セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

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本編

77話 路傍の神々 その20

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それから取り敢えずタロウには伝えておくとソフィアが場をまとめる事となった、ユーリもそれがいいと同意を示す、どうやらこの二人では積極的に動いてはもらえないらしいと学園長も察して受け入れる事としたらしい、学園長としては今日にも会いたい勢いであったのだが二人の反応を見るにどうやら少しばかり警戒する必要があるなと考え直す、学園長から見てもソフィアとユーリは常識人の類である、その二人をしてこれだけ嫌がるのであるから何かがあるのであろう、その言葉以上の嫌悪感も学園長は肌で感じており、となればやはり名実ともに変人であるタロウを仲介とするのが正しいように思う、そして、

「あっ・・・ついでと言っては失礼なんですが、少し相談が」

ユーリが茶を片手に話題を変えた、先程迄思い悩んでいた事がある、ここは上司であり恩師でもあり、なにより学者の先達としての学園長に意見を求めるのもいいかもしれないと思い立った、

「何かな?」

学園長も茶を片手にニコリと優しく微笑む、しかしユーリはどうしたもんだかと天井を睨み、すいませんと一言置いて事務室に戻るとすぐさま黒板を手にして戻る、

「えっとですね、どうお話すればよいのか・・・」

ユーリはんーと口元を引き締め頭をかく、これは本格的に悩んでいるのかなと学園長は察し、ソフィアもこりゃまた珍しいと目を丸くしてしまう、少なくともソフィアの前でユーリが悩んでいる姿を見せる事は無かった、ここ数日、というよりもソフィアがここに来てからの数か月である、あったとしても言葉を探すほどのものではなく、またそれどころではない慌ただしさでもあった、

「あー・・・まずは研究についてなのですが・・・」

ユーリは悩みながらも淡々と続ける、すこぶる取り留めのない内容であっちにいったりこっちにいったりと要領を得ない、しかし、その要点はソフィアでも理解出来た、つまりは研究そのものもそうであるが、研究所の先行きと助手達の未来を考えているらしい、ユーリらしい生真面目さだなとソフィアは微笑む、子供の頃からそうなのである、二人は生まれが近い事と近所である為よく一緒に行動していたのであるが、他人から見ればソフィアが優等生でユーリはやんちゃに見えていたらしい、しかし実際は真逆である、学園長から教えを受けていた時もユーリの方が覚えが早く、また何をするにも慎重であった、ソフィアはユーリに及ばなくも勉強は出来たが、それ以上に問題を起こすのはソフィアなのである、それ故か最終的にはソフィアがユーリを連れ出す形で村を出奔している、なんとかこうしてそれぞれに安定した職を得ているが、当時のソフィアにそのような展望がある筈も無く、この生真面目なユーリがよく付き合ってくれたものだと改めて感謝してしまうソフィアであった、

「なるほど・・・以上かな?」

ムーと黙り込んだユーリに学園長がニコリと微笑む、茶がすっかり空になっていた、ソフィアがもう一杯どうですかと訊ね、頼むと微笑む学園長、

「です・・・かね・・・」

大きく首を傾げるユーリ、昨晩タロウを相手にした時よりも素直に言葉に出来たと思う、気恥ずかしさも無い、そこはやはり相手が学園長だからであろう、ソフィアを気にする事は無かった、そこはお互いもう気心が知れた程度ではない、より深い間柄である、

「うむ、まずの・・・そうだな、儂もな、若い頃・・・お主らに会う前じゃな、似たような感じで悩んだことがある」

学園長は腕を組み、懐かしそうに視線を落とす、

「まず・・・儂もほれ、師匠がおっての、その師匠から独り立ちして良いと・・・まぁ、免状のようなものだな、それを受けてな、ロキュスが先であったが、まぁ、それはいい、やっと学者として認められたと喜んだもんでな、しかし・・・はて、独り立ちと言われてもなと悩んでしまった、丁度・・・うん、二人目が生まれた頃でな、フィロメナも喜んでくれたのだが、さて、何をしたいかと問われると・・・正直な、その時は、無かったな・・・」

「・・・無かったんですか?」

「うむ、まったく無かった、師匠の研究所では雑用がてら資料の編纂を主にやっていてな、今考えれば大した研究もしておらなんだ、それをお前はもう一人前だからと放逐されたようなもんで・・・あれはあれだな、体の良い厄介払いだったのではないかと今は思うのだ」

ありゃまと目を丸くするユーリ、ソフィアはそういうものなのかなと不思議そうに首を傾げる、

「なもんで、どうしたものかと途方に暮れてな、フィロメナとも話したのだが、何をだらしない事をと笑われてしまった、フィロメナと会った頃、結婚する前にはな、さっさと独り立ちして研究所を構えると・・・豪語していたのだが、若かったな・・・うん、若かった、で、ロキュスからもな、丁度良いから手伝えと声を掛けられたりもしたのだが、もしかしたら師匠とロキュスがそう・・・裏で話を付けたのかもしれないと・・・それも今になって思うが、まぁ、それはもうどうでもいい、で、儂はな、折角だからと旅に出ることにした」

「それ、前にも聞いたかもですね」

ユーリがソッと呟く、

「そうじゃったかな、まぁ、年寄りの思い出話だ、少し付き合え」

ニコリと微笑み茶を含む学園長、まずったかなとユーリは目を細めるが、今日は完全に休暇の日であった、少しばかり昔話に付き合うのも損ではなかろうと思い直す、

「でな、ほれ、フィロメナの実家は大変に裕福でな、それのお陰もあって・・・もうあっちこっちと歩き回ってのう・・・で、そこでやっと気付いた事がある」

学園長はスッと背筋を伸ばし、

「どうやらの、儂はお主の言う研究者でも開発者でもない、儂の本質はその二つでは無いとな・・・」

「そう・・・なんですか?」

「うむ、そこで思い知ったのが、儂は蒐集家であった、そう自覚できた・・・」

「蒐集家・・・ですか?」

「なんですそれ?」

「簡単じゃ、集める、それだけじゃ」

「集める?」

「そうじゃ、集める事、記録する事、聞き出す事、物にしろ話にしろ、技術にしろ様々じゃ、王国も広い、隣りの領に入った途端まともに話せないほどに訛がきつかったりな、これほど違うのかと驚くばかりに農作業の方法も異なる、獣の種類も扱いも異なるし、魔物の類もそうであったな、一山違うと別の魔物に悩まされておったりして・・・うん、これはと儂は思ってな、それらを聞き出して、集めて、記録して、それでやっと刊行したのが・・・あれじゃな」

学園長が首を伸ばして書棚を見つめる、あぁなるほどとその視線と共に振り向くユーリ、ソフィアも首を伸ばして確かにそうなるのかと理解する、

「その間に、お主らとも会えたし、なによりクロノス殿下と知己となった、もしあの出会いが無ければ今頃儂は・・・恐らく王都に戻ってフィロメナにギャンギャン言われながら著書に専念していたであろう」

いや、ギャンギャン言われるのは変わらんかと学園長はアッハッハと笑い、苦笑するしかないソフィアとユーリである、

「でな、言いたいのは・・・うん、あの儂が名付けた博物学、それが形になるのに・・・フッ、愚かな事に25年・・・かかっておる・・・」

「そんなにですか・・・」

これには目を丸くするしかないソフィアとユーリ、

「おう、で、まだまだまとめていないものもあるからな、あと数年はかかると思うし、サビナさんに任せた部分もある、彼女はあっという間にまとめてみせたが、あれはな、うん、思い入れが無い上に限定していたからな、あれを選び出すのに儂は徹夜までしたのだが・・・いや、それは良い、での、儂が思うにまず、学問とはつまりそういうものじゃと思う」

「そういう・・・ですか?」

「うむ、時間も手間も労力もかかる、違うかな?」

「それは・・・そうでしょうけど・・・」

「で、さらに言えば、その過程に得られる知見もある、博物学と名付けようと思ったのは一冊目を編纂している最中でな、どうやら儂が望む先にはあるのは既存の学問では定義できんと思ってな、その名前まで作らなければならなかった、未だ浸透していないと思うし、学者の中でも今一つ評判は良くないが・・・それでも、気に入って頂ける方はいるもんでな、陛下に褒められた時はもう・・・そのまま死んでも良いとまで感激してしまった・・・」

あらまと目を剥くソフィアとユーリ、

「で、タロウ殿じゃ、あの者も変わった御仁だな、儂の書を読んで、これこそが宝だと言ってくれてな、で、曰くじゃ、歴史を知るのは大変に良い事で、しかし、それだけでは分かり得ない事が多分にあると、その時代に生きた人々がどんな生活をしていたかを知りたいと願ってしまうと、しかしそれが難しい、どんな言葉を使い、何を食べ、何を喜びとしていたか、確実にな、千年前の人々も食べて寝て働いて、笑い合っていた筈で、しかし、その内容を知る事は大変に困難で想像するしかない、しかし、こうして今現在の生活をな、記録して遺す事こそが、千年後の誰か、自分や儂のような物好きのな、その知識欲を満たしてくれると、そんな事を言ってくれてな・・・なるほど、儂のやっている事は無駄ではないと確信を得る事が出来た・・・特にオリビアさんの手記やら、生徒達の手記だな、あのようなものを是非集めるべきで、ついでに民話の類もあれば尚良しと・・・フフッ、この老骨を奮い立たせるような事を言ってくれてな・・・」

ヘーと思わず呟くソフィアとユーリ、タロウがそんな事を言っていたとは意外であった、まぁ、普段から屁理屈の塊のような男である、それなりの理屈をその場で考えたのかもしれなかったが、それでもその言葉は魅力的に聞こえた、

「故に・・・ユーリ先生の不安は理解できる、道半ばにあって先を見失うのはよくある事で、それが正しいのかどうか、自分についてきてくれる若者たちの将来を潰していないだろうか、他にやる事があるのじゃないか、そう思ってしまうのだよな・・・しかし、それらはな、達成した瞬間、それが評価された瞬間にやっと解決できる問題でな、無論、達成できない事もあるし、評価されない事もある、それでもなんらかの形になるまでやるしかない・・・それが研究というもので、学者という存在じゃ・・・と思う、如何かな?」

スッとユーリを見つめる学園長、確かにそうかもしれないと頷かざるを得ないユーリである、

「まぁ、そう言われても焦燥感はあろう、儂もな、生きている間に集めた物の分類だけでもと思っておるが、いや、これがな、脚本の作業がまた楽しくてな、すっかり手付かずじゃ」

ガッハッハと笑い飛ばす学園長に、それはどうかと思うと目を細めるしかないソフィアとユーリ、

「まぁ、そういう訳でな、あれじゃ、ユーリ先生はまず肩肘を張らぬことじゃな、サビナさんもそうだがカトカさんも・・・ゾーイさんは今一つ分らんが、少なくともその二人は得ている物は大きいと思う、名誉男爵の件も聞いている、学園としても大変に嬉しい、それだけでも立派に胸を張れる・・・王国史に残る快挙でもある、それだけの実績がユーリ先生の元にはあるのだ、挙句研究対象が多いのは羨ましいとさえ思うぞ、その黒板の内容、ロキュスに見せてみろ、慌てふためいて弟子達を怒鳴り散らすぞ」

「・・・確かに・・・」

「あー・・・想像できますねー」

ニコリと微笑むソフィアとユーリ、

「じゃろう?挙句タロウ殿の手助けがあるとなれば、研究が進めば進む程に、その項目はさらに増えるのではないかな?タロウ殿の言葉の通り・・・」

「・・・かもしれません・・・」

「ねー」

「じゃろう・・・じゃから・・・うん、儂に言えるのは・・・そうじゃな、もう一つある、別の側面になるが・・・学者と言うのはな、我儘で自分勝手なのじゃ、儂の師匠も酷かったが、ロキュスもそうであろう、で儂もじゃが・・・」

ニヤリと微笑む学園長、苦笑するしかないユーリとソフィア、

「挙句、無駄に頭が良いものだから扱いに困る、いや、これはまぁ、冗談・・・にはならないが、冗談として、で、そのな、我儘で研究は進む、開発も同様だな、周りの者をな、振り回すくらいで丁度良いのだよ、研究者も開発者も、周りの者としてはたまったものでは無いのだが、しかし、目標に到達したときの達成感はやはり違う・・・まぁ・・・そうやって学問やら技術やらは発展してきた、学者ってやつは揃いも揃って破綻者じゃからな・・・役人にもなれない、農家では役立たず、そんなのが学者になるのかもしれん・・・あっ、脳みそだけは一級品だぞ、これだけは譲れん」

片眉を上げ笑いどころとユーリを見つめる学園長、ハハッと乾いた笑みを見せるユーリとソフィア、

「まぁ、そんなもんでな、それでもほれ、儂もロキュスもそれなりの学者・・・研究者にはなっておる、他の同期の弟子達も一緒でな、それぞれ何とも小難しい事をこねくり回しておるが・・・ユーリ先生のようにな、弟子の事を真摯に考えている者はおらんだろう・・・うん、これは確実にそう言えるな、なにせ自分もそうであったからな、考える必要すらない、自分がやるべきは研究であって、弟子の栄達ではない、そう思っているならまだしも、恐らくまったく考えていないであろうな、目に入っていないと表現するべきじゃな、ひどい扱いじゃろ、道具かメイドか従者程度の認識だと思う・・・しかし、まぁ、そんなもんなのだな・・・あれだ、ゾーイさんもそういう扱いであったのじゃないかな?少し聞いてみればよい、ロキュスは儂の師匠によく似ているからな・・・うん」

ゆっくりと頷く学園長、なるほどそういうものなのかとソフィアは眉を顰め、ユーリもまた嫌そうに口元を歪めてしまう、

「・・・じゃから、ユーリ先生のな、その悩みは実に嬉しい、教育者としてそう考えるのか、他の研究所を知らないからそう悩んでしまうのか、儂としてはそこに興味もあるが・・・しかし正しいと思う、うん、人を育てられない研究所は存在意義が無いのかもしれない・・・難しいがな、研究所はあくまで研究をするところであるし、人材の育成の場では無い・・・そう言われればそれもそうでな・・・しかし、それでは発展が無いように思う、弟子は師匠を超えねばならん、これはロキュスと飲むたびに、若い頃にな、そう言っては管を巻いたものだが・・・そうしなければな、いつまで経っても師匠以上の成果を出せないからな・・・学園でもそうじゃな、生徒は講師を越えなければならん、講師以上の知識と技術を身に着けなければ意味が無い・・・学園の、教育の意義というやつだ・・・しかしまぁ・・・難しいのよな・・・こればかりは・・・講師程度であれば・・・うん、誰であったか、あぁ、ブラス君か、それとリノルト君かな、あの二人は良い技術者だ、エーリクがな、自分の代わりにブラスを雇えとハッキリ言うくらいだ、エーリクも何気に喜んでいたな・・・」

ニコリと微笑む学園長、そうなのかと微笑んでしまうソフィアとユーリであった。
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