セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

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79話 兄貴達 その38

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んーとタロウは首を傾げて考え込む、それを見つめる女性達、急に静かになったなと子供達は顔を上げるもすぐにワーキャーと騒ぎ出す、エレインとテラもこれは受け取らないだろうなと困り顔となってしまった、ソフィアもそうなのであるがタロウもお金となると何ともめんどくさい、そのめんどくさいの質が普通の人とは大きく異なるのである、本来受け取るべきだし、そうするのが世の流れというものであるのにも関わらず実に嫌そうで、挙句好きにすればいいと不愉快そうにする始末、お金にがめついとか汚いとかそういう人は多いし、そういう手合いであれば慣れたものなのであるが、それとは真逆の反応を示されるとなんとも対処のしようが無いのであった、

「えっと・・・」

レネイが不安そうに義姉であるフィロメナとヒセラを伺うも、その二人もまたジッとタロウを見つめて黙している、その道で一流とされるこの二人がそうするのであるからここはとそれに倣うヒセラ、しかしどうしても先程商会で相談した折のエレインとテラの渋い顔を思い出す、二人は気持ちは分かるけど何気に大仕事ですよそれ、と何とも理解に困る言葉を発していた、金額の多寡が問題なのではなく、まず受け取られないであろうとテラが言い出し、その通りかもですねとエレインも同意している、なんだそりゃと素直に驚いたレネイであった、

「・・・そっか、あれかな・・・取り合えず受け取ったって事でいいよ」

タロウはやれやれとその布袋に手を伸ばす、ホッと安堵するフィロメナとヒセラ、レネイも良かったーと一息ついてしまう、エレインとテラも流石にここは受け取らざるを得ないのだなとうっすらと微笑むも、

「でだ、あっ、少し足りないかな・・・」

タロウは中身を確認し、そう呟くと懐に手を差し入れ、銀貨をゴソリと掴み出す、エッと驚く女性達、タロウはそれをそのまま布袋に突っ込むと、布袋は倍の大きさに膨れ上がっており、パンパンになってしまった、

「うん、こんだけあれば十分かな・・・あれだ、アルコールをさ、これで追加で発注したい」

ヘッ?と首を傾げてしまうフィロメナ、ヒセラとレネイ、エレインもなんだっけそれと疑問が顔に浮かぶも、

「あっ、はいはい、お酒のあれですね」

フィロメナが頓狂な声を上げてしまった、あーと思い出すエレインとテラ、ヒセラとレネイもどっかで聞いたなと思い出す、

「そっ、例の酒蔵さんにね、このお金で作れるだけ作って欲しいんだ、で、一本・・・かな、うん、ほら、上等な酒を入れる壺一本分くらいをね幾らで作れるかも確認してほしいかな・・・」

タロウがニコリと微笑みズイッと布袋をフィロメナに突き出した、

「えっと、えっ、それはだって・・・こちらでも作りましたけど、王太子殿下の・・・北ヘルデルで生産すると・・・なったのではなかったでしたっけ・・・」

軽く混乱するフィロメナ、クロノスとタロウと共に義姉の嫁ぎ先である酒蔵へ向かい、そこで蒸留の指導を受け、今その酒蔵では大量のウィスキーが仕込まれじっくりと寝かせられている、その状況をフィロメナは酒を卸に来た義兄と時折打合せしており、しかし、タロウの言葉通り、そうすぐすぐに美味しい酒になるわけではないらしく、取り合えず一年を目途にして辛抱する事になっていた、

「そだね、でも、全然ほら、向こうも大雪で大変らしくてね、計画通りには行ってないらしくてさ、だから、こっちで作らせようかって、今朝打合せしたんだよ」

ニコリと微笑むタロウである、これはまったくの真実であった、会議の前、荒野の施設に顔を出した折にクロノスがブースカ言っており、リンドが宥めていたのである、本日のフィロメナらの訪問は実に丁度良かったのかもなと思うタロウであった、

