20 / 39
不機嫌
1
しおりを挟む
――その後、司からの電話が何件かあった。でも俺は電話に出ずにそのままスルーした。 留守番電話には、一件メッセージがあった。感情にフタをすると、俺はそれを聞かずに無言で消去した。この何日間、司からの連絡は一切なかったのに、こんな時に限ってアイツは連絡してくる。そのお調子ぶりに腹が立った。
どうせなら毎日連絡しろ!!
溜まっていた不満が爆発すると心の中で司に愚痴をこぼした。そして、雑誌の撮影中に、俺の顔には笑顔がほどんどなかった。あんな事があったんだ。頭の中を簡単に切り替えられる程、俺はそんなに出来た人間でもなかった。気持ちが昂ると掌をぎゅっと握った。
電話にでたあの女は、一体誰なんだ……!?
頭の中を悶々とさせながら感情を押し殺すと、その日の撮影を終えた。どうせさっきかかってきた電話も苦し紛れの言い訳かも知れない。
そんないいわけ誰が聞くか…――!
怒りで我を忘れると、怒ったまま衣装室に戻った。そして、目の前にあったごみ箱を蹴っ飛ばして怒りをぶつけた。
「――司のヤツ、日本に帰ってきたら絶対とっちめてやるっつ!!」
俺は不機嫌になりながらその事を思った。
どうせなら毎日連絡しろ!!
溜まっていた不満が爆発すると心の中で司に愚痴をこぼした。そして、雑誌の撮影中に、俺の顔には笑顔がほどんどなかった。あんな事があったんだ。頭の中を簡単に切り替えられる程、俺はそんなに出来た人間でもなかった。気持ちが昂ると掌をぎゅっと握った。
電話にでたあの女は、一体誰なんだ……!?
頭の中を悶々とさせながら感情を押し殺すと、その日の撮影を終えた。どうせさっきかかってきた電話も苦し紛れの言い訳かも知れない。
そんないいわけ誰が聞くか…――!
怒りで我を忘れると、怒ったまま衣装室に戻った。そして、目の前にあったごみ箱を蹴っ飛ばして怒りをぶつけた。
「――司のヤツ、日本に帰ってきたら絶対とっちめてやるっつ!!」
俺は不機嫌になりながらその事を思った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる