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★本編★
聖女の誕生①
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「アリス様!!」
最初に気付いたノエルが部屋に飛び込んで来た。そして床の水溜りを見て絶句する。
「すぐ医師を呼びます。横になって下さい」
「うん、お願い」
そろそろとベッドに横になるが特に痛みもない。
前生では階段から落ちて意識のないままにルルテラを産んだ。だから痛みどころか何も覚えていないのだ。
いやもしかして階段から落ちた時点でもう死んでたのでは??
初めてルルテラを抱いた時には既にアンデッドだったのかもしれない。
「皇后陛下!!」
騒がしい足音がして何人もの医師が部屋に駆けつけて来た。そして早速診察が始まる。
「ルルテラは大丈夫だよね」
「……万全を尽くします」
「それってあまり良くない状態って事?」
「漏れ出した羊水の量があまりに多いのです。しかもまだ陣痛は来る気配がない。このままではお腹の中で……」
え?死んじゃうって事?!
「お腹を切っていいからルルテラを取り出して!」
「皇后陛下!そんな恐ろしい事!」
「大丈夫だから一刻も早くルルテラを……!」
必死に医師団長に詰め寄るが「他に方法を探す」と逃げられてしまった。そんな事している間にもルルテラは……!
「アリス様!」
「ノエル、ルドルフ様も」
「今医師から聞いた。腹を割くならノエルがいいだろう」
「陛下!」
「とは言えノエルの持つ剣は不向きだ。医師と相談して見繕い、それに魔力を付与して来るから待てるか?アリス」
「待てます」
「よし、ノエルついててやれ」
「はっ」
それだけ言うとルドルフは足早に部屋を去る。そして医師達もこの後の手順を相談する為に隣の控室に籠った。
広い部屋にノエルと二人。いやルルテラがいるから三人か。
どうか無事に産まれて来ますように。
横たわりながら祈りを捧げているとノエルもそれに倣い手を合わせていた。彼も緊張しているのか眉間に皺がくっきりと見える。
「ノエルありがとう」
「……なんですか?」
「ずっとそばに居てくれて嬉しかったよ」
「アリス様……やめて下さい」
過去読みの記憶が蘇ったのか、つらそうな顔で僕を見ている。
「今度こそ命に変えても貴方を死なせません」
「ありがとう」
でもいいんだ。僕が死ぬのは多分運命だから。
ルルテラをこの世に送り出せるだけで十分だ。
「ルルテラのこと頼むね。ルドルフ様は忙しくて育児なんて出来ないだろうから。最後に我儘言ってもいい?」
「最後ではないですしアリス様の我儘はいつでも大歓迎です」
長いまつ毛を震わせ、わざと明るくそう言うノエルがたまらなく愛しくなる。そして最後の時間をノエルと過ごせるよう計らってくれたルドルフに心から感謝した。
「手を握って」
「はい」
僕より二回りは大きいがっしりとした手。祭りの夜の出来事が昨日の事のように思い出される。
「アリス様」
「なに?」
「もう少し近づいてもいいでしょうか」
「いいよ」
ノエルの手が僕の頬に触れた。まるで心に直接触れられたようで身体が震える。
何度も僕の名を呟きながら髪や額をそっと辿りその指が唇に触れる。
「……お赦しを」
それを聞いて僕はそっと目を閉じた。
……ルルテラを授かった夜、ルドルフは決して僕にキスはしなかった。それは全てこの時の為だったんだな。
ルドルフは本当に僕を大事に思ってくれていた。けれどそれは同時に僕との未来を諦める事だったんだろう。
重なった唇が離れたので、そろそろと目を開けると何かを決意したような顔のノエルと目が合った。
「ノエル?」
「はい」
「……なんでもない」
なにも聞く必要はない。
僕は僕の出来る事を成すだけだ。
ルルテラが聖女でもそうじゃなくても関係ない。
僕は全力で娘をこの世に、ルドルフが作ろうとしているこの平和な世界に送り出せば良いだけなんだ。
しばらくしてルドルフが淡く金に光る小さなナイフを持って来た。果物を切るような小さいもので申し訳ないが少し頼りない。
「治癒の魔法は使えない。使えば切った端から治ってしまうからな」
「うん」
「かなり痛むが本当にいいのか」
「覚悟してます」
こうしている間にも羊水は漏れ続け、ルルテラの命のカウントダウンは進んでいる。
「私どもはなるべく早くお子を取り出します。その後、陛下の治癒魔法で傷を塞ぎ終わりという流れです」
「宜しくお願いします」
医師たちにも緊張が走る。こんな場に立ち合わせてごめんなさいとしか言えない。
「アリス様、いきますよ」
もうノエルに迷いはない。それを感じて僕は全てを彼に任せようと思った。
「はい」
服をはだけ、聖水で肌を清めたあとノエルがナイフを手に取った。そして医師の指示した場所につぷんと刃先をめり込ませる。
痛い。それだけで叫び声が出そうに痛い。
僕はぎゅっと唇を噛んだ。
刃は静かに真っ直ぐ下に移動する。何とか気を逸らそうと荒い息を吐く僕の唇に違うものが差し込まれた。僕はその何かを思い切り噛んで痛みをやり過ごした。
そのうち動きが止まり刃の感触が無くなると痛みが少しずつ引いていく。だが同時にノエルの口から「駄目だ」と絶望を滲ませた声が聞こえた。
駄目?駄目ってどう言う事?ルルテラに何かあったの?
最初に気付いたノエルが部屋に飛び込んで来た。そして床の水溜りを見て絶句する。
「すぐ医師を呼びます。横になって下さい」
「うん、お願い」
そろそろとベッドに横になるが特に痛みもない。
前生では階段から落ちて意識のないままにルルテラを産んだ。だから痛みどころか何も覚えていないのだ。
いやもしかして階段から落ちた時点でもう死んでたのでは??
初めてルルテラを抱いた時には既にアンデッドだったのかもしれない。
「皇后陛下!!」
騒がしい足音がして何人もの医師が部屋に駆けつけて来た。そして早速診察が始まる。
「ルルテラは大丈夫だよね」
「……万全を尽くします」
「それってあまり良くない状態って事?」
「漏れ出した羊水の量があまりに多いのです。しかもまだ陣痛は来る気配がない。このままではお腹の中で……」
え?死んじゃうって事?!
「お腹を切っていいからルルテラを取り出して!」
「皇后陛下!そんな恐ろしい事!」
「大丈夫だから一刻も早くルルテラを……!」
必死に医師団長に詰め寄るが「他に方法を探す」と逃げられてしまった。そんな事している間にもルルテラは……!
「アリス様!」
「ノエル、ルドルフ様も」
「今医師から聞いた。腹を割くならノエルがいいだろう」
「陛下!」
「とは言えノエルの持つ剣は不向きだ。医師と相談して見繕い、それに魔力を付与して来るから待てるか?アリス」
「待てます」
「よし、ノエルついててやれ」
「はっ」
それだけ言うとルドルフは足早に部屋を去る。そして医師達もこの後の手順を相談する為に隣の控室に籠った。
広い部屋にノエルと二人。いやルルテラがいるから三人か。
どうか無事に産まれて来ますように。
横たわりながら祈りを捧げているとノエルもそれに倣い手を合わせていた。彼も緊張しているのか眉間に皺がくっきりと見える。
「ノエルありがとう」
「……なんですか?」
「ずっとそばに居てくれて嬉しかったよ」
「アリス様……やめて下さい」
過去読みの記憶が蘇ったのか、つらそうな顔で僕を見ている。
「今度こそ命に変えても貴方を死なせません」
「ありがとう」
でもいいんだ。僕が死ぬのは多分運命だから。
ルルテラをこの世に送り出せるだけで十分だ。
「ルルテラのこと頼むね。ルドルフ様は忙しくて育児なんて出来ないだろうから。最後に我儘言ってもいい?」
「最後ではないですしアリス様の我儘はいつでも大歓迎です」
長いまつ毛を震わせ、わざと明るくそう言うノエルがたまらなく愛しくなる。そして最後の時間をノエルと過ごせるよう計らってくれたルドルフに心から感謝した。
「手を握って」
「はい」
僕より二回りは大きいがっしりとした手。祭りの夜の出来事が昨日の事のように思い出される。
「アリス様」
「なに?」
「もう少し近づいてもいいでしょうか」
「いいよ」
ノエルの手が僕の頬に触れた。まるで心に直接触れられたようで身体が震える。
何度も僕の名を呟きながら髪や額をそっと辿りその指が唇に触れる。
「……お赦しを」
それを聞いて僕はそっと目を閉じた。
……ルルテラを授かった夜、ルドルフは決して僕にキスはしなかった。それは全てこの時の為だったんだな。
ルドルフは本当に僕を大事に思ってくれていた。けれどそれは同時に僕との未来を諦める事だったんだろう。
重なった唇が離れたので、そろそろと目を開けると何かを決意したような顔のノエルと目が合った。
「ノエル?」
「はい」
「……なんでもない」
なにも聞く必要はない。
僕は僕の出来る事を成すだけだ。
ルルテラが聖女でもそうじゃなくても関係ない。
僕は全力で娘をこの世に、ルドルフが作ろうとしているこの平和な世界に送り出せば良いだけなんだ。
しばらくしてルドルフが淡く金に光る小さなナイフを持って来た。果物を切るような小さいもので申し訳ないが少し頼りない。
「治癒の魔法は使えない。使えば切った端から治ってしまうからな」
「うん」
「かなり痛むが本当にいいのか」
「覚悟してます」
こうしている間にも羊水は漏れ続け、ルルテラの命のカウントダウンは進んでいる。
「私どもはなるべく早くお子を取り出します。その後、陛下の治癒魔法で傷を塞ぎ終わりという流れです」
「宜しくお願いします」
医師たちにも緊張が走る。こんな場に立ち合わせてごめんなさいとしか言えない。
「アリス様、いきますよ」
もうノエルに迷いはない。それを感じて僕は全てを彼に任せようと思った。
「はい」
服をはだけ、聖水で肌を清めたあとノエルがナイフを手に取った。そして医師の指示した場所につぷんと刃先をめり込ませる。
痛い。それだけで叫び声が出そうに痛い。
僕はぎゅっと唇を噛んだ。
刃は静かに真っ直ぐ下に移動する。何とか気を逸らそうと荒い息を吐く僕の唇に違うものが差し込まれた。僕はその何かを思い切り噛んで痛みをやり過ごした。
そのうち動きが止まり刃の感触が無くなると痛みが少しずつ引いていく。だが同時にノエルの口から「駄目だ」と絶望を滲ませた声が聞こえた。
駄目?駄目ってどう言う事?ルルテラに何かあったの?
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