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邂逅(ディオ視点)4
しおりを挟むあんなに渇いていた心が、少しずつ潤っていくような気さえしてくる。
「可愛い。元々綺麗な容姿で可愛いと思っていたが、ディオ、お前ヤバイな。可愛いすぎる。」
可愛い可愛いと言われる度に私の胸がドキドキと高鳴る。ジョル、もっと言って。
「ぁあ、あ、ジョル、、はぁ、、ぅ、、あ、、ジョルのことも、気持ちよくしたい、、あ、ぁあ、、」
「え?俺のことってどこを?」
ジョルは驚いて固まってしまった。
ふふふ、ジョルだって可愛いよ。
「その中心で自己主張が激しいところ。」
「あ、あぁ、びっくりした。俺も指入れられるのかと思った。」
「入れてほしいなら入れてあげるよ?」
「いや、遠慮しておく。」
「分かった。脱いで。」
「あぁ。」
「なに?もしかして初めて?今までは入れるだけだった?」
「まぁ、そうだな。」
「じゃあしてあげる。他の奴にはしないが、ジョルだけ特別な。」
「いいのか?」
私だって男のものなど初めてだが、なぜかジョルにはしてやりたいと思った。
なんなのだこの感情は。
クラウディオは膝をついてジョルジーノの昂ったものを口に含んだ。
まるで宝物のように大切に包み込んで、丁寧に根本から先端に向かって舌を這わせる。
私は慣れた手つきでその動作を行なっていることが信じられなかった。初めて、ではない?
『ディオ、、気持ちいい。ヤバイ。もう入れたい。入れさせて。』
「え?」
「なんだ?」
「いや、なんでもない。いいよ。」
何か分からないが、ジョルの言葉が頭の中に響いた。この言葉を私は聞いたことがある。
どこで?相手は?分からない。
思い出せはしないが、確かに私の中にその言葉は存在している。
そんなことを考えながら私はベッドの上に四つん這いになってジョルに尻を向けた。
ジュプッと音を立ててクラウディオの中に潜り込んだジョルジーノは、一気に奥まで貫いた。
その刺激で背中を弓形に反らせたクラウディオ。
体の中を雷が駆け抜けたのを感じた。
視界が真っ白になり、意識が飛んだ。それは一瞬だったのかもしれないが、意識を取り戻すと次は快感とはまた違う、頭の中が沸騰するような気持ち悪い感覚に震えた。
そしてそれが落ち着くと、この3年感じたことのなかった幸福感が押し寄せて涙が溢れた。
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