セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

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76話 王家と公爵家 その48

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「戻ったよー」

タロウが肩を落としよれよれと如何にも疲れた顔と足元でもって食堂に降り立つと、

「お疲れー」

ニヤーとユーリが振り返り、

「お疲れー」

ソフィアが編み物を手にして顔を上げた、二人は炬燵を囲んでぬくぬくと温かそうで、生徒達も研究所の三人もテラやニコリーネの姿も無い、それだけ遅い時間であるという事で、タロウはあー静かでいいなー、気兼ねないしー等と思いつつ、

「疲れたねー・・・」

覚束ない足取りのままフラフラと炬燵と暖炉の前のちょっとした隙間に崩れるようにバタンと倒れ込み、

「あーーーーー、もうやだ、めんどくさい、やりたくない、二度とやだ、気持ち悪い、気色悪い、自己嫌悪ー」

床に向かってグギャーとばかりにわめきたてた、ギョッとタロウを見下ろすソフィアとユーリ、

「なんだよもー、ガラじゃないんだよー、どこのお節介だよ、何様だよ、まったくよー、勘弁してくれよー」

さらに捲し立てるタロウ、ソフィアはあーこうなったかーとやれやれと呆れ顔で、ユーリもまたそんなになるまで何をやって来たのかと目を細めつつ湯呑を口に運ぶ、

「あーーーーーーー、めんどくせー、やりたくねー、気持ち悪いーーーーー」

愚痴は二巡目に突入したようで、しかし、そこでやっと収まった、ボヘーと大きな溜息が床を振動させ、こいつはまったくとソフィアとユーリの冷たい視線の中、

「ハー・・・・あっ、エレインさんとオリビアさんは?もう戻ってるでしょ」

ゆっくりと起き上がりソフィアに問いかけるタロウ、

「お風呂よー」

ソフィアは治まったようだと編み物に視線を落し、

「あんたねー・・・」

ユーリは湯呑を片手に肩肘を着いて呆れ顔である、

「なんだよ」

ジロリと睨み返すタロウ、

「まぁいいけど、アンタの事だからどうせ私達しかいないって分かってやってるのよね」

ユーリが目を細める、とても生徒達に見せられる姿ではない、そりゃそうだろうとタロウは答えつつそそくさと炬燵に潜り込んで背を丸め、

「こっちは寒いな、やっぱり」

いつも通りの口調となった、

「こっち?」

「うん、王都はやっぱり温かいよ」

「あら、あっちまで行って来たの?」

「まずねー」

「そりゃお疲れ様」

「お疲れだねー」

「はいはい、それは聞いたけど、あっ、夕食は?何か食べる?」

「あー・・・そだねー、何も食ってないかも・・・」

「そっ、じゃ待ってなさい」

ソフィアが編み物を炬燵テーブルに置いて腰を上げ、すまんねとタロウは微笑む、

「なに?そんなにめんどくさかった?」

ユーリがニヤニヤと微笑みかける、見れば湯呑は酒であるらしい、王国では一般的な小型の酒樽がユーリの隣りにチョコンと鎮座しており、

「そりゃ・・・めんどくさかったなー・・・まぁ、もう俺が関わる事は無いと思うけどさー・・・」

「そっ、エレインさんも詳しくは聞いてないって笑ってたわよ」

「そだねー、だって、エレインさんだって巻き込まれても困るだろうしさ」

「でも巻き込んだんでしょ」

「俺じゃないよ、話の流れでそうなったみたい、まぁ、上手い事利用したけど」

「そうなの?」

「そうだよー、子供の相手はね、子供か子供好きに頼むのが一番さ」

「また心のない事言い出して・・・」

「心・・・って、事実だろうさ」

「そりゃそうだろうけど」

「そういうもんだろ」

フンと鼻を鳴らしてタロウはテーブルに顎を乗せた、そう言えばすっかり腹も減っている、やはりそれなりに緊張していたのであろう、今更ながらに空腹感を感じ、さらには先程吐き出したとはいえあーすればよかった、あれは言い過ぎたかも、というか、あそこまで門外漢である俺がやる必要があったのかと悩み始めてしまう、そうならない為に喚いたつもりであったが、無様に床に向かって叫んだそれだけで霧散する程簡単な鬱憤では無いし、忘れ去って良い反省点でもない、アンネリーンの事をとやかく言えないよなーとも思う、さらに大きな悩みどころとして現時点ではタロウの提案した改善策でどのような結果になるかが分からないのだ、恐らくなんらかの動きはあるであろうし、良くなる点は多いであろう、しかし宜しくない状況も生まれる筈で、変化とはつまりそういうものなのであるが、タロウとしては八方全てが上手くまとまればと大変に高慢ちきな事を考えていたりする、まぁ、従者を首にしろと言っている時点で八方の内の一方にとっては大変な迷惑であろう、しかし、タロウがよくよく考えるにそのアンネリーンの従者達も被害者の側になると考えられる、恐らくアンネリーンと共に苦労し、慣れないながらも領地の為、公爵家の為と頑張ったはずで、そこで蓄える事となった思い込みと鬱屈が大戦後から今までアンネリーンを中心として良くない状況になっていたと考えられる、ルーツも悪い人間はいないと断言している、となればなんらかの救済策があって然るべきとタロウは思うも、ここは一度あの集団を解体する事こそが彼らの為でもあるだろうなと考えたのであった、そしてそれぞれを一個人として別の集団に組み入れる、そうすれば彼らの内にあると想像される理想的な公爵家のあるべき姿という妄信に執着する必要がなくなり、一般的な平民なり従者に戻れるものと考える、恐らくアンネリーンはそう提案しても躊躇するであろうなと考え、その半分を解雇するようにとより重い処置を進言していた、さすればそれよりはまだましであると考え、より軽い処理となる全員の配置転換を選択するであろうと思う、いや、そうしてくれればいいのになとタロウは考えている、その処置も含め、また、アンネリーンとレイナウト、マルヘリートの関係という身内の問題を考えるに、これ以上はタロウが口を出してはいけない部分となっている、そして今日の一騒動の結果が見えてくるのは数か月後、はたまた数年後となるかもしれない、その時にあの時の対応は間違っていなかったとアンネリーンに言わせればそこでやっとタロウはどうやら上手いこと治まったと安堵するであろう、つまり今悶々と考え込んでも無駄であるし、その必要は皆無なのである、それ以上にやってしまった事は戻らない、それが真理なのであった、

「まぁねー・・・エレインさんは子供好きよねー」

ユーリは何とはなしに脱衣場の方を見つめて湯呑を傾ける、そしてアッと振り返り、

「トマトってなにさ?」

と目を細めた、

「えっ・・・あぁ・・・まぁ、そういう野菜?」

「ふーーーーーーーーん・・・・」

さらに目を細めるユーリ、如何にも食わせろとばかりの顔で、

「あー・・・その内な・・・」

フイッと暖炉の方へ顔を向けるタロウ、炎を纏う薪が心許なくなっている、どうやら今日はこれ以上薪をくべる必要は無いとの判断であろう、

「そっ・・・で、他には?」

「他にって・・・なんだよ・・・」

「あるんでしょ、エレインさんもね、絶対隠してるって憤慨してたわ」

「憤慨って・・・だって、ほら、前にも言ったろ、冬は長いんだから、ゆっくり見せるからって・・・」

「そうだったかしら?」

「そう言ったと思う」

「憶えてないから出しなさい」

「なんだよそれ」

「憶えてないもの、知らないものは無いも同然なの、だから、今出しなさい」

「・・・屁理屈言うな」

「あんたに屁理屈どうこう言われるなんて心外だわね」

「それは・・・そうかもだけどさ・・・」

「あっ、思い出した、今日だってねー、あんたのお陰でこっちはいい迷惑よ、何よあれ、医官連中に捕まったのよ、あんたが私に聞けって言ったんでしょ」

「そりゃだって、そっちは君の担当だろ?」

「そんな事いつ決まったのよ」

「知らないよ、それどころじゃなかったんだよ、第一、だって、大した内容じゃないだろ」

「私に聞かれてもお門違いも良い所よ、それこそ好きにすればって何度言いかけたか、分かる?アンタに」

「じゃ、そう言えばいいんだよ」

「言えるわけないでしょ、こっちにも立場ってものがあるのよ」

「それは君の問題であって、俺は知らん」

「知らんって事はないでしょ、あんたがどうのこうのと言い出したって聞いたわよ」

「だからそれはもう少し・・・ほら、動線を考えてとか、処置する場所は隔離した方がいいとか、それこそあの人達の専門的な分野の事であって」

「なにそれ」

「なにが?」

「ドウセン?」

「あー、ほら、患者さんをさどう運んでどう処置してどこで安静にさせるかって感じの、まぁ、人の動きだな、あそこで処理するのは全て外科手術になるんだし、それに一気に大量に雪崩れ込むことになるんだから、それを想定してって感じの事でさ・・・」

「待って、そこまで言ってなかったわよ、あの人ら」

「ありゃ・・・そうなのか?」

「そうよ、私が相談されたのは手術する時の器材の配置とか、動きやすさとか、正直だって麻酔魔法は多少汚れててもいけるだろうけど、治療魔法の時は傷口は洗浄しないと駄目だろうし、そんな事は私が指摘する事じゃないし・・・」

「あー・・・あれだ、向こうさんもほら、魔法を使った処置に慣れてないんだよ、一度あれだ、シミュレーションしてみれば?」

「何よそれ」

「なにが?」

「シミュ?なに?」

「あー、患者が来たていで動いてみろって事、それも何十人も一気にさ、全員が脚だ腕だに傷を負ったていで、治療そのものも出来るだけ実戦に近づけてさ」

「・・・それは必要だわね・・・あの様子だと・・・」

「だろうね、今日見た限りだと施設的な部分はね、ちゃんと整備されてたし、水もお湯も使えるんだから、それを使った形でさ、水もだって、どんだけ使うか分からないだろ?魔法石も足りなくなるかもだぞ、やってみないとわからん所だ」

「そうよねー・・・じゃ、あんた、それ、クロノスにでも言っておいて」

ユーリはフンと鼻を鳴らして湯呑を傾ける、

「なんでさ」

タロウがブスッと顔を顰めるも、

「なんでもかんでもいいわよ、私、明日忙しいの」

「俺だって忙しいよ」

「そうなの?」

「うん、色々あるんだよこっちも」

「じゃ、どうするのよ、あれ」

「あれってなんだよ、他にもあるのか?」

「例の実験よ、水の比較実験、いい感じに結果出てるわよ、明日相談するんじゃなかったの?」

アッ・・・とユーリを見つめて固まるタロウ、ユーリはこれだからと呆れ顔となり、

「カトカが泣くわよー・・・美人さんに睨まれると怖いんだからねー」

「あー・・・それもあったなー・・・すっかり忘れてた・・・」

「でしょうね」

「なー・・・まぁ、じゃ、謝っておいて、ゴメンって・・・」

「それで済むかしら?」

「済ませてくれないかしらね・・・」

しょんぼりとさらに背を丸めるタロウ、

「・・・トマトがあればまぁ、考えなくもないわよ」

ニンマリと微笑むユーリに、

「お前ねー」

恨みがましく上目遣いになるタロウであった、そこへ、

「はい、少し温め直したからねー」

ソフィアが盆を持って戻ってくる、すまんねとタロウが顔を上げ、

「別にいいわよ、豚のお肉って便利だわねー」

と盆をそのままタロウに差し出すソフィア、タロウは受け取り、なるほどこうしたのかと感心してしまう、今日は蒸しパンと鳥肉のハンバーグがメインとなっており、それに野菜の煮物と漬物の小皿もある、そして豚肉は野菜の煮物に入れられているようで、なんとも懐かしい角煮のような姿が野菜と共に見え隠れしていた、

「それ美味しかったわ」

ユーリがニヤリと微笑む、

「そっ、それは良かったよ」

タロウはスプーンを手にしてさっそくとがっつき始め、

「ん、うん、美味いね、一回焼いた?」

と豚肉の処理に気付いたようであった、

「一応ね、ほら、あんまり煮込むと他の野菜が崩れちゃうかなーって思って、軽く火を通してからね、鍋に入れた感じ」

「へー、これはこれでいいね」

「そうよねー、だからー、そのトマトとやらを入れたらもっと美味しいかもねー」

ニコーと微笑むユーリ、

「あっ、それ聞いたわよ、何よそれ」

ソフィアも腰を下ろして編み物を手にしつつ軽い感じで聞いてくる、

「なにって言われても困るけど」

「野菜でしょ」

「赤いんだって?」

「珍しいわよね、赤い野菜」

「そうよねー、私見た事ないかも」

「あんたでも?」

「そりゃだって・・・あっ、赤いベリーはあるかしら?」

「リンゴも赤いわね」

「中は白いしあれは果物でしょ、木になるんだもん」

「それもそっか・・・中まで赤い野菜ねー、柘榴は果物?かしら・・・甜菜は中も赤いわよね」

「それビーツでしょ」

「あっ、そうだっけ?」

「そうよー、種が緑って聞いたけどそれ本当?」

「それも聞いたわね、見てみたいなー」

「ねー・・・」

と二人のねっとりとした視線がタロウへ向かう、

「あー・・・そうだ、ワンコどうなった?」

と蒸しパンを齧りながらキョロキョロと視線を巡らせるタロウ、そんな事はどうでもいいと見事な他人顔である、

「ミナと一緒に寝てるわよー」

フンと鼻で笑って答えるソフィア、

「ありゃ、大丈夫?」

「今のところはね、ミナが一緒に寝るって聞かなくて・・・」

「ねー、そっかそろそろ移動させないとミナに突き落とされるかもね」

楽しそうに寝台を見つめるユーリ、寝台には普段通り厚い毛布の塊が横たわっており、恐らくその中にミナと子犬が包まっているのであろう、

「そうね」

とソフィアが腰を上げる、

「あっ、でも、寒くないの?外に出しちゃって」

「エルマさんが毛布と一緒にしとけば大丈夫だと思うって言ってたかなー、あと籠に毛布を掛けるだけでも充分だって、そういうものなのねー」

「そう、ならいいけど」

「まぁ、犬だって馬鹿じゃないわよ、毛布と一緒に入れとけば寒かったら勝手にくるまるでしょ」

「そりゃそうだ」

ユーリが優しく微笑んだようで、

「・・・なんだ、ユーリは犬派?」

タロウが思わず問いかける、

「なにそれ?」

「ほら、犬派と猫派、どっちが好きかって感じ?」

「あー・・・どうかしら、農家としてはどっちも便利よ」

「便利って・・・そっか、そういう感じか」

「そうよー、犬は番犬になるし、畑を守ってくれるし、狩りに連れてってもいいし、猫は猫で鼠を退治してくれるしねー、どっちも便利よねー」

「そうなのよねー」

これにはソフィアも同意らしい、毛布の中からソッと子犬を救い出し、側の籠にそのまま横たえ籠に毛布を掛けた、子犬がムクリと半身を起こすもすぐにコテンと横になる、

「そっか、そういうもんか」

なんとも実用的な意見であった、まぁ確かに二人供農家の娘である、可愛い云々もあるが、それ以上に実利を求めるのであろう、

「そういうものよ、で、トーマートー」

「ねー、トーマートー」

「可愛い名前よねー」

「ほんと、可愛い名前ー」

ニヤーとタロウを見つめる二人であった。
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