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王子とヒロインの物語が、そのあまりにも惨めな結末を迎えた頃。
王国には、彼らの個人的なスキャンダルなど霞んでしまうほどの、静かで、しかし、より深刻な危機が忍び寄っていた。
干ばつ。
数ヶ月にわたって一滴の雨も降らず、大地はひび割れ、王国の穀倉地帯は、見るも無残な枯れ野原と化していた。
王都では、小麦の価格が、通常の五倍以上にまで高騰。
パン屋の棚からはパンが消え、裕福な商人たちが食料を買い占める一方、貧しい人々は、日々の糧にさえ困るようになっていた。
民衆の不満は、もはや沸点に達しつつあり、王都のあちこちで、小さな暴動や諍いが頻発していた。
「陛下! これ以上は危険です! 一刻も早く、国の備蓄庫を開放し、民に食料を!」
王宮の緊急対策会議で、一人の大臣が叫ぶ。
「馬鹿を申せ! 今、備蓄を全て放出してしまえば、厳しい冬を越すことができんぞ! 飢え死にする民が、さらに増えるだけだ!」
別の閣僚が、それに猛反対する。
会議は、何の解決策も見出せないまま、紛糾を極めていた。
国王も、心労のあまり、玉座で深く頭を垂れている。
その中で、ただ一人、アフォガート騎士団長だけが、冷静に現状を分析していた。
「陛下。このままでは、民の不満は、やがて王政そのものへの不信へと繋がります。国内の治安維持は、我々騎士団が全力を尽くします。ですが、根本的な食料不足を解決せねば、時間の問題です」
「しかし、騎士団長……。周辺諸国も、天候不順は同じ。小麦を売ってくれる国など、どこにも……」
宰相が、力なく答える。
まさに、八方塞がりだった。
その頃、メランジュ公爵家でも、ラテが父と共に、商会としてこの国難にどう立ち向かうべきか、協議を重ねていた。
「備蓄食料の放出も、国外からの輸入も難しいとなると……打つ手がありませんわね」
ラテが、難しい顔で腕を組む。
そして、何かを考えるように、しばらく天井を見つめていたが、やがて、ぽん、と手を打った。
「……お父様」
「なんだ、ラテ」
「小麦がないのでしたら、別のものを、主食にすればよろしいのではなくて?」
「別のもの、だと?」
「はい。例えば……芋ですわ」
ラテの突飛な言葉に、父である公爵は、怪訝な顔をした。
「芋、とな? 確かに、芋は干ばつにも強いが、小麦の代わりになるほどの量を、どうやって確保するというのだ」
「ございますわよ。一箇所だけ、大量に確保できる場所が」
ラテは、にやりと笑った。
「我が国の北部山岳地帯にのみ自生する、『太陽の芋』。ご存知でしょう? あれは、どんな日照りでもたくましく育ち、その栄養価は、小麦に勝るとも劣りませんわ」
「しかしラテ、あの芋には、微量だが毒がある。アクが強すぎて、とても食用にはならんと、誰もが見向きもしなかった代物ではないか」
「ええ。ですが、それは、正しい調理法を知らないだけのこと」
ラテは、書斎から一冊の、埃をかぶった古文書を持ってきた。
「この本によりますと、『太陽の芋』は、皮を厚く剥き、特定の薬草と一緒に長時間茹でることで、毒を完全に抜き去ることができる、と記されていますわ。そして、その味は、栗のように甘く、極上なのだとか」
その目は、もはやただの令嬢のものではなく、国を救うための光明を見出した、戦略家のそれだった。
ラテは、自らがまとめた『太陽の芋・活用計画書』を携え、すぐにアフォガートの元を訪れた。
騎士団の仮設本部となっていた詰所で、連日連夜の激務に追われる彼の前に、ラテは計画書を広げた。
「騎士団長。あなたに、お願いがあってまいりましたの」
「公爵令嬢……? 今は、取り込み中だ」
「存じております。だからこそ、お持ちしたのですわ。この国を、飢饉から救うための、唯一の方法を」
アフォガートは、最初は半信半疑で計画書に目を通していた。
しかし、読み進めるうちに、その鉄仮面が、驚きに見開かれていく。
そこには、芋の毒を抜くための具体的な調理法から、栄養価の分析データ、推定収穫量、そして、民衆に芋食を普及させるための、詳細な広報戦略までが、完璧に記されていた。
「……面白い。実に、面白い計画だ」
アフォガートは、短く呟いた。
「やってみる価値は、十分にある」
その瞬間から、二人の、そして、王国全体の、壮大な反撃作戦が始まった。
ラテは、まず、メランジュ商会の総力を挙げ、国中の腕利きの料理人たちを王都に集結させた。
そして、彼らに『太陽の芋』の正しい調理法を、徹底的に叩き込んだ。
さらに、彼女は自ら厨房に立ち、芋を使った、安くて、美味しくて、そして、見た目も美しいお菓子のレシピを、次々と考案していった。
一方、アフォガートは、騎士団の輸送部隊を、北部山岳地帯へと派遣した。
彼の、どこまでも効率的で、無駄のない指揮の下、これまで誰も見向きもしなかった『太陽の芋』が、驚くべき速さで収穫され、王都へと輸送されていく。
そして、作戦開始から三日後。
王都の広場に、巨大な炊き出しの拠点が、いくつも設置された。
「さあ、皆様! 今日から、これがわたくしたちの新しい主食ですわよ!」
ラテは、自らエプロンをかけ、民衆の前に立った。
湯気の立つ大鍋の中には、黄金色に輝く、甘い香りのする芋のスープが、なみなみと満たされている。
最初は「芋なんて……」と、訝しげに遠巻きにしていた人々も、そのあまりに美味しそうな香りに、一人、また一人と、列を作り始めた。
そして、そのスープを一口飲んだ瞬間、彼らの顔が、驚きと、そして、喜びに輝いた。
「う、うまい!」
「なんだこれ! パンより、ずっと美味いぞ!」
混乱は、少しずつ、しかし確実に、収束へと向かっていく。
ラテの『発想力』と、アフォガートの『実行力』。
その二つの力が合わさった時、絶望的だったはずの国の危機に、確かな希望の光が、灯ったのだ。
夕暮れの炊き出し会場で、民衆に笑顔でスープを配るラテと、その様子を、少し離れた場所から、厳しく、しかし、どこか優しい眼差しで見守るアフォガート。
国の危機を救う二人のその姿は、民衆の目に、新しい時代の到来を告げる、希望の象徴として、深く深く焼き付けられていた。
王国には、彼らの個人的なスキャンダルなど霞んでしまうほどの、静かで、しかし、より深刻な危機が忍び寄っていた。
干ばつ。
数ヶ月にわたって一滴の雨も降らず、大地はひび割れ、王国の穀倉地帯は、見るも無残な枯れ野原と化していた。
王都では、小麦の価格が、通常の五倍以上にまで高騰。
パン屋の棚からはパンが消え、裕福な商人たちが食料を買い占める一方、貧しい人々は、日々の糧にさえ困るようになっていた。
民衆の不満は、もはや沸点に達しつつあり、王都のあちこちで、小さな暴動や諍いが頻発していた。
「陛下! これ以上は危険です! 一刻も早く、国の備蓄庫を開放し、民に食料を!」
王宮の緊急対策会議で、一人の大臣が叫ぶ。
「馬鹿を申せ! 今、備蓄を全て放出してしまえば、厳しい冬を越すことができんぞ! 飢え死にする民が、さらに増えるだけだ!」
別の閣僚が、それに猛反対する。
会議は、何の解決策も見出せないまま、紛糾を極めていた。
国王も、心労のあまり、玉座で深く頭を垂れている。
その中で、ただ一人、アフォガート騎士団長だけが、冷静に現状を分析していた。
「陛下。このままでは、民の不満は、やがて王政そのものへの不信へと繋がります。国内の治安維持は、我々騎士団が全力を尽くします。ですが、根本的な食料不足を解決せねば、時間の問題です」
「しかし、騎士団長……。周辺諸国も、天候不順は同じ。小麦を売ってくれる国など、どこにも……」
宰相が、力なく答える。
まさに、八方塞がりだった。
その頃、メランジュ公爵家でも、ラテが父と共に、商会としてこの国難にどう立ち向かうべきか、協議を重ねていた。
「備蓄食料の放出も、国外からの輸入も難しいとなると……打つ手がありませんわね」
ラテが、難しい顔で腕を組む。
そして、何かを考えるように、しばらく天井を見つめていたが、やがて、ぽん、と手を打った。
「……お父様」
「なんだ、ラテ」
「小麦がないのでしたら、別のものを、主食にすればよろしいのではなくて?」
「別のもの、だと?」
「はい。例えば……芋ですわ」
ラテの突飛な言葉に、父である公爵は、怪訝な顔をした。
「芋、とな? 確かに、芋は干ばつにも強いが、小麦の代わりになるほどの量を、どうやって確保するというのだ」
「ございますわよ。一箇所だけ、大量に確保できる場所が」
ラテは、にやりと笑った。
「我が国の北部山岳地帯にのみ自生する、『太陽の芋』。ご存知でしょう? あれは、どんな日照りでもたくましく育ち、その栄養価は、小麦に勝るとも劣りませんわ」
「しかしラテ、あの芋には、微量だが毒がある。アクが強すぎて、とても食用にはならんと、誰もが見向きもしなかった代物ではないか」
「ええ。ですが、それは、正しい調理法を知らないだけのこと」
ラテは、書斎から一冊の、埃をかぶった古文書を持ってきた。
「この本によりますと、『太陽の芋』は、皮を厚く剥き、特定の薬草と一緒に長時間茹でることで、毒を完全に抜き去ることができる、と記されていますわ。そして、その味は、栗のように甘く、極上なのだとか」
その目は、もはやただの令嬢のものではなく、国を救うための光明を見出した、戦略家のそれだった。
ラテは、自らがまとめた『太陽の芋・活用計画書』を携え、すぐにアフォガートの元を訪れた。
騎士団の仮設本部となっていた詰所で、連日連夜の激務に追われる彼の前に、ラテは計画書を広げた。
「騎士団長。あなたに、お願いがあってまいりましたの」
「公爵令嬢……? 今は、取り込み中だ」
「存じております。だからこそ、お持ちしたのですわ。この国を、飢饉から救うための、唯一の方法を」
アフォガートは、最初は半信半疑で計画書に目を通していた。
しかし、読み進めるうちに、その鉄仮面が、驚きに見開かれていく。
そこには、芋の毒を抜くための具体的な調理法から、栄養価の分析データ、推定収穫量、そして、民衆に芋食を普及させるための、詳細な広報戦略までが、完璧に記されていた。
「……面白い。実に、面白い計画だ」
アフォガートは、短く呟いた。
「やってみる価値は、十分にある」
その瞬間から、二人の、そして、王国全体の、壮大な反撃作戦が始まった。
ラテは、まず、メランジュ商会の総力を挙げ、国中の腕利きの料理人たちを王都に集結させた。
そして、彼らに『太陽の芋』の正しい調理法を、徹底的に叩き込んだ。
さらに、彼女は自ら厨房に立ち、芋を使った、安くて、美味しくて、そして、見た目も美しいお菓子のレシピを、次々と考案していった。
一方、アフォガートは、騎士団の輸送部隊を、北部山岳地帯へと派遣した。
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王都の広場に、巨大な炊き出しの拠点が、いくつも設置された。
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ラテは、自らエプロンをかけ、民衆の前に立った。
湯気の立つ大鍋の中には、黄金色に輝く、甘い香りのする芋のスープが、なみなみと満たされている。
最初は「芋なんて……」と、訝しげに遠巻きにしていた人々も、そのあまりに美味しそうな香りに、一人、また一人と、列を作り始めた。
そして、そのスープを一口飲んだ瞬間、彼らの顔が、驚きと、そして、喜びに輝いた。
「う、うまい!」
「なんだこれ! パンより、ずっと美味いぞ!」
混乱は、少しずつ、しかし確実に、収束へと向かっていく。
ラテの『発想力』と、アフォガートの『実行力』。
その二つの力が合わさった時、絶望的だったはずの国の危機に、確かな希望の光が、灯ったのだ。
夕暮れの炊き出し会場で、民衆に笑顔でスープを配るラテと、その様子を、少し離れた場所から、厳しく、しかし、どこか優しい眼差しで見守るアフォガート。
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