14 / 34
14
しおりを挟む会話が近くで聞こえるのに、視界が靄がかかったように何も知覚できない。
ここがどこか、分からない。
車から降ろされて、入った部屋の浴室だろうか、壁に身体を凭れていないと立つこともできない。
それ以上、見られたくないのに、汚れた白いブレザーも、パンツも脱がされて、痣だらけの身体を暴かれる。
見ないでほしい。
見られたく、ない。
言葉はでなくて、呼吸だけがせわしなくなっている。
ぼんやりとした視界に入り込むのは、長谷川の心配そうな綺麗な顔。
メガネは外したのか、本当に綺麗な顔だけが目に入ってくる。
見ないでと思うのに、身体は触れて欲しくて仕方がなくなっている。
浴室の扉を開いて俺の腕をひいて、プラスチックの椅子に座らされる。
それだけでカタカタと体が震えて、怖くなって天井を見上げた。
「大丈夫…………洗うだけですよ」
「……う…ン………っふ…………ハァハァハァ……ふ」
水に触れる刺激だけで身体が反応して、股間が熱くなってくる。
熱がほしくて堪らなくて、こんな浅ましいだけの姿を見られたくなくて、首を左右に振り、奥歯を噛み締める。
好きになって欲しいなんて……そんな、厚かましいことを考えたから、バチがあたった。
長谷川は優しいから助けてくれただけだ。
スポンジにボディーソープを垂らしてもみこんで泡を作って、長谷川は黙ったまま柔らかいそれで身体を磨いてくれる。
それだけなのに。
「……う、くっ、ああ…………っ、さ………わ………んな…………ああッ……ンン」
中心部分はいやらしく頭をもたげてしまって、じっとりと粘液を漏らし始めている。
長谷川の顔が真っ赤になって、視線が食い入るかのように、俺へとそそがれている。
こんなふうな、姿を見て……すきに、なってなんかくれない、だろう。
どこまで恥を晒せばいい?
「クスリのせいです。先輩。だから…………どんなに乱れても大丈夫ですよ」
優しい言葉は、淫らな俺を気遣ってくれているだけだ。
汚れたアナルに指で開いて、シャワーを当てながらゆっくりと中を掻きだしてくれる。
柔らかく熟れて熱をもったそこは、震えながら刺激を求めている。
たまらない。
なかに、さっきみたく、ほしい。
ほしいと、本能が体中を変えてしまいそうだ。
「ンンっ…あぁ………あああ………ッくっ、ああ……っ」
両脚を開いて指を奥まで突かれると、もっとほしくてきゅうっと中が締まるのが分かる。
濡れた髪を宥めるかのように、長谷川はそっと指先で梳いて、開いたままの唇に柔らかい唇が重なる。
キス……。
ああ、長谷川にキスをされている。
目を見開いて長谷川を見つめると、身体が燃えるように熱をもち、きゅきゅうっと中が蠢いて指の体積を味わう。
ずにゅっずにゅっと長谷川の指先が意志を持って動き、俺の脆い箇所を突き上げる。
「む、う……ううう…………ンンンン――……あっつうう」
びしゃっびしゃっと腹の上でペニスが弾けて精液を吐き出された。
頭の中がどろどろに溶けてしまう。
こいつがほしくて、からだが、熱を孕んでぐずぐずになってしまう。
刺激がたりなくて、焦れて腰を揺らして震えを刻む。
「…………我慢できなくなりました。先輩がエロ過ぎるせいですよ」
長谷川の低い声のささやき。
俺は都合のいい夢を見ているのかもしれない。
「や、あ…………あああっ、あああっ………っつああ」
指が引き抜かれて、それより体積のある肉が内部をずぷっずぷっと音をたてて行き来する。
「気持ちよくなってください………………大丈夫だから……ね」
耳たぶが唇の中に含まれ、ゆっくりと律動を繰り返えされる。
「ああっ………は、はせが、わ…………あああ…はぁああ……ハァハァん、ああふ………うう」
嘘でも。
夢でも……いい。
長谷川なら……構わない。
欲しくて仕方が無い熱を与えられ、離したくなくて、その腰に脚を縋るように巻きつかせた。
ぐちゃぐちゃに、してほしいと、こころから、願った。
0
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
もう一度言って欲しいオレと思わず言ってしまったあいつの話する?
藍音
BL
ある日、親友の壮介はおれたちの友情をぶち壊すようなことを言い出したんだ。
なんで?どうして?
そんな二人の出会いから、二人の想いを綴るラブストーリーです。
片想い進行中の方、失恋経験のある方に是非読んでもらいたい、切ないお話です。
勇太と壮介の視点が交互に入れ替わりながら進みます。
お話の重複は可能な限り避けながら、ストーリーは進行していきます。
少しでもお楽しみいただけたら、嬉しいです。
(R4.11.3 全体に手を入れました)
【ちょこっとネタバレ】
番外編にて二人の想いが通じた後日譚を進行中。
BL大賞期間内に番外編も完結予定です。
執着
紅林
BL
聖緋帝国の華族、瀬川凛は引っ込み思案で特に目立つこともない平凡な伯爵家の三男坊。だが、彼の婚約者は違った。帝室の血を引く高貴な公爵家の生まれであり帝国陸軍の将校として目覚しい活躍をしている男だった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる