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怜悧(サトシ)

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呪術師サリアに禁忌の悪魔の所領の場所を聞き、質素ではあるが非常に美味しい料理でもてなされて、用意された寝室に通された。
森に入ってから3週間、ガイザックはルイツの体液だけで、誰とも性交渉はしていない。
明らかに飢餓に陥っているようだが、意思の力でそれをとどめているのだろう。
焦燥しているような表情を隠すように笑みを浮かべているが、どことなく目に力がない。

「おい……アンタ。もう限界なんだろ?ハラ減ったってなんでいわねえの?」

自分に背を向けていそいそと荷物を整理するガイザックに、イラついた様子でルイツは声をかけると、ぐいっと肩をつかむ。
「馬鹿か。この森じゃ……危なくってムリだろ……」
言い訳をする言葉にも覇気はなく、がいざっくの指先は小刻みに震えている。
森には人間の気配はまったくなく、そのような交渉をすることすらできない。それどころか、獣や妖魔など気を抜けるわけもなかった。

本当に、馬鹿みたいに意地ばっかりを張る男だ。
ルイツは深く息をついて、憔悴しきっているガイザックの綺麗な顔を眺める。

「なあ?ここは、サリアの結界内で危なくないんだよな。明日からは、悪魔の所領ってとこに向かうんだろ?ここで回復しとかねえと他には機会がないんじゃないか。俺は途中で……アンタと心中とかする気ねえからな。俺は」

一瞬の逡巡が表情に現れるが、直ぐに肩を落とす。

「……く…クソ……っ、誘惑すンなって……の」

ガイザックは息を深くついて、イラついたような声をあげると、必死で抑えていた欲望を解き放つように振り返って、ルイツの頭をぐっと引き寄せ体液を求めるように唇へとしゃぶりついた。

ルイツは腰に腕を回して、唇を開き唾液を流し込むように舌を深く埋める。
絡みつくように預けられたしなやかな肢体はオンナのものとは違い、柔らかくはなかったが、しっとりと香るようなフェロモンが溢れている。

どっちが誘惑してんだよ。

唾液を呑み込み唇を外すと、震える指先で自分の衣服を脱ぎ捨て、ガイザックはルイツの下肢に手を這わせて、するっと手馴れた様子で衣服を脱がす。
くちゅくちゅっと淫らな手つきで、自分の臀部の肉の狭間に指を挿し込みかき回しながら、ガイザックはルイツのペニスを唇に含んだ。
普段の様子とは全く違う痴態に興奮を覚え、ルイツは脚を拡げて誘うガイザックを眺める。
自分の意思ではなく、求めてしまうからだ。
それが、どんなにこの英雄のプライドを傷つけてしまっているのだろう。
必死で弱ってしまうくらいに抑え込みたいもの。
狂ってしまうギリギリまで見せたくはないもの。

「っン……っつはぁ……っ、ざまあ……ねえだろ……」

自嘲するように呟きながら、ルイツの双球に唇を這わせて、しっかりと舐めとりながら、ものほしそうに蕩けた目で腰を引き寄せる。
「……そんなに卑下すんじゃねえよ……。いつでもヤルから、アンタの力になれるなら…」

子供の頃からあこがれていた、英雄。
どんなに穢されても折れることのない、意思と……力。

開いた隙間にペニスの切っ先を宛がうと、ルイツは深々と奥まで貫く。
ガイザックは背を反らして、腰をあげて久しぶりの充足感に声をあげ、腹部に精液を撒き散らした。
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