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旅立ちの日に
お昼はサンドイッチ
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困ったことにお肉が手に入らなかった。しかしなんと卵が手に入ったのでこれを入れようっと。
「それじゃあパパっとつくりまして・・・」
虎の子のハムを薄くスライスして卵のサンドイッチとハムのサンドイッチを作る。ハムは持ち出しなので量が少ないのがネックだが仕方ない。卵だけだと淡泊だしね。
「美味しそう・・・」
リッキーが出来上がったサンドイッチを見て目を輝かせている。もちろん、味にも自信はあるがこれほどわかりやすく嬉しそうにされるとこちらもなんだかむずがゆい。
「とりあえず半分はおじさんの、残った半分を私達で分けて・・・」
篭にサンドイッチを入れて、私達は先にギルドへ向かう。
「サンドイッチかぁ・・・早く食べたいなぁ」
嬉しそうに抱えた篭を覗き込むリッキー。おじさんが言うには10歳なんだっけ。フードを取ってみればお母さん似なのかぱっちりとした目にやや癖のある赤みがかった髪をしている。なんでフードを被って顔を隠してるのか聞いてみたところ女顔なのを気にしているからだとか。あとはあの顔を隠すマスクは防塵の機能があるらしいので砂埃などに巻かれてもむせたりせずに済むとのこと。
「女の子にはモテると思うけどな」
「そ、そうかな・・・」
「それにあのお父さんの子供なら将来はゴツい人になれるんじゃない?」
遺伝子的には半々だし、十分素質はあるだろう。大きなリュックを背負っている所を見ると体力もそれなりにありそうだし、虚弱ということもない。体が出来るころにはお父さんほどとは言わないまでも十分大きくなれるだろう。
「それに掃除してた時も見てたけど結構力持ちでしょ?」
野菜を持って帰ったときもそうだったし、掃除の時も瓶の山を箱に入れて纏めて持ち運んだりと結構動き回るし、力仕事もこなせている。
「どうせなら私と組む?」
「え?いいの?」
意外そうに答えるリッキーに私は笑ってこたえる。
「つもりが無ければここまで面倒みないよ」
「でも俺、荷物持ちくらいしかできないよ?」
「いいって、最初は採集を中心にするつもりだし、薬草の知識も教えてあげるからそれを覚えればそれでもっと高いお金も稼げるようになるよ」
拠点の提供もしてもらってるし、ここら辺から動けない以上しばらくここでお世話になるしかない。そう考えるとリッキーに色々教えてあげても私としてはマイナスはない。それに私も自分が先生に教わったことが正しく理解できているかを試したいし。
「なんでここまでしてくれるの?」
「ん?・・・そうだね、まあ私を拾ってくれた先生も理由が特になくても親切にしてくれたし・・・しばらく厄介になるつもりでいたからね」
「そうなの?」
「そう言う事、宿賃だと思っといてくれたらいいから」
キッチンも好きにさせてくれるし、大きな鍋もあったから素材さえあればポーションも作り放題。正直商売ができるくらいだ。拠点を提供してくれているのはそれだけでも十分に大きい事なんだけどね。
「さ、細かい事は抜きにして・・・おじさんにお昼届けちゃおう」
「うん」
ギルドに到着すると昨日よりもまばらな人の流れを縫うようにしてカウンターに向かう。すると受付の隣に提げ看板があり『買い取り』と書かれた場所があるのでそちらへ向かう。するとカウンターに窮屈そうに収まるおじさんの姿があった。
「こんにちわ」
「おう、よく来たな・・・ってなんだお嬢ちゃんかよ」
「おじさん、お昼はどうしたの?」
「ああ、それなら裏に酒場があるからな・・・そこで軽くつまむつもりだ」
それならちょうどよかった。私はリッキーと顔を見合わせてほほ笑むと篭を差し出した。
「なんでえ、これは?」
「お昼ご飯、体には気を付けないとだめですよ?お子さんがいるんだから」
そう言ってリッキーの頭を撫でてあげるとリッキーが気持ちよさそうに目を細める。可愛い。
「お、おお・・・なんだかすまねえな。寝床貸しただけで釣り合うか怪しいが・・・」
「いいって事。それより人がまばらね・・・外に出られないのが響いてるのかしら?」
「だろうな、山賊如き足を無くしてなきゃ捻りつぶしてやるんだがな」
フン、と鼻をならしつつもおじさんは帳簿に目を通した。
「目利きができるからここに来てみたが持ち込みなんてありゃしねえ、これじゃ椅子をケツで磨きに来ただけだぜ」
「おじさんの体重で磨いたら綺麗になるんじゃない?」
「へっ、大の男が椅子磨きなんて洒落にもなんねぇよ」
ありがとな、と篭を受け取って笑みを浮かべるおじさんに私達も釣られて笑みを深める。
「とりあえず夕飯には戻って来てくださいよ?リッキーと待ってるから」
「ああ、なるたけ早く戻るよ」
退屈そうとは言え、仕事は仕事。邪魔しちゃ悪いし、クエスト受ける気も無いので私達はそそくさとギルドを後にすることにした。
「それじゃあパパっとつくりまして・・・」
虎の子のハムを薄くスライスして卵のサンドイッチとハムのサンドイッチを作る。ハムは持ち出しなので量が少ないのがネックだが仕方ない。卵だけだと淡泊だしね。
「美味しそう・・・」
リッキーが出来上がったサンドイッチを見て目を輝かせている。もちろん、味にも自信はあるがこれほどわかりやすく嬉しそうにされるとこちらもなんだかむずがゆい。
「とりあえず半分はおじさんの、残った半分を私達で分けて・・・」
篭にサンドイッチを入れて、私達は先にギルドへ向かう。
「サンドイッチかぁ・・・早く食べたいなぁ」
嬉しそうに抱えた篭を覗き込むリッキー。おじさんが言うには10歳なんだっけ。フードを取ってみればお母さん似なのかぱっちりとした目にやや癖のある赤みがかった髪をしている。なんでフードを被って顔を隠してるのか聞いてみたところ女顔なのを気にしているからだとか。あとはあの顔を隠すマスクは防塵の機能があるらしいので砂埃などに巻かれてもむせたりせずに済むとのこと。
「女の子にはモテると思うけどな」
「そ、そうかな・・・」
「それにあのお父さんの子供なら将来はゴツい人になれるんじゃない?」
遺伝子的には半々だし、十分素質はあるだろう。大きなリュックを背負っている所を見ると体力もそれなりにありそうだし、虚弱ということもない。体が出来るころにはお父さんほどとは言わないまでも十分大きくなれるだろう。
「それに掃除してた時も見てたけど結構力持ちでしょ?」
野菜を持って帰ったときもそうだったし、掃除の時も瓶の山を箱に入れて纏めて持ち運んだりと結構動き回るし、力仕事もこなせている。
「どうせなら私と組む?」
「え?いいの?」
意外そうに答えるリッキーに私は笑ってこたえる。
「つもりが無ければここまで面倒みないよ」
「でも俺、荷物持ちくらいしかできないよ?」
「いいって、最初は採集を中心にするつもりだし、薬草の知識も教えてあげるからそれを覚えればそれでもっと高いお金も稼げるようになるよ」
拠点の提供もしてもらってるし、ここら辺から動けない以上しばらくここでお世話になるしかない。そう考えるとリッキーに色々教えてあげても私としてはマイナスはない。それに私も自分が先生に教わったことが正しく理解できているかを試したいし。
「なんでここまでしてくれるの?」
「ん?・・・そうだね、まあ私を拾ってくれた先生も理由が特になくても親切にしてくれたし・・・しばらく厄介になるつもりでいたからね」
「そうなの?」
「そう言う事、宿賃だと思っといてくれたらいいから」
キッチンも好きにさせてくれるし、大きな鍋もあったから素材さえあればポーションも作り放題。正直商売ができるくらいだ。拠点を提供してくれているのはそれだけでも十分に大きい事なんだけどね。
「さ、細かい事は抜きにして・・・おじさんにお昼届けちゃおう」
「うん」
ギルドに到着すると昨日よりもまばらな人の流れを縫うようにしてカウンターに向かう。すると受付の隣に提げ看板があり『買い取り』と書かれた場所があるのでそちらへ向かう。するとカウンターに窮屈そうに収まるおじさんの姿があった。
「こんにちわ」
「おう、よく来たな・・・ってなんだお嬢ちゃんかよ」
「おじさん、お昼はどうしたの?」
「ああ、それなら裏に酒場があるからな・・・そこで軽くつまむつもりだ」
それならちょうどよかった。私はリッキーと顔を見合わせてほほ笑むと篭を差し出した。
「なんでえ、これは?」
「お昼ご飯、体には気を付けないとだめですよ?お子さんがいるんだから」
そう言ってリッキーの頭を撫でてあげるとリッキーが気持ちよさそうに目を細める。可愛い。
「お、おお・・・なんだかすまねえな。寝床貸しただけで釣り合うか怪しいが・・・」
「いいって事。それより人がまばらね・・・外に出られないのが響いてるのかしら?」
「だろうな、山賊如き足を無くしてなきゃ捻りつぶしてやるんだがな」
フン、と鼻をならしつつもおじさんは帳簿に目を通した。
「目利きができるからここに来てみたが持ち込みなんてありゃしねえ、これじゃ椅子をケツで磨きに来ただけだぜ」
「おじさんの体重で磨いたら綺麗になるんじゃない?」
「へっ、大の男が椅子磨きなんて洒落にもなんねぇよ」
ありがとな、と篭を受け取って笑みを浮かべるおじさんに私達も釣られて笑みを深める。
「とりあえず夕飯には戻って来てくださいよ?リッキーと待ってるから」
「ああ、なるたけ早く戻るよ」
退屈そうとは言え、仕事は仕事。邪魔しちゃ悪いし、クエスト受ける気も無いので私達はそそくさとギルドを後にすることにした。
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