107 / 206
第一章
107
しおりを挟む
小鳥が歌うような楽しげな笑い声が、あちこちで上がる。
三ヶ月に一度のお茶会に参加しているのは各国の貴族と位を持つ者達。
そして、白ウサギを追ってやってきた別世界の住人、ララだ。
今日のララは、白の女王陛下から贈られたドレスに身を包んでいた。
真っ白なフィッシュテイルは、動くとシフォンのスカートがふわふわと揺れる。シースルーの肩口には精緻な花の刺繍が施されていて、なんと小指の爪ほどの大きさのダイヤモンドがいくつも縫いとめられている。
送られてきたこのドレスを見た時のララの怯えようには、みんなで同情した。
あまりにも高価過ぎるという意味で。
それでも袖を通してみれば、ララに似合わないわけがなかった、のだけど。
「エルザさん……みんなが私を見てる気がします……絶対、派手な女だなって思われてます……」
「可愛いから見られてるのよ。堂々としてなさい」
恥ずかしがって私の背中に隠れるララのドレスは、屋外ということもあって陽の光を浴びてキラキラと輝いている。
「たしかに派手は派手だよな、それ」
さりげなくララを男達の視線から隠すように立ったルーファスは、からかうような目を私の肩から後ろに向けた。
「まぁ煌びやかとは言えなくもないけど」
「砂糖菓子のような輝かしさですね」
「舞踏会デビューの小さい子みたいで可愛いよ!」
「もうっ! やめてったら!」
顔を真っ赤にさせて怒るララが可笑しくてみんなで笑ったら、私の後ろから出てこなくなってしまった。
「ごめんごめん。ララがあんまり可愛いからからかいたくなるのよ。ね?」
「そうそう。可愛くてついな」
「うるさい!」
ルーファスには遠慮がないな。
「エルザさんだってドレスで来てくれたらいいのに……騎士服も素敵ですけど」
「ドレスの方もいるけど、私はいつもこれよ。動きやすさ重視。ドレスだと剣も置いてこないといけないもの」
私の返答に頰を膨らませたララはキッと鋭い目をして「オーウェンさんだって、エルザさんのドレス姿見たかったですよね!?」と問い詰める。
他人のふりを決め込んでいたオーウェンは心底迷惑そうな目をララに向けた。
「黙秘します。曲解されかねないので」
「へーえ? 曲解ってなんですか? 私、脱がせるならなんて一言も言ってないのに、男ってそういうことばっかり考えてるんだから、ほんとに嫌になりますよね、エルザさん」
「うわっこの……! エルザ、俺はそんなこと少しも考えていませんよ! 騎士服もドレスもどちらもお似合いになると知っていますから答える必要もないという意味で」
……いつのまにか仲良くなりすぎじゃない?
「はいはい。わかってるわよ。ドレスは脱がされたことないものね」
「な、なな何を言うんだ! こんなところで!」
真っ赤になったり真っ青になったりオーウェンは忙しい。
「スペードの皆様……ララ様……ご機嫌よう」
人目をはばからず騒ぐ私達にかけられた声は、死神の声といえばこんな声だというような、地の底から響く、低くか細い声だ。
「フェリクス殿、こんにちは。本日はお招きありがとうございます」
視線を向けて挨拶を返すと、白の国のジャック、フェリクスは華奢を通り越した骨と皮だけなのではと思うほど細身の体をゆらりと曲げて礼を執った。
あげた顔も頰骨が浮き出ていて不健康な上に目の下にはアイシャドウかと見紛うほど存在感のある隈が刻まれている。
しかしこちらを見る柔らかい瞳は、いつも親愛に満ちている。
この人は決して死神などではない。白の女王陛下を一人でお守りする騎士で、とても優しい苦労人。
そして、二週目以降に白の国を選択することでルートが解放される、隠し攻略キャラだ。
「ララ様……この度は我が主人の命によりご不便をお掛け致しましたこと、深くお詫び申し上げます……」
挨拶もそこそこにフェリクスはララに対して頭を下げたが、ララが返事をする前に硬い声が遮った。
「いま、白の女王陛下の命と言われたかな?」
フェリクスは問いかける目をルーファスに向けた。
「彼女は白ウサギ殿の落し物を届けるためにこちらに参ったのだと聞き及んでいたが、聞き間違いかな。……不便とは、何を指して言った? この世界に来るはめになったことか?」
白の国からの書状の内容は不可解だと、ルーファスは初めから怪しんでいた。そのことを問いただすつもりらしい。
詰問口調のルーファスの目は鋭くフェリクスを刺す。
フェリクスはそれに答えず、ルーファスから視線を外し、ララに対して再び深く深く頭を下げた。
しかし下から聞こえたのは、謝罪ではなかった。
「いいえ。スペードの国にご滞在なされていたことについて、ご不便をお掛けしたと申し上げました。本来ならばこちらで確保する手筈でございましたゆえ」
上がる顔には先ほどまでの柔らかさなど微塵もなく、ただ捕らえるように鋭くララを見つめていた。
数年をスペードの10として生きてきた足は無意識に体をキングの、ララをかばうルーファスの前へと運ぶ。しかし心臓は早鐘のように打ち、頭の中は二十四年前へと遡った。
私は、この台詞を、読んだことがある。
ファンファーレの音が鳴り響き、我に返る。ラッパを片手に跳ねる白ウサギの姿が見えた。白ウサギは私の視線に気付いて慌てて逃げようとするも、後ろから来た人物に蹴り飛ばされて足元に転がってくる。
さすがに可哀想だと思わず伸ばした手は遮られ、細い腕が白ウサギを抱きかかえた。
「……すまない、エルザ。わかってくれ……」
耳元で囁かれ、視線を合わせると苦渋を滲ませる瞳は逃げるように去り、ファンファーレの音と共に現れた人物の後ろに控えた。
汚れのない白髪が風になびき、血の色の瞳は好奇を隠さず一点を、私の背後を見つめている。
肌の色素が全体的に薄いから、リンゴ色の頰と唇、それに瞳が浮き上がって不気味な印象すらあった。
「余は白の国の女王。カミール・シリル=ホワイトである」
早鐘の心臓は警鐘を鳴らし、耳鳴りがした。
これはノーマルエンドじゃ、ない。
まだ声変わりしていない高い声で、覚えた言葉をそのまま言いましたと言わんばかりに台詞を言い終えた白の女王陛下、カミール様は、手にしていた身長よりも長いステッキを放り出し、白いファーの付いたマントを乱雑に脱ぎ捨ててこちらに早足に駆けてくる。
まずい。まずい!!
「ララ! やっと戻ったか! 余は寛大な女王ではあるが、お前の自由を許すのも今日までであるぞ!」
無邪気な声をあげ、ララよりも低い位置から白い手が伸ばされる。
小さく悲鳴をあげてララが身を引いたと同時に、私はその白い手を払っていた。
ララの手を、取らせてはいけない。
このエンディングは、ある条件を満たすことでノーマルエンドから派生する。
その条件とは、特定の日の夜に任意の場所で白の女王陛下と会う、という、狙わなければ発生させることが難しいものだった。
『白の女王執愛エンド』と呼ばれるこのエンディングは、こう締めくくられる。
『真っ赤な目をした少年は白の女王陛下と名乗り、私に向けて無邪気に微笑んだ。
「ララ!やっと戻ったか!余は寛大な女王ではあるが、お前の自由を許すのも今日までであるぞ!」
駆けながら言われた言葉は意味がわからない。
しかし伸ばされた白い手に掴まれ引っ張られ、向かう先は汚れのない白亜の、白の国の城だ。
え? どうして? 今日は元の世界に帰してくれる約束のはず。
「さあ、今日からここがお前の家になる。余の側仕えとなること、誇りに思うがいい」
得意満面の笑顔はとても可愛いのに、真っ赤な血の色の瞳にぞくりと肌が粟立った。
私は家に帰りたいの。誰か、誰か助けて!
しかし助けを求めて振り返るも、誰も助けてなどくれなかった。
不気味な白のジャックが「諦めなさい……あなたはもう帰れない」と囁いた……。』
これは──バッドエンド、だ。
三ヶ月に一度のお茶会に参加しているのは各国の貴族と位を持つ者達。
そして、白ウサギを追ってやってきた別世界の住人、ララだ。
今日のララは、白の女王陛下から贈られたドレスに身を包んでいた。
真っ白なフィッシュテイルは、動くとシフォンのスカートがふわふわと揺れる。シースルーの肩口には精緻な花の刺繍が施されていて、なんと小指の爪ほどの大きさのダイヤモンドがいくつも縫いとめられている。
送られてきたこのドレスを見た時のララの怯えようには、みんなで同情した。
あまりにも高価過ぎるという意味で。
それでも袖を通してみれば、ララに似合わないわけがなかった、のだけど。
「エルザさん……みんなが私を見てる気がします……絶対、派手な女だなって思われてます……」
「可愛いから見られてるのよ。堂々としてなさい」
恥ずかしがって私の背中に隠れるララのドレスは、屋外ということもあって陽の光を浴びてキラキラと輝いている。
「たしかに派手は派手だよな、それ」
さりげなくララを男達の視線から隠すように立ったルーファスは、からかうような目を私の肩から後ろに向けた。
「まぁ煌びやかとは言えなくもないけど」
「砂糖菓子のような輝かしさですね」
「舞踏会デビューの小さい子みたいで可愛いよ!」
「もうっ! やめてったら!」
顔を真っ赤にさせて怒るララが可笑しくてみんなで笑ったら、私の後ろから出てこなくなってしまった。
「ごめんごめん。ララがあんまり可愛いからからかいたくなるのよ。ね?」
「そうそう。可愛くてついな」
「うるさい!」
ルーファスには遠慮がないな。
「エルザさんだってドレスで来てくれたらいいのに……騎士服も素敵ですけど」
「ドレスの方もいるけど、私はいつもこれよ。動きやすさ重視。ドレスだと剣も置いてこないといけないもの」
私の返答に頰を膨らませたララはキッと鋭い目をして「オーウェンさんだって、エルザさんのドレス姿見たかったですよね!?」と問い詰める。
他人のふりを決め込んでいたオーウェンは心底迷惑そうな目をララに向けた。
「黙秘します。曲解されかねないので」
「へーえ? 曲解ってなんですか? 私、脱がせるならなんて一言も言ってないのに、男ってそういうことばっかり考えてるんだから、ほんとに嫌になりますよね、エルザさん」
「うわっこの……! エルザ、俺はそんなこと少しも考えていませんよ! 騎士服もドレスもどちらもお似合いになると知っていますから答える必要もないという意味で」
……いつのまにか仲良くなりすぎじゃない?
「はいはい。わかってるわよ。ドレスは脱がされたことないものね」
「な、なな何を言うんだ! こんなところで!」
真っ赤になったり真っ青になったりオーウェンは忙しい。
「スペードの皆様……ララ様……ご機嫌よう」
人目をはばからず騒ぐ私達にかけられた声は、死神の声といえばこんな声だというような、地の底から響く、低くか細い声だ。
「フェリクス殿、こんにちは。本日はお招きありがとうございます」
視線を向けて挨拶を返すと、白の国のジャック、フェリクスは華奢を通り越した骨と皮だけなのではと思うほど細身の体をゆらりと曲げて礼を執った。
あげた顔も頰骨が浮き出ていて不健康な上に目の下にはアイシャドウかと見紛うほど存在感のある隈が刻まれている。
しかしこちらを見る柔らかい瞳は、いつも親愛に満ちている。
この人は決して死神などではない。白の女王陛下を一人でお守りする騎士で、とても優しい苦労人。
そして、二週目以降に白の国を選択することでルートが解放される、隠し攻略キャラだ。
「ララ様……この度は我が主人の命によりご不便をお掛け致しましたこと、深くお詫び申し上げます……」
挨拶もそこそこにフェリクスはララに対して頭を下げたが、ララが返事をする前に硬い声が遮った。
