155 / 206
第二章
37 *流血描写があります。ご注意下さい
しおりを挟む
打ちつけた額から血を流すザックの目に、涙が溜まって、溢れた。
「……コニー、は……ソフィア様が好きで、一緒に見回りに行けるって喜んでいたのに……どうして殺したりなんかしたんだよ……!?」
「ただのモブに好かれても、どうでもいいんだけど」
ソフィアが再び剣を振り上げる。逃がす余裕も、逃げろと口にするのも、もう間に合わない。
「わたしのことが好きだったんなら、わたしの役に立てて、今頃喜んでるんじゃない?」
その、あまりにも身勝手な言葉に、感じていた恐怖は煮えたぎる怒りへと変わり、ザックの肩越しに、下ろされた剣身を右手のひらで受け止めていた。
「あなた、本当に……いい加減にしなさいよ……!」
剣を取り戻そうとソフィアが剣を引く。絶対に離してやるものかと、強く掴んだ。手のひらがどんどんと熱くなって。それよりも激しい怒りでソフィアを睨みつけた。
「人を殺して、私をこんなところに閉じ込めて……自分勝手なことばかり、言うんじゃない!!」
焦りからか強く剣が引かれ、また手に痛みが走る。悲鳴が出ないよう歯を食いしばった。
執拗に剣を向けるソフィアを、強い風で押し返す。尻餅をつき、壁に叩きつけられたソフィアが、癇癪を起こしたように叫び声をあげた。
「ああもう! お前、ほんっとに鬱陶しい!! 覚えてろよ!! 絶対殺してやるから!!」
踵を返して走り去る姿に、安堵する暇もない。裂けた手のひらからドクドクと血が流れ、視界の端から暗くなっていく。
「どうして、あんな女に……コニー……っ」
「ザック、いいから早く手当てして! 急いで!」
頭を抱えて蹲ってしまったザックは役に立ちそうにない。
地下牢には怪我をした囚人を手当てするための、治療道具が備えられているはずだ。とにかく血を止めないとまずい。
「……グレン!」
グレンも放心状態ならまずいと思ったが、幸い、この子は強かった。
青ざめた顔ながらも、すでに治療道具を手に、こちらに駆けつけてくれていた。
「いい子ね、グレン。あとで頭を撫でてあげるわ」
「……言ってる場合かよ!?」
冗談を言えば、まともなツッコミが返ってくる。やっと、息をつけた。
怪我をしたのは……右手か。
右手は剣の手だ。この手だけは、怪我しないよう気を付けていたのに。
また剣を握れるようになるだろうか。
静かにしていると、頭の中で渦が巻くような感覚が襲ってくる。ひどい耳鳴りもして、気分が悪くなった。
二日もろくに食事していない状態でのこの出血は、やはり堪える。
せめて水でも飲もうと左手を上げようとして──グレンが、いまだ蹲ったままのザックを殴りつけた。
「ザック。水、持ってきてくれって、言ってるだろ。……何度も言わせるな」
殴られたザックが我に返ったように、慌ててテーブルへと駆け出して行った。
何度も? グレンの声は、私にも聞こえていなかった。おまけに、持ち上げたはずの左手が全く上がっていない。
ちらりとこちらを見たグレンの目には気遣うような色があって、もしかしたら私は意識が飛びかけていたのかもしれない。驚きすぎて耳鳴りも治まっていた。
「……あんな女の部下にしておくのは、惜しいわね」
「冗談言ってないで、飯、食えよ。体が保たないぞ」
あいにくとこれは、冗談じゃない。
今回の件が解決したら、スペードは正式にダイヤに賠償を求めるだろう。その中の一項が決まった。
解決……するわよね。あのバカ女はルーファス達はすでに私のものだとかなんとか言っていたけど、嘘に決まってる。そうじゃなきゃ、こんな強硬手段に出るわけがない。
そう、わかりきっているのに。どうしても。オーウェンに嘘を付かれたという事実が、頭の中を占めた。
どうして嘘を付いたの? 決まってる。私が不安がっていたからだ。でも……本当にそれだけ? もしかして。あの時すでに、ルーファス達はあの女に取り込まれていたのだとしたら? ……まさか。あり得ない。
