貴族向けの店舗になど数えるほどしか行ったことが無い、さらにより高位であるパトリシアの買い物風景を思い出すと、なんともこの充分に豪華なはずの店舗が稚拙に感じてしまう、
「・・・うん、商品は素晴らしいのだし、何よりここまで来たんだものね・・・」
エレインはキッと室内を見渡して自分に言い聞かせるように呟いた、
「そうですよ、不安があるのは分かります、でも、その不安が大事なのです」
テラは急に説教臭い口調になり、
「そうなの?」
エレインは突然何かしらと片眉を上げる、
「はい、不安があるうちは慢心しません、商売は慢心した瞬間に瓦解するものです、堕落と言った方がいいかもですね、常に不安を感じて、これでいいのか、これで足りるのか、どうすればより良くなるかと考えているうちは上に先にと進めます、故にその不安感こそ成功の秘訣です、とっても大事な心持ちです」
テラは優しく微笑むが言っている事は実に厳しい事である、
「もう、優しくないわね」
「そうですね、でも、そういうものです」
「そうね、そういうものね」
テラの自信に満ちた笑顔を見て、エレインは肩に入っていた力を抜く、テラの経験はエレインにとって大変に貴重で重要なものであった、それはこれまでもエレインを助け、これからもそうであるだろう、エレインは得難い人材であると再認識し、紹介してくれたクロノスに改めて感謝の念を強くする、
「では、そうね、予行練習かしら?」
「はい、イフナース様にお願いしております、そろそろいらっしゃる頃かと・・・」
「それ、いいのかしらね、申し訳ない感じですけど・・・」
エレインは再び不安そうに今度はベーチェへ視線を向ける、先々日の準備からイフナースの従者達の手も借りておりそれだけでも申し訳ない事なのであるが、予行練習の話しをたまたま耳にしたイフナースがそれは面白いと自ら買って出てくれたのであった、それを聞いて断るのも失礼であるし、丁度良いと喜ぶのも変だなとエレインは何とも恐縮するしかなかったのである、
「大丈夫そうですよ、先程の様子ですと楽しみにしてらっしゃいました」
「そうなの?」
「はい、おままごとは得意なんだそうです、姉と妹がいるからと」
「あら・・・」
「もう・・・」
エレインとテラは困った顔を見せるがベーチェは屈託の無い笑顔であった、
「それに、上の皆様も楽しみにしていらっしゃいますし、そう言う事ならと王妃様達も来ると言ってきかなかったとか」
「えっ」
ここにきて新しい情報である、エレインは正に目を丸くして絶句し、テラもそんな大事な事を言わないとはと思わずベーチェを睨みつける、しかしベーチェは涼しい顔で、
「イフナース様がエレイン会長の計画に乗るのも面白いだろうと仰って押し留めてました」
「・・・それは・・・」
「計画ですか?」
「はい、あの女人の事だから、絶対に何か楽しめる策を講じているはずだからと、それを知ってしまっては面白くないだろうと」
「・・・期待されてるのね・・・」
「それはそうでしょう」
「はい、なので、王妃様達は大変に楽しみにされております、とっても不満そうだったがなとイフナース様は笑っていらっしゃいました」
ニコヤカに怖い事を口にするベーチェである、エレインとテラははぁーと大きく溜息を吐き、しかし、隠し玉としてまだ見せていない商品があるにはあるし、壁画もまだ見せていない、それで何とかなるかしらと猛然と脳を回転させ、それでも若干弱いかなと不安になるが、そこまで弱気になる事は無いし、もうこうなったらやるしかないのである、
「うん、そうね、一番大事なお客様だものね、気合を入れないといけませんわ」
エレインはフンスと鼻息を荒くし、
「そうですね、その意気です」
テラも明るい笑顔を浮かべる、その様子にマフレナ達も笑顔になると、
「じゃ、イフナース様の前に私がお客になりますわよ、皆さんその実力をお見せ下さい」
エレインは語気を荒げて一同を見渡し、一同は口元を引き締めて答えとした。
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