蝶は幼虫時代を思い出す

アオバ

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4話

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 もう一人、中学で不登校になった子がいた。
 私が知る限りでだが。
 
 実家に帰ると必要のない下見として校区を歩く。
 大きく変わることがない町は昔より小さく感じた。
 
 小学校でクラスの班長になる人にはいくつかのパターンがあった。
 皆から信頼されており、そして、自分からやりたがる人
 周りの評価は置いておいて、やりたがる人
 その2つで定員に達しなかった時に周りから推薦される人
 彼は最後のパターンだった。
 嫌がらせではない。皆、彼のことを信頼していたし好きだった。
 
 中学でも周りの評価は同じだった。
 私はクラスが違ったので、直接の関りは少なくなっていたが、部活の同級生が同じクラスだったので覚えている。
 だが、彼は学校に来なくなった。
 理由はわからない。何故だろうとみんな言っていた。
 
 今になって曖昧な記憶が、小学校の時から兆候はあったのではと言っている。
 小学生の頃、私の通学路に彼の家があり、彼が風邪などで休みの日は私がプリントを届けていた。
 その頻度は六年生の時だけは少し多かった気がする。
 
 探してみたが、結局、彼のアカウントは見つからなかった。
 あと、最初から気になっていた初恋の子のアカウントも見つからなかった。
 当時、やっていて消したのか、それとも最初からやっていなかったのかはわからない。
 正直、黒歴史を見なくて済んで良かったとは思っている。
 
 彼らに会えるとしたら、今、私と同じようなことをしている場合のみだ。
 そんな可能性はゼロだろう。
 だが、どうせ暇な年末年始の休みだ。
 しょうもないことでワクワクしてみてもいいだろう。
 
 久しぶりだ。
 先が楽しみで一日が長いのは。
 
 ここまでの行動が良い経験だと納得する大人はもう少しだけ封印をしておこう。
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