あり得ないあり得ないと、頭の中で反芻して。目の奥が、じわりと熱くなった。唇を噛んで堪える。
どうして……会いに来てくれないの。来てくれたら、嘘を付いたことを思いっきり責めてやるのに。嘘を付いたお詫びとして、解放されたらデートして、たくさんプレゼントを買ってもらって、荷物持ちをさせてやるわ。
きっと、こんなところに自分から入ったあんたが悪いって怒られるだろうけど──オーウェンは断らない。私が言う以上にプレゼントを買ってくれるだろうし、荷物も、言う前から持ってくれるに決まってる。
あの日の初デートから、仕事で出かけることはあっても二人で休みを合わせてはなかった。
店の陰でこっそりと交わしたキスや、約束のネックレスをくれたときのことを思い出す。あの日のオーウェンはいつも以上に優しくて、悪戯に成功した子供みたいな笑顔を浮かべて、それがとても可愛くて。
「……っ」
「あっ、ご、ごめん! 痛かったよな……?」
止血した傷口に包帯がきつく巻かれて、走った痛みに声を漏らしてしまった。
不安そうにしているグレンに、大丈夫だと笑顔を向ける。より表情が暗くなったから、ちゃんと笑顔になっていなかったかもしれない。
オーウェンならこんな時、抱き寄せて優しく髪を撫でてくれる。オーウェンなら、冗談でも言って笑わせてくれるだろう。
オーウェンなら。きっと。
……近くにいるのに。来てくれたら、会えるのに。
会いに来て。ルーファス達は大丈夫なのか。聞きたい。あの女に奪われていたら。そう、考え始めたら、不安ばかりが募って。
怖い。
オーウェンに、会いたい……。
「………………俺、誰か、人を呼んでくるよ」
「グレン?」
急にグレンが立ち上がり、険しい顔をして階段へと向かっていく。
「人をって……待ちなさい! ソフィアと鉢合わせしたらどうするの! 私の目の届くところにいてちょうだい!」
もう、コニーさんのように、みすみす殺させたくない。
「グレン! 戻りなさい!!」
なのに、どれだけ声をかけても、グレンは振り返らず、走り去って行った。
ひどい焦燥に襲われる。
ザックに追いかけさせる? ダメだ。ソフィアがザックと会ったら、次こそ殺してしまう。自らの凶行を知るザックを生かしておくわけがない。この子は、絶対に目の届くところから離すわけにはいかない。
追いかけるべきか悩んだ様子で腰を浮かせたザックの腕を、無事な左手で強く掴んだ。
「あなたはここにいなさい。いいわね」
青ざめた顔が、上下に振られる。
この子は、とりあえずこれでいい。
ソフィアはグレンがここにいたとは知らない。外で会っても、うまく交わせればグレンの身は安全なはず。あの子は賢い。きっと大丈夫だ。
「……コニー、は……ソフィア様が好きで、一緒に見回りに行けるって喜んでいたのに……どうして殺したりなんかしたんだよ……!?」
「ただのモブに好かれても、どうでもいいんだけど」
ソフィアが再び剣を振り上げる。逃がす余裕も、逃げろと口にするのも、もう間に合わない。
「わたしのことが好きだったんなら、わたしの役に立てて、今頃喜んでるんじゃない?」
その、あまりにも身勝手な言葉に、感じていた恐怖は煮えたぎる怒りへと変わり、ザックの肩越しに、下ろされた剣身を右手のひらで受け止めていた。
「あなた、本当に……いい加減にしなさいよ……!」
剣を取り戻そうとソフィアが剣を引く。絶対に離してやるものかと、強く掴んだ。手のひらがどんどんと熱くなって。それよりも激しい怒りでソフィアを睨みつけた。
「人を殺して、私をこんなところに閉じ込めて……自分勝手なことばかり、言うんじゃない!!」
焦りからか強く剣が引かれ、また手に痛みが走る。悲鳴が出ないよう歯を食いしばった。
執拗に剣を向けるソフィアを、強い風で押し返す。尻餅をつき、壁に叩きつけられたソフィアが、癇癪を起こしたように叫び声をあげた。
「ああもう! お前、ほんっとに鬱陶しい!! 覚えてろよ!! 絶対殺してやるから!!」
踵を返して走り去る姿に、安堵する暇もない。裂けた手のひらからドクドクと血が流れ、視界の端から暗くなっていく。
「どうして、あんな女に……コニー……っ」
「ザック、いいから早く手当てして! 急いで!」
頭を抱えて蹲ってしまったザックは役に立ちそうにない。
地下牢には怪我をした囚人を手当てするための、治療道具が備えられているはずだ。とにかく血を止めないとまずい。
「……グレン!」
グレンも放心状態ならまずいと思ったが、幸い、この子は強かった。
青ざめた顔ながらも、すでに治療道具を手に、こちらに駆けつけてくれていた。
「いい子ね、グレン。あとで頭を撫でてあげるわ」
「……言ってる場合かよ!?」
冗談を言えば、まともなツッコミが返ってくる。やっと、息をつけた。
怪我をしたのは……右手か。
右手は剣の手だ。この手だけは、怪我しないよう気を付けていたのに。
また剣を握れるようになるだろうか。
静かにしていると、頭の中で渦が巻くような感覚が襲ってくる。ひどい耳鳴りもして、気分が悪くなった。
二日もろくに食事していない状態でのこの出血は、やはり堪える。
せめて水でも飲もうと左手を上げようとして──グレンが、いまだ蹲ったままのザックを殴りつけた。
「ザック。水、持ってきてくれって、言ってるだろ。……何度も言わせるな」
殴られたザックが我に返ったように、慌ててテーブルへと駆け出して行った。
何度も? グレンの声は、私にも聞こえていなかった。おまけに、持ち上げたはずの左手が全く上がっていない。
ちらりとこちらを見たグレンの目には気遣うような色があって、もしかしたら私は意識が飛びかけていたのかもしれない。驚きすぎて耳鳴りも治まっていた。
「……あんな女の部下にしておくのは、惜しいわね」
「冗談言ってないで、飯、食えよ。体が保たないぞ」
あいにくとこれは、冗談じゃない。
今回の件が解決したら、スペードは正式にダイヤに賠償を求めるだろう。その中の一項が決まった。
解決……するわよね。あのバカ女はルーファス達はすでに私のものだとかなんとか言っていたけど、嘘に決まってる。そうじゃなきゃ、こんな強硬手段に出るわけがない。
そう、わかりきっているのに。どうしても。オーウェンに嘘を付かれたという事実が、頭の中を占めた。
どうして嘘を付いたの? 決まってる。私が不安がっていたからだ。でも……本当にそれだけ? もしかして。あの時すでに、ルーファス達はあの女に取り込まれていたのだとしたら? ……まさか。あり得ない。
あり得ないあり得ないと、頭の中で反芻して。目の奥が、じわりと熱くなった。唇を噛んで堪える。
どうして……会いに来てくれないの。来てくれたら、嘘を付いたことを思いっきり責めてやるのに。嘘を付いたお詫びとして、解放されたらデートして、たくさんプレゼントを買ってもらって、荷物持ちをさせてやるわ。
きっと、こんなところに自分から入ったあんたが悪いって怒られるだろうけど──オーウェンは断らない。私が言う以上にプレゼントを買ってくれるだろうし、荷物も、言う前から持ってくれるに決まってる。
あの日の初デートから、仕事で出かけることはあっても二人で休みを合わせてはなかった。
店の陰でこっそりと交わしたキスや、約束のネックレスをくれたときのことを思い出す。あの日のオーウェンはいつも以上に優しくて、悪戯に成功した子供みたいな笑顔を浮かべて、それがとても可愛くて。
「……っ」
「あっ、ご、ごめん! 痛かったよな……?」
止血した傷口に包帯がきつく巻かれて、走った痛みに声を漏らしてしまった。
不安そうにしているグレンに、大丈夫だと笑顔を向ける。より表情が暗くなったから、ちゃんと笑顔になっていなかったかもしれない。
オーウェンならこんな時、抱き寄せて優しく髪を撫でてくれる。オーウェンなら、冗談でも言って笑わせてくれるだろう。
オーウェンなら。きっと。
……近くにいるのに。来てくれたら、会えるのに。
会いに来て。ルーファス達は大丈夫なのか。聞きたい。あの女に奪われていたら。そう、考え始めたら、不安ばかりが募って。
怖い。
オーウェンに、会いたい……。
「………………俺、誰か、人を呼んでくるよ」
「グレン?」
急にグレンが立ち上がり、険しい顔をして階段へと向かっていく。
「人をって……待ちなさい! ソフィアと鉢合わせしたらどうするの! 私の目の届くところにいてちょうだい!」
もう、コニーさんのように、みすみす殺させたくない。
「グレン! 戻りなさい!!」
なのに、どれだけ声をかけても、グレンは振り返らず、走り去って行った。
ひどい焦燥に襲われる。
ザックに追いかけさせる? ダメだ。ソフィアがザックと会ったら、次こそ殺してしまう。自らの凶行を知るザックを生かしておくわけがない。この子は、絶対に目の届くところから離すわけにはいかない。
追いかけるべきか悩んだ様子で腰を浮かせたザックの腕を、無事な左手で強く掴んだ。
「あなたはここにいなさい。いいわね」
青ざめた顔が、上下に振られる。
この子は、とりあえずこれでいい。
ソフィアはグレンがここにいたとは知らない。外で会っても、うまく交わせればグレンの身は安全なはず。あの子は賢い。きっと大丈夫だ。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
転生しましたが悪役令嬢な気がするんですけど⁉︎
水月華
恋愛
ヘンリエッタ・スタンホープは8歳の時に前世の記憶を思い出す。最初は混乱したが、じきに貴族生活に順応し始める。・・・が、ある時気づく。
もしかして‘’私‘’って悪役令嬢ポジションでは?整った容姿。申し分ない身分。・・・だけなら疑わなかったが、ある時ふと言われたのである。「昔のヘンリエッタは我儘だったのにこんなに立派になって」と。
振り返れば記憶が戻る前は嫌いな食べ物が出ると癇癪を起こし、着たいドレスがないと癇癪を起こし…。私めっちゃ性格悪かった!!
え?記憶戻らなかったらそのままだった=悪役令嬢!?いやいや確かに前世では転生して悪役令嬢とか流行ってたけどまさか自分が!?
でもヘンリエッタ・スタンホープなんて知らないし、私どうすればいいのー!?
と、とにかく攻略対象者候補たちには必要以上に近づかない様にしよう!
前世の記憶のせいで恋愛なんて面倒くさいし、政略結婚じゃないなら出来れば避けたい!
だからこっちに熱い眼差しを送らないで!
答えられないんです!
これは悪役令嬢(?)の侯爵令嬢があるかもしれない破滅フラグを手探りで回避しようとするお話。
または前世の記憶から臆病になっている彼女が再び大切な人を見つけるお話。
小説家になろうでも投稿してます。
こちらは全話投稿してますので、先を読みたいと思ってくださればそちらからもよろしくお願いします。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
転生したら乙女ゲームの主人公の友達になったんですが、なぜか私がモテてるんですが?
山下小枝子
恋愛
田舎に住むごく普通のアラサー社畜の私は車で帰宅中に、
飛び出してきた猫かたぬきを避けようとしてトラックにぶつかりお陀仏したらしく、
気付くと、最近ハマっていた乙女ゲームの世界の『主人公の友達』に転生していたんだけど、
まぁ、友達でも二次元女子高生になれたし、
推しキャラやイケメンキャラやイケオジも見れるし!楽しく過ごそう!と、
思ってたらなぜか主人公を押し退け、
攻略対象キャラからモテまくる事態に・・・・
ちょ、え、これどうしたらいいの!!!嬉しいけど!!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる