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「ラララ~♪ 愛の歌を~♪ 世界に届け~♪」
国境の検問所。
そこは、この世の終わりのような光景が広がっていた。
ピンク色の髪を揺らす少女――マリアが、即席のステージ(積み上げられた木箱)の上で、手振りを交えて熱唱している。
その周囲で、帝国の精鋭である屈強な兵士たちが、耳を塞いで蹲っていた。
「ぐあああ……鼓膜が……!」
「なんだこの歌は……精神が削られる……!」
「物理攻撃なら耐えられるが、これは無理だ……!」
音痴というレベルではない。
音程という概念を破壊し、聴く者の平衡感覚を奪う、まさに『音響兵器』だ。
「……到着しましたよ、殿下」
馬車を降りた私は、その地獄絵図を見て冷静に言った。
「なるほど。あれが噂の『歌』か。ドラゴンの方がまだ美しい鳴き声をするな」
ルーカス殿下は眉をひそめ、不快そうに耳を小指でほじった。
「マリア様!」
私が声を張り上げると、歌声がピタリと止んだ。
「あ! シルビア様ぁ!」
マリアは私を見つけるなり、パァッと顔を輝かせて木箱から飛び降りた。
そして、小動物のような速さで駆け寄ってくる。
「会いたかったですぅ! ひどいんですよ、みんな! 私の歌を聞いてくれないんです!」
「騒音公害だからです。即刻中止してください」
私は扇子で彼女の接近をブロックした。
「そ、そんな……。それより聞いてくださいよぉ! レイド様ったら、最近すごく冷たいんです!」
マリアは私の制止を無視して、堰を切ったように愚痴り始めた。
「『書類を読め』とか『計算をしろ』とか、難しいことばっかり言うんです! 私、そういうの苦手なのに! 『君が王妃になるなら必要なんだ』って、鬼のような顔で……」
「それは王族として当然の義務です」
「違いますぅ! 私たちが愛し合っていれば、国なんて勝手に平和になるんじゃないんですかぁ?」
「なりません。誰かが税金を計算し、誰かが外交を調整し、誰かが下水を掃除しているから平和なのです。貴女の愛で下水が流れますか?」
「もう、シルビア様ったら現実的すぎますぅ!」
マリアは頬を膨らませた。
「だから私、思ったんです。シルビア様が戻ってきてくれればいいんだって!」
「……は?」
「シルビア様が面倒な仕事を全部やってくれれば、レイド様もニコニコに戻るし、私もドレスを選んでいられるし、みんなハッピーじゃないですかぁ!」
「…………」
私は眩暈がした。
この女の脳内には、『他人の都合』という回路が存在しないらしい。
「あのですね、マリア様。私は今、帝国の公務員です。貴女たちの尻拭いをする義務も義理もありません」
「えー、ケチぃ! 友達でしょ?」
「友達ではありません。元婚約者を奪った泥棒猫と、被害者です」
「そんな言い方ひどぉい! 愛に国境はないんですよ!?」
「国境はあります。現に今、貴女は不法入国で捕まりかけているのですよ」
私が冷たく突き放すと、マリアはウルウルと涙目になった。
そして、ふと私の隣に立つルーカス殿下に気づいたようだ。
「……あら? そちらのワイルドな方は?」
マリアの目が、ハンターのようにギラリと光った。
「紹介しよう。俺は……」
「キャッ! なんて素敵な筋肉……!」
マリアは殿下の言葉を遮り、うっとりとその胸板を見つめた。
「貴方様が噂の皇太子様ですね? 怖そうな顔……でも、その瞳の奥には深い孤独が見えますわ……」
「……あ?」
「分かります、私には分かるんです。貴方様はずっと待っていたのですね? 貴方様の凍った心を溶かしてくれる、運命の乙女を……」
マリアはコテンと首を傾げ、最大級の「上目遣い」を発動した。
これが彼女の必殺技だ。
レイド殿下も、学園の男子生徒たちも、この技でイチコロだった。
「私でよければ、癒して差し上げますわ。……ギュッて、していいですか?」
