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第17話:夜明けの誓いと、新たな旅路
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呪詛針が黒い塵となって消え去った後、研究室には深い静寂だけが残された。
ベッドの上では、先ほどまで死の淵をさまよっていた患者が、今は穏やかな寝息を立てている。その体内を巡る魔力回路は、まるで夜明けの空のように、温かく清浄な光を取り戻していた。
目の前の命が確かに救われたという事実に、私は全身の力が抜けていくのを感じた。極度の疲労と安堵感で、その場に崩れ落ちそうになる。
「師匠……やりました……私たち……」
だが、私の言葉に応える師匠の声は、勝利の喜びに満ちたものではなかった。肩を支えてくれる彼の腕は、硬く、こわばっている。
「……ああ」
彼の短い返事は、ひどく重かった。先ほどの、脳に直接響いたおぞましい声。それが、束の間の勝利感を、不吉な予兆へと塗り替えてしまっていた。
師匠は私を近くの椅子に座らせると、彼の机から年代物の蒸留酒とグラスを二つ持ってきた。そして、琥珀色の液体を注ぎ、一つを私に差し出す。
「えっ……でも、私、子供……」
「薬だ。精神を安定させる効果がある」
有無を言わさぬ口調に、私はおそるおそるグラスを受け取り、一口だけ喉に流し込む。花の蜜のような甘い香りと、カッと喉を焼くような熱さ。確かに、ささくれ立っていた神経が少しだけ和らぐ気がした。
「あの声は……」私が尋ねるより先に、師匠が口を開いた。「十中八九、あの呪詛針を生成した術者本人だろう。呪いが解かれた瞬間に、術者に何らかのフィードバックがいくように術式が組まれていたに違いない」
「じゃあ……」
「ああ。奴らは、俺がまだ生きていることを知った。そして何より……」
師匠は、私のことをまっすぐに見据えた。その瞳には、これまで見たことのない、深い憂慮の色が浮かんでいる。
「『異邦の血』……奴らは、お前の存在にも気づいた。お前は、奴らにとっても、想定外の『脅威』として認識されたはずだ」
その言葉に、背筋が凍る。私の戦いは、もう師匠の過去の復讐を手伝うだけのものではなくなった。私自身が、明確な悪意を持つ何者かに、狙われる存在になってしまったのだ。
普通なら、恐怖に泣き叫んでいたかもしれない。だが、不思議と私の心は、凪いだ湖のように静かだった。それは、過酷な訓練と、命のやり取りの果てに掴んだ、覚悟という名の静けさだった。
「怖く、ありません」
私の口からこぼれたのは、自分でも驚くほど、はっきりとした声だった。
「もし奴らが私を狙うのなら、それは、私の持つこの知識が、奴らにとってそれだけ都合が悪いということですよね? それなら……私たちのやっていることは、正しいんです」
私は立ち上がり、師匠の前に立った。もう、ただ守られるだけの弟子ではない。
「師匠。私は、あなたと一緒に戦います。弟子としてではなく……あなたの、パートナーとして」
その言葉に、師匠はわずかに目を見開いた。私の瞳に宿る、揺るぎない光を、彼は黙って見つめている。やがて、彼はふっと息を吐くと、その表情をわずかに緩めた。
「……生意気なことを言うようになったな」
その声は、どこか、誇らしげに聞こえた。
◇
数日後、魔術的な眠りから覚めた患者――とある地方貴族の嫡男だという彼は、長く続いた原因不明の病から解放され、奇跡的な回復を遂げた。呪いの記憶は、彼の意識から綺麗に消え去っている。
ギルベルトの名は伏せられ、あくまで「ギルドに所属する高位のヒーラーによる治療」として処理されたが、不治の病を癒したという噂は、瞬く間に王都の医療関係者や貴族たちの間に広まっていった。
そして、その噂が広まりきった頃、私たちのもとに、ギルドマスターであるグレン様からの召集がかかった。
執務室で私たちを迎えたグレン様の表情は、称賛と、それ以上に、深刻な憂いが入り混じっていた。
「見事だった、二人とも。君たちのおかげで、一つの名家の血筋が救われた。心から礼を言う」
「いえ……」
「だが、喜んでばかりもいられんのだ」
彼はそう言うと、一枚の羊皮紙を机に広げた。それは、王国全土から集められた、いくつかの症例報告書だった。
「先日の一件を調査するうちに、判明した。ここ数ヶ月、王国の各地で、将来有望な若手の騎士や官僚、そして貴族の子弟が、同じような『原因不明の不治の病』に倒れている」
その言葉に、私と師匠は顔を見合わせた。
「症状は全て酷似している。高名なヒーラーがどれだけ治療を施しても効果はなく、徐々に衰弱し、死に至る……。これまでは、稀な風土病かと思われていた。だが、君たちの報告で確信した。これは、病などではない。王国の中枢を蝕む、組織的な連続暗殺未遂事件だ」
グレン様の言葉が、重く執務室に響く。
個人的な復讐劇だと思っていたものが、国家を揺るがす巨大な陰謀へと姿を変えた瞬間だった。
「単刀直入に言おう。この事件を解決できるのは、呪いの存在に気づき、そしてそれを唯一打ち破る術を持つ、君たち二人しかいない」
グレン様は、深く、厳粛な眼差しで私たちを見つめた。
「ギルベルト、そしてユヅカ君。ギルドマスターとして、正式に依頼する。王都へ向かい、この陰謀の黒幕を突き止めてほしい。……おそらく、次の犠牲者が、今この瞬間にも、死の淵をさまよっているはずだ」
ベッドの上では、先ほどまで死の淵をさまよっていた患者が、今は穏やかな寝息を立てている。その体内を巡る魔力回路は、まるで夜明けの空のように、温かく清浄な光を取り戻していた。
目の前の命が確かに救われたという事実に、私は全身の力が抜けていくのを感じた。極度の疲労と安堵感で、その場に崩れ落ちそうになる。
「師匠……やりました……私たち……」
だが、私の言葉に応える師匠の声は、勝利の喜びに満ちたものではなかった。肩を支えてくれる彼の腕は、硬く、こわばっている。
「……ああ」
彼の短い返事は、ひどく重かった。先ほどの、脳に直接響いたおぞましい声。それが、束の間の勝利感を、不吉な予兆へと塗り替えてしまっていた。
師匠は私を近くの椅子に座らせると、彼の机から年代物の蒸留酒とグラスを二つ持ってきた。そして、琥珀色の液体を注ぎ、一つを私に差し出す。
「えっ……でも、私、子供……」
「薬だ。精神を安定させる効果がある」
有無を言わさぬ口調に、私はおそるおそるグラスを受け取り、一口だけ喉に流し込む。花の蜜のような甘い香りと、カッと喉を焼くような熱さ。確かに、ささくれ立っていた神経が少しだけ和らぐ気がした。
「あの声は……」私が尋ねるより先に、師匠が口を開いた。「十中八九、あの呪詛針を生成した術者本人だろう。呪いが解かれた瞬間に、術者に何らかのフィードバックがいくように術式が組まれていたに違いない」
「じゃあ……」
「ああ。奴らは、俺がまだ生きていることを知った。そして何より……」
師匠は、私のことをまっすぐに見据えた。その瞳には、これまで見たことのない、深い憂慮の色が浮かんでいる。
「『異邦の血』……奴らは、お前の存在にも気づいた。お前は、奴らにとっても、想定外の『脅威』として認識されたはずだ」
その言葉に、背筋が凍る。私の戦いは、もう師匠の過去の復讐を手伝うだけのものではなくなった。私自身が、明確な悪意を持つ何者かに、狙われる存在になってしまったのだ。
普通なら、恐怖に泣き叫んでいたかもしれない。だが、不思議と私の心は、凪いだ湖のように静かだった。それは、過酷な訓練と、命のやり取りの果てに掴んだ、覚悟という名の静けさだった。
「怖く、ありません」
私の口からこぼれたのは、自分でも驚くほど、はっきりとした声だった。
「もし奴らが私を狙うのなら、それは、私の持つこの知識が、奴らにとってそれだけ都合が悪いということですよね? それなら……私たちのやっていることは、正しいんです」
私は立ち上がり、師匠の前に立った。もう、ただ守られるだけの弟子ではない。
「師匠。私は、あなたと一緒に戦います。弟子としてではなく……あなたの、パートナーとして」
その言葉に、師匠はわずかに目を見開いた。私の瞳に宿る、揺るぎない光を、彼は黙って見つめている。やがて、彼はふっと息を吐くと、その表情をわずかに緩めた。
「……生意気なことを言うようになったな」
その声は、どこか、誇らしげに聞こえた。
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数日後、魔術的な眠りから覚めた患者――とある地方貴族の嫡男だという彼は、長く続いた原因不明の病から解放され、奇跡的な回復を遂げた。呪いの記憶は、彼の意識から綺麗に消え去っている。
ギルベルトの名は伏せられ、あくまで「ギルドに所属する高位のヒーラーによる治療」として処理されたが、不治の病を癒したという噂は、瞬く間に王都の医療関係者や貴族たちの間に広まっていった。
そして、その噂が広まりきった頃、私たちのもとに、ギルドマスターであるグレン様からの召集がかかった。
執務室で私たちを迎えたグレン様の表情は、称賛と、それ以上に、深刻な憂いが入り混じっていた。
「見事だった、二人とも。君たちのおかげで、一つの名家の血筋が救われた。心から礼を言う」
「いえ……」
「だが、喜んでばかりもいられんのだ」
彼はそう言うと、一枚の羊皮紙を机に広げた。それは、王国全土から集められた、いくつかの症例報告書だった。
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その言葉に、私と師匠は顔を見合わせた。
「症状は全て酷似している。高名なヒーラーがどれだけ治療を施しても効果はなく、徐々に衰弱し、死に至る……。これまでは、稀な風土病かと思われていた。だが、君たちの報告で確信した。これは、病などではない。王国の中枢を蝕む、組織的な連続暗殺未遂事件だ」
グレン様の言葉が、重く執務室に響く。
個人的な復讐劇だと思っていたものが、国家を揺るがす巨大な陰謀へと姿を変えた瞬間だった。
「単刀直入に言おう。この事件を解決できるのは、呪いの存在に気づき、そしてそれを唯一打ち破る術を持つ、君たち二人しかいない」
グレン様は、深く、厳粛な眼差しで私たちを見つめた。
「ギルベルト、そしてユヅカ君。ギルドマスターとして、正式に依頼する。王都へ向かい、この陰謀の黒幕を突き止めてほしい。……おそらく、次の犠牲者が、今この瞬間にも、死の淵をさまよっているはずだ」
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