「そう・・・ですか、はい、お仕事であればそのように伝えますが・・・」

今一つ納得のいかないフィロメナ、ヒセラも隣りで眉を顰めてしまうが、

「あっ、あれだぞ、本気で真面目に、重大な仕事だからね」

スッとタロウは目を細めた、エッと軽く身を引くフィロメナとヒセラ、先程までは二人共にやや前傾姿勢であったが、タロウの真剣な圧に押されてしまったようである、

「冗談で言ってる訳では無いし、何気に急ぎの仕事、まぁ、ここでの話にして欲しいんだけど・・・」

タロウはジロリと一同を見渡す、ポカンと見つめ返す女性達、

「あっ、他人に漏らしたら駄目だよ、めんどくさい事になるからね」

さらに脅しをかけるタロウである、エッとさらに身を引く女性達、しかし、

「こら、そんな大事な事なら言わないでよ」

ソフィアがバシリと叱責した、

「えっ・・・あっ、そっか、悪い、酷い言い草だったね・・・」

アチャーと頭をかくタロウである、

「そうね、ちゃんと謝んなさい、で、それだってあれでしょ、どうせそろそろ本格的な戦闘が始まりそうだってんでしょ」

そう言い切って茶を含むソフィア、アッとソフィアに視線が集まり、

「まぁ、そうだけどさ・・・」

ブスーっと答えるタロウである、エッと一同の視線がタロウへ移った、

「でしょうね、で、クロノスのところで作るには足りないから、こっちでも作らせるかってなって、丁度良くフィロメナさん達が来たって事ね、それだけよ」

まったくと鼻息を荒くするソフィア、

「そう・・・なんですか?」

思わずエレインが問いかける、

「まぁね、だから、ほら、正式なさ、広報があるまでは取り合えず黙ってて、と言っても・・・向こう10日・・・かそこらかな、その程度だけど・・・うん、あっ、ゴメンネ、変な脅し方しちゃって・・・」

エヘヘと誤魔化し笑いを浮かべるタロウ、ハァーと溜息交じりで答えとするしかない女性達、

「まったくだわ、反省なさい」

ソフィアがムスッとタロウを睨む、まったくだと俯くタロウ、

「まぁ・・・そういう事ね、だから、これはちゃんとした仕事の依頼って事でしょ、だからフィロメナさんね、お金はちゃんと受け取ったって事になるし、そのお金で何をやろうかこっちの勝手でしょ、で、新しいお仕事を頼むってだけ、それに・・・急ぐのね?」

「だね、早めに頼みたい、あっ、流通やらなにやらめんどくさい感じになるんであれば商会を挟んでもらってもいいし、いや、その方がいいのかな?六花商会さんでどう?」

スッと顔を上げるタロウ、エッとエレインは首を傾げてしまうも、

「そう・・・ですね、アルコールですね、お酒でなければ取り扱ってもいいのかなと思います」

テラがすぐに答えた、

「うん、少なくとも飲料としては不適・・・ではないけど、美味しいものでは無いし、正直毒だから、じゃ、六花商会経由にして、納品もそっちに、で、あれだ、ブレフトさんに話しておくからそっちに納品してもらう感じに出来る?」

「それははい、難しくないですけど・・・わかりました、そちらは対応致します・・・となればフィロメナさんにその酒蔵ですか?紹介して貰えればと思いますね」

「あっはい、では、明日にも、あっ、でも今日・・・難しいかな、いや、はい動きます」

フィロメナが何が何やらと思いつつ、しかし、確かに六花商会を経由すればちゃんとした商売の体を成せると判断する、

「はい、それでお願いします」

ニコリと微笑むテラ、テラが見るにタロウは恐らく眼前の金額を目にして少々怒りを覚えたのかもしれない、随分と悩んでいたようにも見える、何がどのようになればそれほど怒り悩むのかまるで理解できないが、タロウにも何やら思う所があるのであろう、さらにタロウは何とも理屈っぽくまた頑固である、しかし発想は柔軟で物腰も柔らかい、なんとも掴み所が無いのはこの場にいる誰もが理解している事である、

「ん、じゃそういう事で」

タロウはフィロメナに差し出した布袋をそのままテラに押しやる、ハイと素直に受け取るテラ、フィロメナがそこで少しばかりホッとする、何とも突っ返されたようで気分が悪かったのである、それも中身を倍に増やして返されては何が何やらと混乱するしかない、タロウの理屈も理解できるが、ここは素直に受け取って欲しかった、義父も同業者もそれを望んでおり、そうする事が彼等の面子を保つ唯一の方法論であったからでもある、

「まったく・・・めんどくさいったらないわね」

ニヤリと微笑むソフィア、まったくだとテラも微笑む、いいのかなと首を傾げるエレイン、どうやら収まる所に収まったらしいとヒセラとレネイも理解する、

「じゃ、次なんですけどね」

フィロメナがゆっくりと身を乗り出す、少々混乱しているが、ここからはやましい事は無い、いや、この金のやり取りにもやましい所は微塵も無いと胸を張れるが、あるとすればその出所だけで、それはタロウもソフィアも理解していた筈である、ここまで変に捩じくれ曲がるとはまるで思ってもいなかった、

「ですね、幼児教育の件なんですけど」

エレインは努めて明るい声となる、先程少しばかり盛り上がってしまい、これはタロウも巻き込んでしっかり打合せをしたいと考えていた、

「あら、どうかなったの?」

ソフィアも顔を明るくし、子供達とキャーキャー楽しんでいたニコリーネも顔を上げる、

「はい、昨日なんですがマルルース様とエルマさんと話しまして、ソウザイ店の教室を正式に始めようかと考えております」

「あら、やっと?」

「やっとです」

ムフンと微笑むエレイン、フィロメナとヒセラもウフフと微笑む、

「で、なんですけど、まずは・・・」

とエレインが続ける、その内容であるとか準備したいもの、またこの食堂から向こうへ移動させたい道具等々となる、ソフィアもタロウもそれはいいねと前向きであった、子供達用の楽器や黒板、裁縫用具に遊び道具が食堂の一角に山と積まれており、実に邪魔くさかった、特に楽器の類は一度その上に他の物が乗せられるとそのまま物置台扱いになってしまっている、こりゃ駄目だなとソフィアは思うも、かといってどうしようもない、まぁ、腐るものでも無いからいいかとソフィアでさえ手を出せずに埃を払う程度で放置してしまっている、

「で、ソフィアさんとタロウさんには講師をお願いしたいのです」

エレインがニヤリと言い切る、エッと目を剥く似た者夫婦、

「こっちは分かるけど、私も?」

先に疑問を口にしたのはソフィアであった、こっちってとソフィアを睨むタロウ、

「はい、裁縫ですね、編み物とかお願いします」

ニコニコと続けるエレイン、

「えっ、それはだって、ほら、大した事してないわよ」

「それでもです、折角教えてくれたんですから、そのままお願いします」

フィロメナもズイッと身を乗り出した、うんうんと頷くヒセラとレネイ、

「そんな・・・だっ・・・それこそ・・・本職の・・・あっ、マフダさんとかいるじゃない」

「はいおりますが、うちの大事な職人なので、忙しいのです」

ムフンと微笑むエレイン、そう言われては黙るしかないソフィアである、

「それにあれです、マフラーとかアシブクロでしたっけ?もっと教えて欲しいです」

ニヤリとフィロメナがソフィアを見つめる、

「えっ、あっ・・・でもなー、他にって言われても・・・」

「スリッパとか、ほら、あのニャンコの飾りとかも良いですよね」

テラが子供達を見つめる、炬燵に入る為にスリッパは投げ出されているが、その若干薄汚れたスリッパの飾りは今なお可愛らしさは失われていない、あっ洗いたいな等と思ってしまうソフィアであった、

「ですよねー、うちでもスリッパにして足を洗うようにしようかって話しているんですよ」

「ねー、何気に快適だしね」

「うん、部屋が汚れないからね、お店もそうしたいなーって思ってて」

「そうなんです、で、アシユ?」

「あっ、あれもありました、あれで足を洗って、ゆっくりお酒を楽しんでもらう?」

「どうですかね、受けると思うんですけど」

急にキャーキャーと始めるフィロメナとヒセラとレネイ、

「まぁ・・・そりゃ受けるとは思うけど・・・」

タロウは好きにすればいいのにと曖昧な笑みを浮かべるしかない、

「ですよね、あっ、で、子供達にはやっぱり裁縫は大事ですし」

「はい、実はユスティーナ様にもソフィアさんがやるなら自分も教えに来てもいいからしらって言って頂いておりまして」

ヘッ?とソフィアが絶句し、

「ユスティーナ様って、ユスティーナ様?」

タロウが思わず確認する、

「はい、刺繍をお得意とされてまして」

「そうだったわねー・・・なら、ユスティーナ様が先生になれば?」

「それは流石に駄目ですよー」

すっかり明るく騒ぎだす女性達である、この独特のエネルギーがやっぱり違うのかもなーとタロウは感心してしまうのであった。
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