異世界でドラゴニュートになってのんびり異世界満喫する!

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ガルデンヘイム王国王都で

捕まえた賊は実は・・・?!

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「ただいまー」
「随分とお早い、賊徒はいかがなさったのです?」

オジさんが鎧姿で部屋の前に立っているので挨拶すると少し驚いた様子で答える。

「捕まえてきた、ほら」
「なんと・・・!いや、しかし貴女ならば可能でしょうな」

引き摺ってきた賊を見せると更に驚いた様子で彼は目を見開いた。しかし直ぐに私を見ると納得した様子でうんうんと頷き始める。過分なお褒めに預かって光栄だよ。

「それで、捕まえた悪い人を入れとく牢屋ってどこ?それともふんじばっとく?」
「とりあえず意識が戻る前に縛っときましょうか」

オジさんが指示を出すとすぐさま部下の人がいろいろと運んできてくれる。用意してもらったので手と足を縄で、それとついでに小指をヒモで結んでおくことにしよう。

「指を縛るのは何故です?」
「こうすると抜け出しにくいんだよ、中には縛られた姿から抜け出す奴が居るから」
「なるほど」

小指を縛る段になって彼の体が微かに強張ったのを感じた。逃げる気まんまんだね、だけどもそうは問屋が卸さないのだ。丁寧に縛ってあげようじゃないか。

「あの、この体を反らせる縛り方は・・・?」
「ちょっとした嗜みってやつだよ、これだともひとつ逃げにくくなるんだよん」

最後の仕上げに手首と足首をつなげておく。これで手足の関節構造からさらに抜け出しにくくなり、体型が『突然変わっても』大丈夫なのだ。

「ね、逃げらんないでしょ?暗殺者さん」
「!」
「寝たふりしてから縄を抜けて逃げる算段だったんでしょうけど無駄無駄無駄ァ!私からご馳走を奪った罪は重いよ!」

フードを剥ぎ取って素顔を拝見する。すると気絶していた彼は既に意識を取り戻しており、ちらちらと辺りを窺っていたのはお見通しなのだ。

「死んだ振りがしたいなら動物さんくらい上手くないとね」
「よく気付かれましたな」
「視線が泳ぐのは起きてる証拠だもの」

私の言葉にぎょっとした様子の暗殺者さん。ま、普通なら気付かないだろうけど精霊さんの声が聞ける私には異変を教えてくれる見張りさんが沢山居るのだ。

「それと、国王暗殺なんて大それたことをやってのけられる大きなメリットがこの暗殺者さんにはあるんだよね」
「準備?」
「うん、この暗殺者くん・・・いや、ちゃんと呼ぶべきかな?」
「!!」

そしてこの暗殺者さんがもう一つ周到な準備をしている事がある。恐らく私が感じている違和感がそれを裏付けている、そしてそれはおそらく彼の反応からそれは事実だ。

「暗殺者・・・ちゃん?」

オジさんは頭に?を浮かべているので私が答え合わせをしてあげる必要がある。

「さて、この銀髪褐色の好青年がどう変わるか・・・見物だね」

今の彼は銀髪をショートにそろえた髪型で、やや可愛い顔立ちをしているが立派な男性だ。体格も華奢だが男性のそれであり、筋肉もついている。

「さて、此処に取り出したるはわが師にしてこの世界の支配者・・・五龍が一柱、『風龍』より下賜されたる『風の槍』・・・」

魔法陣を呼び出し、大仰に私は槍を取り出す。相変わらず鮮やかなそれは私の手に触れるとまるで喜びを示すかのように微かに震え、鮮やかに色を見せる。

「なんと美しい・・・」
「おお・・・」
「あれが殿下の危急をお救いしたという・・・」

何時の間にかギャラリーが出来上がっていたが気にしない。っていうかこういう大げさな芝居がかった動作って結構楽しい。

「風の槍は全ての偽りを吹き飛ばす、さぁ・・・槍の前に全てを曝け出すが良い」

穂先でベールをはがす様に彼の頭を撫でる。すると彼の体が俄かに軋み始める。

「・・・!」
「これは・・・」
「なんと!」

何度目かの驚きの声が起こる。目の前の男性が徐々に変身していくのだから仕方ないよね。

「か弱い姿を隠す為に男性の姿を取ったか、はたまた・・・」

目の前の男性は瞬く間に姿を可憐な少女へと変えた。ショートの髪はセミロングまで伸び、筋肉質な体は女性のそれに変わった。目つきも鋭さは残るもののたれ目がちで可愛い。

「な、何故私の秘術を・・・!」
「いかに優れていようと女のカンは誤魔化せないんだよん」
「か、勘だと・・・?!」

大それた事を堂々とできるという事はそれなりの保険があるということ。例え姿かたちが似通っていても性別が変わっていれば大抵は見過ごされてしまう。今回の大胆な犯行はそれに裏打ちされた事だということだ。

「ところで貴女発育いいね、ほら此処とか私とおんなじくらい?」
「や、やめっ・・・突かないで・・・ひゃん!」
「はしたないですぞ!」

態度が気に入らないのでちょっといじめようとしたらオジさんに怒られてしまった。
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