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第二章
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匂いの件でお説教は有耶無耶になったかと思ったのに、墓穴を掘ってしまった。
いやグレンの頭を撫でたことは全く後悔していないけども。
「おっ、怒ってないって言ったじゃないの!!」
「怒っていませんよ。ええ、少しも。まったく。怒ってなんていませんとも。それとも、何か怒られるような心当たりでも?」
怒っていないと言いながら浮かべる笑顔は、完全に怒っているときのやつだし、心当たりは──。
ありすぎる。
口を引き結んで言い訳を考える間も、恋人の笑顔は完全にどす黒い。
それでも。
久しぶりに見る恋人の顔と、掴まれた腕の暖かさに、なぜだか目の奥が熱くなった。
オーウェンが浮かべた笑顔をほんの一瞬、消したのが分かった。
「──まったく怒っていませんが、少しこちらで二人で話しましょうか。ええ、まったく怒っていませんけど」
だが、すぐに元の黒い笑顔に戻ったオーウェンに腕を引かれて、悲鳴が漏れる。
「そんなの、絶対お説教じゃないの! 行かないわよ!」
「断る権利は今のあなたにはありません」
「私が上司なのに!?」
いやだーと抵抗するも、闇の魔法を使われては逃げる術がない。
闇には光だとゼンに助けを求める目を向けたら、唇が『自業自得です』と動いた。この裏切者!
「グレン、ザック! 助けなさい! 上司命令よ!」
出来たばかりの部下に命じるも「……無理です!」「お断りします」と返ってきた。
前者がグレンで後者がザックである。無理はともかくお断りってどういうこと!?
結局、誰の助けももらえないまま、続き扉をくぐる羽目になった。
ストンと下ろされて、やむなく観念した。
牢屋に大人しく入ったのも、本当ならお説教対象だし、怪我はもっての外だろう。しかも利き手だからしばらく剣が使えないし……。闘技場でのベティの件もものすごく怒っている声が聞こえた。仕方ない。諦めて怒られよう……。
だが、振り返ったオーウェンの表情は、怒ってなどいなかった。
「どうした?」
顔を覗き込まれて。
かけられた声も気遣わしげな優しいもので、内心混乱する。
伸ばされた指が目元に触れ、声と同じくらい優しく、撫でられた。
「泣きそうな顔してたから。何か──我慢してるんじゃないかと思って」
それだけ言って、オーウェンはじっと私と目を合わせたまま、口を閉じてしまった。
もしかしてそれで、みんなのいない部屋に連れて来てくれたの?
でも、泣きそうな顔なんてした覚えがない。まして我慢なんて──。
そう思うのに視線はどんどんと下がって行って、どうしてもたまらなくなって、気がついた時には恋人の体を押し倒していた。
うわと言う小さな悲鳴と共に、体が柔らかく受け止められた。太い腕が背中に回り「エルザ……?」と名前を呼ばれる。
「コニーさんは……」
我慢なんてしていないと思っていたのに。激しい流れのように口から言葉があふれ出た。
「コニーさんは私のせいで殺されたのよ……!」
心の内に引っ掛かっていたものを口にすれば、抱きしめられる力が強まったように思えた。
「……そんなわけないだろ。あんたのせいじゃない」
「だって、ソフィアは私を罠に嵌めるために、コニーさんを殺したのよ」
「あのな。エルザもあの女の計略の被害者だろ。コニーさんの死の責任を感じる必要はない」
「そんなことくらい分かってるわよ! それでも私、あの時……近くにいたのに……助けてあげられなかった……っ」
「いくらエルザでも、助けられないことはあるよ。あんたのせいなんてことは、一つもない」
大丈夫だとばかりに頭を優しく撫でられる。
その優しさに、とうとう視界がじわじわと滲んだ。
「あ、あの女……牢の外で剣を抜いて……目の前で人が、殺されるかもって…………こ、怖かった……っ!」
オーウェンの体にしがみついた。怖いと一度口にしてしまえば、体が震えて、涙が止まらない。
「あんな、頭のおかしい女、目を離したら二人が殺されるんじゃないかって、こ、怖くて……っなのにあなたはどうして、城にいなかったの!? どこに行ってたのよ!!」
オーウェンは「ごめん」とだけ言った。
「私は牢の中なんだから、あなたが会いに来てくれなきゃ会えないのに……どうして、来てくれなかったのよ……!」
「そうだな。ごめん。毎日会いに行くべきだったな」
私は今、自分の非を棚に上げて、恋人を責めている。それは分かっているのに、どうしても止められない。
なのにオーウェンは謝って、優しく頭を撫で続けてくれた。
「……ルーファス達が……アリー達みたいに、あ、あの女にのめり込んだらって思ったら……すごく怖かった……」
「あんな女に皆さんが絆されるわけないだろ。もしもそうなったとしても、俺が殴ってでも正気に戻すよ。だから、安心して。大丈夫だ」
大丈夫、大丈夫。と。
頭を撫でるリズムで唱えるように言われ続けて、やっと心が落ち着いてきた。
それが分かったのか、オーウェンはのしかかる私ごと、ゆっくりと体を起こした。
まだ鼻をすすっている私の目元を、取り出したハンカチで拭ってくれる。
目を合わせると、優しく微笑まれた。
「……私が牢に入ったのが悪いって、言わないの」
オーウェンは一瞬拭う手を止めて、笑みを深めた。
「わかってるのか。……もちろん、お説教はするよ。あんたが泣き止んで、笑ったら。そうしたらお説教だ」
「それじゃあ……ずっと泣いていなくちゃいけないじゃない」
それは困る、と。オーウェンは笑った。
その笑顔が近づいて来て、額に口付けられた。
「二人というのは、あの若い兵士の二人?」
「ええ。グレンとザック。三つ編みの方がグレンよ」
「そうか。あの女に襲われたのがザックだったな。怪我一つなかったじゃないか。エルザが、ちゃんと守ったんだな」
抱き寄せられて、頬がオーウェンの肩についた。全身が包まれているようで暖かくて、心地良い。
「……怪我なんて、させるもんですか。返り討ちにしてやったわよ」
「さすがは俺の恋人だ。牢の中にいても人を助けるなんて、やっぱりあんたはすごい。格好いいな」
「…………当然よ。あなたの、恋人だもの」
小さく吹き出したオーウェンは「俺の恋人は格好いいなぁ」とまるであやすように繰り返した。
言うたびに音を立てて肌に唇が落とされて、そのくすぐったさには遂に笑ってしまった。
「大変。笑ったら叱られちゃうのに」
口元を隠して言えば、顔を仰向けられた。目の前の甘い微笑みを前にしてはもう、頬が緩むのを堪えられない。
「笑って。エルザの笑顔が、見たい」
まるでご褒美とばかりに、唇が合わされた。
何度も。深く。
離れるたびに吐息が混ざり合って、甘く頭が痺れるようだった。
酸欠になって体を後ろに逃すと、いつもは捕らえてくる腕がなく、そのままどさりと柔らかなところに倒れ込んだ。
さきほどの体勢とはまるで逆だ。オーウェンに見下ろされる視界は、何度体験しても慣れない。
なんだか恥ずかしくなって、視線を彷徨わせて──。
「……っ!?」
この柔らかなところとは、ベッドの上だったと気が付いた。
まさか、ここは寝室!? 私、ベッドにオーウェンを押し倒していたの!?
いくら恋人だからって。そんなこと。
混乱する私に気がついたのか、オーウェンは吹き出し、肩が震え出した。
「まさか、今気付いたのか?」
「あ、あ、当たり前でしょう!! 知ってたら、こんな……っ」
オーウェンの体が降りて来て、唇を塞がれた。
離れながら「……俺は知っていたけど」と囁かれた。
声と共に息がかかって、顔から全身へと熱が走った。
「……だっ、だめよ、そんな。隣にはみんながいるし、だから、その……っ」
しどろもどろな言葉を封じるように、また唇が塞がれた。離れる間際に指で首筋を撫でられて、声が漏れる。
「エルザ」
閉じていた目を開ければ、目の前の恋人はこれでもかと意地悪な笑みを浮かべていて。
その口元に人差し指を当てて。
静かに、と。示した。
隣にみんながいるのに、まさか、本当に?
そう思うのに、大人しく口を閉じてしまった私の唇に触れるだけの口付けを落として、オーウェンは静かに体を起こした。
そうして頭の上に疑問符が浮いているだろう私に再び静かにと指で示して、足音を立てずにベッドから降りて扉へと向かい──ガチャリと無造作に扉を開け放った。
「……そんなことだろうと思いましたよ」
隣室からの雪崩のような有様の面々に、オーウェンは氷のような声を投げつけた。
いやグレンの頭を撫でたことは全く後悔していないけども。
「おっ、怒ってないって言ったじゃないの!!」
「怒っていませんよ。ええ、少しも。まったく。怒ってなんていませんとも。それとも、何か怒られるような心当たりでも?」
怒っていないと言いながら浮かべる笑顔は、完全に怒っているときのやつだし、心当たりは──。
ありすぎる。
口を引き結んで言い訳を考える間も、恋人の笑顔は完全にどす黒い。
それでも。
久しぶりに見る恋人の顔と、掴まれた腕の暖かさに、なぜだか目の奥が熱くなった。
オーウェンが浮かべた笑顔をほんの一瞬、消したのが分かった。
「──まったく怒っていませんが、少しこちらで二人で話しましょうか。ええ、まったく怒っていませんけど」
だが、すぐに元の黒い笑顔に戻ったオーウェンに腕を引かれて、悲鳴が漏れる。
「そんなの、絶対お説教じゃないの! 行かないわよ!」
「断る権利は今のあなたにはありません」
「私が上司なのに!?」
いやだーと抵抗するも、闇の魔法を使われては逃げる術がない。
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「グレン、ザック! 助けなさい! 上司命令よ!」
出来たばかりの部下に命じるも「……無理です!」「お断りします」と返ってきた。
前者がグレンで後者がザックである。無理はともかくお断りってどういうこと!?
結局、誰の助けももらえないまま、続き扉をくぐる羽目になった。
ストンと下ろされて、やむなく観念した。
牢屋に大人しく入ったのも、本当ならお説教対象だし、怪我はもっての外だろう。しかも利き手だからしばらく剣が使えないし……。闘技場でのベティの件もものすごく怒っている声が聞こえた。仕方ない。諦めて怒られよう……。
だが、振り返ったオーウェンの表情は、怒ってなどいなかった。
「どうした?」
顔を覗き込まれて。
かけられた声も気遣わしげな優しいもので、内心混乱する。
伸ばされた指が目元に触れ、声と同じくらい優しく、撫でられた。
「泣きそうな顔してたから。何か──我慢してるんじゃないかと思って」
それだけ言って、オーウェンはじっと私と目を合わせたまま、口を閉じてしまった。
もしかしてそれで、みんなのいない部屋に連れて来てくれたの?
でも、泣きそうな顔なんてした覚えがない。まして我慢なんて──。
そう思うのに視線はどんどんと下がって行って、どうしてもたまらなくなって、気がついた時には恋人の体を押し倒していた。
うわと言う小さな悲鳴と共に、体が柔らかく受け止められた。太い腕が背中に回り「エルザ……?」と名前を呼ばれる。
「コニーさんは……」
我慢なんてしていないと思っていたのに。激しい流れのように口から言葉があふれ出た。
「コニーさんは私のせいで殺されたのよ……!」
心の内に引っ掛かっていたものを口にすれば、抱きしめられる力が強まったように思えた。
「……そんなわけないだろ。あんたのせいじゃない」
「だって、ソフィアは私を罠に嵌めるために、コニーさんを殺したのよ」
「あのな。エルザもあの女の計略の被害者だろ。コニーさんの死の責任を感じる必要はない」
「そんなことくらい分かってるわよ! それでも私、あの時……近くにいたのに……助けてあげられなかった……っ」
「いくらエルザでも、助けられないことはあるよ。あんたのせいなんてことは、一つもない」
大丈夫だとばかりに頭を優しく撫でられる。
その優しさに、とうとう視界がじわじわと滲んだ。
「あ、あの女……牢の外で剣を抜いて……目の前で人が、殺されるかもって…………こ、怖かった……っ!」
オーウェンの体にしがみついた。怖いと一度口にしてしまえば、体が震えて、涙が止まらない。
「あんな、頭のおかしい女、目を離したら二人が殺されるんじゃないかって、こ、怖くて……っなのにあなたはどうして、城にいなかったの!? どこに行ってたのよ!!」
