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「恋愛心理学において、最強のスパイスとは何か。……それは『恐怖』と『安堵』のギャップよ」
王都から少し離れた、渓谷にかかる吊り橋のたもと。
うっそうと茂る木々の陰で、私は黒いフード(不審者セット)を被り、隣のキース様に力説していました。
「吊り橋効果。揺れる吊り橋の上で感じるドキドキを、脳が『恋のドキドキ』と錯覚する現象……。それを人工的に作り出すのが、今回の作戦よ!」
「……で、なんで俺たちがこんな山奥にいるんだ」
キース様は虫を払いながら、げんなりしています。
「決まっているでしょう。今日、アレクセイ殿下とマリアさんはここへピクニックに来るのです(私の誘導により)。そして、この吊り橋を渡る瞬間に……『賊』が現れる!」
「賊?」
キース様の目が鋭くなりました。
私は慌てて手を振りました。
「安心してください、本物じゃありませんわ。私が雇った劇団『銀の月』の役者たちです。彼らに山賊のフリをして襲ってもらい、それを殿下が撃退する……という台本です」
私は懐から「台本」を取り出しました。
「タイトルは『愛の吊り橋・危機一髪』。殿下が剣を抜いてマリアさんを守り、『怪我はないか?』と抱き寄せるまでがセットです。どう? 完璧でしょう?」
「……お前、金持ちの道楽もそこまでいくと感心するよ」
キース様は呆れつつも、吊り橋の方を見やりました。
「ま、殿下の剣の腕なら、役者相手に怪我をさせる心配もないか。……適当に見守らせてもらうぜ」
「ええ。特等席で『推しの英雄譚』を鑑賞しましょう!」
私たちは茂みに身を潜め、ターゲットの到着を待ちました。
◇
数十分後。
「わあ……! 絶景ですね、アレクさん!」
マリアさんの弾んだ声が聞こえてきました。
「ああ。ここからの眺めは王都一だと言われているんだ」
殿下とマリアさんが、吊り橋の入り口に姿を現しました。
今日の二人は動きやすいアウトドアスタイル。
マリアさんのポニーテールが風に揺れ、殿下のエスコートも板についてきています。
(いいわ……! 『アレクさん』呼びも定着してる! でも、まだちょっと距離があるのよね……手をつなぐか迷ってる感じがもどかしい!)
私はオペラグラスを構え、興奮で鼻息を荒くしました。
「さあ、渡りなさい……! その橋の真ん中こそが、愛のステージよ!」
二人が吊り橋に足を踏み入れました。
ギシッ、と古い板が軋みます。
「きゃっ」
「大丈夫かい? 揺れるから気をつけて」
殿下が自然に手を差し出し、マリアさんがそれを握ります。
(よし! 第一段階クリア! そして橋の中ほどまで来た時……)
私は腕時計を確認しました。
「3、2、1……キュー!」
その合図と同時でした。
「ヒャッハー!! 待ちくたびれたぜえええ!!」
「金目の物を置いてきなっ!!」
吊り橋の向こう側と、こちら側(入り口)の両方から、薄汚い男たちが飛び出してきました。
総勢10名ほど。
ボロボロの服に、手には剣や斧を持っています。
「きゃあああっ!?」
マリアさんが悲鳴を上げ、殿下に抱きつきました。
(ナイス! 役者さんたち、いい演技だわ! あの『ヒャッハー』って掛け声、ベタだけど最高!)
私は心の中で拍手を送りました。
殿下は即座にマリアさんを背にかばい、腰の剣を抜きました。
「マリア、僕の後ろへ! ……貴様ら、何者だ!」
「へへっ、何者だって? ここを通る金持ちを狩る『荒くれ団』様よぉ!」
男の一人が、舌なめずりをしながらジリジリと距離を詰めます。
(おおー、迫真の演技! あの汚れたメイク、本物みたい! 衣装代奮発した甲斐があったわ!)
私はワクワクしながら展開を見守りました。
しかし。
私の隣にいるキース様の様子が変です。
「……おい、シュガー」
キース様の声が低く、冷たく響きました。
「劇団員に、あんな『本物の刃こぼれした斧』を持たせたのか?」
「え? いえ、小道具は安全な模造刀のはずですが……リアルさを追求したのかしら?」
「……違う」
キース様が立ち上がろうとしました。
「あれは演技じゃない。殺気だ」
「はい?」
私がきょとんとした、その瞬間でした。
ブンッ!!
男の一人が振り回した斧が、殿下の顔のすぐ横を通り過ぎ、吊り橋の手すりを叩き割りました。
バキィッ!!
木片が飛び散り、谷底へと落ちていきます。
「……え?」
私の思考が停止しました。
模造刀? いいえ、あれはどう見ても鋼鉄の塊です。
もし殿下が避けていなかったら、首が飛んでいたレベルの一撃です。
「お、おい! 話が違うぞ!」
殿下も焦ったように叫びました。
「金ならやる! だから通せ!」
「金? はっ、甘いこと言ってんじゃねえよ! 俺たちは『皆殺し』がモットーなんだよ!!」
男たちはゲラゲラと笑いながら、容赦なく斬りかかってきます。
殿下はマリアさんを守りながらの応戦を強いられ、防戦一方です。
「くそっ……! マリア、離れるな!」
「ア、アレクさん……!」
私は青ざめて腕時計と台本を見比べました。
「ちょ、ちょっと待って……劇団『銀の月』の到着予定時刻は……あと5分後!?」
血の気が引きました。
「じゃあ、あれは誰!?」
「本物の山賊だ、馬鹿者!!」
キース様が怒鳴りました。
「最近、この辺りに出没するという脱獄囚の集団だ! タイミング悪く本物とかち合ったんだよ!」
「うそおおおおおおおっ!?」
私は絶叫しました。
私の完璧なラブコメ計画が、ガチのサスペンス劇場に乗っ取られた!?
「ど、どうしましょうキース様! 殿下が……殿下が押されています!」
吊り橋の上という狭い足場。
しかもマリアさんを守りながらでは、殿下の剣技も十分に発揮できません。
賊たちはジリジリと二人を追い詰め、橋の真ん中で挟み撃ちにしています。
「へへへ、その女、上玉じゃねえか。あとでたっぷりと可愛がってやるよ」
賊のリーダー格が、下卑た視線でマリアさんを見ています。
ブチッ。
私の頭の中で、何かが切れました。
本日二度目。
いいえ、前回(泥水事件)とは比べ物にならないほどの、どす黒い怒りが湧き上がってきました。
「……可愛がる?」
私は震える声で呟きました。
「私のマリアさんを……? あの汚い手で……?」
「おいシュガー、俺が行く。お前は隠れて……」
キース様が飛び出そうとしましたが、私はそれを手で制しました。
「いいえ」
私は立ち上がりました。
手には、護身用(という名の観賞用)の扇子。
ただし、特注の鉄扇です。
「私の神聖な推しカプのデートを邪魔し、あまつさえヒロインを穢そうとする害虫は……」
私はフードを脱ぎ捨てました。
「悪役令嬢(わたし)が、地獄へ案内して差し上げますわ!!」
「は!? 待てシュガー、お前戦えるのか!?」
「推しを守るためなら、鬼にでも修羅にでもなります!!」
私はドレスの裾をまくり上げ(下にスパッツ着用済み)、猛然とダッシュしました。
「うおおおおおおおっ!! そこをどきなさーーーーい!!!」
私は獣のような咆哮を上げながら、吊り橋へと突撃しました。
賊たちがギョッとして振り返ります。
「ああん? なんだあの女は!?」
「救援か!? やっちまえ!」
手近な賊が剣を振り上げて向かってきます。
私は止まりません。
「私の! 推しに! 触るなあああああ!!」
ガキンッ!!
私の鉄扇が、賊の剣を受け止めました。
火花が散ります。
「なっ……重っ!?」
賊が驚愕する隙を見逃しません。
私は公爵家で嗜みとして習っていた護身術(と、推しへの愛による火事場の馬鹿力)を全開にしました。
「失せなさい!!」
ドゴォッ!!
渾身の正拳突きならぬ、鉄扇突きが賊の鳩尾(みぞおち)に突き刺さりました。
「ぐふぅっ……!?」
賊は白目を剥いて崩れ落ちました。
私はその体を飛び越え、橋の中央へと走ります。
「シュ、シュガー!?」
殿下が目を丸くしています。
「なぜここに……いや、危ない! 来るな!」
「黙って守られていなさい! 今日の主役はあなたたちですが、舞台セット(安全)を守るのは裏方の仕事です!!」
私は賊の集団のど真ん中に躍り込みました。
「さあ、かかってらっしゃい! 三流の悪党ども!」
私は鉄扇を開き、バンッと音を鳴らしました。
「このシュガー・メルティが、悪役の格の違いを教えてあげるわ!!」
完全なるバーサーカーモード。
キース様が「あいつ、マジかよ……」と頭を抱えながら、援護のために走り出すのが視界の端に見えました。
吊り橋の上で繰り広げられる、カオスな乱戦。
私の推し活は、ついに物理戦闘の領域へと突入してしまったのです。
王都から少し離れた、渓谷にかかる吊り橋のたもと。
うっそうと茂る木々の陰で、私は黒いフード(不審者セット)を被り、隣のキース様に力説していました。
「吊り橋効果。揺れる吊り橋の上で感じるドキドキを、脳が『恋のドキドキ』と錯覚する現象……。それを人工的に作り出すのが、今回の作戦よ!」
「……で、なんで俺たちがこんな山奥にいるんだ」
キース様は虫を払いながら、げんなりしています。
「決まっているでしょう。今日、アレクセイ殿下とマリアさんはここへピクニックに来るのです(私の誘導により)。そして、この吊り橋を渡る瞬間に……『賊』が現れる!」
「賊?」
キース様の目が鋭くなりました。
私は慌てて手を振りました。
「安心してください、本物じゃありませんわ。私が雇った劇団『銀の月』の役者たちです。彼らに山賊のフリをして襲ってもらい、それを殿下が撃退する……という台本です」
私は懐から「台本」を取り出しました。
「タイトルは『愛の吊り橋・危機一髪』。殿下が剣を抜いてマリアさんを守り、『怪我はないか?』と抱き寄せるまでがセットです。どう? 完璧でしょう?」
「……お前、金持ちの道楽もそこまでいくと感心するよ」
キース様は呆れつつも、吊り橋の方を見やりました。
「ま、殿下の剣の腕なら、役者相手に怪我をさせる心配もないか。……適当に見守らせてもらうぜ」
「ええ。特等席で『推しの英雄譚』を鑑賞しましょう!」
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「わあ……! 絶景ですね、アレクさん!」
マリアさんの弾んだ声が聞こえてきました。
「ああ。ここからの眺めは王都一だと言われているんだ」
殿下とマリアさんが、吊り橋の入り口に姿を現しました。
今日の二人は動きやすいアウトドアスタイル。
マリアさんのポニーテールが風に揺れ、殿下のエスコートも板についてきています。
(いいわ……! 『アレクさん』呼びも定着してる! でも、まだちょっと距離があるのよね……手をつなぐか迷ってる感じがもどかしい!)
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「さあ、渡りなさい……! その橋の真ん中こそが、愛のステージよ!」
二人が吊り橋に足を踏み入れました。
ギシッ、と古い板が軋みます。
「きゃっ」
「大丈夫かい? 揺れるから気をつけて」
殿下が自然に手を差し出し、マリアさんがそれを握ります。
(よし! 第一段階クリア! そして橋の中ほどまで来た時……)
私は腕時計を確認しました。
「3、2、1……キュー!」
その合図と同時でした。
「ヒャッハー!! 待ちくたびれたぜえええ!!」
「金目の物を置いてきなっ!!」
吊り橋の向こう側と、こちら側(入り口)の両方から、薄汚い男たちが飛び出してきました。
総勢10名ほど。
ボロボロの服に、手には剣や斧を持っています。
「きゃあああっ!?」
マリアさんが悲鳴を上げ、殿下に抱きつきました。
(ナイス! 役者さんたち、いい演技だわ! あの『ヒャッハー』って掛け声、ベタだけど最高!)
私は心の中で拍手を送りました。
殿下は即座にマリアさんを背にかばい、腰の剣を抜きました。
「マリア、僕の後ろへ! ……貴様ら、何者だ!」
「へへっ、何者だって? ここを通る金持ちを狩る『荒くれ団』様よぉ!」
男の一人が、舌なめずりをしながらジリジリと距離を詰めます。
(おおー、迫真の演技! あの汚れたメイク、本物みたい! 衣装代奮発した甲斐があったわ!)
私はワクワクしながら展開を見守りました。
しかし。
私の隣にいるキース様の様子が変です。
「……おい、シュガー」
キース様の声が低く、冷たく響きました。
「劇団員に、あんな『本物の刃こぼれした斧』を持たせたのか?」
「え? いえ、小道具は安全な模造刀のはずですが……リアルさを追求したのかしら?」
「……違う」
キース様が立ち上がろうとしました。
「あれは演技じゃない。殺気だ」
「はい?」
私がきょとんとした、その瞬間でした。
ブンッ!!
男の一人が振り回した斧が、殿下の顔のすぐ横を通り過ぎ、吊り橋の手すりを叩き割りました。
バキィッ!!
木片が飛び散り、谷底へと落ちていきます。
「……え?」
私の思考が停止しました。
模造刀? いいえ、あれはどう見ても鋼鉄の塊です。
もし殿下が避けていなかったら、首が飛んでいたレベルの一撃です。
「お、おい! 話が違うぞ!」
殿下も焦ったように叫びました。
「金ならやる! だから通せ!」
「金? はっ、甘いこと言ってんじゃねえよ! 俺たちは『皆殺し』がモットーなんだよ!!」
男たちはゲラゲラと笑いながら、容赦なく斬りかかってきます。
殿下はマリアさんを守りながらの応戦を強いられ、防戦一方です。
「くそっ……! マリア、離れるな!」
「ア、アレクさん……!」
私は青ざめて腕時計と台本を見比べました。
「ちょ、ちょっと待って……劇団『銀の月』の到着予定時刻は……あと5分後!?」
血の気が引きました。
「じゃあ、あれは誰!?」
「本物の山賊だ、馬鹿者!!」
キース様が怒鳴りました。
「最近、この辺りに出没するという脱獄囚の集団だ! タイミング悪く本物とかち合ったんだよ!」
「うそおおおおおおおっ!?」
私は絶叫しました。
私の完璧なラブコメ計画が、ガチのサスペンス劇場に乗っ取られた!?
「ど、どうしましょうキース様! 殿下が……殿下が押されています!」
吊り橋の上という狭い足場。
しかもマリアさんを守りながらでは、殿下の剣技も十分に発揮できません。
賊たちはジリジリと二人を追い詰め、橋の真ん中で挟み撃ちにしています。
「へへへ、その女、上玉じゃねえか。あとでたっぷりと可愛がってやるよ」
賊のリーダー格が、下卑た視線でマリアさんを見ています。
ブチッ。
私の頭の中で、何かが切れました。
本日二度目。
いいえ、前回(泥水事件)とは比べ物にならないほどの、どす黒い怒りが湧き上がってきました。
「……可愛がる?」
私は震える声で呟きました。
「私のマリアさんを……? あの汚い手で……?」
「おいシュガー、俺が行く。お前は隠れて……」
キース様が飛び出そうとしましたが、私はそれを手で制しました。
「いいえ」
私は立ち上がりました。
手には、護身用(という名の観賞用)の扇子。
ただし、特注の鉄扇です。
「私の神聖な推しカプのデートを邪魔し、あまつさえヒロインを穢そうとする害虫は……」
私はフードを脱ぎ捨てました。
「悪役令嬢(わたし)が、地獄へ案内して差し上げますわ!!」
「は!? 待てシュガー、お前戦えるのか!?」
「推しを守るためなら、鬼にでも修羅にでもなります!!」
私はドレスの裾をまくり上げ(下にスパッツ着用済み)、猛然とダッシュしました。
「うおおおおおおおっ!! そこをどきなさーーーーい!!!」
私は獣のような咆哮を上げながら、吊り橋へと突撃しました。
賊たちがギョッとして振り返ります。
「ああん? なんだあの女は!?」
「救援か!? やっちまえ!」
手近な賊が剣を振り上げて向かってきます。
私は止まりません。
「私の! 推しに! 触るなあああああ!!」
ガキンッ!!
私の鉄扇が、賊の剣を受け止めました。
火花が散ります。
「なっ……重っ!?」
賊が驚愕する隙を見逃しません。
私は公爵家で嗜みとして習っていた護身術(と、推しへの愛による火事場の馬鹿力)を全開にしました。
「失せなさい!!」
ドゴォッ!!
渾身の正拳突きならぬ、鉄扇突きが賊の鳩尾(みぞおち)に突き刺さりました。
「ぐふぅっ……!?」
賊は白目を剥いて崩れ落ちました。
私はその体を飛び越え、橋の中央へと走ります。
「シュ、シュガー!?」
殿下が目を丸くしています。
「なぜここに……いや、危ない! 来るな!」
「黙って守られていなさい! 今日の主役はあなたたちですが、舞台セット(安全)を守るのは裏方の仕事です!!」
私は賊の集団のど真ん中に躍り込みました。
「さあ、かかってらっしゃい! 三流の悪党ども!」
私は鉄扇を開き、バンッと音を鳴らしました。
「このシュガー・メルティが、悪役の格の違いを教えてあげるわ!!」
完全なるバーサーカーモード。
キース様が「あいつ、マジかよ……」と頭を抱えながら、援護のために走り出すのが視界の端に見えました。
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