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「離せ! 僕は戻らないぞ! まだ『季節のフルーツタルト』を食べていないんだ!」
カフェ『ル・レーヴ』の裏口。
ラシード公爵に襟首を掴まれ、引きずられていくジェラルド王子が情けない声を上げていた。
まるで親猫に運ばれる子猫――いや、市場へと出荷される家畜のようだ。
私はその後ろを、優雅に日傘をさして歩いていた。
「諦めてください、殿下。タルトなら王宮のシェフに作らせればよろしいでしょう」
「味が違うんだよ、味が! ここのクリームは『初恋の味』がするんだ!」
「成分分析の結果、ここのクリームには特殊な香料と、通常より三割増しの砂糖が使われているだけです。つまり殿下の初恋は『砂糖過多』ということです」
「夢のないことを言うな! この……この計算機女!」
ジェラルドが涙目で喚く。
私は涼しい顔で肩をすくめた。
「褒め言葉として受け取っておきます。計算機は嘘をつきませんし、裏切りませんから」
「くっ……! アークライト公爵、見ろ! こいつのこの態度! 元婚約者に対する情愛の欠片もない!」
ジェラルドがラシード公爵に助けを求めるように訴える。
だが、公爵は氷のような視線を王子に向けただけだった。
「黙れ。……お前が大人しくしていれば、彼女の手を借りる必要もなかったのだ」
「うぐっ」
「それに、彼女の言う通りだ。お前の行動はあまりに稚拙で予測可能すぎる。国の恥だと思え」
公爵は王子を待機させていた馬車に放り込むと、重厚な扉を閉めた。
中から「出してくれー!」という悲痛な叫びが聞こえるが、防音仕様なのかすぐに小さくなった。
「……ふう」
ラシード公爵が深く息を吐き、振り返る。
その顔には、疲労と、それ以上の複雑な色が浮かんでいた。
「……助かった。礼を言う」
「お役に立てて光栄です。では、こちらが請求書になります」
私は間髪入れずに懐から羊皮紙を取り出した。
素早さは正義だ。
感動や余韻に浸る前に、まず会計。これが商売の鉄則である。
「捜索基本料金、緊急対応手当、成功報酬。しめて金貨五十枚になります」
「……仕事が早すぎるな」
公爵は呆れたように私を見たが、文句は言わなかった。
懐から革袋を取り出し、重そうな金貨の束を私の手に乗せる。
「確認しろ」
「はい。……いち、に、さん……」
私はその場で袋を開け、枚数を確認し始めた。
チャリ、チャリ、と小気味よい音が響く。
「……おい」
「はい? 何か?」
「普通、公爵相手なら信用して数えないものだぞ。あるいは、後でこっそり確認するか」
ラシード公爵が、信じられないものを見るような目で私を見ている。
貴族社会の常識では、金銭の授受は隠れて行うものだ。
露骨に金を数える令嬢など、前代未聞だろう。
だが、私は手を止めない。
「信用と会計は別問題です、閣下。もし一枚足りなかった場合、後から請求するのはお互いに手間でしょう? そのコストを削減するための、今の確認作業です」
「…………」
「四十八、四十九、五十。……はい、確かに。領収書は必要ですか?」
「……いらん」
公爵はこめかみを押さえた。
どうやら私の態度が、彼の想定していた「貴族令嬢」の枠を大きく逸脱していたらしい。
少し引いているのがわかる。
だが、ここで引かれて終わっては二流だ。
私は営業トークを畳み掛ける。
「今回は単純な家出でしたが、殿下のことです。今後も似たような、あるいはもっと斜め上のトラブルを起こす可能性が高いでしょう」
「……否定できん」
「その際、閣下が毎回動くのですか? 影の支配者たる公爵様が、あのようなパフェ好きの確保のために時間を割くのは、国家的損失では?」
私の言葉に、ラシード公爵の眉がピクリと動いた。
図星だ。
彼は優秀すぎるがゆえに、すべてを自分で抱え込もうとするタイプだ。
王子の世話、国政、外交。
キャパシティは限界に近いはず。
「そこで、ご提案です」
私はニッコリと笑った。
「当相談所と『顧問契約』を結びませんか? 月額固定の料金で、殿下のトラブル対応を優先的に引き受けます。もちろん、公爵様の業務の雑務代行も可能です」
「……顧問契約?」
「はい。いわば『王子の尻拭いアウトソーシング』です」
ラシード公爵は腕を組み、私をじっと見つめた。
