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相談

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 弦が教室から出て行くと、俺は直ぐに
 あとを追いかけに教室から出て行った。
 
 「待てよ弦!」
 「「待てって!」
 
 「アホ!」
 「ついてくるな!」
 
 「何怒ってるんだよ!?」
 「ちょっと驚かしただけじゃないか!」
 
 「うっさい!」
 
 弦は渡り廊下を歩きながら、俺に言い返してきた。
 
「なあ、俺達。最近付き合い悪くないか?」
「てかお前さ、俺のこと無視してるだろ?」
 
 「はぁ?」
 「バカじゃないの?」
 
 「それ、お前の思い込みだろ?」
 
 「じゃあ、なんで俺のこと避けるんだよ!」
 
 「べつに避けてなんかない」
 
 弦は素っ気ない態度で言い返してくると、
 階段を下に降りた。
 
 「ホラ、今だって避けてる!」
 「お前しつこいぞ!」
 
 「用があるならさっさと言えよ!」
 
 弦は降りかけてる途中で足を止めると、
 後ろを振り向いた。
 
 「ああ、お前に聞いて欲しいことがあるんだ!」
 
 「な、何だよ…!?」
 
 「あのな。ブラジャーのことで…――」 
 
 
 『!!!!』
 
 
 弦はその瞬間、顔を青ざめさせると、顔が真っ青になっていた。
 
 「ん?」
 「どうした弦?」
 
 「なんか顔色が…」
 
 「うるさい黙れ!」
 「来るな!」
 
 「な、何だよ急に…!」
 「待てよ弦!」
 
 「うるさい!」
 
 弦は慌てて階段を降りようとした時、
 その場で足を段で踏み外した。
 
 「うわぁっ!!」
 
 「ゆ、ゆずるっっ!!」
 
 
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