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男爵がドナドナされていった後、会場の空気は一変していた。
私を見る貴族たちの目は、完全に「猛獣を見る目」に変わっている。
誰も近づいてこない。
私の周りだけ、モーゼの十戒のように人が避けていく。
「快適ですね。人口密度が下がって、空調効率が上がりました」
私がグラスを傾けると、クラウス様が苦笑した。
「君というやつは……。まあいい、そろそろ帰ろうか。これ以上ここにいると、君に睨まれただけで心停止する老人が出そうだ」
「人聞きが悪い。私はただ、不正会計のチェックをしていただけなのに」
私たちが会場を出ようとした、その時だった。
「お、お待ちください! お飲み物を!」
一人の給仕が、盆にグラスを乗せて小走りに近づいてきた。
その挙動は明らかに不自然だった。
目が泳いでいるし、額に大量の脂汗をかいている。
(……怪しい)
私の「リスク管理センサー」が反応した。
給仕は私の目の前で、わざとらしく足を滑らせた。
「あっ!」
盆の上のグラスが宙を舞う。
中身の赤い液体が、私のドレスめがけて降り注ぐ――はずだった。
バッ!
私が動くより早く、クラウス様がマントを翻し、私を庇った。
液体はクラウス様のマントを濡らし、甘ったるい香りを周囲に撒き散らした。
「……ッ!」
クラウス様が小さく呻き、顔をしかめる。
「クラウス様!?」
「ひっ、ひぃぃ! も、申し訳ございません!」
給仕は腰を抜かし、そのまま脱兎のごとく逃げ出そうとした。
「逃がすな」
私の低い声に反応し、護衛の騎士たちが給仕を取り押さえる。
「あいつを地下牢へ。尋問は後で私がやります。たっぷりと『経費の使い込み』について問い詰めてあげますから」
私は指示を出しつつ、クラウス様に駆け寄った。
「大丈夫ですか!? 何か毒物では……」
「いや……毒ではないようだ。ただ……」
クラウス様の呼吸が荒い。
頬が微かに紅潮している。
そして、濡れたマントから漂うこの香り……。
「……『惚れ薬(媚薬)』ですね」
私は即座に成分を分析した。
以前、アレクセイ殿下が「リナちゃんともっとラブラブになりたい~」と言って怪しげな業者から買おうとしていた(私が予算却下した)薬と同じ匂いだ。
「なんと……。男爵の残党か。私にこれをかけて、醜態を晒させるつもりだったのか」
「あるいは、私にかけて、誰かれ構わず抱きつかせるつもりだったのでしょう。……低俗な」
私はハンカチでクラウス様の額の汗を拭った。
「すぐに解毒剤を……いえ、まずはここを離れましょう。衆目があります」
「ああ……頼む。体が……熱い」
クラウス様が私の肩に重みを預けてくる。
その体温は、服の上からでもわかるほど熱かった。
◇
王弟宮へ戻る馬車の中。
事態は深刻化していた。
「はぁ……はぁ……ミイーシヤ……」
クラウス様が、座席の隅で苦しげにネクタイを緩めている。
氷の宰相と呼ばれる彼の、見たこともない乱れた姿。
色気がダダ漏れで、直視するのは非常に目に毒だ。
「あと十分で到着します。頑張ってください」
私は冷静に水を差し出したが、クラウス様はその手を掴み、強引に引き寄せた。
「きゃっ!」
私は彼の膝の上に抱き上げられた。
「ク、クラウス様!? 馬車の中です!」
「すまない……理性が、飛びそうだ」
彼の瞳が潤んでいる。
普段の冷徹な知性はどこへやら、そこにあるのは雄の色気と、抑えきれない本能の炎だ。
「君が……近くにいると……匂いが……」
彼が私の首筋に顔を埋める。
熱い吐息が肌にかかり、ゾクゾクとした戦慄が走る。
「く、薬の効果です! 錯覚です! 私はインクと羊皮紙の匂いしかしません!」
「いいや……いい匂いだ……。私の理性を壊す、甘い毒だ……」
「詩的な表現はやめてください! 恥ずかしいです!」
抵抗しようとするが、薬でリミッターが外れた彼の腕力には敵わない。
というか、抱きしめられる力が強すぎて、私の背骨から「ミシミシ」と音がしている。物理的に痛い。
「ミイーシヤ……愛している……」
「わ、わかりましたから! 今は『愛』よりも『冷却』が必要です!」
私は必死に窓を開けようとしたが、クラウス様は私を離してくれない。
むしろ、さらに深く抱きしめられ、逃げ場を失う。
「君が必要だ……。この熱を鎮めるには、君しかいない」
「それは医学的根拠がありません! 解毒剤を飲むか、水風呂に入るのが最適解です!」
「……君が私の解毒剤だ」
「論理が破綻しています!」
問答をしているうちに、馬車が王弟宮に到着した。
「殿下、到着しまし……た!?」
扉を開けた御者が、抱き合っている私たちを見て石化した。
その後ろで、出迎えに来ていたハンス補佐官が「見なかったことにしよう」と空を見上げている。
「ハンス! ドクターを呼んで! あと氷嚢を大量に!」
私は叫んだ。
「いらん!」
クラウス様が私を「お姫様抱っこ」したまま、馬車から飛び降りた。
「えっ、ちょ、殿下!?」
「邪魔をするな! 妻と寝室へ行く!」
「誤解を招く言い方はやめてください! 看病です! あくまで看病です!」
私の抗議も虚しく、私はそのまま寝室へと連行された。
◇
寝室のベッドに放り出される。
鍵がかけられる音が、カチャリと響いた。
(……詰んだ)
私は天井を見上げた。
目の前には、瞳をギラつかせたクラウス様が覆い被さっている。
「クラウス様。冷静になってください。現在のあなたの精神状態は、薬物による一時的なバグです」
「バグではない。これが本音だ」
彼は私の手首を掴み、ベッドに縫い付けた。
「普段は我慢しているんだ。君が仕事に集中できるように。……だが、今日くらいは、私のワガママを聞いてくれてもいいだろう?」
「ワガママのレベルが違います。これは国家の危機(私の貞操の危機)です」
「……可愛い口だ」
彼が顔を近づけてくる。
唇が触れる寸前、私は最後のカードを切った。
「――明日! 明日の朝一番で、クラウス様が一番好きな『激レア行政判例集(初版)』をプレゼントします!」
ピタリ。
クラウス様の動きが止まった。
「……なんだと?」
「王城の地下倉庫で見つけたんです。埃を被っていましたが、あれは間違いなく百年前の初版です。あれを……あれを差し上げますから!」
クラウス様の瞳の中で、「本能」と「知性(オタク心)」が激しいバトルを繰り広げているのがわかった。
「初版……。あの幻の……?」
「はい。ですから、今は寝てください! 寝ないとあげません!」
「…………」
長い沈黙。
そして。
ドサッ。
クラウス様は糸が切れたように倒れ込み、私の胸に顔を埋めた。
「……わかった。寝る」
「え?」
「その代わり……朝まで、抱き枕になることを許可する」
「は、はい?」
「このままじっとしていろ。……体温が心地いい」
そう言うと、彼はすぐに寝息を立て始めた。
薬の効果と、理性の葛藤で疲労困憊だったのだろう。
「……はぁ」
私は全身の力が抜けた。
なんとか助かった。
行政判例集に感謝だ。この人の「書類オタク」設定が、まさかこんなところで役に立つとは。
しかし。
「……重いです、殿下」
私の上に乗っかったまま熟睡するイケメン宰相。
その寝顔は、普段の厳しさとは無縁の、子供のように無防備なものだった。
「まあ……今日だけは、特別手当として許してあげます」
私は諦めて、彼のアメジスト色の髪をそっと撫でた。
その夜、私は「人間抱き枕」として、一睡もできないまま朝を迎えることになった。
◇
翌朝。
「……すまなかった」
ベッドの上で、クラウス様が頭を抱えていた。
記憶はバッチリあるらしい。
「いえ。薬のせいですから」
私は目の下のクマをコンシーラーで隠しながら、淡々と答えた。
「それより、約束の品です」
私は古びた本を差し出した。
「おぉ……! これか! 本当にあったとは!」
クラウス様が目を輝かせて本を受け取る。
その姿は、昨夜の肉食獣とは打って変わって、ただの無邪気な少年のようだ。
「これでチャラにしてください。あと、マントのクリーニング代と、昨夜の私の『残業代(深夜手当・抱き枕手当)』は請求します」
「ああ、言い値で払おう」
彼は本を抱きしめ、そして私を見て、少しだけ顔を赤らめた。
「だが……その、昨夜言ったことは、嘘ではないぞ」
「……どの部分ですか?」
「『愛している』という部分だ」
ドキン。
不意打ちだ。
この人は、素面でこういうことを言うからタチが悪い。
「……受け付けました。議事録に残しておきます」
私は顔を背けて、照れ隠しに言った。
「さあ、仕事に行きますよ! 今日は男爵家の残党狩り(事後処理)です!」
「やれやれ。私の妻は、本当に働き者だ」
こうして、媚薬騒動は(私の寝不足を除けば)大きな実害もなく収束した。
私たちの絆は、怪我の功名で少しだけ深まった……のかもしれない。
だが、平和な日々は長くは続かない。
次回、地下牢のアレクセイとリナが、ついに「反省文」を書き上げ、仮釈放される!?
シャバに出てきた二人が目にするのは、変わり果てた(ミイーシヤ好みに改造された)王城と、自分たちの居場所のなさだった――。
私を見る貴族たちの目は、完全に「猛獣を見る目」に変わっている。
誰も近づいてこない。
私の周りだけ、モーゼの十戒のように人が避けていく。
「快適ですね。人口密度が下がって、空調効率が上がりました」
私がグラスを傾けると、クラウス様が苦笑した。
「君というやつは……。まあいい、そろそろ帰ろうか。これ以上ここにいると、君に睨まれただけで心停止する老人が出そうだ」
「人聞きが悪い。私はただ、不正会計のチェックをしていただけなのに」
私たちが会場を出ようとした、その時だった。
「お、お待ちください! お飲み物を!」
一人の給仕が、盆にグラスを乗せて小走りに近づいてきた。
その挙動は明らかに不自然だった。
目が泳いでいるし、額に大量の脂汗をかいている。
(……怪しい)
私の「リスク管理センサー」が反応した。
給仕は私の目の前で、わざとらしく足を滑らせた。
「あっ!」
盆の上のグラスが宙を舞う。
中身の赤い液体が、私のドレスめがけて降り注ぐ――はずだった。
バッ!
私が動くより早く、クラウス様がマントを翻し、私を庇った。
液体はクラウス様のマントを濡らし、甘ったるい香りを周囲に撒き散らした。
「……ッ!」
クラウス様が小さく呻き、顔をしかめる。
「クラウス様!?」
「ひっ、ひぃぃ! も、申し訳ございません!」
給仕は腰を抜かし、そのまま脱兎のごとく逃げ出そうとした。
「逃がすな」
私の低い声に反応し、護衛の騎士たちが給仕を取り押さえる。
「あいつを地下牢へ。尋問は後で私がやります。たっぷりと『経費の使い込み』について問い詰めてあげますから」
私は指示を出しつつ、クラウス様に駆け寄った。
「大丈夫ですか!? 何か毒物では……」
「いや……毒ではないようだ。ただ……」
クラウス様の呼吸が荒い。
頬が微かに紅潮している。
そして、濡れたマントから漂うこの香り……。
「……『惚れ薬(媚薬)』ですね」
私は即座に成分を分析した。
以前、アレクセイ殿下が「リナちゃんともっとラブラブになりたい~」と言って怪しげな業者から買おうとしていた(私が予算却下した)薬と同じ匂いだ。
「なんと……。男爵の残党か。私にこれをかけて、醜態を晒させるつもりだったのか」
「あるいは、私にかけて、誰かれ構わず抱きつかせるつもりだったのでしょう。……低俗な」
私はハンカチでクラウス様の額の汗を拭った。
「すぐに解毒剤を……いえ、まずはここを離れましょう。衆目があります」
「ああ……頼む。体が……熱い」
クラウス様が私の肩に重みを預けてくる。
その体温は、服の上からでもわかるほど熱かった。
◇
王弟宮へ戻る馬車の中。
事態は深刻化していた。
「はぁ……はぁ……ミイーシヤ……」
クラウス様が、座席の隅で苦しげにネクタイを緩めている。
氷の宰相と呼ばれる彼の、見たこともない乱れた姿。
色気がダダ漏れで、直視するのは非常に目に毒だ。
「あと十分で到着します。頑張ってください」
私は冷静に水を差し出したが、クラウス様はその手を掴み、強引に引き寄せた。
「きゃっ!」
私は彼の膝の上に抱き上げられた。
「ク、クラウス様!? 馬車の中です!」
「すまない……理性が、飛びそうだ」
彼の瞳が潤んでいる。
普段の冷徹な知性はどこへやら、そこにあるのは雄の色気と、抑えきれない本能の炎だ。
「君が……近くにいると……匂いが……」
彼が私の首筋に顔を埋める。
熱い吐息が肌にかかり、ゾクゾクとした戦慄が走る。
「く、薬の効果です! 錯覚です! 私はインクと羊皮紙の匂いしかしません!」
「いいや……いい匂いだ……。私の理性を壊す、甘い毒だ……」
「詩的な表現はやめてください! 恥ずかしいです!」
抵抗しようとするが、薬でリミッターが外れた彼の腕力には敵わない。
というか、抱きしめられる力が強すぎて、私の背骨から「ミシミシ」と音がしている。物理的に痛い。
「ミイーシヤ……愛している……」
「わ、わかりましたから! 今は『愛』よりも『冷却』が必要です!」
私は必死に窓を開けようとしたが、クラウス様は私を離してくれない。
むしろ、さらに深く抱きしめられ、逃げ場を失う。
「君が必要だ……。この熱を鎮めるには、君しかいない」
「それは医学的根拠がありません! 解毒剤を飲むか、水風呂に入るのが最適解です!」
「……君が私の解毒剤だ」
「論理が破綻しています!」
問答をしているうちに、馬車が王弟宮に到着した。
「殿下、到着しまし……た!?」
扉を開けた御者が、抱き合っている私たちを見て石化した。
その後ろで、出迎えに来ていたハンス補佐官が「見なかったことにしよう」と空を見上げている。
「ハンス! ドクターを呼んで! あと氷嚢を大量に!」
私は叫んだ。
「いらん!」
クラウス様が私を「お姫様抱っこ」したまま、馬車から飛び降りた。
「えっ、ちょ、殿下!?」
「邪魔をするな! 妻と寝室へ行く!」
「誤解を招く言い方はやめてください! 看病です! あくまで看病です!」
私の抗議も虚しく、私はそのまま寝室へと連行された。
◇
寝室のベッドに放り出される。
鍵がかけられる音が、カチャリと響いた。
(……詰んだ)
私は天井を見上げた。
目の前には、瞳をギラつかせたクラウス様が覆い被さっている。
「クラウス様。冷静になってください。現在のあなたの精神状態は、薬物による一時的なバグです」
「バグではない。これが本音だ」
彼は私の手首を掴み、ベッドに縫い付けた。
「普段は我慢しているんだ。君が仕事に集中できるように。……だが、今日くらいは、私のワガママを聞いてくれてもいいだろう?」
「ワガママのレベルが違います。これは国家の危機(私の貞操の危機)です」
「……可愛い口だ」
彼が顔を近づけてくる。
唇が触れる寸前、私は最後のカードを切った。
「――明日! 明日の朝一番で、クラウス様が一番好きな『激レア行政判例集(初版)』をプレゼントします!」
ピタリ。
クラウス様の動きが止まった。
「……なんだと?」
「王城の地下倉庫で見つけたんです。埃を被っていましたが、あれは間違いなく百年前の初版です。あれを……あれを差し上げますから!」
クラウス様の瞳の中で、「本能」と「知性(オタク心)」が激しいバトルを繰り広げているのがわかった。
「初版……。あの幻の……?」
「はい。ですから、今は寝てください! 寝ないとあげません!」
「…………」
長い沈黙。
そして。
ドサッ。
クラウス様は糸が切れたように倒れ込み、私の胸に顔を埋めた。
「……わかった。寝る」
「え?」
「その代わり……朝まで、抱き枕になることを許可する」
「は、はい?」
「このままじっとしていろ。……体温が心地いい」
そう言うと、彼はすぐに寝息を立て始めた。
薬の効果と、理性の葛藤で疲労困憊だったのだろう。
「……はぁ」
私は全身の力が抜けた。
なんとか助かった。
行政判例集に感謝だ。この人の「書類オタク」設定が、まさかこんなところで役に立つとは。
しかし。
「……重いです、殿下」
私の上に乗っかったまま熟睡するイケメン宰相。
その寝顔は、普段の厳しさとは無縁の、子供のように無防備なものだった。
「まあ……今日だけは、特別手当として許してあげます」
私は諦めて、彼のアメジスト色の髪をそっと撫でた。
その夜、私は「人間抱き枕」として、一睡もできないまま朝を迎えることになった。
◇
翌朝。
「……すまなかった」
ベッドの上で、クラウス様が頭を抱えていた。
記憶はバッチリあるらしい。
「いえ。薬のせいですから」
私は目の下のクマをコンシーラーで隠しながら、淡々と答えた。
「それより、約束の品です」
私は古びた本を差し出した。
「おぉ……! これか! 本当にあったとは!」
クラウス様が目を輝かせて本を受け取る。
その姿は、昨夜の肉食獣とは打って変わって、ただの無邪気な少年のようだ。
「これでチャラにしてください。あと、マントのクリーニング代と、昨夜の私の『残業代(深夜手当・抱き枕手当)』は請求します」
「ああ、言い値で払おう」
彼は本を抱きしめ、そして私を見て、少しだけ顔を赤らめた。
「だが……その、昨夜言ったことは、嘘ではないぞ」
「……どの部分ですか?」
「『愛している』という部分だ」
ドキン。
不意打ちだ。
この人は、素面でこういうことを言うからタチが悪い。
「……受け付けました。議事録に残しておきます」
私は顔を背けて、照れ隠しに言った。
「さあ、仕事に行きますよ! 今日は男爵家の残党狩り(事後処理)です!」
「やれやれ。私の妻は、本当に働き者だ」
こうして、媚薬騒動は(私の寝不足を除けば)大きな実害もなく収束した。
私たちの絆は、怪我の功名で少しだけ深まった……のかもしれない。
だが、平和な日々は長くは続かない。
次回、地下牢のアレクセイとリナが、ついに「反省文」を書き上げ、仮釈放される!?
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