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第四章 三人目のハル・ウェルディス
地下牢の女王
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剣帯を奪われ武装解除されたジハードが、マクセル老将軍とラナダーンに先導されて連れて行かれる。
並んで去っていく二つの背中は、ジハードの髪がやや長く、肩につく長さであることを除けば、どちらがどちらかわからぬほどそっくりだった。
「あんたはこっちだ」
シェイドの腕を無造作に掴んだのは、ジハードとともに去った兵士たちとは趣の異なる男だった。薄汚れた革製の服を身に着け、顔の下半分は毛皮と見紛うほどの濃い髭で覆われている。
馬車を襲撃した騎馬の一団は主にベラード領の領兵だったらしく、皆揃いの軍服に胴当てを着け、剣と矢筒を装備していた。
だがこの場に残ってシェイドを取り囲む男たちは、服装や装備も様々な上、身なりは薄汚れて崩れた様子だ。言葉にも異国訛りを感じさせる。
この男たちは本物の山賊のようだ。
足元まで血の気が引くのを感じながら、シェイドは表情には出さずに男を睨みつけ、不躾に腕を掴む手を叩き落した。
何の値打ちもない命だが、こんなところで山賊に塵芥のように殺されたのでは、シェイドを兄だと口にした国王の名誉が損なわれる。毅然と顔を上げ『案内せよ』と命じた。
手を叩かれた男は驚いたように目を見張った後、髭で覆われた顔に下卑た嗤いを浮かべて、恭しく腰を折った。
「それでは旦那様、どうぞ地下牢へ」
地下牢、と聞いて一瞬足が震えそうになった。通常、地下牢は罪の重い罪人を捕らえておくためのものだ。
出入口は一か所しかなく、牢の中は冷たく暗いもので、そこに止め置かれること自体が刑罰になりうる場所だった。
だがシェイドは瞬きを一つすると、内心の怯えを見せぬように表情を凍らせた。今考えるべきことは、地下牢の恐ろしさなどではない。
エスタートの砦は十数年前に山賊に占領されて以来、長年放棄されていた城だ。この計画が十分な期間をかけて練られたものでなければ、城砦のあちこちに補修の追い付かぬ綻びが残っているはずだった。望みはまだ持てる。
ジハードが全く別の方向へ連れて行かれたということは、おそらく塔に幽閉されるのだろう。
塔もまた、出入り口が一か所しかないため監禁するのに向いた場所だ。陽の光が入る分待遇としては地下牢ほど悪くない代わりに、地下牢よりも監視は厳しくなるだろう。
その上ここはベラード領の中でも東の端に位置している。領地内の人間には助けを期待できない以上、馬を手に入れて領地の外にまで走り抜けることが出来なければ、脱出は不可能だ。
考えれば考えるほど、絶望が忍び寄ってくる気がした。
けれど、何もかもを諦めるには早い。そう己に言い聞かせながら、シェイドは暗く細い地下への階段を一歩ずつ下りて行った。
ジハードに比べれば、自分の方が監視の目は緩いはずだ。まずは少しでも今の状況を掴まなければ。
階段を下り切ったところは鉄格子の扉が外と中とを隔てており、脇に牢番のための小部屋があった。
それを潜り抜けた先は少しばかり広い空間になっている。牢はその先にあり、出入り口が見えないように直角に曲がっていた。
先に進んだ男たちが壁の灯り取りに火を点すと、闇に沈んでいた地下牢の姿が明らかになった。
石造りの地下牢の中には、覗き窓がついただけの鉄の扉が三つ並んでいた。
うち一つはすっかり扉が錆びついているようで、開いたままになっている。中は大人が横になるのがやっとの狭さで、石で作られた凹凸ある床には筵一つ敷かれていない。奥の壁際に掘られた溝が壁沿いに扉の下まで繋がっているのは、排泄物を流すためのものだろう。
狭くて暗く、不潔で息が詰まるような空間だった。
「上着をお預かりしましょう、旦那様」
薄ら笑いを浮かべた髭の男が手を差し出してくる。拒んでも無意味なことは分かっていた。
シェイドはジハードから贈られた温かくて細工の見事な上着を脱ぎ、血と泥に汚れた男の手に渡した。続けて言われるままに毛織の胴着も手放すと、春というにはまだ遠い地下牢の冷気が骨の芯まで染み渡ってくる。ウェルディの加護を失い、剥き出しの生身で放り出されたような心地だった。
そのまま男たちはシェイドの両手を取り、革で出来た手枷を嵌めると、縄に結んで頭上の滑車から吊るした。
足は床についているが、両手は高々と引き上げられ、抵抗できない姿だ。それを見た男たちが目配せし合って含み笑いした。
頭上にあげた両腕が小刻みに震え始めるのをシェイドは感じた。
上着を失った寒さのせいだが、怖れが混ざっているのは認めざるを得ない。目が慣れてきて、石の壁にいくつかの古ぼけた道具が吊るされているのを見てしまったのだ。
黒ずんだ鞭や、錆びて欠けの目立つ大小の刃物は、拷問や処刑に用いたものだろう。
シェイドが吊るされた場所は三つの牢獄からよく見える位置だった。
何故この場所に滑車が設けられているのか。それは仲間がこの滑車に吊るされて痛めつけられるのを、牢獄の中の囚人に見せつけるためのものだからだ。
血の気が引いていくのを感じながら、シェイドは奥歯を噛み締めて虚空を見つめた。
震えながら、どれほどの時間を過ごしただろう。
長靴に包まれた足先は冷えて痛むが、まだ感覚がある。高く吊り上げられた両手の方は、すっかりかじかんで動かなくなっていた。
一晩もここに放置されればこのまま凍死してしまいそうだ。そう思った時、地上から石段を下りてくる硬い音が耳に入った。
足音は数人分だった。
髭面の男が仲間に合図して、椅子を一脚用意させる。粗末な椅子の座面をありあわせの布で拭いているのを見れば、彼らにとっての貴人が降りてくるらしい。
シェイドは階段に続く壁の先を凝視した。
ラナダーンと名乗った先程の男がやってくるのだろうか。それとも――。
息を詰めて見つめるシェイドの前に姿を現したのは、こんな場所には来るはずもない、だがそうではないかと案じてもいた人物だった。
「……アリア様」
春らしい若草色の外出着を揺らして、黒髪の美女が石の床を進んでくる。
ベールがついた同色の帽子を被っているため顔はよく見えないが、それは確かに数カ月前白桂宮を訪れた、あの公爵令嬢に間違いなかった。
王都ハルハーンの城下屋敷で蟄居を命じられているはずのジハードの従姉姫だ。
思わず名を呟いたシェイドに、ベールの向こうから憎しみに凝った黒い瞳が向けられた。
その視線から発される憎悪の凄まじさに、シェイドは腑に落ちなかった符号がカチリと合ったような気がした。
復讐に燃える先王の長子と国王の従姉姫が手を組んだのだ。
まるでそれが女王の座であるかのように厳かに腰を下ろしたアリアは、両手を吊られて立ち尽くすシェイドを上から下まで眺め渡し、口元を隠した扇の裏でクッと冷笑した。
「お久しぶりですわね、王妃様……そのお姿、とてもお似合いですわ」
王家の血を引く公爵家の令嬢であり、国内外や宮廷に多くの人脈を持つアリアは、王妃の正体をすでに知っていたらしい。確かにナジャウ家ならば、王都の中のあらゆる場所に縁の者を紛れ込ませることも可能だ。
この襲撃の真の首謀者は、女王然として地下牢を支配するこの婦人だったのだ。
『王妃の座に恋着しているだけで、その地位には相応しからぬ』
そう評したジハードの言葉が、今さらながらに苦く響く。
従弟であり正統なる血を持つ国王ジハードを、尊い王族の血を分けた公爵令嬢がよもや私怨で陥れるとは。
「……貴女は、ご自分が何をなさっておいでか、おわかりなのですか」
国王と共に手を携えて国を守っていくべき王族が、その国王を罠にかけ命を脅かすなど、到底許されることではない。
シェイドの糾弾を、アリアは名手の合奏を聞くかのように、心地よさげに微笑んで聞いた。
「あら、私は王宮に入り込んだ害獣を駆除しようとしているだけ。国王陛下を害する意思は微塵もないわ。大掃除を終えたら、程良いところで逆賊を始末してお助けしてさしあげるつもりよ」
まるで宮廷で談笑しているかのように、アリアの微笑みは優雅で気品に満ちていた。
だが、その唇から零れる言葉には目も当てられないほどの毒が含まれている。
「陛下の事より、貴方は自分の心配をすべきね。この砦には女がいないの。どういう扱いを受けるかはわかるでしょ」
アリアの言葉に、シェイドは怖れとともに細く息を吸い込んだ。
並んで去っていく二つの背中は、ジハードの髪がやや長く、肩につく長さであることを除けば、どちらがどちらかわからぬほどそっくりだった。
「あんたはこっちだ」
シェイドの腕を無造作に掴んだのは、ジハードとともに去った兵士たちとは趣の異なる男だった。薄汚れた革製の服を身に着け、顔の下半分は毛皮と見紛うほどの濃い髭で覆われている。
馬車を襲撃した騎馬の一団は主にベラード領の領兵だったらしく、皆揃いの軍服に胴当てを着け、剣と矢筒を装備していた。
だがこの場に残ってシェイドを取り囲む男たちは、服装や装備も様々な上、身なりは薄汚れて崩れた様子だ。言葉にも異国訛りを感じさせる。
この男たちは本物の山賊のようだ。
足元まで血の気が引くのを感じながら、シェイドは表情には出さずに男を睨みつけ、不躾に腕を掴む手を叩き落した。
何の値打ちもない命だが、こんなところで山賊に塵芥のように殺されたのでは、シェイドを兄だと口にした国王の名誉が損なわれる。毅然と顔を上げ『案内せよ』と命じた。
手を叩かれた男は驚いたように目を見張った後、髭で覆われた顔に下卑た嗤いを浮かべて、恭しく腰を折った。
「それでは旦那様、どうぞ地下牢へ」
地下牢、と聞いて一瞬足が震えそうになった。通常、地下牢は罪の重い罪人を捕らえておくためのものだ。
出入口は一か所しかなく、牢の中は冷たく暗いもので、そこに止め置かれること自体が刑罰になりうる場所だった。
だがシェイドは瞬きを一つすると、内心の怯えを見せぬように表情を凍らせた。今考えるべきことは、地下牢の恐ろしさなどではない。
エスタートの砦は十数年前に山賊に占領されて以来、長年放棄されていた城だ。この計画が十分な期間をかけて練られたものでなければ、城砦のあちこちに補修の追い付かぬ綻びが残っているはずだった。望みはまだ持てる。
ジハードが全く別の方向へ連れて行かれたということは、おそらく塔に幽閉されるのだろう。
塔もまた、出入り口が一か所しかないため監禁するのに向いた場所だ。陽の光が入る分待遇としては地下牢ほど悪くない代わりに、地下牢よりも監視は厳しくなるだろう。
その上ここはベラード領の中でも東の端に位置している。領地内の人間には助けを期待できない以上、馬を手に入れて領地の外にまで走り抜けることが出来なければ、脱出は不可能だ。
考えれば考えるほど、絶望が忍び寄ってくる気がした。
けれど、何もかもを諦めるには早い。そう己に言い聞かせながら、シェイドは暗く細い地下への階段を一歩ずつ下りて行った。
ジハードに比べれば、自分の方が監視の目は緩いはずだ。まずは少しでも今の状況を掴まなければ。
階段を下り切ったところは鉄格子の扉が外と中とを隔てており、脇に牢番のための小部屋があった。
それを潜り抜けた先は少しばかり広い空間になっている。牢はその先にあり、出入り口が見えないように直角に曲がっていた。
先に進んだ男たちが壁の灯り取りに火を点すと、闇に沈んでいた地下牢の姿が明らかになった。
石造りの地下牢の中には、覗き窓がついただけの鉄の扉が三つ並んでいた。
うち一つはすっかり扉が錆びついているようで、開いたままになっている。中は大人が横になるのがやっとの狭さで、石で作られた凹凸ある床には筵一つ敷かれていない。奥の壁際に掘られた溝が壁沿いに扉の下まで繋がっているのは、排泄物を流すためのものだろう。
狭くて暗く、不潔で息が詰まるような空間だった。
「上着をお預かりしましょう、旦那様」
薄ら笑いを浮かべた髭の男が手を差し出してくる。拒んでも無意味なことは分かっていた。
シェイドはジハードから贈られた温かくて細工の見事な上着を脱ぎ、血と泥に汚れた男の手に渡した。続けて言われるままに毛織の胴着も手放すと、春というにはまだ遠い地下牢の冷気が骨の芯まで染み渡ってくる。ウェルディの加護を失い、剥き出しの生身で放り出されたような心地だった。
そのまま男たちはシェイドの両手を取り、革で出来た手枷を嵌めると、縄に結んで頭上の滑車から吊るした。
足は床についているが、両手は高々と引き上げられ、抵抗できない姿だ。それを見た男たちが目配せし合って含み笑いした。
頭上にあげた両腕が小刻みに震え始めるのをシェイドは感じた。
上着を失った寒さのせいだが、怖れが混ざっているのは認めざるを得ない。目が慣れてきて、石の壁にいくつかの古ぼけた道具が吊るされているのを見てしまったのだ。
黒ずんだ鞭や、錆びて欠けの目立つ大小の刃物は、拷問や処刑に用いたものだろう。
シェイドが吊るされた場所は三つの牢獄からよく見える位置だった。
何故この場所に滑車が設けられているのか。それは仲間がこの滑車に吊るされて痛めつけられるのを、牢獄の中の囚人に見せつけるためのものだからだ。
血の気が引いていくのを感じながら、シェイドは奥歯を噛み締めて虚空を見つめた。
震えながら、どれほどの時間を過ごしただろう。
長靴に包まれた足先は冷えて痛むが、まだ感覚がある。高く吊り上げられた両手の方は、すっかりかじかんで動かなくなっていた。
一晩もここに放置されればこのまま凍死してしまいそうだ。そう思った時、地上から石段を下りてくる硬い音が耳に入った。
足音は数人分だった。
髭面の男が仲間に合図して、椅子を一脚用意させる。粗末な椅子の座面をありあわせの布で拭いているのを見れば、彼らにとっての貴人が降りてくるらしい。
シェイドは階段に続く壁の先を凝視した。
ラナダーンと名乗った先程の男がやってくるのだろうか。それとも――。
息を詰めて見つめるシェイドの前に姿を現したのは、こんな場所には来るはずもない、だがそうではないかと案じてもいた人物だった。
「……アリア様」
春らしい若草色の外出着を揺らして、黒髪の美女が石の床を進んでくる。
ベールがついた同色の帽子を被っているため顔はよく見えないが、それは確かに数カ月前白桂宮を訪れた、あの公爵令嬢に間違いなかった。
王都ハルハーンの城下屋敷で蟄居を命じられているはずのジハードの従姉姫だ。
思わず名を呟いたシェイドに、ベールの向こうから憎しみに凝った黒い瞳が向けられた。
その視線から発される憎悪の凄まじさに、シェイドは腑に落ちなかった符号がカチリと合ったような気がした。
復讐に燃える先王の長子と国王の従姉姫が手を組んだのだ。
まるでそれが女王の座であるかのように厳かに腰を下ろしたアリアは、両手を吊られて立ち尽くすシェイドを上から下まで眺め渡し、口元を隠した扇の裏でクッと冷笑した。
「お久しぶりですわね、王妃様……そのお姿、とてもお似合いですわ」
王家の血を引く公爵家の令嬢であり、国内外や宮廷に多くの人脈を持つアリアは、王妃の正体をすでに知っていたらしい。確かにナジャウ家ならば、王都の中のあらゆる場所に縁の者を紛れ込ませることも可能だ。
この襲撃の真の首謀者は、女王然として地下牢を支配するこの婦人だったのだ。
『王妃の座に恋着しているだけで、その地位には相応しからぬ』
そう評したジハードの言葉が、今さらながらに苦く響く。
従弟であり正統なる血を持つ国王ジハードを、尊い王族の血を分けた公爵令嬢がよもや私怨で陥れるとは。
「……貴女は、ご自分が何をなさっておいでか、おわかりなのですか」
国王と共に手を携えて国を守っていくべき王族が、その国王を罠にかけ命を脅かすなど、到底許されることではない。
シェイドの糾弾を、アリアは名手の合奏を聞くかのように、心地よさげに微笑んで聞いた。
「あら、私は王宮に入り込んだ害獣を駆除しようとしているだけ。国王陛下を害する意思は微塵もないわ。大掃除を終えたら、程良いところで逆賊を始末してお助けしてさしあげるつもりよ」
まるで宮廷で談笑しているかのように、アリアの微笑みは優雅で気品に満ちていた。
だが、その唇から零れる言葉には目も当てられないほどの毒が含まれている。
「陛下の事より、貴方は自分の心配をすべきね。この砦には女がいないの。どういう扱いを受けるかはわかるでしょ」
アリアの言葉に、シェイドは怖れとともに細く息を吸い込んだ。
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