愛する人を救うため令嬢は自分を娼館へ売りました。死にました。騙されてたぁあぁぁぁぁ!
ヴァロー侯爵家の中で誰にも顧みられることなく育ったターシャは、学園で知り合ったギャレットと駆け落ちした。
しかし、国境を越えたある街でギャレットは病に倒れてしまう。
医者に見せると高価な薬さえ飲ませれば治る病気だと言われたが、家から持ち出した宝飾品やドレスはすでにここまでの旅費として使い切ってしまっていた。
相談に乗ってくれた医者が提案してくれたのは、静かに死を看取ることと、もう一つは貴族令嬢であったターシャが娼館へ自分を売ったお金を薬代とすることだった。
辛いお勤めに励んできたのは、愛する人との再会を夢見てだ。
しかし、自らも病を得てしまったナスタシアは愛する人が会いに来てくれなかった理由を想い、死の間際、その寸前まで、彼を想って涙するのだった。
「騙されたって、気づきなさいよ!!!」
そう叫んでベッドから飛び起きたターシャの身体は、十歳まで戻っていて──。
これは愛した人に騙されて死んだ令嬢が、どういう理由か死に戻って人生を取り戻すお話である。
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