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第一章
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思わず『誰!?』と口を開きそうになるのを後ろから封じられた。この人は本当に私がするだろう行動をよく分かってる。
しかし、よく考えれば誰かなんて聞く必要はなかった。
ちらりと足元に視線を向けたが、その誰かはほとんど顔色を失くして酸欠の鯉のような有様だった。
脈はあるのかないのか、判断が難しいな……。
「好いているからこそ、願いを叶えてやりたいのです。だからどうか、扉を開いてはいただけませんか。陛下にしかお頼み出来ないことなのです」
「……貴方の言うことは、よく分からない」
「いずれ、陛下にもお分かりいただけますとも。さぁ、ララを元の世界へ帰してやってください。もう魔力はお戻りになっているでしょう」
ルーファスはさりげなく嫌味を込めてから立ち上がり、ララを指す。
しかし不安げにルーファスを見上げた女王陛下は「でも、クッキーが……」と呟いた。
「ク、ッキー……?」
少し素に戻ったルーファスの低い声音に、女王陛下は飛び上がってフェリクスの後ろに隠れてしまった。悪あがきをしている自覚はあるらしい。かわいい。
それにしてもクッキーかぁ。
やはり白の女王陛下とララの出会いもゲームの通りらしい。
早くに母親を亡くして女王陛下の位を継いだ彼は、悲しむ間も無く毎日続く厳しい勉強や鍛錬に追われ、それらから逃げるようにララのいる世界へと入り浸るようになる。
その日も羽を伸ばしていた女王陛下だが、お腹を鳴らしたところに現れるのがララだ。
『お腹を空かせているの? これ、良かったら食べる?』
優しく話しかけるララの纏う雰囲気は亡くなった先代の女王陛下によく似ていて、女王陛下はララに母親の愛情を求めてしまう。
まだ十歳だもの。それは仕方ない。
しかしララを気に入った女王陛下は、彼女を自分の世界に連れてくればずっと一緒にいられると考えてしまう。
そうして派遣されたのが白ウサギだ。
時計を落としたのはもちろんわざとで、まんまと引っかかったララはすぐにフェリクスに捕らえられるはずだったが、プロローグでルーファスやアレクシス様と出会うことで回避する……のだけど、会わなかったはずよね? どうして捕まらなかったんだろう?
首を傾げている間に女王陛下の口から事情を聞かされたルーファスは、訝しげにララに目を向けた。
「これが、先代の女王陛下に瓜二つ……? あの優しく儚げな方と、これが?」
「あなたって、ほんっとうに失礼!!」
せっかく上げた好感度を速攻で下げている。
「あのクッキーはすごく美味しかった! だからララにはここで余のためにクッキーを作ってもらいたいのだ!」
これが切り札だとばかりに必死に訴える女王陛下に、ルーファスが更に言い諭そうとする。しかしそれよりも早く、ララが遠慮がちに口を開いた。
「あのクッキーは、お店で買ったものですよ?」
「「え?」」
女王陛下と声がかぶった。
確かゲームではララの手作りクッキーだったはずだ。そもそもララは料理が得意で、お菓子を作るシーンがノエルやショーンのルートにあった。
いや、それでもたまにはお店の味を食べたくなる時もあるよね。うん、きっとそう。
「私、そもそも料理に興味ないので、食べる専門です」
……どういうこと?
「料理しないのか?」
「はい、まったく。……手作りじゃなきゃ何か問題ありました? もしかして、俺のために君が作ってくれた特別な~みたいなことですか? いますよね~手作りにこそ価値があるとか、市販品じゃあ愛が篭ってないとか言っちゃう人。どうせ味の違いなんてわからないくせに。幼馴染が料理上手だからって、他の人にそういうのを求めるのって引きますよ。無理ですね。お断りです」
「……何も言ってねえだろ。俺は別に料理なんか出来なくたって」
「ルーファスさんの話はしていません」
「幼馴染がって言ったじゃねえか。ピンポイントで俺に向けてんだろ」
「……料理上手の幼馴染なんてテッパンじゃないですか。……ゼンさんの話かもしれないし」
「私を巻き込まないでください……」
頭痛がしてきた。
「ララ、ちょっと黙ってあげて」
「はいっ、エルザさんっ」
ララはこちらに振り返って髪をふわりと翻してみせ、語尾にハートのついてそうな声音で返事をするが、今更可愛くしても遅い。
ちらりと白の女王陛下に目を向けるも、赤い目に涙を浮かべてフェリクスに縋り付いている。
そして視線を後ろに向けると恋人が打ちひしがれていた。
以前、オーウェンの誕生日に手作りの……クッキーをプレゼントしたことがある。
あの時は素っ気ない態度を取られたから手作りはよくなかったかと少し反省したのだけど……この人は初めて会った時から私が好きだったらしい。と、いうことは、つまり、あの時も……かなり喜んでくれていたってこと、よね。
「また作ってあげるわよ」
「……っあなたの……だから嬉しかっただけで! いやそもそもエルザからなら何を頂いても嬉しいですし!」
「わかってる。わかってるわよ」
必死に訴えるオーウェンをなだめる。傷は深そうだ。
それにしても、と礼儀正しく沈黙を守るララに目を向ける。
初めに会った時はお淑やかで可愛くて、まさに乙女ゲームのヒロイン! という女の子らしさの塊のような子だった。
なのに今ではルーファスに毒吐くわ、オーウェンを揶揄うわ……さすがの私でもおかしいことに気が付く。
それでも、はじめの頃よりも今の方が、どこか前世の友達といるように思えて……楽しい。
知らずにクスリと笑いが漏れた。お別れするのが更に残念になっちゃったわ。
「そのクッキーって、どんなものだった? シュガークッキーとか、チョコチップ入りだとか」
ララに問いかけると、人差し指を口元に当てて考える仕草をする。こんなところはさすが美少女。様になる。
「チョコレートチャンククッキーでした。ごろっとした大きなミルクチョコに、胡桃とマシュマロが入っていました」
詳細な内容が有り難い。
「それなら私でも作れると思いますよ。調理場をお借りできますか?」
フェリクスに問いかけると、すぐに準備を整えると言って侍従に指示を出してくれた。
そういえばこの世界にチャンククッキーはなかった。モチモチサックリで大好きなのに。せっかくだから慰謝料代わりに大量に作ってララのお土産にしちゃおうと、こっそりほくそ笑んだ。
いくつか味を変えて作ったものを白の国の侍女達が綺麗に並べてお茶と一緒に運んできてくれる。私が作ったクッキー以外にも、白の国の料理人達が用意してくれたケーキや焼き菓子も並べられて、場は一気にお茶会の様相となった。
「お気に召していただけると良いのですが」
主賓席の白の女王陛下に話しかけるも、瞳を輝かせた少年の耳には届いていないようだ。
必死に手を伸ばす姿は年相応のもので、可愛らしい。
女王陛下が気に入ったもののレシピを書き留めてフェリクスに渡す。
女王陛下はクッキーのお陰ですっかり私を気に入ってくれたようで、名前で呼んでくれるまでになった。
「エルザ! エルザはスペードの10であろう?」