その青い瞳が、私の内面を値踏みするように細められる。
「……お前は、恐ろしい女だな」
低い声だった。
侮蔑ではなく、畏怖に近い響き。
「元婚約者を『商材』として扱い、国の危機すらビジネスチャンスに変える。……普通の令嬢なら、もう少し恥じらったり、あるいは元婚約者の愚行に心を痛めたりするものだ」
「心が痛んでも、お腹は膨れませんから」
私は即答した。
「それに、私は自分の能力を正しく評価し、対価を払ってくれる相手が好きです。殿下にはそれがありませんでしたが、閣下にはある」
「…………」
公爵はしばらく沈黙し、ふっと短く息を吐いた。
それは、諦めのような、あるいは降参したような笑いだった。
「……いいだろう。その提案、乗った」
「ありがとうございます!」
「ただし、条件がある」
彼は鋭い眼光で私を射抜いた。
「私の目の届く範囲でやれ。お前のような切れすぎる刃物は、下手に野放しにしておくと、いつか国そのものを切り売りしかねん」
「あら、人聞きが悪い。売るのはトラブルの解決策だけですよ」
「口が減らん女だ。……来い。契約書の詳細を詰める。馬車に乗れ」
「えっ、同乗ですか? 殿下もいらっしゃいますが」
「あいつの泣き言を聞く役が必要だ。お前が適任だろう」
「……それも別料金で?」
「込みだ、込み!」
ラシード公爵は乱暴に私の背中を押し、馬車へとエスコート(?)した。
こうして私は、開業初日にして「国の影の支配者」と太いパイプを作ることに成功した。
冷徹公爵と呼ばれ、誰もが恐れる彼に「恐ろしい」と言わせたのだから、悪役令嬢冥利に尽きるというものだ。
馬車の中で、ジェラルド王子が「コンシュぅ~、ひどいよぉ~」と泣きついてきたが、私は笑顔で「うるさいと追加料金が発生します」と黙らせた。
その様子を横目で見ていたラシード公爵が、小さく呟いたのを私は聞き逃さなかった。
「……とんでもない劇薬を手に入れてしまったかもしれん」
劇薬?
いいえ、特効薬ですよ、閣下。
この国の、そして貴方の疲労困憊な日常に効く、最高のね。
(さあ、これからが稼ぎ時よ!)
馬車は王城へと向かう。
車輪の音は、私には金貨が転がる音のように聞こえていた。
カフェ『ル・レーヴ』の裏口。
ラシード公爵に襟首を掴まれ、引きずられていくジェラルド王子が情けない声を上げていた。
まるで親猫に運ばれる子猫――いや、市場へと出荷される家畜のようだ。
私はその後ろを、優雅に日傘をさして歩いていた。
「諦めてください、殿下。タルトなら王宮のシェフに作らせればよろしいでしょう」
「味が違うんだよ、味が! ここのクリームは『初恋の味』がするんだ!」
「成分分析の結果、ここのクリームには特殊な香料と、通常より三割増しの砂糖が使われているだけです。つまり殿下の初恋は『砂糖過多』ということです」
「夢のないことを言うな! この……この計算機女!」
ジェラルドが涙目で喚く。
私は涼しい顔で肩をすくめた。
「褒め言葉として受け取っておきます。計算機は嘘をつきませんし、裏切りませんから」
「くっ……! アークライト公爵、見ろ! こいつのこの態度! 元婚約者に対する情愛の欠片もない!」
ジェラルドがラシード公爵に助けを求めるように訴える。
だが、公爵は氷のような視線を王子に向けただけだった。
「黙れ。……お前が大人しくしていれば、彼女の手を借りる必要もなかったのだ」
「うぐっ」
「それに、彼女の言う通りだ。お前の行動はあまりに稚拙で予測可能すぎる。国の恥だと思え」
公爵は王子を待機させていた馬車に放り込むと、重厚な扉を閉めた。
中から「出してくれー!」という悲痛な叫びが聞こえるが、防音仕様なのかすぐに小さくなった。
「……ふう」
ラシード公爵が深く息を吐き、振り返る。
その顔には、疲労と、それ以上の複雑な色が浮かんでいた。
「……助かった。礼を言う」
「お役に立てて光栄です。では、こちらが請求書になります」
私は間髪入れずに懐から羊皮紙を取り出した。
素早さは正義だ。
感動や余韻に浸る前に、まず会計。これが商売の鉄則である。
「捜索基本料金、緊急対応手当、成功報酬。しめて金貨五十枚になります」
「……仕事が早すぎるな」
公爵は呆れたように私を見たが、文句は言わなかった。
懐から革袋を取り出し、重そうな金貨の束を私の手に乗せる。
「確認しろ」
「はい。……いち、に、さん……」
私はその場で袋を開け、枚数を確認し始めた。
チャリ、チャリ、と小気味よい音が響く。
「……おい」
「はい? 何か?」
「普通、公爵相手なら信用して数えないものだぞ。あるいは、後でこっそり確認するか」
ラシード公爵が、信じられないものを見るような目で私を見ている。
貴族社会の常識では、金銭の授受は隠れて行うものだ。
露骨に金を数える令嬢など、前代未聞だろう。
だが、私は手を止めない。
「信用と会計は別問題です、閣下。もし一枚足りなかった場合、後から請求するのはお互いに手間でしょう? そのコストを削減するための、今の確認作業です」
「…………」
「四十八、四十九、五十。……はい、確かに。領収書は必要ですか?」
「……いらん」
公爵はこめかみを押さえた。
どうやら私の態度が、彼の想定していた「貴族令嬢」の枠を大きく逸脱していたらしい。
少し引いているのがわかる。
だが、ここで引かれて終わっては二流だ。
私は営業トークを畳み掛ける。
「今回は単純な家出でしたが、殿下のことです。今後も似たような、あるいはもっと斜め上のトラブルを起こす可能性が高いでしょう」
「……否定できん」
「その際、閣下が毎回動くのですか? 影の支配者たる公爵様が、あのようなパフェ好きの確保のために時間を割くのは、国家的損失では?」
私の言葉に、ラシード公爵の眉がピクリと動いた。
図星だ。
彼は優秀すぎるがゆえに、すべてを自分で抱え込もうとするタイプだ。
王子の世話、国政、外交。
キャパシティは限界に近いはず。
「そこで、ご提案です」
私はニッコリと笑った。
「当相談所と『顧問契約』を結びませんか? 月額固定の料金で、殿下のトラブル対応を優先的に引き受けます。もちろん、公爵様の業務の雑務代行も可能です」
「……顧問契約?」
「はい。いわば『王子の尻拭いアウトソーシング』です」
ラシード公爵は腕を組み、私をじっと見つめた。
その青い瞳が、私の内面を値踏みするように細められる。
「……お前は、恐ろしい女だな」
低い声だった。
侮蔑ではなく、畏怖に近い響き。
「元婚約者を『商材』として扱い、国の危機すらビジネスチャンスに変える。……普通の令嬢なら、もう少し恥じらったり、あるいは元婚約者の愚行に心を痛めたりするものだ」
「心が痛んでも、お腹は膨れませんから」
私は即答した。
「それに、私は自分の能力を正しく評価し、対価を払ってくれる相手が好きです。殿下にはそれがありませんでしたが、閣下にはある」
「…………」
公爵はしばらく沈黙し、ふっと短く息を吐いた。
それは、諦めのような、あるいは降参したような笑いだった。
「……いいだろう。その提案、乗った」
「ありがとうございます!」
「ただし、条件がある」
彼は鋭い眼光で私を射抜いた。
「私の目の届く範囲でやれ。お前のような切れすぎる刃物は、下手に野放しにしておくと、いつか国そのものを切り売りしかねん」
「あら、人聞きが悪い。売るのはトラブルの解決策だけですよ」
「口が減らん女だ。……来い。契約書の詳細を詰める。馬車に乗れ」
「えっ、同乗ですか? 殿下もいらっしゃいますが」
「あいつの泣き言を聞く役が必要だ。お前が適任だろう」
「……それも別料金で?」
「込みだ、込み!」
ラシード公爵は乱暴に私の背中を押し、馬車へとエスコート(?)した。
こうして私は、開業初日にして「国の影の支配者」と太いパイプを作ることに成功した。
冷徹公爵と呼ばれ、誰もが恐れる彼に「恐ろしい」と言わせたのだから、悪役令嬢冥利に尽きるというものだ。
馬車の中で、ジェラルド王子が「コンシュぅ~、ひどいよぉ~」と泣きついてきたが、私は笑顔で「うるさいと追加料金が発生します」と黙らせた。
その様子を横目で見ていたラシード公爵が、小さく呟いたのを私は聞き逃さなかった。
「……とんでもない劇薬を手に入れてしまったかもしれん」
劇薬?
いいえ、特効薬ですよ、閣下。
この国の、そして貴方の疲労困憊な日常に効く、最高のね。
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車輪の音は、私には金貨が転がる音のように聞こえていた。
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