15
件
「もう無理。あんな浮気男、絶対に結婚したくないわ」
きらびやかな王宮の一室。私は贅沢なソファに深く腰掛け、ドレスの裾を乱暴に払った。
私の名はクリステル。この国の公爵令嬢であり、王命ではあるが由緒正しき侯爵家の嫡男、ロランという婚約者がいる。
だが、彼ときたら救いようのない浮気性だった。今日も今日とて、夜会で別の令嬢の手を握り、甘い言葉を囁いているのを目撃してしまったのだ。
「誰に相談すべきかしら……」
普通なら両親だろう。けれど、我が両親は「結婚したら落ち着く」などとロランを擁護するに決まっている。
友人たちに話せば、格好の噂の種にされるだけだ。
頭を抱えた私の脳裏に、ふと、ある人物の顔が浮かんだ。
ーーそうだ。あの人なら、きっと面白がって、じゃなくて、親身になって聞いてくれるはず。
文字数 3,112
最終更新日 2026.10.01
登録日 2026.10.01
「愛する人がいる。君を妻として遇することはするが、心を捧げることはない」
公爵家への輿入れ初日、夫であるルシアンは冷酷な声でそう言い放った。
実家の侯爵家からも、「政略結婚なのだから、男の甲斐性としてそれくらい受け入れなさい」と釘を刺されている。
馬鹿馬鹿しい。
『男のシェア』など、日本で生きていた前世の記憶を持つ私にとって、到底受け入れられるものではなかった。
私は私の身と心を、自分の力で守ってみせる。
文字数 10,466
最終更新日 2026.09.29
登録日 2026.09.15
五歳の誕生日に前世の記憶を思い出した私は、周囲にバレないよう「ほどほどの令嬢」として平穏に生きてきた。
そんなある日、国が異世界から『聖女』を召喚する。
面倒事の匂いしかしない。私は「絶対に関わらない」と心に決めた。
その後、聖女は子どもを産んで亡くなったと風の噂で聞く。
王家に利用され、「子どもを産めば帰れる」と騙されていたとも知らずに……。
文字数 3,053
最終更新日 2026.09.21
登録日 2026.09.21
魔物討伐から帰ってきたら夫は家族を忘れていました。
魔物の呪いですって?!
家族に危害が及ぶ時、私は全力で守ってみせます!
文字数 5,576
最終更新日 2026.09.12
登録日 2026.09.12
静まり返った侯爵邸の図書館で、私は一冊の古びた本を広げていた。
「……何、これ」
そこに描かれていたのは、海を挟んだ隣国の食文化を紹介する挿絵だった。
お椀に盛られた湯気立つスープ、絶妙な焼き色のついた魚、そして白く輝くつやつやとした粒の集まり。
その瞬間、胸の奥から激しい郷愁が突き上げてきた。懐かしい。たまらなく、無性に、これが食べたい。
視界がぐにゃりと歪み、頭の中に濁流のような記憶が流れ込んでくる。
ーー私は、日本の平穏な家庭で育ち、食べ歩きと料理が何よりの生きがいだったアラサーの会社員だった。
「行くしか、ないわ……!」
その前に、どうしても乗り越えないといけない壁があった。
文字数 3,259
最終更新日 2026.09.10
登録日 2026.09.10
天界の「聖女派遣管理デスク」では、本日も管理している世界から届く召喚要請の処理に追われていた。
今日はどんな依頼かしら、担当の女神様は『聖女召喚申請書』に目を通していた。
文字数 1,798
最終更新日 2026.09.08
登録日 2026.09.08
「あぁ、クラリス。君との婚約は、少し考え直さなければいけないかもしれないな」
きらびやかな王宮の夜会で私の婚約者である王太子アルベルト殿下は、華奢な少女を愛おしそうに抱き寄せながら私を冷たく見下ろした。
彼の腕の中にいるのは、隣国に召喚され、そこからこの国へ留学してきたという異世界人の少女ーー『聖女マイ』だ。
私(クラリス)の見た目は十七歳の侯爵令嬢。
前世は日本で病死してしまったが、酸いも甘いも噛み分けて五十歳まで生きた社会人ーー転生者だ。
十七歳の若造の浮気現場など、前世で部下の修羅場を仲裁してきた経験を持つ私から見れば、ただの「未熟な子供の火遊び」にしか見えない。
(ああ、早くこの面倒な婚約を解消して、領地で美味しいお茶でも飲みながら老後……じゃない、セカンドライフを過ごしたい)
平穏な日々を望んでいる転生令嬢の話です。
文字数 2,518
最終更新日 2026.09.03
登録日 2026.09.03
私、ミシェルは帝国の第三王女。
実は、転生者だ。
前世は日本で二十五歳まで生きていた。多分……交通事故で儚くなってしまったようだ。
なんの因果かこの異世界に生まれ変わり、よりによって王女なんて身分になってしまった。
そして目の前に座る王国の王太子、フレデリック殿下は私の婚約者だ。
この婚姻は、数年前から続く両国の国境紛争を終わらすための政略結婚だ。
この政略結婚は上手くいくのだろうか……
文字数 2,988
最終更新日 2026.09.01
登録日 2026.09.01
三歳の時、庭の池を覗いているとうっかり落ちて、私(ミレーヌ)は前世の記憶を取り戻した。
それと同時に、私(ミレーヌ)の目の前には度々、奇妙な『二択の画面』が現れるようになった。
ミレーヌに訪れる〝二択〟の人生。
その選択の可否は?!
文字数 12,483
最終更新日 2026.08.29
登録日 2026.08.29
「ヴァネッサ、お前との婚約を破棄させてもらう! 私は真実の愛を見つけたのだ!」
王立学園の華やかな夜会。
その中で、私の婚約者である侯爵家次男、リカルド様が勝ち誇ったように叫びました。
ヴァネッサの取った行動は?
文字数 1,106
最終更新日 2026.08.27
登録日 2026.08.27
まぁ……前世の記憶がバッチリ残っている私にとって、この異世界はぶっちゃけ何が正解か分からない。
文化も常識も違う異世界の地で、生半可な知識で動けば自分が大火傷を負う。
だから私は決めていた。
何かあったら、すべて私の両親と、婚約者であるフィリップのご両親に相談しよう、と。
文字数 1,360
最終更新日 2026.08.25
登録日 2026.08.25
「君との婚約を破棄させてもらう。俺は、真実の愛を見つけたんだ」
婚約者であるエドワード次期公爵にそう告げられたセシリアだが、彼女には元々色々な感情に乏しかった。
セシリアは婚約破棄の慰謝料に隣国への留学をもぎ取った。
文字数 7,504
最終更新日 2026.08.22
登録日 2026.08.22
冤罪により処刑され死に戻った侯爵令嬢のルミエナ。
戻ったからには魔王の力を借りてでも処刑の未来を変え、あなたたちの思い通りにはさせません。
文字数 6,450
最終更新日 2026.08.20
登録日 2026.08.20
義妹に全てを奪われ、尊厳を守るため三階から飛び降りて死んだ侯爵令嬢エレノア。
しかし、その死は裏切り者たちへの『呪い』の始まりだったーー。
真実が暴かれ、激しい後悔の中で亡霊に囚われ死んでいく関係者たち。
全てが終わったその後はーー。
文字数 6,388
最終更新日 2026.08.18
登録日 2026.08.18
15
件