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ガルデンヘイム王国王都で
昼食会
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「ま、冗談はさておき昼飯だ」
お父さんはそう言うと豪快に笑ってきた道を引き返していく。まだ不慣れで宮殿の構造なんかはわからないが付いていけば間違いないだろうか。
「今日は凱旋パレードの前祝も兼ねておるから豪勢だぞ」
お父さんから嬉しい声が。この世界の、それも王家の昼食ってなんだろうか。
「メイド達が慌てておるのも客人が増えたからだ、だがその分たっぷりと料理を堪能するがいいぞ」
あくまで主賓はお坊ちゃんだが私も添え物として今回の昼食会に御呼ばれする運びになったようだ。ラッキーというべきなのか・・・っていうか最初ッからこの人は私を身内に引っ張り込む算段だったわけだね。
「まったくこれだから為政者っていうのはもう・・・」
「そう言うな、いずれは義父と呼ぶかも知れんのだからして。民衆もそういったドラマチックな恋の始まりを好む者は多いぞ、いっそなれ初めを公表してしまうか?」
「父上、そ、そのように無理矢理するのは・・・」
「嫌では無いくせに」
「うぅ・・・」
一方的に公認のカップル扱いされてしまいました。お坊ちゃんも適当に反抗してくれるけど元々がかなり乗り気だったため結構容易く丸め込まれそうで怖い。
しかしながら単身で師匠達を探すのは私としても障害が多そうなので王家のバックアップを受けられるのは有難い。ま、一長一短といったところか。
そんなこんなで宮殿を歩くこと数分。大きなダンスホールに私達は到着。会場には既に結構な人数が集まっており、歓談を楽しんでいるようだ。
「作法なんか知らない田舎者だけど大丈夫?」
「かまわん、立食だ。好きなだけ飲んで食うがいいぞ」
「なるほど、では遠慮なく。なにかあったら迎えに来てねー」
王様の笑顔に笑顔で返して私は会場に入る。すると会場の視線が全て私に向いた。
「あら?」
キョトンとしてしまったが入り口で立ち尽くすのもなんなのでそのまま会場の隅の方へと移動し、料理が運ばれてくるのを待つ。まだジロジロ見られてる気がする・・・。
居た堪れない感じに晒されつつ私は必死に誰とも視線を合わせないようにしつつ料理のことだけを必死に考えていた。
(あの少女は一体どこの家の令嬢なのだ・・・?)
会場は突然現れた目も覚めるような美少女の登場に騒然となっていたが当の本人は謎の空気に完全にテンぱっていたため視線を逸らし続けていた。しかしながらその遠巻きに気だるそうに見えるその仕草さえもがなんとも魅惑的であり、会場に訪れた由香に釘付けになっていた。
(声を掛けたいがこの雰囲気の中で声を掛けるのは些か迂闊か)
(ううむ、がっついてはしたないと思われるのも癪だしな)
男性のみならず中には女性も由香に声をかけようとしていたが周りが待ちの姿勢に入ったため誰一人として声を掛ける事が出来ず、互いに牽制しあっている状態だ。
(あー、料理まだかなー)
一人圧倒的アウェー感を感じながらひたすら思考回路を料理一色にしていた由香は知らなかったが独身の男性の中では由香をロックオンしている男性も少なくなかった。
なにしろ服装の上からでも自己主張するバストとこの世界でも十分に通用する美貌、そして彼女は気付いていなかったが会場に呼ばれた客の中には魔術師もおり、彼女の放つ魔力に当てられて魅力を感じている者も多かったのだ。魔術師は基本的に同じ属性か、それか相乗効果のある属性の者と潜在的に友好関係を結び易い。そんな中で全ての属性を束ねる彼女は魔術師にとってはまさしく魔性の魅力を備えているのだ。
「みなの衆!良くぞ集まってくれた!」
悶々としている周囲になど全く気にも留めていなかったがオットーの声が会場に響くとみなの注目が徐々に国王である彼に集まり、そして彼の挨拶が始まる頃には由香を見ているものは居なくなっていた。
「今回は我が倅の試練突破の前祝としてささやかながら昼食会を用意させてもらった、だが前祝とて矮小に済ませるほどワシは狭量ではないぞ!存分に楽しんでくれ!」
お父さんがそういいながら手を高く掲げるとメイドさんたちがせっせと料理を運んでくる。
どれも美味しそうなモノばかりで目移りしそうだ。
(美味しそう・・・っと、お坊ちゃんはあそこに居るのか)
お父さんの隣でちょこんと立っているのを見つけた。ホントに後ろにいるし、あれだと折角功績を挙げても目立たないな。特にあんなお父さんの後ろだと身長差もあって隠れてて見えないよ。
立食パーティが開始され、お坊ちゃんも方々に挨拶しながら料理を手に取っている。
(それとなく、けど自分でアピールする必要もあるよね、人に任せるとどうなるかは痛感したし)
適当に料理を摘みつつ私は近寄ってくる男性達をすり抜けてお坊ちゃんの所へと向かう。
お父さんはそう言うと豪快に笑ってきた道を引き返していく。まだ不慣れで宮殿の構造なんかはわからないが付いていけば間違いないだろうか。
「今日は凱旋パレードの前祝も兼ねておるから豪勢だぞ」
お父さんから嬉しい声が。この世界の、それも王家の昼食ってなんだろうか。
「メイド達が慌てておるのも客人が増えたからだ、だがその分たっぷりと料理を堪能するがいいぞ」
あくまで主賓はお坊ちゃんだが私も添え物として今回の昼食会に御呼ばれする運びになったようだ。ラッキーというべきなのか・・・っていうか最初ッからこの人は私を身内に引っ張り込む算段だったわけだね。
「まったくこれだから為政者っていうのはもう・・・」
「そう言うな、いずれは義父と呼ぶかも知れんのだからして。民衆もそういったドラマチックな恋の始まりを好む者は多いぞ、いっそなれ初めを公表してしまうか?」
「父上、そ、そのように無理矢理するのは・・・」
「嫌では無いくせに」
「うぅ・・・」
一方的に公認のカップル扱いされてしまいました。お坊ちゃんも適当に反抗してくれるけど元々がかなり乗り気だったため結構容易く丸め込まれそうで怖い。
しかしながら単身で師匠達を探すのは私としても障害が多そうなので王家のバックアップを受けられるのは有難い。ま、一長一短といったところか。
そんなこんなで宮殿を歩くこと数分。大きなダンスホールに私達は到着。会場には既に結構な人数が集まっており、歓談を楽しんでいるようだ。
「作法なんか知らない田舎者だけど大丈夫?」
「かまわん、立食だ。好きなだけ飲んで食うがいいぞ」
「なるほど、では遠慮なく。なにかあったら迎えに来てねー」
王様の笑顔に笑顔で返して私は会場に入る。すると会場の視線が全て私に向いた。
「あら?」
キョトンとしてしまったが入り口で立ち尽くすのもなんなのでそのまま会場の隅の方へと移動し、料理が運ばれてくるのを待つ。まだジロジロ見られてる気がする・・・。
居た堪れない感じに晒されつつ私は必死に誰とも視線を合わせないようにしつつ料理のことだけを必死に考えていた。
(あの少女は一体どこの家の令嬢なのだ・・・?)
会場は突然現れた目も覚めるような美少女の登場に騒然となっていたが当の本人は謎の空気に完全にテンぱっていたため視線を逸らし続けていた。しかしながらその遠巻きに気だるそうに見えるその仕草さえもがなんとも魅惑的であり、会場に訪れた由香に釘付けになっていた。
(声を掛けたいがこの雰囲気の中で声を掛けるのは些か迂闊か)
(ううむ、がっついてはしたないと思われるのも癪だしな)
男性のみならず中には女性も由香に声をかけようとしていたが周りが待ちの姿勢に入ったため誰一人として声を掛ける事が出来ず、互いに牽制しあっている状態だ。
(あー、料理まだかなー)
一人圧倒的アウェー感を感じながらひたすら思考回路を料理一色にしていた由香は知らなかったが独身の男性の中では由香をロックオンしている男性も少なくなかった。
なにしろ服装の上からでも自己主張するバストとこの世界でも十分に通用する美貌、そして彼女は気付いていなかったが会場に呼ばれた客の中には魔術師もおり、彼女の放つ魔力に当てられて魅力を感じている者も多かったのだ。魔術師は基本的に同じ属性か、それか相乗効果のある属性の者と潜在的に友好関係を結び易い。そんな中で全ての属性を束ねる彼女は魔術師にとってはまさしく魔性の魅力を備えているのだ。
「みなの衆!良くぞ集まってくれた!」
悶々としている周囲になど全く気にも留めていなかったがオットーの声が会場に響くとみなの注目が徐々に国王である彼に集まり、そして彼の挨拶が始まる頃には由香を見ているものは居なくなっていた。
「今回は我が倅の試練突破の前祝としてささやかながら昼食会を用意させてもらった、だが前祝とて矮小に済ませるほどワシは狭量ではないぞ!存分に楽しんでくれ!」
お父さんがそういいながら手を高く掲げるとメイドさんたちがせっせと料理を運んでくる。
どれも美味しそうなモノばかりで目移りしそうだ。
(美味しそう・・・っと、お坊ちゃんはあそこに居るのか)
お父さんの隣でちょこんと立っているのを見つけた。ホントに後ろにいるし、あれだと折角功績を挙げても目立たないな。特にあんなお父さんの後ろだと身長差もあって隠れてて見えないよ。
立食パーティが開始され、お坊ちゃんも方々に挨拶しながら料理を手に取っている。
(それとなく、けど自分でアピールする必要もあるよね、人に任せるとどうなるかは痛感したし)
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