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三章 エイヴィの翼 前編(入学編)
153、ヒロインに水をかけよう! 2(聖女達の祝福)◆
しおりを挟むラツィラスの誘いには「行けたら」というぼんやりした返事をしておいた。
(どうせカザリットの奴はエリー目当てだろうし。これでガルカだけ連れてったらすっごい不機嫌になるんだろうな。それはそれで面白そうな……。けどそうするとエリーの機嫌を損ねる……それはそれで勘弁だなぁ)
入学式。
新入生と教員の集まった体育館。
アルベラは最前列の席に座り、じっと前を向いたままそんな事を考えていた。
最前列の中心。左側にラツィラス、右側にルーディンが並んで座る。
ルーディンの右隣にはスカートン。
ラツィラスの左隣にはウォーフだ。さらにその左にアルベラ、と並んでいた。
(隣の圧迫感凄いなぁ)
これはウォーフを挟んで並ぶ、アルベラとラツィラス双方の胸の内での感想だ。
学内での正式なイベントは基本爵位順となる。
できればユリを後ろから見張れる列に居たかったアルベラだが、「学園の決まりなのだから」と、大人しく自分の席を受け入れた。
前列の中心に殿下。
その右側に王族公爵家、左側に勲等公爵家と並ぶ。
だが、今回の新入生に王族公爵家はいないため右側は聖女の血縁者が詰めて座り、その右隣に大伯家のご令息やご令嬢と並んでいる。
聖女の血縁者。つまりスカートンだが、彼女は爵位の外にいる特異な位置づけだ。聖女というのは爵位から外れた存在であり、母が聖女である限り、スカートンも貴族でも平民でもない扱いとされる。
神に使え、王を支える彼女らは、爵位の列におさめると王族以下、公爵以上となるらしい。
中等学園、堅苦しい学内行事の度にラツィラスの隣に座っていたスカートンは、気が気じゃないとよくアルベラにこぼしていた。
ラツィラスの護衛であるジーンも例外で、ラツィラスの真後ろに待機だ。本来なら大伯か中伯の出身者達が座る列であり、騎士であるジーンは後ろの方の席になる。
制服に爵位別の目印等はないので目立つ事は無いが、彼の本来の爵位を知る者や、騎士長の本当の子でない事を知る者、単に「ニセモノ」を嫌う者達にとって、彼がその列にいる事は気に障るようだ。式が始まる前、幾つかの陰口がアルベラの耳にも入っていた。
(そういえば、例のジーンのいじめっこも同級生になるんだよな。少しは成長してるのかな)
「お前らのせいで色々と気まずくなった」と以前ジーンに棘のある言葉を向けられたが、彼らからの嫌がらせは、ぴたりと止んだとも聞いていた。
(……私を泣かすとか言ってたっけ。授業で関わるかな)
もう一人の王子様。ルーディンにも同級生の護衛がいるようで、彼もまたジーンの隣に待機していた。自分の斜め後ろに居るので見る事は出来ない。
アルベラは「一応彼の事も調べさせておこう」などと頭の片隅で考える。
アルベラが式とは関係ない事に頭を巡らす中、新入生と在学生からの祝辞が終わっていた。
いつの間にか理事長が前に立ち、挨拶をしている。
この学園の理事長は、ディオール家やベルルッティ家と同じく勲功公爵家だ。
四~五十代であろう、パテック公爵家のお嬢様が理事長を務めており、見た目はややふくよかで優し気なご婦人である。
パテック一族は魔術、特に医療での研究に秀でており、アート・フォルゴート卿とも深い仲だそうだ。公爵家として、ベルルッティ家よりは若いが、もうそろそろ百年経つだろうという頃か。
そう考えると我が家何てまだ一代目なんだから、ひよっこの様に捉えられても当然だよな、とアルベラ理事長の登場に思想する。
心地いい理事長の声を聞きつつ、指定された二つのクエストの事を考えつつ、ただただ表面上は真面目に式の進行に従う。
体育館での入学式が終わると聖堂での祝福だ。
三人の聖女達と、その下に仕えるシスター達から祝福の歌を賜る。
ちなみに聖職者全般がそうなのだが、彼等が「仕える」のは神だ。だから聖女の下に使えるシスターやブラザー的には「仕えているのではなく『お支え』になっている」と言うらしい。
前に、スカートンや授業の中で聞いていた言葉を思いだしながら、アルベラは体育館から聖堂へと繋がる渡り廊下を歩いていた。
聖堂は勉学用の敷地と、寮の敷地との中間に位置する。体育館からは上品なデザインの渡り廊下で繋がっており、教師達に指示されるまま、生徒たちは軽く列を保ったまま移動する。
(……さて、祝福の歌は私にとって如何なものか)
今日の体調次第では、今後の聖堂使用の行事については参加を考えよう。「今日はひとまずお試しだ」と、アルベラは覚悟を決めていた。
***
三人の聖女達は、既に聖堂内で待機していた。
半透明のカーテンが掛けられた櫓やぐらが三つ組まれ、其々に聖女が腰掛け、生徒達を待っている。
各櫓の回りをその教会のシスター達が囲い、小さく律歌を歌っていた。
聖堂奥の右手には恵みの教会の櫓が配置されている。
中で、恵みの聖女は小さくため息をついた。
(スカートン、しっかりやってるかしら……まだ一日しかたってないけどお母さん心配だわ)
中央には癒しの教会の櫓だ。
中では十代前半に見える聖女が、聖堂の入り口をじっと見つめ目を細めていた。
(今年は精霊が忙しないわね。王族が二人のせいかしら。それとも清めの教会の次期聖女の噂も満更じゃないとか?)
聖堂左手には清めの教会の櫓だ。
清めの聖女もまた、扉を見つめて目を細めていた。少し険しい表情を浮かべ、彼女は年老いた自身の手を、落ち着かせるように静かに撫でていた。
(魔族の気配……。理事長から聞いていた奴隷かしら。それにこの感じ……あの村で感じた『何か』にそっくり。……まさかここに入ってくる気かしら)
聖女達の視線の先。外に待機する生徒達の視線の先。聖堂の大な両開きの扉が、ゆっくりと開いた。
新入生から順々に、列になった全生徒が聖堂へと入る。
(コントン、部屋に置いてきて良かった……)
アルベラが聖堂に足を踏み込むと、冷や汗が一気に噴き出す。
聖女やシスター達が清めに清め切ったこの環境。きっと神の力とやらで満たされてるのだろう。
全ての生徒が聖堂に入り、扉が音もなく閉められる。起立したままの生徒達の視線が、聖堂奥に控える聖女達へと向けられる。
まるで何かの合図があったかのように、シスター達が歌っていた律歌がぴたりと止まった。
聖堂内から、一切の音が消え去る。
洗練された空気の中、静かに、密やかに、三人の女性の声が響き始める。
始めは小さく、音をそろえるかの様に発せられていたそれは、徐々にボリュームを上げ、シスター達の声も誘いながら聖堂の中を満たしていった。
後からオルガンのような、沢山の長いパイプを生やした楽器も加わる。
美しい旋律に、多くの生徒が聞き惚れる。
やがて、天井からあふれ出るかのように、光の粒が室内に降り注ぐ。
スカートンは胸の前に両手を置き、シスター達と共に祝いの歌を口ずさんでいた。
降り注ぐ光の粒はまさに神の祝福だ。
今朝訪れた時とは比べ物にならないような数の精霊が、華やかに、賑やかに飛び回っていた。
旋律に、神からの祝福に、精霊たちの浮かれた空気に。
その場の全てに心が酔わされる。
芯から魔力がみなぎり、体が暖かくなっていくのを感じた。
どうしようもなく心がうきうきしてしまう。
駆け回りたい、跳ねまわりたい、飛び回りたい。
そんな気持ちを何とか堪え、今の場所から体が浮き上がってしまわないよう抑えるように、胸に当てた手に力を入れる。
くるくると目の前で舞う精霊に笑いかけ、神からの祝福を全身で噛み締める。
頬をくすぐられるような感触と僅かに感じた風。
隣からも小さく歌が聞こえていたことに気づき、ラツィラスはそちらへ視線を落とす。
そこには何とも嬉しそうな顔で宙を見上げているスカートンの姿があった。
彼女の長い髪が魔力に輝き、ほんの僅かなそよ風を生み出して漂っていた。
大きな瞳を魔力に輝かせて祝福の歌を口ずさむ彼女は、周囲の視線が自分に集まっていることなど気づいてもいない。
夢中で何かを視線で追って楽しそうに。小声ではあるが、伸びやかに歌う姿はまるで幼い子供だ。
そんな彼女に、ラツィラスは「ぷっ」と小さく吹き出し肩を揺らす。
クスクスと笑い、満足し、前に立ち並ぶ櫓へ視線を戻した。
(……流石時期聖女)
楽しそうに目を細める。
折角なので、そのまま隣から聞こえるその旋律を堪能させてもらう。
ラツィラスの後ろに控えるジーンは、前列の様子に目を据わらせる。
(なんだこれ)
右側の斜め前では、スカートンが楽し気に歌を口ずさんでいた。声は抑えめだが、気持ちが乗っているのか魔力が滲み出て、体がそれに反応してしまっている。
ふよふよと浮き上がった髪が、たまに周囲の人々の体に触れ、そのたびに周囲はくすぐったそうに身を引くなどして髪を避けていた。
ラツィラスはというと、その隣で肩を揺らしている。声は聞こえないが笑ってるのだろう。
そしてその左側。
ベルルッティも、僅かに肩を揺らしていた。
そちらはさらに左隣りに向けての物だろう。
ラベンダー色の髪が、禍々しく、重々しく揺らめいている。髪に僅かに光が灯っているが、兎に角空気が暗い。そして重い。
スカートンとは正反対の様子だ。
(お前はいったい何を呪っているんだ)
周囲はというと、ベルルッティ以外は恐ろし気にしていた。
彼女の気に触れないよう、皆僅かに身を引いている。
スカートンは単純に、聖女の娘故か、聖女を目指してから真面目に祈りを捧げるようになったためか。聖職者としての成長か素質かが、この場の空気に敏感に反応してしまっているのだろう……と思われる。
ならばあちらは一体何だろう。
ジーンは異様な光景を斜め後ろから眺め呆れていた。
***
祝福の歌が終わり、理事長から締めの言葉が述べられ、生徒たちに解散が言い渡される。
地位の高い前列の新入生から退場していく。
(神から強い寵愛を受ける王子様に、聖女の後継……随分賑やかだったわね)
櫓の中、癒しの聖女が胡坐をかき、肘をつき、生徒達がいなくなった聖堂を眺めていた。
「恵みの聖女様~。娘さん、頑張っていらっしゃるじゃない」
彼女は隣の櫓へと軽い言葉を投げかける。
恵みの聖女から、手で顔を覆っているかのようなくぐもった声が帰って来た。
「すみません、あんなお恥ずかしい姿を。あんな人の目のある場所であの子ったら……」
「あらあら。気になさることないわよ。祝福される側だっていうのに、一緒に歌ってくださるなんて親孝行じゃないですの」
癒しの聖女はカラカラ笑うと、自身から見て右隣りの櫓へと視線を移す。
「して、清めの聖女様。あちらが噂の後継人でして?」
その声には揶揄いの色がある。
「あの子も随分と場の空気に乗せられてましたわね。恵みの聖女様の娘さんほどではなかったにしろ」
くすくすと笑う少女へ、清めの聖女は朗らかな声を返す。
「そうですわね。……多分、あの子だと思うのですが。実はまだ確信には至ってませんの」
「あら、でしたら直接会って確かめればいいじゃない」
「癒しの聖女様は、良いと思いまして? 彼女もきっと忙しいタイミングでしょうし……私もまだそこまで急く事は無いかと思ってるのですが」
「急くこともない……」
そう呟いたのは恵みの聖女だった。
彼女の言葉に同調するように、癒しの聖女は尋ねる。
「清めの聖女様は、本当にそうお思い? 時間が十分におありだと、感じてまして?」
「十分に、と言われますと、そういうわけではございませんが。……ええ。勿論。私も伺ってはおりますもの」
「でしたら、」と、軽やかな少女の声で、癒しの聖女は遊びに誘う様に清めの聖女へ笑いかける。
「ぜひ面会いたしましょう! そして試すのです! 彼女が本当に、貴女の後を継ぐにふさわしいか!」
「ええ、ぜひそうするべきよ!」と、癒しの聖女が自身の言葉に「パン」と両手を合わせる。
清めの聖女は困ったように苦笑した。
「癒しの聖女様は相変わらずですわね」
「ええ。私はまだまだ変わる気なんてないわ」
癒しの聖女は薄いカーテンの中、肩をすくめる。
そして話題を変えるように軽く息をつくと、自分の左右へ順に目をやった。
「……で、お二人の意見を聞きたいのだけど、アレをどう思いまして?」
***
聖堂から出て、アルベラはずっしりと重くなった体を、何とか姿勢を正したまま動かし続ける。
寒さと、それでいて瞳の奥の方に鈍痛を伴うような熱を感じた。
(これ、ちょっとやばいかも……)
「おいおい、ディオールのお嬢様よ。一体何だったんだあれ、………ん?」
聖堂から出てすぐ、ウォーフが軽いノリで話しかけた。
それに答える余裕のないアルベラは、「失礼」と短く言い置き寮へと急ぐように駆けて行った。だが、その足取りは少しふらついており、駆けてはいるがそんなに早くもない。
(大丈夫か?)
ウォーフは後を追おうとしたが、先を歩いていた「二人」が動いたため、自分は良いかと早めかけた歩調を緩める。
アルベラに追い越された瞬間、その顔色の悪さに気づき、ジーンが足早に彼女の後を追った。
「おい、お前大丈夫か?」
アルベラはペースを落とし、ふらりと顔をあげる。
「あらジーン、お疲れ。………あら、殿下も。お疲れ様です」
取り繕うようないつもの声だが、不調であるのが嫌でも分かる。
なにかを言おうとしていたはずだが、彼女の瞳に見上げられ、ジーンは言葉を失った
背筋に悪寒を感じ、小さく一歩後ろへ身を引く。
すぐにその瞳は下へ向けられ、髪がかかって見えなくなってしまった。
だが、一瞬見えた光の無い緑の瞳の奥に、ジーンは確かに黒い何かが蟠わだかまっているのを感じた。
それは、前に数回見たことのある、強く、それでいて酔ったように狂った魔族から感じた、神とは相反する何かの気に似ていた。
破壊だけが目的とでもいうよな、敵意や憎悪、殺意のような黒い塊。
(『あいつら』と同じ……)
心が騒めく、決して良くないものだ。
普通、神の祝福を受ければ、心身ともに清められるというのに。
「……?」
アルベラはジーンの様子に首をかしげる。そこにまた緑の瞳が垣間見えたが、もうあの黒い蟠りは消えていた。ほんの少ししか経っていないが、顔色も先ほどよりはよく見える。
ジーンは引っ込みかけた自身の手を不快そうに一瞥し、アルベラへと差し出す。
「辛いなら手貸すぞ。保健室に行くか?」
アルベラはジーンの手を取らなかった。小さく首を振る。口元は微笑んでいるが、それが表面上の物である事はジーンにも良く分った。
「保健室はいいわ。部屋に戻って横になれば良くなる位だし。それに、何か楽になってきたし。波かしら」
「……風邪でも引いたか?」
「……寝不足が祟ったかしら」
「寝不足……」
「アルベラ!」
三人のもとにスカートンが駆け寄る。
そちらを振り返るジーンの視界に、ラツィラスの冷ややかな表情が入り込む。そこには普段の笑みがない。
ジーンは瞬間、反射的に「まずい」と思った。彼も同じものを見たのだろうか。そして「寝不足」という言葉を、自分と同じく嘘だと思っただろうか、と不安になる。
ジーンの固い視線に、ラツィラスはいつものように微笑むだけだった。
事情を知っているスカートンが合流した事で、アルベラはジーンとラツィラスへ「スカートンと帰るから大丈夫」と伝え女子寮へと戻っていった。
「ごめんなさい、アルベラが聖堂苦手だって、私知ってたのに。すぐ駆け付けられなくて。……その。聖堂出たところで、先生に少し怒られちゃったの。魔力の制御はしっかりなさいって」
実はその教員は、アルベラの事も呼び止めようとしていたのだが、彼女の剣幕に圧され声を掛けられず断念していた。
「ははは、なにそれ」
一人の教師の顰蹙ひんしゅくを買ってしまった事など気づきもせず、アルベラは気が抜けたように笑う。
笑う瞬間、僅かに目を閉じ、片方の目尻に暖かいものが伝うのを感じた。
自分では「涙? なぜ?」程度にしか思ってなかったのだが、呆然とするスカートンの顔に、アルベラは「ん?」と首を傾げ、生暖かい頬の液体を指先で拭って見た。
血だ。
そして片目の視界が何となく良ろしくない事に気づく。
「は……」
アルベラは呆然とスカートンを見る。
スカートンは目を丸くして見つめ返す。その顔から、徐々に血の気が引いていく。シルバーグリーンの大きな瞳が、涙に潤み始めていた。
アルベラはへらっとした表情を浮かべ、緊張感のない言葉を溢す。
「まじか」
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