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【洛陽】ゲームスタート
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またもや店内の照明が破裂する。その破裂音に一狼は縮こまり萩原の必死にしがみつく。
「明星様。ご安心ください。ここはおそらく相手からも死角になっていて狙えないはずです。」
萩原が様子を見ようと立ち上がり店のドアを開けて外の様子を見ようと頭を出すと同時に萩原の眉間は打ち抜かれて絶命する。一狼は目の前で倒れた萩原へ近づこうと動いたが、弾丸が一狼の肩に命中した。痛みと共に一狼は身を引いたが、萩原の体を引っ張り店内へ移動させる。そしてすでに絶命した萩原の安否を確認するために萩原を揺さぶる。
「萩原さん!萩原さん!返事をしてください。萩原さん!」
だが、萩原は目を見開いたまま一狼の声はおろか、周りの音、光、あらゆる刺激に反応をしなかった。一狼は徐々に冷たくなる萩原の胸にうずくまり涙を流した。そんな中でも弾丸は店内で動いた人間を容赦なく殺していく。血の匂いと破裂した照明の音。一狼はその惨状に学校でのことがフラッシュバックする。
「ダメだ。嫌だ。」
頭を抱えて体を動かそうとしたその時、店内に誰かが入ってくる。一狼はこれ以上犠牲者を出さないため、その人を急いで自分のいる安全なところまで引っ張った。だが、その顔を見ると一狼は一気に涙が出てきた。
「カラスマさん…」
「おいおい、どうしたんだいそんな泣きそうな顔して…」
そして、カラスマは萩原の亡骸と店内の惨状を見ると一瞬で状況を理解する。
「なるほど、敵襲だね。」
「助けてください。」
カラスマは手に持っているベルトを一狼へ渡すとそのまま店の裏口のある方へそそくさとかがみながら向かった。そんなカラスマへ一狼は立ち上がりカラスマを追いかける。
「カラスマさん!待ってくださいよ!助けてください。」
「僕は助けない……君はここから一人で生きて帰ってくるんだ。」
「そんな!僕のことを見捨てるんですか!」
カラスマは無言で首を横に振り一狼へ一言、言葉を残しそのまま店の裏口へ静かに向かった。
「自分の身は自分で守れるようになろうね。」
「カラスマさん!!」
一狼は手に持たされたベルトと注射器を見て絶望する。一狼が絶望で打ちひしがれているときにも弾丸は一狼を狙い撃とうと店内の壁や棚を打ち抜く。一狼は火薬の匂いを感じ取り、その方向へと向かおうと店を出る。
────────────
サーモグラフィーのような光景にバレッドは嬉々として引き金を引く。赤、緑、黄色が動き、それを打ち抜くとだんだんと青から黒へと変わっていく。
「これが、あの注射器に入っていた液体の力か…こんなサーモグラフィーみたいなことは人間でもできるがな。」
その後もバレッドは一狼の入った店の人間たちを次々に打ち抜いていく。そして店から出てきた萩原の眉間を目掛けて一発発砲。ばたりと倒れるのを見て出てくる一狼に向かってバレッドは引き金を引く。
「今日は風向きが悪いな……場所を帰るか?」
風を見て場所を変えようとバレッドはライフルを片づけようとしたが一狼に動きが見えたためスコープを覗くと、一狼と目が合った。リロードして引き金を引こうとしたが、一狼はこちらを見つめながら人混みへ入っていった。
「まさか、気づいたのか?だが、ここからあっちまでは1㎞以上離れているはずだ…」
バレッドはライフルを構えて再び一狼を狙う。
やはり目が合う。
「こいつ……!」
バレッドは一狼の目を合わせる行為を挑発ととらえて人混みに関係なく発砲を始める。
次々に倒れていく関係の無い人々。そしてその異様な光景に逃げ惑う人々。
だが、バレッドの放つ弾丸が一狼へ当たることはなかった。
「どうなってやがる……!」
焦る気持ちを抑えて一狼の行動を予測しながら狙う。だが、一狼はバレッドが引き金に指をかけるタイミングで人混みへ紛れる。
「こいつやっぱり俺の位置を把握してやがる。」
だんだんと近づく一狼にバレッドは近くに置いている注射器を見つめる。
「もう一本使うか。」
バレッドは注射器を手に取り首元に刺し、中の液体を注入をした。
────────────
弾丸が飛んできている位置を把握した一狼はその方向に歩みを進める。だんだんと近づく火薬の匂い。そして太陽が真上に差し掛かる時間帯に一狼はテナントビルの前に着いた。
「ここだ。匂いが一番強い。」
そのままビルの中へ入り、空きテナントのドアに手をかけるが火薬の匂いに鼻が反応した。
「違う。この匂いじゃない。」
そういってドアノブから手を離し次の階へ行く。直後、一狼の後ろへついてきたいたテナント紹介人が空きテナントの案内をしようとドアノブを捻り開けた瞬間。お客も一緒に爆散した。
「やっぱり違った。」
一狼はその音を聞き次のドアノブへ手をかけるがこれも匂いが違うと手を離す。そして、近い匂いが上の階から流れてくるとそこへ足を進める。次はテナントのドアも開けずすぐに屋上へと足を進める。そのまま屋上へ続くドアを開けるとドアは爆発し一狼はその爆発に巻き込まれる。バレッドは爆発音を聞きつけドア付近に現れる。
「事前に仕掛けたトラップに引っ掛かかったのか……?」
バレッドは一狼の死体を確認するため煙が晴れるのを待つ。そしてドアへ近づこうとしたがバレッドはすぐにドアから離れる。煙が晴れると一狼は立っていた。
「生きている……?」
「僕が生きていたらまずいことでもあるのか?」
明星一狼は手に持ったベルトを腰に巻き注射器を構えた。
「お前は絶対に許さない。」
一狼は注射器をベルトのバックルに押し込み閉める。バックルの突起を押し変態する。
『ζώον』
「自由の為にお前を乂る。」
続く。
「明星様。ご安心ください。ここはおそらく相手からも死角になっていて狙えないはずです。」
萩原が様子を見ようと立ち上がり店のドアを開けて外の様子を見ようと頭を出すと同時に萩原の眉間は打ち抜かれて絶命する。一狼は目の前で倒れた萩原へ近づこうと動いたが、弾丸が一狼の肩に命中した。痛みと共に一狼は身を引いたが、萩原の体を引っ張り店内へ移動させる。そしてすでに絶命した萩原の安否を確認するために萩原を揺さぶる。
「萩原さん!萩原さん!返事をしてください。萩原さん!」
だが、萩原は目を見開いたまま一狼の声はおろか、周りの音、光、あらゆる刺激に反応をしなかった。一狼は徐々に冷たくなる萩原の胸にうずくまり涙を流した。そんな中でも弾丸は店内で動いた人間を容赦なく殺していく。血の匂いと破裂した照明の音。一狼はその惨状に学校でのことがフラッシュバックする。
「ダメだ。嫌だ。」
頭を抱えて体を動かそうとしたその時、店内に誰かが入ってくる。一狼はこれ以上犠牲者を出さないため、その人を急いで自分のいる安全なところまで引っ張った。だが、その顔を見ると一狼は一気に涙が出てきた。
「カラスマさん…」
「おいおい、どうしたんだいそんな泣きそうな顔して…」
そして、カラスマは萩原の亡骸と店内の惨状を見ると一瞬で状況を理解する。
「なるほど、敵襲だね。」
「助けてください。」
カラスマは手に持っているベルトを一狼へ渡すとそのまま店の裏口のある方へそそくさとかがみながら向かった。そんなカラスマへ一狼は立ち上がりカラスマを追いかける。
「カラスマさん!待ってくださいよ!助けてください。」
「僕は助けない……君はここから一人で生きて帰ってくるんだ。」
「そんな!僕のことを見捨てるんですか!」
カラスマは無言で首を横に振り一狼へ一言、言葉を残しそのまま店の裏口へ静かに向かった。
「自分の身は自分で守れるようになろうね。」
「カラスマさん!!」
一狼は手に持たされたベルトと注射器を見て絶望する。一狼が絶望で打ちひしがれているときにも弾丸は一狼を狙い撃とうと店内の壁や棚を打ち抜く。一狼は火薬の匂いを感じ取り、その方向へと向かおうと店を出る。
────────────
サーモグラフィーのような光景にバレッドは嬉々として引き金を引く。赤、緑、黄色が動き、それを打ち抜くとだんだんと青から黒へと変わっていく。
「これが、あの注射器に入っていた液体の力か…こんなサーモグラフィーみたいなことは人間でもできるがな。」
その後もバレッドは一狼の入った店の人間たちを次々に打ち抜いていく。そして店から出てきた萩原の眉間を目掛けて一発発砲。ばたりと倒れるのを見て出てくる一狼に向かってバレッドは引き金を引く。
「今日は風向きが悪いな……場所を帰るか?」
風を見て場所を変えようとバレッドはライフルを片づけようとしたが一狼に動きが見えたためスコープを覗くと、一狼と目が合った。リロードして引き金を引こうとしたが、一狼はこちらを見つめながら人混みへ入っていった。
「まさか、気づいたのか?だが、ここからあっちまでは1㎞以上離れているはずだ…」
バレッドはライフルを構えて再び一狼を狙う。
やはり目が合う。
「こいつ……!」
バレッドは一狼の目を合わせる行為を挑発ととらえて人混みに関係なく発砲を始める。
次々に倒れていく関係の無い人々。そしてその異様な光景に逃げ惑う人々。
だが、バレッドの放つ弾丸が一狼へ当たることはなかった。
「どうなってやがる……!」
焦る気持ちを抑えて一狼の行動を予測しながら狙う。だが、一狼はバレッドが引き金に指をかけるタイミングで人混みへ紛れる。
「こいつやっぱり俺の位置を把握してやがる。」
だんだんと近づく一狼にバレッドは近くに置いている注射器を見つめる。
「もう一本使うか。」
バレッドは注射器を手に取り首元に刺し、中の液体を注入をした。
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弾丸が飛んできている位置を把握した一狼はその方向に歩みを進める。だんだんと近づく火薬の匂い。そして太陽が真上に差し掛かる時間帯に一狼はテナントビルの前に着いた。
「ここだ。匂いが一番強い。」
そのままビルの中へ入り、空きテナントのドアに手をかけるが火薬の匂いに鼻が反応した。
「違う。この匂いじゃない。」
そういってドアノブから手を離し次の階へ行く。直後、一狼の後ろへついてきたいたテナント紹介人が空きテナントの案内をしようとドアノブを捻り開けた瞬間。お客も一緒に爆散した。
「やっぱり違った。」
一狼はその音を聞き次のドアノブへ手をかけるがこれも匂いが違うと手を離す。そして、近い匂いが上の階から流れてくるとそこへ足を進める。次はテナントのドアも開けずすぐに屋上へと足を進める。そのまま屋上へ続くドアを開けるとドアは爆発し一狼はその爆発に巻き込まれる。バレッドは爆発音を聞きつけドア付近に現れる。
「事前に仕掛けたトラップに引っ掛かかったのか……?」
バレッドは一狼の死体を確認するため煙が晴れるのを待つ。そしてドアへ近づこうとしたがバレッドはすぐにドアから離れる。煙が晴れると一狼は立っていた。
「生きている……?」
「僕が生きていたらまずいことでもあるのか?」
明星一狼は手に持ったベルトを腰に巻き注射器を構えた。
「お前は絶対に許さない。」
一狼は注射器をベルトのバックルに押し込み閉める。バックルの突起を押し変態する。
『ζώον』
「自由の為にお前を乂る。」
続く。
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