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目覚める衝動

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 「あっ…!」
 「だ、だめだって…!」
 
 「そんなところ触るな…!」
 
 「スゴい恭一。もう堅くなってる」
 「や、やめろよ…!」
 
「そんなところ雪さんにも触らせたことがないのに…!」
 
「雪さんってあのエロい大学生の女の人?」
「紐パンの横乳お姉さんのどこがいいの?」
 
 「っ…!」
 「あっ…!」
 
 「触んな…!」
 
 「ねぇ恭一。俺とBLしよう?」
 「弦やめ…っ!」
 
 弦は頭に猫耳がはえると、猫鈴のリボンを首もとにつけながら、白いYシャツ姿で恭一の上に跨がった。
 
 「俺のこと淫乱な親友だと思ってる?」
 「お前、その格好どうした…!?」
 
 「てか、何で猫…!?」

「いやだな恭一。お前こう言うオタクが好きそうなシチュエーションが好きなんだろ?」
 
 「ち、違う…!」
 「嘘つき。ニーハイとかも好きな癖に」
 
 「恭一がニーハイ好きなら履いたっていいよ?」
 
 「ホラ、恭一の好きな初音ミクの絶対領域。恥ずかしいけど、恭一のためなら絶対領域みせてもいいよ?」
 
 「っ…!」
 「バカよせよ…!」
 
「ホラ、Yシャツのしたからチラリと見える絶対領域がたまらないだろ?」
 
 「ハァハァ…!」
 「ゆ、弦の生足が眩しい…!」
 
 「それとも赤いハイヒールで踏まれたい?」
 
 「くっ、やめろよ弦…!」
 「そんな女王様言葉で俺を責めてくるな…!」
 
「どうして?可愛い親友にそんな厭らしい言葉言われるとBLスイッチが入っちゃうから?」
 
 「可愛い恭一。ねえ、目の前でバナナ舐めてあげようか?」
 「それともバナナをくわえて欲しい?」
 
「ハァハァ…!」
「可愛い顔でバナナを舐めるとか、くわえるとか言うな…!」
 
 「どうしたの恭一?」
 「息が荒いよ?」
 
「俺がナース服の格好で、お前のこと診断してやろうか?」
 
 「ナ、ナース…?」
 
「そうだよ恭一。お前ナース服とか好きだろ?」
 
 「な、何で知ってる!?」
 
 「知ってるよ。だって俺達、幼なじみ?」
 「お前のことならなんだって知ってるよ?」
 
 「ねえ、俺とBLしようよ?」
 
 「B…BL…?」
 
 
 
   
 
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