オーウェンは「ごめん」とだけ言った。
「私は牢の中なんだから、あなたが会いに来てくれなきゃ会えないのに……どうして、来てくれなかったのよ……!」
「そうだな。ごめん。毎日会いに行くべきだったな」
私は今、自分の非を棚に上げて、恋人を責めている。それは分かっているのに、どうしても止められない。
なのにオーウェンは謝って、優しく頭を撫で続けてくれた。
「……ルーファス達が……アリー達みたいに、あ、あの女にのめり込んだらって思ったら……すごく怖かった……」
「あんな女に皆さんが絆されるわけないだろ。もしもそうなったとしても、俺が殴ってでも正気に戻すよ。だから、安心して。大丈夫だ」
大丈夫、大丈夫。と。
頭を撫でるリズムで唱えるように言われ続けて、やっと心が落ち着いてきた。
それが分かったのか、オーウェンはのしかかる私ごと、ゆっくりと体を起こした。
まだ鼻をすすっている私の目元を、取り出したハンカチで拭ってくれる。
目を合わせると、優しく微笑まれた。
「……私が牢に入ったのが悪いって、言わないの」
オーウェンは一瞬拭う手を止めて、笑みを深めた。
「わかってるのか。……もちろん、お説教はするよ。あんたが泣き止んで、笑ったら。そうしたらお説教だ」
「それじゃあ……ずっと泣いていなくちゃいけないじゃない」
それは困る、と。オーウェンは笑った。
その笑顔が近づいて来て、額に口付けられた。
「二人というのは、あの若い兵士の二人?」
「ええ。グレンとザック。三つ編みの方がグレンよ」
「そうか。あの女に襲われたのがザックだったな。怪我一つなかったじゃないか。エルザが、ちゃんと守ったんだな」
抱き寄せられて、頬がオーウェンの肩についた。全身が包まれているようで暖かくて、心地良い。
「……怪我なんて、させるもんですか。返り討ちにしてやったわよ」
「さすがは俺の恋人だ。牢の中にいても人を助けるなんて、やっぱりあんたはすごい。格好いいな」
「…………当然よ。あなたの、恋人だもの」
小さく吹き出したオーウェンは「俺の恋人は格好いいなぁ」とまるであやすように繰り返した。
言うたびに音を立てて肌に唇が落とされて、そのくすぐったさには遂に笑ってしまった。
「大変。笑ったら叱られちゃうのに」
口元を隠して言えば、顔を仰向けられた。目の前の甘い微笑みを前にしてはもう、頬が緩むのを堪えられない。
「笑って。エルザの笑顔が、見たい」
まるでご褒美とばかりに、唇が合わされた。
何度も。深く。
離れるたびに吐息が混ざり合って、甘く頭が痺れるようだった。
酸欠になって体を後ろに逃すと、いつもは捕らえてくる腕がなく、そのままどさりと柔らかなところに倒れ込んだ。
さきほどの体勢とはまるで逆だ。オーウェンに見下ろされる視界は、何度体験しても慣れない。
なんだか恥ずかしくなって、視線を彷徨わせて──。
「……っ!?」
この柔らかなところとは、ベッドの上だったと気が付いた。
まさか、ここは寝室!? 私、ベッドにオーウェンを押し倒していたの!?
いくら恋人だからって。そんなこと。
混乱する私に気がついたのか、オーウェンは吹き出し、肩が震え出した。
「まさか、今気付いたのか?」
「あ、あ、当たり前でしょう!! 知ってたら、こんな……っ」
オーウェンの体が降りて来て、唇を塞がれた。
離れながら「……俺は知っていたけど」と囁かれた。
声と共に息がかかって、顔から全身へと熱が走った。
「……だっ、だめよ、そんな。隣にはみんながいるし、だから、その……っ」
しどろもどろな言葉を封じるように、また唇が塞がれた。離れる間際に指で首筋を撫でられて、声が漏れる。
「エルザ」
閉じていた目を開ければ、目の前の恋人はこれでもかと意地悪な笑みを浮かべていて。
その口元に人差し指を当てて。
静かに、と。示した。
隣にみんながいるのに、まさか、本当に?
そう思うのに、大人しく口を閉じてしまった私の唇に触れるだけの口付けを落として、オーウェンは静かに体を起こした。
そうして頭の上に疑問符が浮いているだろう私に再び静かにと指で示して、足音を立てずにベッドから降りて扉へと向かい──ガチャリと無造作に扉を開け放った。
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