4 / 64
第4話→sideR
しおりを挟む
ハルカが部屋から居なくなってから、1ヶ月半経っていたが、一向に俺には情報は入ってこなかった。
携帯はしっかり解約されてるし、連絡のとりようもない。一方的にあっけなく終わりにされた。
ハルカとの関係は、もう十数年で幼稚園の時に出会って物心つかない間に仲良くなって、気がついたら一緒にいることが空気みたいに当たり前になっていた。
それが嘘みたいにあっけなく、ヤツは俺の前から姿を消した。
そんなに、俺はハルカにとってどうでもいい存在だったのか。
今までハルちゃんと呼んでたのに、高校に入ってすぐに好きな奴がハルちゃんと呼ぶから、同じ呼び方するなと言われた時もショックだったが、いまは殆ど虚無の状態になるくらいショックを受けている。
「今日も探しにいくんか?峰さァ、ちゃんと寝てんのかよ?顔色すげえひでえよ」
ダチの浜田が車で迎えにきてくれたので、俺は助手席に座るとカバンを後部座席に投げた。
「ワリイ。N市の駅前で客引きしてんの見たって奴がいたからさァ。キャハ、これでも営業だしなァ。目の下にコンシラー塗りまくりだぜ」
俺にくる情報は核心がないものばかりだが、ハルカが俺を避ける理由なんて、どう考えてもヤバイ仕事に足を突っ込んだからに違いないのだ。
単純明快すぎる思考回路しかないから、すぐにわかるっていうのに。
「いくら若いっても、オマエ倒れンぜ。小倉サンだって、ガキじゃねーんだしよ。自分の始末くらい、自分でつけれんだろ」
「キャハ、ハマはハルカを知らなすぎ。アイツはホントにアタマわりーから。だから、1人にさせたらやべーんだよ」
いつだって、挑発に乗らせないようにうまく誘導してきた。社会人になっても、ずっとそれを続けるつもりだった。
おかしい。
こんなに探してんのに、見つからないとか、絶対にありえない。
「峰は、過保護過ぎだって。そういやあ、N市っていやあ、俺らの2つ上の先輩で、ヤクザになったって人がいたよな」
ハマの言葉にぞわぞわっと嫌な悪寒が這い上がってくる。
「そんなヤベーやついんのかよ?」
「強くもねーのに、かなりイキってた人いたじゃん。五十嵐さんの取り巻きで。まあ、ちっさい事務所らしいけどさ」
浜田の言葉に俺はどこかで焦りを感じていた。
ハルカを好きだと思ったのは、いつだったか。
物心ついたくらいで、ガキすぎて覚えてはいない。
ハルカが殴られるくらいなら、俺が変わりに殴られた方がいい。そんな風に思うようになっていった。
たった1ヶ月半、合わないだけで俺は抜け殻だ。
「ハマ。もしよ、ハルカがヤクザになるっつたら、俺もついていくくらいの覚悟はあったんだ。だけど、それでもさ、真っ当に生きて欲しくてよ、裏の仕事したら縁切るっつちまった」
だから、置いていかれた。
縁を切られたのは、俺の方だった。
「峰、小倉サンはつええ人なんだから、そんなに心配しねーでもいいんじゃねーか?オマエさあ、執着しすぎでおかしいぞ」
「キャハ、そうかなァ。そうだな、キャハハ、俺、マジおかしいわ」
そんなの、昔からだ。
ハルカに関することになると、俺は、オカシクなる。
「とりあえず、俺も先輩とかにあたりつけてみっから。オマエも、遅くならねーうちに帰るんだぞ」
ハマは車から俺を降ろすと、念を押すように俺に告げて、車で立ち去った。
携帯はしっかり解約されてるし、連絡のとりようもない。一方的にあっけなく終わりにされた。
ハルカとの関係は、もう十数年で幼稚園の時に出会って物心つかない間に仲良くなって、気がついたら一緒にいることが空気みたいに当たり前になっていた。
それが嘘みたいにあっけなく、ヤツは俺の前から姿を消した。
そんなに、俺はハルカにとってどうでもいい存在だったのか。
今までハルちゃんと呼んでたのに、高校に入ってすぐに好きな奴がハルちゃんと呼ぶから、同じ呼び方するなと言われた時もショックだったが、いまは殆ど虚無の状態になるくらいショックを受けている。
「今日も探しにいくんか?峰さァ、ちゃんと寝てんのかよ?顔色すげえひでえよ」
ダチの浜田が車で迎えにきてくれたので、俺は助手席に座るとカバンを後部座席に投げた。
「ワリイ。N市の駅前で客引きしてんの見たって奴がいたからさァ。キャハ、これでも営業だしなァ。目の下にコンシラー塗りまくりだぜ」
俺にくる情報は核心がないものばかりだが、ハルカが俺を避ける理由なんて、どう考えてもヤバイ仕事に足を突っ込んだからに違いないのだ。
単純明快すぎる思考回路しかないから、すぐにわかるっていうのに。
「いくら若いっても、オマエ倒れンぜ。小倉サンだって、ガキじゃねーんだしよ。自分の始末くらい、自分でつけれんだろ」
「キャハ、ハマはハルカを知らなすぎ。アイツはホントにアタマわりーから。だから、1人にさせたらやべーんだよ」
いつだって、挑発に乗らせないようにうまく誘導してきた。社会人になっても、ずっとそれを続けるつもりだった。
おかしい。
こんなに探してんのに、見つからないとか、絶対にありえない。
「峰は、過保護過ぎだって。そういやあ、N市っていやあ、俺らの2つ上の先輩で、ヤクザになったって人がいたよな」
ハマの言葉にぞわぞわっと嫌な悪寒が這い上がってくる。
「そんなヤベーやついんのかよ?」
「強くもねーのに、かなりイキってた人いたじゃん。五十嵐さんの取り巻きで。まあ、ちっさい事務所らしいけどさ」
浜田の言葉に俺はどこかで焦りを感じていた。
ハルカを好きだと思ったのは、いつだったか。
物心ついたくらいで、ガキすぎて覚えてはいない。
ハルカが殴られるくらいなら、俺が変わりに殴られた方がいい。そんな風に思うようになっていった。
たった1ヶ月半、合わないだけで俺は抜け殻だ。
「ハマ。もしよ、ハルカがヤクザになるっつたら、俺もついていくくらいの覚悟はあったんだ。だけど、それでもさ、真っ当に生きて欲しくてよ、裏の仕事したら縁切るっつちまった」
だから、置いていかれた。
縁を切られたのは、俺の方だった。
「峰、小倉サンはつええ人なんだから、そんなに心配しねーでもいいんじゃねーか?オマエさあ、執着しすぎでおかしいぞ」
「キャハ、そうかなァ。そうだな、キャハハ、俺、マジおかしいわ」
そんなの、昔からだ。
ハルカに関することになると、俺は、オカシクなる。
「とりあえず、俺も先輩とかにあたりつけてみっから。オマエも、遅くならねーうちに帰るんだぞ」
ハマは車から俺を降ろすと、念を押すように俺に告げて、車で立ち去った。
0
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
幼馴染がいじめるのは俺だ!
むすめっすめ
BL
幼馴染が俺の事いじめてたのは、好きな子いじめちゃうやつだと思ってたのに...
「好きな奴に言われたんだ...幼馴染いじめるのとかガキみてーだって...」
「はっ...ぁ??」
好きな奴って俺じゃないの___!?
ただのいじめっ子×勘違いいじめられっ子
ーーーーーー
主人公 いじめられっ子
小鳥遊洸人
タカナシ ヒロト
小学生の頃から幼馴染の神宮寺 千透星にいじめられている。
姉の助言(?)から千透星が自分のこといじめるのは小学生特有の“好きな子いじめちゃうヤツ“だと思い込むようになり、そんな千透星を、可愛いじゃん...?と思っていた。
高校で初めて千透星に好きな人が出来たことを知ったことから、
脳破壊。
千透星への恋心を自覚する。
幼馴染 いじめっ子
神宮寺 千透星
ジングウジ チトセ
小学生の頃から幼馴染の小鳥遊 洸人をいじめている。
美形であり、陰キャの洸人とは違い周りに人が集まりやすい。(洸人は千透星がわざと自分の周りに集まらないように牽制していると勘違いしている)
転校生の須藤千尋が初恋である
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる