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告白
しおりを挟む私たちが借りている部屋を通り過ぎて別の部屋のドアをジョルが開けると、後ろからジョルに押されて私はたたらを踏みながら部屋の中に入ることになった。するとドアは私のみ部屋に残して閉められた。
え?何?どういうこと?ジョルに閉じ込められた?なんで?
ん?この香りは・・・媚薬?と、軽い睡眠作用・・・か?
香か?吸い込んでしまったな。意識が薄れるのを感じて、私は立っていられなくなった。
気がつくと、私は裸でベッドに横たわっていた。手は頭の上にロープでベッドの柵に固定してあり、足も纏めて縛られていた。
そしてベッドの傍には、申し訳なさそうな顔をしたジョルがいた。
「ごめん。こんなことして。ディオが体を重ねるのは一度のみ、二度はないと。それももう止めたと。こんなことをしたら嫌われるのは分かってるんだ。
それでもディオをもう一度抱きたい。我慢できなくて。」
「ジョル、私の意識がないうちに無理矢理抱くこともできたのに、しなかったの?」
「できなかった。」
「ロープを解いて。私はジョルを拒絶したりしない。いいよ。抱いて。」
「いいのか?」
「例えこれが最後だとしても、ジョルに抱かれたい。ずっと、そう思っていた。」
「ディオ・・・好きなんだ。ごめん。」
「なんで謝るの?私もジョルが好きだよ。だからキスも受け入れたし、昨日だって抵抗しなかった。相手がジョルじゃなきゃ受け入れたりしない。」
「抱いてもいいのか?」
「いいよ。ジョルに抱かれたい。」
そうだったのか。ジョルは記憶が戻っていないのに、私のことをまた好きになってくれたんだな。
「嬉しい。ジョル、大好きだよ。」
ジョルジーノはクラウディオを宝物のように大切に扱った。そっと肌を撫でて、唇はもちろん、首や肩、手の甲、指の1本1本に至るまで丁寧にキスを落とす。
「はぁ、、ぅん、、ぁ、ジョル、、気持ちいい、、」
「ディオ、可愛い。好きだよ。」
指に香油を纏わせると、ジョルジーノの指がクラウディオの中にツプッと入っていく。
入り口を解しながら出し入れを繰り返すと、クラウディオの顔は上気し、口からは甘い声が響いた。
「はぅ、、、あ、、、ぁ、、あ、、んん、、、」
『ディオ、もう感じてんのか?』
「言わないで・・・。」
『ディオの好きなところ攻めてやるよ。』
またでデジャヴだ。この言葉をクラウディオは昔、ジョルジーノの口から聞いたことがある。
彼の記憶の封印が解けるのも近いかもしれないと思うと、それだけでクラウディオは中をキュウっと締め付けた。
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