「いま、白の女王陛下の命と言われたかな?」
フェリクスは問いかける目をルーファスに向けた。
「彼女は白ウサギ殿の落し物を届けるためにこちらに参ったのだと聞き及んでいたが、聞き間違いかな。……不便とは、何を指して言った? この世界に来るはめになったことか?」
白の国からの書状の内容は不可解だと、ルーファスは初めから怪しんでいた。そのことを問いただすつもりらしい。
詰問口調のルーファスの目は鋭くフェリクスを刺す。
フェリクスはそれに答えず、ルーファスから視線を外し、ララに対して再び深く深く頭を下げた。
しかし下から聞こえたのは、謝罪ではなかった。
「いいえ。スペードの国にご滞在なされていたことについて、ご不便をお掛けしたと申し上げました。本来ならばこちらで確保する手筈でございましたゆえ」
上がる顔には先ほどまでの柔らかさなど微塵もなく、ただ捕らえるように鋭くララを見つめていた。
数年をスペードの10として生きてきた足は無意識に体をキングの、ララをかばうルーファスの前へと運ぶ。しかし心臓は早鐘のように打ち、頭の中は二十四年前へと遡った。
私は、この台詞を、読んだことがある。
ファンファーレの音が鳴り響き、我に返る。ラッパを片手に跳ねる白ウサギの姿が見えた。白ウサギは私の視線に気付いて慌てて逃げようとするも、後ろから来た人物に蹴り飛ばされて足元に転がってくる。
さすがに可哀想だと思わず伸ばした手は遮られ、細い腕が白ウサギを抱きかかえた。
「……すまない、エルザ。わかってくれ……」
耳元で囁かれ、視線を合わせると苦渋を滲ませる瞳は逃げるように去り、ファンファーレの音と共に現れた人物の後ろに控えた。
汚れのない白髪が風になびき、血の色の瞳は好奇を隠さず一点を、私の背後を見つめている。
肌の色素が全体的に薄いから、リンゴ色の頰と唇、それに瞳が浮き上がって不気味な印象すらあった。
「余は白の国の女王。カミール・シリル=ホワイトである」
早鐘の心臓は警鐘を鳴らし、耳鳴りがした。
これはノーマルエンドじゃ、ない。
まだ声変わりしていない高い声で、覚えた言葉をそのまま言いましたと言わんばかりに台詞を言い終えた白の女王陛下、カミール様は、手にしていた身長よりも長いステッキを放り出し、白いファーの付いたマントを乱雑に脱ぎ捨ててこちらに早足に駆けてくる。
まずい。まずい!!
「ララ! やっと戻ったか! 余は寛大な女王ではあるが、お前の自由を許すのも今日までであるぞ!」
無邪気な声をあげ、ララよりも低い位置から白い手が伸ばされる。
小さく悲鳴をあげてララが身を引いたと同時に、私はその白い手を払っていた。
ララの手を、取らせてはいけない。
このエンディングは、ある条件を満たすことでノーマルエンドから派生する。
その条件とは、特定の日の夜に任意の場所で白の女王陛下と会う、という、狙わなければ発生させることが難しいものだった。
『白の女王執愛エンド』と呼ばれるこのエンディングは、こう締めくくられる。
『真っ赤な目をした少年は白の女王陛下と名乗り、私に向けて無邪気に微笑んだ。
「ララ!やっと戻ったか!余は寛大な女王ではあるが、お前の自由を許すのも今日までであるぞ!」
駆けながら言われた言葉は意味がわからない。
しかし伸ばされた白い手に掴まれ引っ張られ、向かう先は汚れのない白亜の、白の国の城だ。
え? どうして? 今日は元の世界に帰してくれる約束のはず。
「さあ、今日からここがお前の家になる。余の側仕えとなること、誇りに思うがいい」
得意満面の笑顔はとても可愛いのに、真っ赤な血の色の瞳にぞくりと肌が粟立った。
私は家に帰りたいの。誰か、誰か助けて!
しかし助けを求めて振り返るも、誰も助けてなどくれなかった。
不気味な白のジャックが「諦めなさい……あなたはもう帰れない」と囁いた……。』
これは──バッドエンド、だ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる