【完結】全ての記憶を無くしても君の感触は体が覚えている

cyan

文字の大きさ
33 / 36

告白

しおりを挟む
 
私たちが借りている部屋を通り過ぎて別の部屋のドアをジョルが開けると、後ろからジョルに押されて私はたたらを踏みながら部屋の中に入ることになった。するとドアは私のみ部屋に残して閉められた。

え?何?どういうこと?ジョルに閉じ込められた?なんで?

ん?この香りは・・・媚薬?と、軽い睡眠作用・・・か?
香か?吸い込んでしまったな。意識が薄れるのを感じて、私は立っていられなくなった。



気がつくと、私は裸でベッドに横たわっていた。手は頭の上にロープでベッドの柵に固定してあり、足も纏めて縛られていた。

そしてベッドの傍には、申し訳なさそうな顔をしたジョルがいた。

「ごめん。こんなことして。ディオが体を重ねるのは一度のみ、二度はないと。それももう止めたと。こんなことをしたら嫌われるのは分かってるんだ。
それでもディオをもう一度抱きたい。我慢できなくて。」
「ジョル、私の意識がないうちに無理矢理抱くこともできたのに、しなかったの?」
「できなかった。」
「ロープを解いて。私はジョルを拒絶したりしない。いいよ。抱いて。」
「いいのか?」
「例えこれが最後だとしても、ジョルに抱かれたい。ずっと、そう思っていた。」

「ディオ・・・好きなんだ。ごめん。」
「なんで謝るの?私もジョルが好きだよ。だからキスも受け入れたし、昨日だって抵抗しなかった。相手がジョルじゃなきゃ受け入れたりしない。」
「抱いてもいいのか?」
「いいよ。ジョルに抱かれたい。」

そうだったのか。ジョルは記憶が戻っていないのに、私のことをまた好きになってくれたんだな。


「嬉しい。ジョル、大好きだよ。」

ジョルジーノはクラウディオを宝物のように大切に扱った。そっと肌を撫でて、唇はもちろん、首や肩、手の甲、指の1本1本に至るまで丁寧にキスを落とす。


「はぁ、、ぅん、、ぁ、ジョル、、気持ちいい、、」
「ディオ、可愛い。好きだよ。」

指に香油を纏わせると、ジョルジーノの指がクラウディオの中にツプッと入っていく。
入り口を解しながら出し入れを繰り返すと、クラウディオの顔は上気し、口からは甘い声が響いた。

「はぅ、、、あ、、、ぁ、、あ、、んん、、、」
『ディオ、もう感じてんのか?』

「言わないで・・・。」
『ディオの好きなところ攻めてやるよ。』

またでデジャヴだ。この言葉をクラウディオは昔、ジョルジーノの口から聞いたことがある。
彼の記憶の封印が解けるのも近いかもしれないと思うと、それだけでクラウディオは中をキュウっと締め付けた。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜

たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話 騎士団長とのじれったい不器用BL

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

【完結】ただの狼です?神の使いです??

野々宮なつの
BL
気が付いたら高い山の上にいた白狼のディン。気ままに狼暮らしを満喫かと思いきや、どうやら白い生き物は神の使いらしい? 司祭×白狼(人間の姿になります) 神の使いなんて壮大な話と思いきや、好きな人を救いに来ただけのお話です。 全15話+おまけ+番外編 !地震と津波表現がさらっとですがあります。ご注意ください! 番外編更新中です。土日に更新します。

目が覚めたら宿敵の伴侶になっていた

木村木下
BL
日本の大学に通う俺はある日突然異世界で目覚め、思い出した。 自分が本来、この世界で生きていた妖精、フォランだということを。 しかし目覚めたフォランはなぜか自分の肉体ではなく、シルヴァ・サリオンという青年の体に入っていた。その上、シルヴァはフォランの宿敵である大英雄ユエ・オーレルの『望まれない伴侶』だった。 ユエ×フォラン (ムーンライトノベルズ/全年齢版をカクヨムでも投稿しています)

【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。

はぴねこ
BL
 高校生の頃、片想いの親友に告白した。  彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。  もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。  彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。  そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。  同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。  あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。  そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。 「俺もそろそろ恋愛したい」  親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。  不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。

【完結】ネクラ実況者、人気配信者に狙われる

ちょんす
BL
自分の居場所がほしくて始めたゲーム実況。けれど、現実は甘くない。再生数は伸びず、コメントもほとんどつかない。いつしか実況は、夢を叶える手段ではなく、自分の無価値さを突きつける“鏡”のようになっていた。 そんなある日、届いた一通のDM。送信者の名前は、俺が心から尊敬している大人気実況者「桐山キリト」。まさかと思いながらも、なりすましだと決めつけて無視しようとした。……でも、その相手は、本物だった。 「一緒にコラボ配信、しない?」 顔も知らない。会ったこともない。でも、画面の向こうから届いた言葉が、少しずつ、俺の心を変えていく。 これは、ネクラ実況者と人気配信者の、すれ違いとまっすぐな好意が交差する、ネット発ラブストーリー。 ※プロットや構成をAIに相談しながら制作しています。執筆・仕上げはすべて自分で行っています。

聖獣召喚に巻き込まれた俺、モフモフの通訳をしてたら冷徹騎士団長に外堀を埋められました

たら昆布
BL
完璧っぽいエリート騎士×無自覚な愛され系

追放されたおまけの聖女♂は冷徹王太子の腕の中から離してもらえない〜今さら戻れと言われても、もうこの人の魔力しか受け付けません!〜

たら昆布
BL
聖女のおまけで召喚されたと思われて追放された不憫受けが拾われて愛される話

処理中です...