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怨
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『あぁ!なんて気持ちがいいの?あはははは!』
狂ったように『アキ』は笑い、マコトの首を絞めながら腰の動きを速めていく。腰を動かすたびに『アキ』の身体の中で快楽の波が加速していった。
『あぁ!熱い……熱い!何かが出そう!』
そう叫ぶと、今まで以上に腰を激しく突き上げ身震いをし、その快楽をマコトの中に吐きだした。
『はぁ……いい……』
しばらくその余韻に身を委ねるようにゆっくりと腰を動かし、熱い吐息を吐いた。汗で額に貼り付いた髪を払い、両手を自身の顔に添えると、うっとりと酔いしれたように虚を見つめていた。だが、そのまま糸が切れたように、アキの体はマコトの上に倒れ込んだのだった。
その衝撃にマコトはせき込み、荒く息を吸った。息をする度に喉に痛みを感じたが、それが生きている証だと思いながら息を整えた。そして、自分の上に倒れこんだアキを見た。顔は見えないが、息をしているのがわかり安堵した。
「アキ、起きろ!目を醒ませってば!」
自分の上に被さっているアキを揺さぶり、声をかけた。しばらく反応はなかったが、ピクリと微かにアキの身体が動いたあと、気怠そうな顔をマコトに向けた。
「マコト……?」
「……よかった。目が覚めて」
視線が合い、アキが元に戻ったのを確認できると、今まで辛辣だったマコトの顔がわずかに緩んだ。アキはマコトを見たあと、顔をマコトの肩にうずめ、消えいくような声で呟いた。
「ゴメン……マコト。ボクがきちんと……持っておけば……」
微かに身体も震えていた。そんなアキにマコトは柄にもなく、優しく声をかけた。
「お前だけのせいじゃないから謝んなよ。お互いに生きているし、だから落ち込むな」
アキは暫く顔をマコトの肩にうずめていたが、目元を手の甲でこすり、そうだね、と頷き、気怠い身体を起こした。
だが、同時にマコトが声にならない声を上げたため、慌ててアキは自分の下半身を確認した。
「は、早く……ぬ、抜け」
顔を背けたまま呟いたマコトは、耳まで赤くなっていた。まだ、アキとマコトは繋がったままだったのだ。
「こんな形でキミの『初めて』を奪うなんて……ボクは悲しいよ……」
「それ……今、言う事かよ」
半ばあきれた声で呟くマコトとは対照的に、コクりと頷くアキは、落ち込んだ表情で喋りだした。
「『初めて』は何もかも大事な事だよ? ボクはキミの『初めて』が痛くならないよう十分にほぐして先にいかせて……」
「あー、分かった!分かったから早く退いてくれ!」
顔を背けていたマコトは、話し続けるアキの言葉を遮り催促した。アキは少し不貞腐れながら、ゆっくりとマコトから自身を引き抜いた。
ズルリと、自分の中からアキのモノが取り出されたとき、マコトの身体には甘い痺れが走った。
「……ん」
思わずこぼれた声は、自分でも聞いたことのない甘い声だった。
「……感じた?」
「うっせぇ……黙れ……」
顔を真っ赤にしながらアキをにらむが、アキにとってその顔がすごく愛しく感じた。だが、愛しい分、自分じゃない自分がマコトの身体を犯したのは腹立たしかった。
「あー、中出ししてるー。やだな……何もかもボクより先にされちゃった……」
しょんぼり、そういう言葉が合う顔したアキは、呟きながらマコトの臀部を丁寧に拭き取っていった。
「ちょっ!アキ!そこは自分で拭くからいいって、な?だから早く……!」
急かすマコトを無視しアキは、そのままマコトの秘部に唇をあて、軽く舌を這わせた。
「……な?……何を?」
予期せぬ行動をされたマコトは、上ずった声でアキに問いかけた。
「ん?消毒しようと」
「いい加減どけって!」
怒りに任せて動かした脚がアキに当たり、無情にもそのままベッドの下へと転げ落ちた。
「酷いよ……蹴らなくてもいいじゃん」
「この状況で、そういう事をするお前がいけないんだよ!」
