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アッシュフィールド公爵邸に馬車が着いたのは、パーティー会場の喧騒が嘘のような、静かな深夜だった。
「お嬢様…」
「ルーナ…」
出迎えた父、アッシュフィールド公爵と母は、今にも泣き出しそうな、あるいは激怒しそうな複雑な表情でルーナを見つめていた。
「お父様、お母様。ただいま戻りましたわ」
ルーナは、パーティー会場で見せた(嘘泣きの)悲痛な表情を維持したまま、か弱くカーテシーをしてみせた。
「おお、ルーナ! 気の毒に…!」
「すぐに国王陛下に抗議を…!」
(ああ、面倒なことになりそうですわ)
ルーナは、両親の誤解を解く(=火に油を注ぐ)前に、さっと身をひるがえした。
「いいえ、お父様。わたくしはもう疲れてしまいました。明日の出発に備え、休ませていただきますわ」
「し、しかし!」
「おやすみなさいませ」
これ以上、面倒な会話が続く前に、ルーナはそそくさと自室に逃げ込んだ。
パタン。
自室の重厚な扉が閉まった瞬間、ルーナは顔に貼り付けていた悲壮感をゴミ箱に捨てるようにかなぐり捨てた。
「あーーーーー疲れた!!」
どさりとベッドに倒れ込み、窮屈なドレスのコルセットを力任せに引きちぎらんばかりに緩める。
「重い! 暑苦しい! 肩が凝る! なんですの、この拷問具は!」
髪に差し込まれたきらびやかな宝石の髪飾りを引っこ抜き、床に放り投げる。
(やっと解放された…!)
人魚が陸で呼吸する苦しみから、水中に戻ったかのような解放感だった。
「お嬢様…」
控えめなノックと共に、ルーナ付きの侍女であるアンナが入室してきた。
アンナは、ルーナの幼い頃から世話をしている、気心の知れた侍女だ。
その目は、主人の不遇を思ってか、真っ赤に泣き腫らされていた。
「アンナ。そんな幽霊みたいな顔をして、どうしたのです」
「どうしたのです、ではございません! お嬢様、聞きましたわ! 辺境に追放だなんて…! なんと酷い仕打ち…!」
アンナは、再びわっと泣き出した。
「まあ。あなたまで、あの殿下の茶番を真に受けたのですか」
ルーナは、ベッドからむくりと起き上がり、大きく伸びをした。
「『湖畔の別荘』よ。追放ではなく、長期休暇(バカンス)ですわ」
「え…?」
アンナは、きょとんと涙を止めた。
「ですが、謹慎処分と…」
「ええ。王妃教育も、面倒な社交も、窮屈なドレスも、全て免除される、素晴らしい『謹慎』ですわね」
ルーナは、心底嬉しそうに、くすくすと笑った。
「さあ、アンナ! 泣いている暇はありませんわよ。明日には出発ですって。急いで荷造りをしないと!」
「は、はい! かしこまりました!」
アンナは、まだ状況が飲み込めていないようだったが、慌ててクローゼットを開いた。
「では、お嬢様。一番の晴れ着からお詰めします。辺境とはいえ、貴族との交流がゼロとは限りませんし…」
アンナが、パーティーで着ていたものと同等にきらびやかなドレスに手を伸ばした。
「待って」
ルーナが、それをぴしゃりと制した。
「それは不要ですわ」
「えっ?」
「ですから、不要よ。あんなコルセットで締め上げる服、持っていくだけ荷物の無駄ですわ」
アンナは、信じられないという顔で主人を見た。
「ですが、公爵令嬢として、もしもの集まりが…」
「『謹慎中』ですのよ? 誰が謹慎中の悪役令嬢をパーティーに招待しますの。招待されても、わたくしは行きませんけれど」
ルーナは、豪華絢爛なドレスが並ぶ場所を素通りし、クローゼットの奥から、普段使いのシンプルなコットンやウールのワンピースを数着引きずり出した。
「これ。動きやすい普段着と、寝間着(ネグリジェ)を多めに詰めてちょうだい」
「ね、寝間着…でございますか?」
「ええ。昼寝は大事ですわ。肌触りの良いものが一番よ。あと、丈夫なブーツも忘れずに」
アンナは、あまりの指示内容に、ただただ困惑していた。
主人が、あまりのショックに、ついにパーティー会場で言っていた通り「気が触れた」のではないかと本気で疑い始めた。
「それから、宝石類ですが…」
アンナが、重厚な宝石箱を開け、豪華なティアラやネックレスに手を伸ばす。
「ああ、それも重いからいりませんわ」
「えええ!?」
「その箱ごと持っていくなんて、馬車のスペースの無駄ですわ。…そうね。もしもの時のために、換金できそうな、小さい石だけいくつかポケットに入れておけば十分よ」
「か、換金!? お嬢様、本気でございますか!?」
「冗談ですわ。…半分は」
ルーナは、宝石には目もくれず、自分の執務机に向かった。
そして、一枚の羊皮紙を取り出し、羽ペンを走らせ始めた。
「それより、アンナ。もっと大事なものがありますわ」
「ドレスや宝石より、大事なもの…?」
「これよ!」
ルーナが、アンナに突き付けたリストを見て、アンナは今度こそ目を剥いた。
「…小麦粉? バター? 砂糖…?」
「ええ!」
ルーナの目は、どの宝石よりも爛々と輝いていた。
「今すぐ料理長に連絡を。王宮御用達の、あの石臼挽きの最高級小麦粉。大袋で10袋」
「じゅ、10袋!? お嬢様、パン屋でも開くおつもりで…?」
「いい考えですわね! それも楽しそう」
ルーナは、楽しそうにリストを指で叩く。
「それから、高地の牧場から取り寄せている発酵バター。ストックを全部、樽ごとよ。例の商館から仕入れたばかりのカカオ豆も、干しぶどうも、ナッツ類も! 蜂蜜もジャムも、棚にあるだけ全部!」
アンナの顔が、みるみる青ざめていく。
「お、お嬢様…それらは全て、食料庫の管轄でございますが…」
「だから、料理長に言いなさいと申しているの。『わたくしが辺境で飢えないように』と、お父様かお母様に泣きつけば、喜んで持たせてくださるわ」
「そ、そういうものでしょうか…」
「そういうものですわ!」
ルーナの情熱は止まらない。
「ああ、忘れるところだったわ。わたくし愛用の銅製の泡立てボウルと、鉄のフライパンも! あれがないと、完璧なメレンゲも、理想のパンケーキも焼けないわ!」
「…あの、お嬢様」
「なあに、アンナ。まだ何か?」
アンナは、目の前で嬉々として料理道具をリストアップする主人を見て、ようやく全てを察した。
そして、深いため息をついた。
「…わたくしのエプロンも、多めに荷造りいたしますね。それから、お嬢様のハーブ栽培セットも、お忘れなきよう」
ルーナは、ぱあっと顔を輝かせた。
「さすが、アンナ! わかっているじゃないの!」
「まったく、お嬢様という方は…」
こうして、王都から追放される悪役令嬢の荷造りは、夜を徹して行われた。
きらびやかなドレスや宝石が詰められるはずだったトランクは、その大半が、小麦粉とバターと調理器具で満たされていく。
「ああ、楽しみ。明日から、あの退屈な王妃教育と、面倒な王子の顔を見なくて済むのですわね!」
ベッドに再び倒れ込んだルーナは、今度こそ幸せそうなため息をつき、あっという間に眠りに落ちていった。
明日からの、輝かしいはずの休暇に胸を膨らませて。
「お嬢様…」
「ルーナ…」
出迎えた父、アッシュフィールド公爵と母は、今にも泣き出しそうな、あるいは激怒しそうな複雑な表情でルーナを見つめていた。
「お父様、お母様。ただいま戻りましたわ」
ルーナは、パーティー会場で見せた(嘘泣きの)悲痛な表情を維持したまま、か弱くカーテシーをしてみせた。
「おお、ルーナ! 気の毒に…!」
「すぐに国王陛下に抗議を…!」
(ああ、面倒なことになりそうですわ)
ルーナは、両親の誤解を解く(=火に油を注ぐ)前に、さっと身をひるがえした。
「いいえ、お父様。わたくしはもう疲れてしまいました。明日の出発に備え、休ませていただきますわ」
「し、しかし!」
「おやすみなさいませ」
これ以上、面倒な会話が続く前に、ルーナはそそくさと自室に逃げ込んだ。
パタン。
自室の重厚な扉が閉まった瞬間、ルーナは顔に貼り付けていた悲壮感をゴミ箱に捨てるようにかなぐり捨てた。
「あーーーーー疲れた!!」
どさりとベッドに倒れ込み、窮屈なドレスのコルセットを力任せに引きちぎらんばかりに緩める。
「重い! 暑苦しい! 肩が凝る! なんですの、この拷問具は!」
髪に差し込まれたきらびやかな宝石の髪飾りを引っこ抜き、床に放り投げる。
(やっと解放された…!)
人魚が陸で呼吸する苦しみから、水中に戻ったかのような解放感だった。
「お嬢様…」
控えめなノックと共に、ルーナ付きの侍女であるアンナが入室してきた。
アンナは、ルーナの幼い頃から世話をしている、気心の知れた侍女だ。
その目は、主人の不遇を思ってか、真っ赤に泣き腫らされていた。
「アンナ。そんな幽霊みたいな顔をして、どうしたのです」
「どうしたのです、ではございません! お嬢様、聞きましたわ! 辺境に追放だなんて…! なんと酷い仕打ち…!」
アンナは、再びわっと泣き出した。
「まあ。あなたまで、あの殿下の茶番を真に受けたのですか」
ルーナは、ベッドからむくりと起き上がり、大きく伸びをした。
「『湖畔の別荘』よ。追放ではなく、長期休暇(バカンス)ですわ」
「え…?」
アンナは、きょとんと涙を止めた。
「ですが、謹慎処分と…」
「ええ。王妃教育も、面倒な社交も、窮屈なドレスも、全て免除される、素晴らしい『謹慎』ですわね」
ルーナは、心底嬉しそうに、くすくすと笑った。
「さあ、アンナ! 泣いている暇はありませんわよ。明日には出発ですって。急いで荷造りをしないと!」
「は、はい! かしこまりました!」
アンナは、まだ状況が飲み込めていないようだったが、慌ててクローゼットを開いた。
「では、お嬢様。一番の晴れ着からお詰めします。辺境とはいえ、貴族との交流がゼロとは限りませんし…」
アンナが、パーティーで着ていたものと同等にきらびやかなドレスに手を伸ばした。
「待って」
ルーナが、それをぴしゃりと制した。
「それは不要ですわ」
「えっ?」
「ですから、不要よ。あんなコルセットで締め上げる服、持っていくだけ荷物の無駄ですわ」
アンナは、信じられないという顔で主人を見た。
「ですが、公爵令嬢として、もしもの集まりが…」
「『謹慎中』ですのよ? 誰が謹慎中の悪役令嬢をパーティーに招待しますの。招待されても、わたくしは行きませんけれど」
ルーナは、豪華絢爛なドレスが並ぶ場所を素通りし、クローゼットの奥から、普段使いのシンプルなコットンやウールのワンピースを数着引きずり出した。
「これ。動きやすい普段着と、寝間着(ネグリジェ)を多めに詰めてちょうだい」
「ね、寝間着…でございますか?」
「ええ。昼寝は大事ですわ。肌触りの良いものが一番よ。あと、丈夫なブーツも忘れずに」
アンナは、あまりの指示内容に、ただただ困惑していた。
主人が、あまりのショックに、ついにパーティー会場で言っていた通り「気が触れた」のではないかと本気で疑い始めた。
「それから、宝石類ですが…」
アンナが、重厚な宝石箱を開け、豪華なティアラやネックレスに手を伸ばす。
「ああ、それも重いからいりませんわ」
「えええ!?」
「その箱ごと持っていくなんて、馬車のスペースの無駄ですわ。…そうね。もしもの時のために、換金できそうな、小さい石だけいくつかポケットに入れておけば十分よ」
「か、換金!? お嬢様、本気でございますか!?」
「冗談ですわ。…半分は」
ルーナは、宝石には目もくれず、自分の執務机に向かった。
そして、一枚の羊皮紙を取り出し、羽ペンを走らせ始めた。
「それより、アンナ。もっと大事なものがありますわ」
「ドレスや宝石より、大事なもの…?」
「これよ!」
ルーナが、アンナに突き付けたリストを見て、アンナは今度こそ目を剥いた。
「…小麦粉? バター? 砂糖…?」
「ええ!」
ルーナの目は、どの宝石よりも爛々と輝いていた。
「今すぐ料理長に連絡を。王宮御用達の、あの石臼挽きの最高級小麦粉。大袋で10袋」
「じゅ、10袋!? お嬢様、パン屋でも開くおつもりで…?」
「いい考えですわね! それも楽しそう」
ルーナは、楽しそうにリストを指で叩く。
「それから、高地の牧場から取り寄せている発酵バター。ストックを全部、樽ごとよ。例の商館から仕入れたばかりのカカオ豆も、干しぶどうも、ナッツ類も! 蜂蜜もジャムも、棚にあるだけ全部!」
アンナの顔が、みるみる青ざめていく。
「お、お嬢様…それらは全て、食料庫の管轄でございますが…」
「だから、料理長に言いなさいと申しているの。『わたくしが辺境で飢えないように』と、お父様かお母様に泣きつけば、喜んで持たせてくださるわ」
「そ、そういうものでしょうか…」
「そういうものですわ!」
ルーナの情熱は止まらない。
「ああ、忘れるところだったわ。わたくし愛用の銅製の泡立てボウルと、鉄のフライパンも! あれがないと、完璧なメレンゲも、理想のパンケーキも焼けないわ!」
「…あの、お嬢様」
「なあに、アンナ。まだ何か?」
アンナは、目の前で嬉々として料理道具をリストアップする主人を見て、ようやく全てを察した。
そして、深いため息をついた。
「…わたくしのエプロンも、多めに荷造りいたしますね。それから、お嬢様のハーブ栽培セットも、お忘れなきよう」
ルーナは、ぱあっと顔を輝かせた。
「さすが、アンナ! わかっているじゃないの!」
「まったく、お嬢様という方は…」
こうして、王都から追放される悪役令嬢の荷造りは、夜を徹して行われた。
きらびやかなドレスや宝石が詰められるはずだったトランクは、その大半が、小麦粉とバターと調理器具で満たされていく。
「ああ、楽しみ。明日から、あの退屈な王妃教育と、面倒な王子の顔を見なくて済むのですわね!」
ベッドに再び倒れ込んだルーナは、今度こそ幸せそうなため息をつき、あっという間に眠りに落ちていった。
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