マリアが甘い声で囁き、殿下の腕に触れようとする。
私は黙って見ていた。
(……馬鹿ね。相手を間違えているわ)
ルーカス殿下は、無表情のままマリアの手首をパシッと掴んだ。
「痛っ!」
「触るな。菌が移る」
「えっ……?」
マリアが固まった。
殿下は汚いものを見るような目で、彼女を見下ろしている。
「おいシルビア。なんだこの生き物は。言葉は通じるようだが、会話が成立していないぞ」
「『ヒロイン』という名の別種族です。自分の都合の良い解釈しかできない呪いにかかっています」
「そうか。不気味だな」
殿下はマリアの手を放り投げた。
「癒し? 孤独? 寝言を言うな。俺の心は充実しているし、筋肉もパンプアップしている。お前のような貧相な女に用はない」
「ひ、ひどい……! 私、こんなに可愛いのに!?」
「可愛さなら、うちのドラゴンの方が上だ。鱗の艶が違う」
「ドラゴン以下ぁ!?」
マリアがショックでよろめいた。
最強の「天然」も、最強の「筋肉」の前では無力だった。
論理も情緒も通じない相手には、攻略フラグなど立ちようがないのだ。
「さて、茶番は終わりだ」
殿下は兵士たちに顎で合図した。
「つまみ出せ。二度と国境に近づけるな」
「イエッサー!!」
耳栓をした兵士たちが、復活して駆け寄ってくる。
「い、嫌ぁ! 離してぇ! レイド様ぁ! シルビア様ぁ!」
マリアがジタバタと暴れる。
私はその前に進み出た。
「お待ちください」
「なんだ? 助けるのか?」
「いいえ。……請求書を渡すのを忘れていました」
私は懐から一枚の羊皮紙を取り出し、マリアの胸元にねじ込んだ。
「これ、なんですかぁ……?」
「『国境騒乱罪』の罰金と、兵士たちへの『精神的慰謝料』、および私の『出張手当』です。金貨五百枚。帰りの馬車代がなくなる前に、検問所で支払ってくださいね」
「ええええええ!!」
「払えないなら、貴女がつけているその宝石類を没収します」
私はマリアの指輪やネックレスを指さした。
「そ、それはレイド様に買ってもらった大切な……!」
「愛はプライスレスなんでしょう? 宝石なんてなくても生きていけますよ」
私はニッコリと微笑み、兵士に目配せした。
「連れて行って。あ、ついでに『入国禁止ブラックリスト』に登録しておいてね」
「了解です! 連行しろ!」
「いやぁぁぁ! 鬼ぃ! 悪魔ぁ! 筋肉ダルマぁぁぁ!」
マリアの絶叫が遠ざかっていく。
やがて、彼女は国境の向こう側へと放り出された。
「……ふう。騒がしい午後でしたね」
私は扇子を閉じた。
「あいつも懲りないな。わざわざ敵地に飛び込んでくるとは」
「学習能力がないのです。あるいは、自分が『主人公』だから、どこへ行っても歓迎されると信じているのでしょう」
「主人公、か。……俺の物語の主人公は、お前だけどな」
殿下がボソッと言った。
「……はい?」
私は聞き返した。
「なんでもない。帰るぞ。腹が減った」
殿下はそっぽを向いて、馬車へと歩き出した。
その耳が少し赤くなっているのを、私は見逃さなかった。
(……この筋肉皇太子、たまに不意打ちをしてくるから油断ならないわ)
私は小さく溜息をつき、その後ろを追いかけた。
「殿下、今日の夕食は野菜中心ですよ。偏食は許しませんからね」
「肉だ! 肉をよこせ!」
「ダメです。ピーマンを食べないと、国庫の鍵を没収しますよ」
「鬼かお前は!」
そんな平和な(?)口論をしながら、私たちは帝都への帰路についた。
一方、国境の向こう側では。
身ぐるみ剥がされ、宝石を没収されたマリアが、トボトボと歩いていた。
「うぅ……ひどい目にあった……。レイド様に言いつけてやるんだから……」
しかし、彼女はまだ知らなかった。
彼女がいない間に、王城ではレイド王子が『過労』で倒れ、王国の実権がさらに傾き始めていることを。
そして、帰国した彼女を待っているのは、慰めてくれる王子ではなく、激怒した国王陛下と、山積みの『請求書』であることを。
国境の検問所。
そこは、この世の終わりのような光景が広がっていた。
ピンク色の髪を揺らす少女――マリアが、即席のステージ(積み上げられた木箱)の上で、手振りを交えて熱唱している。
その周囲で、帝国の精鋭である屈強な兵士たちが、耳を塞いで蹲っていた。
「ぐあああ……鼓膜が……!」
「なんだこの歌は……精神が削られる……!」
「物理攻撃なら耐えられるが、これは無理だ……!」
音痴というレベルではない。
音程という概念を破壊し、聴く者の平衡感覚を奪う、まさに『音響兵器』だ。
「……到着しましたよ、殿下」
馬車を降りた私は、その地獄絵図を見て冷静に言った。
「なるほど。あれが噂の『歌』か。ドラゴンの方がまだ美しい鳴き声をするな」
ルーカス殿下は眉をひそめ、不快そうに耳を小指でほじった。
「マリア様!」
私が声を張り上げると、歌声がピタリと止んだ。
「あ! シルビア様ぁ!」
マリアは私を見つけるなり、パァッと顔を輝かせて木箱から飛び降りた。
そして、小動物のような速さで駆け寄ってくる。
「会いたかったですぅ! ひどいんですよ、みんな! 私の歌を聞いてくれないんです!」
「騒音公害だからです。即刻中止してください」
私は扇子で彼女の接近をブロックした。
「そ、そんな……。それより聞いてくださいよぉ! レイド様ったら、最近すごく冷たいんです!」
マリアは私の制止を無視して、堰を切ったように愚痴り始めた。
「『書類を読め』とか『計算をしろ』とか、難しいことばっかり言うんです! 私、そういうの苦手なのに! 『君が王妃になるなら必要なんだ』って、鬼のような顔で……」
「それは王族として当然の義務です」
「違いますぅ! 私たちが愛し合っていれば、国なんて勝手に平和になるんじゃないんですかぁ?」
「なりません。誰かが税金を計算し、誰かが外交を調整し、誰かが下水を掃除しているから平和なのです。貴女の愛で下水が流れますか?」
「もう、シルビア様ったら現実的すぎますぅ!」
マリアは頬を膨らませた。
「だから私、思ったんです。シルビア様が戻ってきてくれればいいんだって!」
「……は?」
「シルビア様が面倒な仕事を全部やってくれれば、レイド様もニコニコに戻るし、私もドレスを選んでいられるし、みんなハッピーじゃないですかぁ!」
「…………」
私は眩暈がした。
この女の脳内には、『他人の都合』という回路が存在しないらしい。
「あのですね、マリア様。私は今、帝国の公務員です。貴女たちの尻拭いをする義務も義理もありません」
「えー、ケチぃ! 友達でしょ?」
「友達ではありません。元婚約者を奪った泥棒猫と、被害者です」
「そんな言い方ひどぉい! 愛に国境はないんですよ!?」
「国境はあります。現に今、貴女は不法入国で捕まりかけているのですよ」
私が冷たく突き放すと、マリアはウルウルと涙目になった。
そして、ふと私の隣に立つルーカス殿下に気づいたようだ。
「……あら? そちらのワイルドな方は?」
マリアの目が、ハンターのようにギラリと光った。
「紹介しよう。俺は……」
「キャッ! なんて素敵な筋肉……!」
マリアは殿下の言葉を遮り、うっとりとその胸板を見つめた。
「貴方様が噂の皇太子様ですね? 怖そうな顔……でも、その瞳の奥には深い孤独が見えますわ……」
「……あ?」
「分かります、私には分かるんです。貴方様はずっと待っていたのですね? 貴方様の凍った心を溶かしてくれる、運命の乙女を……」
マリアはコテンと首を傾げ、最大級の「上目遣い」を発動した。
これが彼女の必殺技だ。
レイド殿下も、学園の男子生徒たちも、この技でイチコロだった。
「私でよければ、癒して差し上げますわ。……ギュッて、していいですか?」
マリアが甘い声で囁き、殿下の腕に触れようとする。
私は黙って見ていた。
(……馬鹿ね。相手を間違えているわ)
ルーカス殿下は、無表情のままマリアの手首をパシッと掴んだ。
「痛っ!」
「触るな。菌が移る」
「えっ……?」
マリアが固まった。
殿下は汚いものを見るような目で、彼女を見下ろしている。
「おいシルビア。なんだこの生き物は。言葉は通じるようだが、会話が成立していないぞ」
「『ヒロイン』という名の別種族です。自分の都合の良い解釈しかできない呪いにかかっています」
「そうか。不気味だな」
殿下はマリアの手を放り投げた。
「癒し? 孤独? 寝言を言うな。俺の心は充実しているし、筋肉もパンプアップしている。お前のような貧相な女に用はない」
「ひ、ひどい……! 私、こんなに可愛いのに!?」
「可愛さなら、うちのドラゴンの方が上だ。鱗の艶が違う」
「ドラゴン以下ぁ!?」
マリアがショックでよろめいた。
最強の「天然」も、最強の「筋肉」の前では無力だった。
論理も情緒も通じない相手には、攻略フラグなど立ちようがないのだ。
「さて、茶番は終わりだ」
殿下は兵士たちに顎で合図した。
「つまみ出せ。二度と国境に近づけるな」
「イエッサー!!」
耳栓をした兵士たちが、復活して駆け寄ってくる。
「い、嫌ぁ! 離してぇ! レイド様ぁ! シルビア様ぁ!」
マリアがジタバタと暴れる。
私はその前に進み出た。
「お待ちください」
「なんだ? 助けるのか?」
「いいえ。……請求書を渡すのを忘れていました」
私は懐から一枚の羊皮紙を取り出し、マリアの胸元にねじ込んだ。
「これ、なんですかぁ……?」
「『国境騒乱罪』の罰金と、兵士たちへの『精神的慰謝料』、および私の『出張手当』です。金貨五百枚。帰りの馬車代がなくなる前に、検問所で支払ってくださいね」
「ええええええ!!」
「払えないなら、貴女がつけているその宝石類を没収します」
私はマリアの指輪やネックレスを指さした。
「そ、それはレイド様に買ってもらった大切な……!」
「愛はプライスレスなんでしょう? 宝石なんてなくても生きていけますよ」
私はニッコリと微笑み、兵士に目配せした。
「連れて行って。あ、ついでに『入国禁止ブラックリスト』に登録しておいてね」
「了解です! 連行しろ!」
「いやぁぁぁ! 鬼ぃ! 悪魔ぁ! 筋肉ダルマぁぁぁ!」
マリアの絶叫が遠ざかっていく。
やがて、彼女は国境の向こう側へと放り出された。
「……ふう。騒がしい午後でしたね」
私は扇子を閉じた。
「あいつも懲りないな。わざわざ敵地に飛び込んでくるとは」
「学習能力がないのです。あるいは、自分が『主人公』だから、どこへ行っても歓迎されると信じているのでしょう」
「主人公、か。……俺の物語の主人公は、お前だけどな」
殿下がボソッと言った。
「……はい?」
私は聞き返した。
「なんでもない。帰るぞ。腹が減った」
殿下はそっぽを向いて、馬車へと歩き出した。
その耳が少し赤くなっているのを、私は見逃さなかった。
(……この筋肉皇太子、たまに不意打ちをしてくるから油断ならないわ)
私は小さく溜息をつき、その後ろを追いかけた。
「殿下、今日の夕食は野菜中心ですよ。偏食は許しませんからね」
「肉だ! 肉をよこせ!」
「ダメです。ピーマンを食べないと、国庫の鍵を没収しますよ」
「鬼かお前は!」
そんな平和な(?)口論をしながら、私たちは帝都への帰路についた。
一方、国境の向こう側では。
身ぐるみ剥がされ、宝石を没収されたマリアが、トボトボと歩いていた。
「うぅ……ひどい目にあった……。レイド様に言いつけてやるんだから……」
しかし、彼女はまだ知らなかった。
彼女がいない間に、王城ではレイド王子が『過労』で倒れ、王国の実権がさらに傾き始めていることを。
そして、帰国した彼女を待っているのは、慰めてくれる王子ではなく、激怒した国王陛下と、山積みの『請求書』であることを。
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