ベッドの下から、今にも泣きそうな情けないアキの声がしたが、その声にマコトは悪いと思いつつも、羞恥が勝っていたのであった。
狂ったように『アキ』は笑い、マコトの首を絞めながら腰の動きを速めていく。腰を動かすたびに『アキ』の身体の中で快楽の波が加速していった。
『あぁ!熱い……熱い!何かが出そう!』
そう叫ぶと、今まで以上に腰を激しく突き上げ身震いをし、その快楽をマコトの中に吐きだした。
『はぁ……いい……』
しばらくその余韻に身を委ねるようにゆっくりと腰を動かし、熱い吐息を吐いた。汗で額に貼り付いた髪を払い、両手を自身の顔に添えると、うっとりと酔いしれたように虚を見つめていた。だが、そのまま糸が切れたように、アキの体はマコトの上に倒れ込んだのだった。
その衝撃にマコトはせき込み、荒く息を吸った。息をする度に喉に痛みを感じたが、それが生きている証だと思いながら息を整えた。そして、自分の上に倒れこんだアキを見た。顔は見えないが、息をしているのがわかり安堵した。
「アキ、起きろ!目を醒ませってば!」
自分の上に被さっているアキを揺さぶり、声をかけた。しばらく反応はなかったが、ピクリと微かにアキの身体が動いたあと、気怠そうな顔をマコトに向けた。
「マコト……?」
「……よかった。目が覚めて」
視線が合い、アキが元に戻ったのを確認できると、今まで辛辣だったマコトの顔がわずかに緩んだ。アキはマコトを見たあと、顔をマコトの肩にうずめ、消えいくような声で呟いた。
「ゴメン……マコト。ボクがきちんと……持っておけば……」
微かに身体も震えていた。そんなアキにマコトは柄にもなく、優しく声をかけた。
「お前だけのせいじゃないから謝んなよ。お互いに生きているし、だから落ち込むな」
アキは暫く顔をマコトの肩にうずめていたが、目元を手の甲でこすり、そうだね、と頷き、気怠い身体を起こした。
だが、同時にマコトが声にならない声を上げたため、慌ててアキは自分の下半身を確認した。
「は、早く……ぬ、抜け」
顔を背けたまま呟いたマコトは、耳まで赤くなっていた。まだ、アキとマコトは繋がったままだったのだ。
「こんな形でキミの『初めて』を奪うなんて……ボクは悲しいよ……」
「それ……今、言う事かよ」
半ばあきれた声で呟くマコトとは対照的に、コクりと頷くアキは、落ち込んだ表情で喋りだした。
「『初めて』は何もかも大事な事だよ? ボクはキミの『初めて』が痛くならないよう十分にほぐして先にいかせて……」
「あー、分かった!分かったから早く退いてくれ!」
顔を背けていたマコトは、話し続けるアキの言葉を遮り催促した。アキは少し不貞腐れながら、ゆっくりとマコトから自身を引き抜いた。
ズルリと、自分の中からアキのモノが取り出されたとき、マコトの身体には甘い痺れが走った。
「……ん」
思わずこぼれた声は、自分でも聞いたことのない甘い声だった。
「……感じた?」
「うっせぇ……黙れ……」
顔を真っ赤にしながらアキをにらむが、アキにとってその顔がすごく愛しく感じた。だが、愛しい分、自分じゃない自分がマコトの身体を犯したのは腹立たしかった。
「あー、中出ししてるー。やだな……何もかもボクより先にされちゃった……」
しょんぼり、そういう言葉が合う顔したアキは、呟きながらマコトの臀部を丁寧に拭き取っていった。
「ちょっ!アキ!そこは自分で拭くからいいって、な?だから早く……!」
急かすマコトを無視しアキは、そのままマコトの秘部に唇をあて、軽く舌を這わせた。
「……な?……何を?」
予期せぬ行動をされたマコトは、上ずった声でアキに問いかけた。
「ん?消毒しようと」
「いい加減どけって!」
怒りに任せて動かした脚がアキに当たり、無情にもそのままベッドの下へと転げ落ちた。
「酷いよ……蹴らなくてもいいじゃん」
「この状況で、そういう事をするお前がいけないんだよ!」
ベッドの下から、今にも泣きそうな情けないアキの声がしたが、その声にマコトは悪いと思いつつも、羞恥が勝っていたのであった。
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