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2/46:祭
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学園祭当日。校内は生徒の親、関係者たち、果ては他校の生徒であふれている。校舎の前ではテントの下でかき氷、焼きそば、焼きとうもろこし、焼き鳥など、本格的な屋台を生徒たちが一生懸命に盛り上げている。そして、校舎内でも、お化け屋敷、喫茶店、手作り水晶、占いなどで盛り上がっている。このように校内は盛り上がっているが、中でもドーム型体育館が一番盛り上がっていた。
全校生徒対象無差別魔法術合戦
この名目でドーム内はまるで遥か昔のコロッセオのごとく血の気と心臓の高鳴り、高ぶりが支配している。運営は晴山優吾のいるクラスがやっており、司会、裏方、一部の生徒は対戦にも参加している者もいる。優吾はその中で裏方兼対戦に参加する役となっている。
対戦はトーナメント形式で優勝を一人決める。集まった生徒は20名。もちろん、魔法術対策機関の後輩たちも彩虹寺 綾那も参加している。約四分の一は機関の生徒で埋まっているので、とてつもなくレベルが高くなると優吾は少し心配している。学園祭は今日を合わせて二日間。その間になんとしてもトーナメントを勝ち上がって完全にクラスに馴染むことを目標に優吾は自分の両頬を叩き気合を入れる。もちろん、トーナメントがない裏方の時もきっちりと役割をこなすこと念頭に置いて。
「さ、行きますか!」
優吾はドームのどよめきを裏で聞きながら最初の対戦カードを見る。いきなり彩虹寺と先輩の対戦で目が自然と大きくなる。そして、噂をすれば影が差すと言わんばかりに背後に彩虹寺が来ていた。
「よっ…」
「あぁ……」
彩虹寺はいつものように元気に挨拶を返してくれない様子に優吾は彩虹寺がだいぶ緊張していることを察して肩に手を置く。
「大分、緊張しているみたいだな。戦闘なら得意分野だろ?」
「それとこれとでは訳が違う……」
「何をそんなに心配してるんだよ。お前らしくもない。」
「心配もするだろ。相手は人間なんだぞ、しかも機関の仲間ではない人間だ。間違って大けがでも負わせたら……」
「何のためにトーナメントに出たんだよ……」
呆れながらも優吾は彩虹寺の背中を思い切り叩いて気合を注入する。彩虹寺は軽く飛び上がったあと優吾を睨みつける。優吾はその視線ににやけ面で返す。
「……カードが当たったら覚えておくといい……」
「はは、俺が勝ち上がったらな?それよりも……機関以外の対人戦はよく行ってるだろ。」
「は?どういうことだ?」
優吾は彩虹寺の問いに答えることなく背中を押してドーム内へ押し出した。彩虹寺はいまだピンとこないままドームの中心に向かって歩きだす。入場に合わせてクラスメイトのアナウンサーが小粋なトークをする。
「さぁ、青コーナー!入場してきたのは、クラス内でも校内でも実力者。七色を操る「虹の魔導師」こと、彩虹寺 綾那だぁ!そして、相対するは赤コーナー!彩虹寺よりは年上三年生、こちらも実力者。「現代によみがえった炎の大魔導師」ことベリーレッド・アルフレアだぁ!」
彩虹寺の前に斜に構えるのはぱっと見中学生と見まがう身長の女子の先輩。ベリーレッド・アルフレアだ。名前からお察しのように、彼女はスカーレット・アルフレアの子孫である。「現代によみがえった炎の大魔導師」の異名に恥じない実力を持つ少女である。もちろん得意な魔法、魔術は炎である。小さい体を大きく見せようと仁王立ちに近い形で腰に手を当てて斜に構えている。フィールド外の観客たちは中には馬鹿にしたような視線を向ける者もいたが、正面に立った彩虹寺はすぐにいつもの調子で警戒モードに入る。
『圧倒的な魔力量……それに、アルフレア……か。杞憂だったようだな。』
「あら、おかしな娘ね。警戒の中に安心が混ざっているわ……まぁいいわ。このトーナメントなら私も本気、出していいんでしょ?忖度しなさいよ?後輩。」
その言葉に彩虹寺は警戒モードを一気に臨戦態勢へ変えて口角を吊り上げる。
「いえ、先輩とて今日は忖度なしで行きます……それに、かの大魔導師の子孫と言われる人ならば忖度は失礼にあたる……本気で行きますよ。」
「さぁ!赤、青、両コーナー準備はよろしいかぁ!!?」
二人がうなずくと審判が手を挙げて、素早く振り下ろし試合開始の宣言をした。瞬間、ドーム内が熱気と炎気で覆われボルテージが一気に最高潮になる。先手はベリーレッドが手を構えて一気に決めようとしかし、軽く彩虹寺の出方を見ようと魔法を放つ。
「最高級の火炎!!」
濃密な魔力から繰り出される大きな炎は観客席にまで届きそうになっている。彩虹寺はその炎に包まれて姿が見えなくなる。しかし、炎の中から彩虹寺の声が聞こえると炎は一気に消え去る。
「一光:ハイドロスプラッシュ!!!」
火炎が流水にぶつかり白い水蒸気が吹き上がり彩虹寺の後ろにいた観客は一気に汗だくになる。ベリーの大火炎を防いだ彩虹寺はそのまま距離を詰める。魔導師、魔法使らしからぬその戦い方にベリーは向かってくる彩虹寺へ手を向けて再度、魔法を放つ。
「私の私による私のための大火炎焔!!」
先ほどよりも赤く深く、大きな炎がゼロ距離で彩虹寺を包み込む。彩虹寺は炎が届く前に水魔法で防御する。しかし、ベリーの炎はまだ止まない。彩虹寺の張っている水魔法の防御陣が泡立って沸騰し始めやがて蒸発し始める。
『まずいな……先輩には申し訳ないが、実験台になってもらおう……』
彩虹寺は水魔法を解除するとその火炎を一身に受け、受けるが、その魔力を吸収する。以前、銀色の使徒のユスリとの戦いで覚醒したあの力。戦闘のあとに博子に検査をしてもらった結果、その力はどうも、魔族とは別の物らしくどちらかというと魔族の先の存在に近いものらしい。彩虹寺はその力を必死に訓練して今やっとこうやって実践に活用する段階まで来ている。彩虹寺はその力を炎の魔神からとってこう名付けた。
「獄魔形態!」
拳に炎を宿らせ、そのままベリーの炎を掻き消す。文字通り魔人のような禍々しい姿にベリーは目を大きく見開く。そして、口角を吊り上げて頬を赤く染める。
「炎の魔神……面白いわね……!いいわ、私も本気で……」
「もうその必要はないですよ……私が勝ちますから…獄魔:獄炎……」
赫黒い炎はベリーの魔法を包み込み、そしてやがてベリーへ迫る。彩虹寺は戦意喪失をしたベリーを目視するとベリーの鼻先の寸前で炎を振り払って獄魔形態を解除した。ベリーはそのままそこで座り込み戦意喪失する。そこで審判がベリーに試合ができないと判断し手を上げて試合を終了させた。
「ここで試合終了ぅ~!!勝ったのは2-1 10番 彩虹寺 綾那だぁぁぁぁぁ!!」
アナウンスが響き渡ると会場はボルテージが上がった。彩虹寺も観客に答えるように手を振った。
「やるじゃん。」
試合を見ていた優吾は戻ってきた彩虹寺へハイタッチの準備をする。彩虹寺は笑顔で無言でハイタッチをすると肩に手を置く。
「上で待ってる。必ず来い。」
優吾はその言葉に無言でうなずいた。
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全校生徒対象無差別魔法術合戦
この名目でドーム内はまるで遥か昔のコロッセオのごとく血の気と心臓の高鳴り、高ぶりが支配している。運営は晴山優吾のいるクラスがやっており、司会、裏方、一部の生徒は対戦にも参加している者もいる。優吾はその中で裏方兼対戦に参加する役となっている。
対戦はトーナメント形式で優勝を一人決める。集まった生徒は20名。もちろん、魔法術対策機関の後輩たちも彩虹寺 綾那も参加している。約四分の一は機関の生徒で埋まっているので、とてつもなくレベルが高くなると優吾は少し心配している。学園祭は今日を合わせて二日間。その間になんとしてもトーナメントを勝ち上がって完全にクラスに馴染むことを目標に優吾は自分の両頬を叩き気合を入れる。もちろん、トーナメントがない裏方の時もきっちりと役割をこなすこと念頭に置いて。
「さ、行きますか!」
優吾はドームのどよめきを裏で聞きながら最初の対戦カードを見る。いきなり彩虹寺と先輩の対戦で目が自然と大きくなる。そして、噂をすれば影が差すと言わんばかりに背後に彩虹寺が来ていた。
「よっ…」
「あぁ……」
彩虹寺はいつものように元気に挨拶を返してくれない様子に優吾は彩虹寺がだいぶ緊張していることを察して肩に手を置く。
「大分、緊張しているみたいだな。戦闘なら得意分野だろ?」
「それとこれとでは訳が違う……」
「何をそんなに心配してるんだよ。お前らしくもない。」
「心配もするだろ。相手は人間なんだぞ、しかも機関の仲間ではない人間だ。間違って大けがでも負わせたら……」
「何のためにトーナメントに出たんだよ……」
呆れながらも優吾は彩虹寺の背中を思い切り叩いて気合を注入する。彩虹寺は軽く飛び上がったあと優吾を睨みつける。優吾はその視線ににやけ面で返す。
「……カードが当たったら覚えておくといい……」
「はは、俺が勝ち上がったらな?それよりも……機関以外の対人戦はよく行ってるだろ。」
「は?どういうことだ?」
優吾は彩虹寺の問いに答えることなく背中を押してドーム内へ押し出した。彩虹寺はいまだピンとこないままドームの中心に向かって歩きだす。入場に合わせてクラスメイトのアナウンサーが小粋なトークをする。
「さぁ、青コーナー!入場してきたのは、クラス内でも校内でも実力者。七色を操る「虹の魔導師」こと、彩虹寺 綾那だぁ!そして、相対するは赤コーナー!彩虹寺よりは年上三年生、こちらも実力者。「現代によみがえった炎の大魔導師」ことベリーレッド・アルフレアだぁ!」
彩虹寺の前に斜に構えるのはぱっと見中学生と見まがう身長の女子の先輩。ベリーレッド・アルフレアだ。名前からお察しのように、彼女はスカーレット・アルフレアの子孫である。「現代によみがえった炎の大魔導師」の異名に恥じない実力を持つ少女である。もちろん得意な魔法、魔術は炎である。小さい体を大きく見せようと仁王立ちに近い形で腰に手を当てて斜に構えている。フィールド外の観客たちは中には馬鹿にしたような視線を向ける者もいたが、正面に立った彩虹寺はすぐにいつもの調子で警戒モードに入る。
『圧倒的な魔力量……それに、アルフレア……か。杞憂だったようだな。』
「あら、おかしな娘ね。警戒の中に安心が混ざっているわ……まぁいいわ。このトーナメントなら私も本気、出していいんでしょ?忖度しなさいよ?後輩。」
その言葉に彩虹寺は警戒モードを一気に臨戦態勢へ変えて口角を吊り上げる。
「いえ、先輩とて今日は忖度なしで行きます……それに、かの大魔導師の子孫と言われる人ならば忖度は失礼にあたる……本気で行きますよ。」
「さぁ!赤、青、両コーナー準備はよろしいかぁ!!?」
二人がうなずくと審判が手を挙げて、素早く振り下ろし試合開始の宣言をした。瞬間、ドーム内が熱気と炎気で覆われボルテージが一気に最高潮になる。先手はベリーレッドが手を構えて一気に決めようとしかし、軽く彩虹寺の出方を見ようと魔法を放つ。
「最高級の火炎!!」
濃密な魔力から繰り出される大きな炎は観客席にまで届きそうになっている。彩虹寺はその炎に包まれて姿が見えなくなる。しかし、炎の中から彩虹寺の声が聞こえると炎は一気に消え去る。
「一光:ハイドロスプラッシュ!!!」
火炎が流水にぶつかり白い水蒸気が吹き上がり彩虹寺の後ろにいた観客は一気に汗だくになる。ベリーの大火炎を防いだ彩虹寺はそのまま距離を詰める。魔導師、魔法使らしからぬその戦い方にベリーは向かってくる彩虹寺へ手を向けて再度、魔法を放つ。
「私の私による私のための大火炎焔!!」
先ほどよりも赤く深く、大きな炎がゼロ距離で彩虹寺を包み込む。彩虹寺は炎が届く前に水魔法で防御する。しかし、ベリーの炎はまだ止まない。彩虹寺の張っている水魔法の防御陣が泡立って沸騰し始めやがて蒸発し始める。
『まずいな……先輩には申し訳ないが、実験台になってもらおう……』
彩虹寺は水魔法を解除するとその火炎を一身に受け、受けるが、その魔力を吸収する。以前、銀色の使徒のユスリとの戦いで覚醒したあの力。戦闘のあとに博子に検査をしてもらった結果、その力はどうも、魔族とは別の物らしくどちらかというと魔族の先の存在に近いものらしい。彩虹寺はその力を必死に訓練して今やっとこうやって実践に活用する段階まで来ている。彩虹寺はその力を炎の魔神からとってこう名付けた。
「獄魔形態!」
拳に炎を宿らせ、そのままベリーの炎を掻き消す。文字通り魔人のような禍々しい姿にベリーは目を大きく見開く。そして、口角を吊り上げて頬を赤く染める。
「炎の魔神……面白いわね……!いいわ、私も本気で……」
「もうその必要はないですよ……私が勝ちますから…獄魔:獄炎……」
赫黒い炎はベリーの魔法を包み込み、そしてやがてベリーへ迫る。彩虹寺は戦意喪失をしたベリーを目視するとベリーの鼻先の寸前で炎を振り払って獄魔形態を解除した。ベリーはそのままそこで座り込み戦意喪失する。そこで審判がベリーに試合ができないと判断し手を上げて試合を終了させた。
「ここで試合終了ぅ~!!勝ったのは2-1 10番 彩虹寺 綾那だぁぁぁぁぁ!!」
アナウンスが響き渡ると会場はボルテージが上がった。彩虹寺も観客に答えるように手を振った。
「やるじゃん。」
試合を見ていた優吾は戻ってきた彩虹寺へハイタッチの準備をする。彩虹寺は笑顔で無言でハイタッチをすると肩に手を置く。
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