「はい。10の位を拝命しておりますよ」
笑顔で答えると、綺麗な赤い瞳が輝いた。
「なら白の国に来ないか? 白のジャックにしてやっても良いぞ!」
ルーファスとゼンのいる方向から漂う空気が冷たく感じる。女王陛下の後ろに立つフェリクスは小さくガッツポーズをしていて、私に世話係を押し付ける気満々のようだ。
「クッキー大臣、ってとこかしら……」
小さく呟くと冷たい空気が霧散して、笑いをごまかすためか咳払いが六つ聞こえた。
「申し訳ございませんが、それは私には身に余る位ですので……」
「そうか……なら、また作りに来てくれるか?」
残念そうにしつつも、思いがけずあっさりと女王陛下は引き下がった。ララの時同様、駄々をこねられるかと思ったのに。
「もちろん伺わせていただきます。次はケーキを焼きましょう」
女王陛下は、磨き上げられた瞬間のルビーのような輝く笑顔を見せてくれて、また必ず来てお菓子を焼いてあげようと心に留めた。この子はわがままな暴君だけど、母親が恋しいだけなのよね。
しかし、よく考えれば誰かなんて聞く必要はなかった。
ちらりと足元に視線を向けたが、その誰かはほとんど顔色を失くして酸欠の鯉のような有様だった。
脈はあるのかないのか、判断が難しいな……。
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しかし不安げにルーファスを見上げた女王陛下は「でも、クッキーが……」と呟いた。
「ク、ッキー……?」
少し素に戻ったルーファスの低い声音に、女王陛下は飛び上がってフェリクスの後ろに隠れてしまった。悪あがきをしている自覚はあるらしい。かわいい。
それにしてもクッキーかぁ。
やはり白の女王陛下とララの出会いもゲームの通りらしい。
早くに母親を亡くして女王陛下の位を継いだ彼は、悲しむ間も無く毎日続く厳しい勉強や鍛錬に追われ、それらから逃げるようにララのいる世界へと入り浸るようになる。
その日も羽を伸ばしていた女王陛下だが、お腹を鳴らしたところに現れるのがララだ。
『お腹を空かせているの? これ、良かったら食べる?』
優しく話しかけるララの纏う雰囲気は亡くなった先代の女王陛下によく似ていて、女王陛下はララに母親の愛情を求めてしまう。
まだ十歳だもの。それは仕方ない。
しかしララを気に入った女王陛下は、彼女を自分の世界に連れてくればずっと一緒にいられると考えてしまう。
そうして派遣されたのが白ウサギだ。
時計を落としたのはもちろんわざとで、まんまと引っかかったララはすぐにフェリクスに捕らえられるはずだったが、プロローグでルーファスやアレクシス様と出会うことで回避する……のだけど、会わなかったはずよね? どうして捕まらなかったんだろう?
首を傾げている間に女王陛下の口から事情を聞かされたルーファスは、訝しげにララに目を向けた。
「これが、先代の女王陛下に瓜二つ……? あの優しく儚げな方と、これが?」
「あなたって、ほんっとうに失礼!!」
せっかく上げた好感度を速攻で下げている。
「あのクッキーはすごく美味しかった! だからララにはここで余のためにクッキーを作ってもらいたいのだ!」
これが切り札だとばかりに必死に訴える女王陛下に、ルーファスが更に言い諭そうとする。しかしそれよりも早く、ララが遠慮がちに口を開いた。
「あのクッキーは、お店で買ったものですよ?」
「「え?」」
女王陛下と声がかぶった。
確かゲームではララの手作りクッキーだったはずだ。そもそもララは料理が得意で、お菓子を作るシーンがノエルやショーンのルートにあった。
いや、それでもたまにはお店の味を食べたくなる時もあるよね。うん、きっとそう。
「私、そもそも料理に興味ないので、食べる専門です」
……どういうこと?
「料理しないのか?」
「はい、まったく。……手作りじゃなきゃ何か問題ありました? もしかして、俺のために君が作ってくれた特別な~みたいなことですか? いますよね~手作りにこそ価値があるとか、市販品じゃあ愛が篭ってないとか言っちゃう人。どうせ味の違いなんてわからないくせに。幼馴染が料理上手だからって、他の人にそういうのを求めるのって引きますよ。無理ですね。お断りです」
「……何も言ってねえだろ。俺は別に料理なんか出来なくたって」
「ルーファスさんの話はしていません」
「幼馴染がって言ったじゃねえか。ピンポイントで俺に向けてんだろ」
「……料理上手の幼馴染なんてテッパンじゃないですか。……ゼンさんの話かもしれないし」
「私を巻き込まないでください……」
頭痛がしてきた。
「ララ、ちょっと黙ってあげて」
「はいっ、エルザさんっ」
ララはこちらに振り返って髪をふわりと翻してみせ、語尾にハートのついてそうな声音で返事をするが、今更可愛くしても遅い。
ちらりと白の女王陛下に目を向けるも、赤い目に涙を浮かべてフェリクスに縋り付いている。
そして視線を後ろに向けると恋人が打ちひしがれていた。
以前、オーウェンの誕生日に手作りの……クッキーをプレゼントしたことがある。
あの時は素っ気ない態度を取られたから手作りはよくなかったかと少し反省したのだけど……この人は初めて会った時から私が好きだったらしい。と、いうことは、つまり、あの時も……かなり喜んでくれていたってこと、よね。
「また作ってあげるわよ」
「……っあなたの……だから嬉しかっただけで! いやそもそもエルザからなら何を頂いても嬉しいですし!」
「わかってる。わかってるわよ」
必死に訴えるオーウェンをなだめる。傷は深そうだ。
それにしても、と礼儀正しく沈黙を守るララに目を向ける。
初めに会った時はお淑やかで可愛くて、まさに乙女ゲームのヒロイン! という女の子らしさの塊のような子だった。
なのに今ではルーファスに毒吐くわ、オーウェンを揶揄うわ……さすがの私でもおかしいことに気が付く。
それでも、はじめの頃よりも今の方が、どこか前世の友達といるように思えて……楽しい。
知らずにクスリと笑いが漏れた。お別れするのが更に残念になっちゃったわ。
「そのクッキーって、どんなものだった? シュガークッキーとか、チョコチップ入りだとか」
ララに問いかけると、人差し指を口元に当てて考える仕草をする。こんなところはさすが美少女。様になる。
「チョコレートチャンククッキーでした。ごろっとした大きなミルクチョコに、胡桃とマシュマロが入っていました」
詳細な内容が有り難い。
「それなら私でも作れると思いますよ。調理場をお借りできますか?」
フェリクスに問いかけると、すぐに準備を整えると言って侍従に指示を出してくれた。
そういえばこの世界にチャンククッキーはなかった。モチモチサックリで大好きなのに。せっかくだから慰謝料代わりに大量に作ってララのお土産にしちゃおうと、こっそりほくそ笑んだ。
いくつか味を変えて作ったものを白の国の侍女達が綺麗に並べてお茶と一緒に運んできてくれる。私が作ったクッキー以外にも、白の国の料理人達が用意してくれたケーキや焼き菓子も並べられて、場は一気にお茶会の様相となった。
「お気に召していただけると良いのですが」
主賓席の白の女王陛下に話しかけるも、瞳を輝かせた少年の耳には届いていないようだ。
必死に手を伸ばす姿は年相応のもので、可愛らしい。
女王陛下が気に入ったもののレシピを書き留めてフェリクスに渡す。
女王陛下はクッキーのお陰ですっかり私を気に入ってくれたようで、名前で呼んでくれるまでになった。
「エルザ! エルザはスペードの10であろう?」
「はい。10の位を拝命しておりますよ」
笑顔で答えると、綺麗な赤い瞳が輝いた。
「なら白の国に来ないか? 白のジャックにしてやっても良いぞ!」
ルーファスとゼンのいる方向から漂う空気が冷たく感じる。女王陛下の後ろに立つフェリクスは小さくガッツポーズをしていて、私に世話係を押し付ける気満々のようだ。
「クッキー大臣、ってとこかしら……」
小さく呟くと冷たい空気が霧散して、笑いをごまかすためか咳払いが六つ聞こえた。
「申し訳ございませんが、それは私には身に余る位ですので……」
「そうか……なら、また作りに来てくれるか?」
残念そうにしつつも、思いがけずあっさりと女王陛下は引き下がった。ララの時同様、駄々をこねられるかと思ったのに。
「もちろん伺わせていただきます。次はケーキを焼きましょう」
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