30 / 62
30.愛し合いたい(メレディス視点)2/2
しおりを挟む「んふぅ……んん……うしろからもきもちいぃけど、めれりすさまの顔、みたい……さみしぃ……」
可愛いな。いつも遠慮しているが、抱いている時はちゃんとして欲しいことが言えるんだな。可愛い。もっと言って。
レスターを仰向けにすると、レスターは枕をギュッと抱きしめたままだった。
また私を嫉妬させる気か?
「レスター、抱きしめるなら私にしなさい」
「はい」
レスターは私の言葉に枕を放し、嬉しそに微笑んで手を広げた。
私が覆い被さるように身を預けると、ギュッと抱きついてきて胸が重なった。
あぁ、気持ちいい。レスターの吸い付くような肌質と汗をかいて冷んやりした肌の表面温度が、私の熱に浮かされたように昂った気持ちを少し落ち着けてくれた。
「レスター、好きだよ。愛してるよ。久しぶりに会えてレスターを求める気持ちが止められなかった。余裕がなくて、優しくできなくてごめん」
レスターが抱きしめた枕にまで嫉妬してしまうほど、私は余裕がなくなっていた。
まだ慣れていないレスターを後ろから激しく求めてしまったことを反省した。
「嬉しい。僕に夢中になってくれるの。余裕がないってそういうことでしょう? 嬉しいです。僕もメレディス様のこと大好きで愛してます。僕のこといっぱい求めて?」
それなのにレスターは啼きすぎて掠れた声で、私の落ち着いてきた気持ちを再燃させるようなことを言うんだ。
本当に敵わないな。
「レスター、前も扱いてやるから一緒にイクよ」
「はい」
ゆるく抽挿を繰り返していた腰の動きを速めていった。
「あっ、あっ、あっ……もぅ、出ちゃう……出ちゃう……めれりすさま……きて、きて、おくにきてぇ……ぁぁあああ……」
「イクよ……レスター、イクよ……んんん……」
レスターの奥に私の種を吐き出すと、レスターの中がギュウギュウと私を締め付けて最後の一滴まで絞り取られる感じがした。
レスターの中からズルリと抜け出すと、レスターの後孔はヒクヒクとしながら私の種をトロトロと溢れさせる。
「浄化をかけてやろう」
「はい。え? メレディス様も浄化使えるんですか?」
「一応ね。あまり得意ではないが」
「そうなんだ」
私は自分の体とレスターの体に浄化をかけると、レスターを抱きしめた。
あぁ、幸せだ。レスターが私の腕の中にいる。
「レスター、そう言えばあの襲ってきた奴が騎士に連行されたあと、笑っていたな。何がそんなに可笑しかったんだ?」
「あれ、僕の元婚約者だったんです。
僕を簡単に捨てたくせに、僕が彼を好きだとか勘違いして抱くと言い出したり、僕が悪事を公にしたから彼の家は火の車だとか文句を言ってきて、それなのに騎士に連れて行かれたのが喜劇みたいで。ふふふ」
「好きだったのか?」
「いいえ全く。僕、メレディス様のことを好きになって気付いたんです。彼のこと好きじゃなかったんだなって。
あんなことがある前は嫌いではなかったですよ。でも、僕にはこの世で一番格好いいメレディス様がいるから、あんなのと結婚しなくてよかったです」
この世で一番格好いいか、彼の目に私はそんな風に映っているのか。
余裕がない私を見せてしまったのに、まだそんな風に思ってくれるんだな。
「レスター、何が起きてもずっと一緒にいような」
「はい」
「レスター、体は大丈夫か?」
「え?」
「私が激しく求めてしまったから……」
「ちょっと腰が痛いけど、魔法陣をベッドに貼って寝るから大丈夫です。
あ、魔法陣……屋敷だ……」
「取って来させよう」
「え? こんな夜に申し訳ないですよ。僕は我慢できるから大丈夫です」
「ダメだ」
すぐに私は彼の屋敷に人を向かわせた。
「屋敷には護衛のベックとジェフがいるから、2人に聞けば部屋は分かると思います」
「分かった」
私の胸に擦り寄ってくるレスターを抱きしめて髪を撫でる。
「1人で頑張ったな。偉かったな」
「はい。頑張りました。メレディス様の隣に立ちたいから。まだまだだと思いますが、少しは近付けましたか?」
「何を言ってるんだ。私の隣に立つのはレスターしかいない。レスター以外は考えられない」
「そっか。嬉しいです」
レスターはそんなことを考えていたのか。
大変なこともあっただろうに、本当に1人でよく頑張った。この国の王はそれをきっちり評価して答えを出せる人物だろうか?
明日には返答がくることになっているが……まぁ、あれだけ脅しておけばNOとは言えないだろう。
あとは他の貴族をしっかり抑えられるかというところだな。
その辺は各地に広めた噂で民衆が後押ししてくれることだろう。
屋敷へ向かわせた者が戻ってくると、レスターが治癒と回復の魔法陣を選んで、私がベッドに貼り付けた。
「明日も忙しくなる。ゆっくり休もう」
「はい」
「レスター、おやすみ」
「おやすみなさい、メレディス様」
レスターの額に口付けをしてギュッと抱きしめて眠る。
やっぱりレスターがいるとよく眠れるようだ。
移動の疲れと、王に威圧を放った疲れと、レスターと愛し合った心地よい疲労感と満足感と安心感の中で私は眠りについた。
202
あなたにおすすめの小説
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
転生エルフの天才エンジニア、静かに暮らしたいのに騎士団長に捕まる〜俺の鉄壁理論は彼の溺愛パッチでバグだらけです〜
たら昆布
BL
転生したらエルフだった社畜エンジニアがのんびり森で暮らす話
騎士団長とのじれったい不器用BL
【完結 一気読み推奨】片想いの相手が「そろそろ恋愛したい」と言ったので、用済みの俺はニートになることにしました。
はぴねこ
BL
高校生の頃、片想いの親友に告白した。
彼はノンケだったから玉砕して友人関係も終わるものだと思っていた。
もしかすると気持ち悪いと軽蔑される覚悟までしていたのに、彼は「今は恋愛をしている時間がないんだ」と自分の夢を語ってくれた。
彼は会社を興した祖父のことをとても尊敬していて、自分も起業したいと熱く語ってくれた。
そして、俺の手を握って「できれば親友のお前には俺の右腕になってほしい」と言われた。
同性愛者の俺のことを気持ち悪いと遠ざけることもせずに、親友のままでいてくれた彼に俺は感謝して、同じ大学に進学して、大学の頃に彼と一緒にゲームを作成する会社を起業した。
あれから二十年間、本当に二人三脚で駆け抜けてきた。
そして、昨年売り出したVRMMOが世界的に大ヒットし、ゲーム大賞を取ったことを祝うパーティーで親友が語った言葉に俺の覚悟も決まった。
「俺もそろそろ恋愛したい」
親友のその言葉に、俺は、長年の片想いを終わらせる覚悟をした。
不憫な拗らせアラフォーが”愛”へと踏み出すお話です。
【本編完結】異世界で政略結婚したオレ?!
カヨワイさつき
BL
美少女の中身は32歳の元オトコ。
魔法と剣、そして魔物がいる世界で
年の差12歳の政略結婚?!
ある日突然目を覚ましたら前世の記憶が……。
冷酷非道と噂される王子との婚約、そして結婚。
人形のような美少女?になったオレの物語。
オレは何のために生まれたのだろうか?
もう一人のとある人物は……。
2022年3月9日の夕方、本編完結
番外編追加完結。
ラストダンスは僕と
中屋沙鳥
BL
ブランシャール公爵令息エティエンヌは三男坊の気楽さから、領地で植物の品種改良をして生きるつもりだった。しかし、第二王子パトリックに気に入られて婚約者候補になってしまう。側近候補と一緒にそれなりに仲良く学院に通っていたが、ある日聖女候補の男爵令嬢アンヌが転入してきて……/王子×公爵令息/異世界転生を匂わせていますが、作品中では明らかになりません。完結しました。
中年冒険者、年下美青年騎士に番認定されたことで全てを告白するはめになったこと
mayo
BL
王宮騎士(24)×Cランク冒険者(36)
低ランク冒険者であるカイは18年前この世界にやって来た異邦人だ。
諸々あって、現在は雑用専門冒険者として貧乏ながら穏やかな生活を送っている。
冒険者ランクがDからCにあがり、隣国の公女様が街にやってきた日、突然現れた美青年騎士に声をかけられて、攫われた。
その後、カイを〝番〟だと主張する美青年騎士のせいで今まで何をしていたのかを文官の前で語ることを強要される。
語らなければ罪に問われると言われ、カイは渋々語ることにしたのだった、生まれてから36年間の出来事を。
貧乏貴族は婿入りしたい!
おもちDX
BL
貧乏貴族でオメガのジューノは、高位貴族への婿入りが決まって喜んでいた。それなのに、直前に現れたアルファによって同意もなく番(つがい)にされてしまう。
ジューノは憎き番に向かって叫ぶしかない。
「ふざけんなぁぁぁ!」
安定した生活を手に入れたかっただけの婿入りは、いったいどうなる!?
不器用騎士アルファ×貧乏オメガ
別サイトにて日間1位、週間2位を記録した作品。
ゆるっとファンタジーでオメガバースも独自の解釈を含みます。深く考えずに楽しんでいただけると幸いです。
表紙イラストはpome村さん(X @pomemura_)に描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる