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第48話:ルナリスからの助力
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レオンが王都の学院を出発してから3日目、馬車は何事も無く、クライン領の屋敷へ辿り着いた。
屋敷の執務室では、子爵が王国の調査団と、大量の古い文献を床に広げ、遺跡についての情報を調べている。
大勢が執務室を出入りする為、扉は開け放たれており、レオンはそのまま部屋へ入り、
子爵へ声をかける。
「父上、ただいま戻りました」
クライン子爵は顔を上げ、扉の側に立つレオンに気がつくと、ガハハと笑った。
「レオン、よく戻った。また厄介事だぞ」
レオンは苦笑をうかべ、子爵へ今後の予定について尋ねる。
すると、クライン子爵は
「古い文献を調べても、情報がみつからん。
これは、直接、調べるしかないな。
そうなると、もう少し、人手が欲しいのでな。
リチャード様へ相談したところ、ルナリスからも調査団を送って頂ける事になった」
「それは心強いですね」
レオンが頷く。
「うむ、しかもだな、エリシア様が、遺跡に大変興味を持たれていてな。調査の参加を希望されているそうだ」
「それは、頼もしい。エリシア様の魔法があれば、万が一怪我を負ってしまっても、治癒して頂けるじゃないですか」
レオンに安堵感が広がる。
「明日にはエリシア様も到着されるだろうから、出発は3日後だ。それまでは、ゆっくり支度を整えておけ」
クライン子爵は、そう言うと、再び文献の調べ物に戻った。
-----
一方その頃、ルナリス領では、調査団がクライン領へ向け、出発しようとしていた。
「エリシア、本当に行くのかい?遺跡なんて何が出てくるか、わからないぞ」
と、リチャードは困惑顔だ。
「あら、心配してくれてるの?ありがとう。
でも、あなたも私がこういう事、大好きなの知ってるでしょ?」
エリシアが無邪気な様子で微笑む。
「せめて、ガイルを連れて行って欲しかったが…王都でミアの護衛だしな……私は執務で、同行するのは……無理か……」
「あなたはダメよ。他の護衛達も、ガイルに鍛えられた、猛者揃いよ。ウチの兵士って、かなり強いじゃない。大丈夫よ。じゃあ、そろそろ、行くわね」
と、エリシアに言われたリチャードは、渋々、調査団を送り出すのであった。
屋敷の執務室では、子爵が王国の調査団と、大量の古い文献を床に広げ、遺跡についての情報を調べている。
大勢が執務室を出入りする為、扉は開け放たれており、レオンはそのまま部屋へ入り、
子爵へ声をかける。
「父上、ただいま戻りました」
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「レオン、よく戻った。また厄介事だぞ」
レオンは苦笑をうかべ、子爵へ今後の予定について尋ねる。
すると、クライン子爵は
「古い文献を調べても、情報がみつからん。
これは、直接、調べるしかないな。
そうなると、もう少し、人手が欲しいのでな。
リチャード様へ相談したところ、ルナリスからも調査団を送って頂ける事になった」
「それは心強いですね」
レオンが頷く。
「うむ、しかもだな、エリシア様が、遺跡に大変興味を持たれていてな。調査の参加を希望されているそうだ」
「それは、頼もしい。エリシア様の魔法があれば、万が一怪我を負ってしまっても、治癒して頂けるじゃないですか」
レオンに安堵感が広がる。
「明日にはエリシア様も到着されるだろうから、出発は3日後だ。それまでは、ゆっくり支度を整えておけ」
クライン子爵は、そう言うと、再び文献の調べ物に戻った。
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一方その頃、ルナリス領では、調査団がクライン領へ向け、出発しようとしていた。
「エリシア、本当に行くのかい?遺跡なんて何が出てくるか、わからないぞ」
と、リチャードは困惑顔だ。
「あら、心配してくれてるの?ありがとう。
でも、あなたも私がこういう事、大好きなの知ってるでしょ?」
エリシアが無邪気な様子で微笑む。
「せめて、ガイルを連れて行って欲しかったが…王都でミアの護衛だしな……私は執務で、同行するのは……無理か……」
「あなたはダメよ。他の護衛達も、ガイルに鍛えられた、猛者揃いよ。ウチの兵士って、かなり強いじゃない。大丈夫よ。じゃあ、そろそろ、行くわね」
と、エリシアに言われたリチャードは、渋々、調査団を送り出すのであった。
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