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ドラゴンと動力機関の章
テルミットとおやすみなさい
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とりあえずお仕事強制終了シークエンスに移行する。この際テルミットは恥ずかしがりやなのでちょいとセクハラすればそちらに気を取られて仕事どころではなくなる。
(とはいえ突然襲うのは趣味じゃないし・・・)
とりあえず軽いボディタッチから始めるとして俺はテルミットの後ろに立つ。
「いくら旦那様のお願いでも今回は止めませんよ?」
「いいさ、好きにしなよ」
そう言うと肩をもんでやる。カッチカチやぞ!こんなになるまでよくもまあ頑張るもんだ。コイツの前世は日本人なんじゃないのか?
「ふふ、ありがとうございます。でも、やめませんよ?」
まるで小遣いをせびりに来たガキをあしらうような物言いだが口の端がわずかに持ち上がっている。
エルフ達も獣人達もそうだがボディタッチを好む傾向にあり、鼻をつけて匂いをかぐ程度の事では嫌がる素振りも見せない。文化の差だろうか?
しかし恥ずかしいかどうかは別問題でテルミットは大体直ぐに顔を赤くして狼狽してしまうので可愛いのだが・・・。
(反応が薄いな・・・)
肩を揉むとじきに耳まで真っ赤になるのだが今回は顔色一つ変わっていない。今回は本当にダメか・・・?
「気分が良くなってきました、けどもう大丈夫ですよ」
「遠慮すんな、疲れが残ってるのはわかってんだよ」
肩を多少揉んだくらいで不休で働いている疲労が取れるもんか。治癒魔法をかけたって重度の疲労を取るには力不足だ。多少効率を上げたり不眠を取り除いたりはできたりするがそれでも全くはなくならない。
「まったく無茶ばかりしやがって」
「それ、貴方にだけは言われたくないんですけど・・・」
テルミットが困ったような表情をしていたが徐々に血行が良くなってきたのかテルミットの肌が徐々に温かくなってくるとそれにともなってうっすらと汗を掻き始めてくる。
「そろそろ・・・ん?」
肩から首筋に移行しようかと一瞬手を離すと手にうっすらとファンデーションみたいなものが。
(まさか・・・)
俺は首筋を解すようにマッサージしつつこっそり布で擦って見ると・・・。やっぱり化粧していた。
だいぶ巧妙にしてたが・・・顔色が変わらない理由はこれかよ。なんてせこい真似を・・・。
化粧をこっそり落としきると我慢しているのがありありと分かるほど赤くなっている。これはマッサージの効果じゃないな。よくよく見ると耳の付け根辺りまで赤くなっている。つまり限界は近いという事だ。
となるとフィニッシュブローを叩き込むのは今しかない。
「はむっ」
「ひにゃぁぁぁあああっ!!」
長い耳を甘噛みする。クリーンヒット。こうかはばつぐんだ!
ぴーんと直立したテルミットを素早く仕事机から引き離し、寝室へと引っ張り込む。
「だ、だめですっ!まだ仕事が・・・!」
「ダメだ、お前は頑張りすぎる」
化粧を落とし、服をパパッと脱がすとパジャマ姿に着替えさせる。やましい気持ちが無い訳では無いが今の彼女は疲労困憊。そんな状態でいたすほど俺は獣ではない。それに抱きしめて眠るだけでも十分な役得である。
「俺が来ないと休暇も取れないんじゃ目が離せんだろうが」
そう言うとテルミットは何かに気付いたような素振りで頬を赤らめる。
「心配はするがあんまり繰り返すと本気で怒るぞ」
「ちなみに怒るとどうなりますか?」
「集落に連れてって専業主婦化させ・・・そのちょっといいかも的な顔やめろ!怒るぞ!」
「お、追われる華といいますか・・・」
「やかましい!」
俺はテルミットをベッドに寝かせると彼女の目元を拭う。すると最後の化粧が落ちて目の下にできたクマが顔を出した。
「此処まで頑張ってどうする?心配するヤツが増えるだろうが・・・」
「うう・・・」
俺もついでベッドに横になるとテルミットはそっと俺に寄り添うようにくっついてくる。
「どうした?」
「折角休むのですから・・・いいですか?」
「いいさ、これくらい」
テルミットは笑顔を浮かべると俺の腕に頭を乗せて目を閉じる。すると彼女はものの一分も立たないうちに寝息を立て始める。
「ったく・・・」
世話の焼けるヤツだ。けど嫌じゃない。誰かの為に頑張ることがこれほど心地良いのはおそらく・・・。
「惚れた弱みってやつか」
俺の腕を枕に寝息を立てる彼女は安心しきっていて普段の凛とした真面目なオーナーの顔ではなく、一人の女性としての表情を俺に見せてくれる。彼女が起きたらちゃんと言わないといけない。今度こそちゃんと休みをとって、部下も可愛がってやれるようにならないとな。
空いた手でテルミットの髪に指を通して手櫛をかけるように滑らせるとなんの抵抗も無く俺の手をすり抜ける。長い耳は時折ぴこぴこと動いており、とても可愛らしい。
「可愛いヤツ、無茶だけはしてくれるな。道はまだ長い。きっと少しくらいの休暇は許してくれる」
「ん・・・」
頬をなでるとテルミットはまるで俺の話に頷いたように声を漏らし、肩をすくめるとぴったりと俺に寄り添う。俺も正面から抱き合うように体を入れ替えるとテルミットを抱きしめたままゆっくりと目を閉じる。おそらく明日の朝は早い。名残惜しいが何時までも起きているのはよくないだろう。
だから俺は彼女と同じ夢がみれたらと思いながらゆっくりと意識を沈めていった・・・。
(とはいえ突然襲うのは趣味じゃないし・・・)
とりあえず軽いボディタッチから始めるとして俺はテルミットの後ろに立つ。
「いくら旦那様のお願いでも今回は止めませんよ?」
「いいさ、好きにしなよ」
そう言うと肩をもんでやる。カッチカチやぞ!こんなになるまでよくもまあ頑張るもんだ。コイツの前世は日本人なんじゃないのか?
「ふふ、ありがとうございます。でも、やめませんよ?」
まるで小遣いをせびりに来たガキをあしらうような物言いだが口の端がわずかに持ち上がっている。
エルフ達も獣人達もそうだがボディタッチを好む傾向にあり、鼻をつけて匂いをかぐ程度の事では嫌がる素振りも見せない。文化の差だろうか?
しかし恥ずかしいかどうかは別問題でテルミットは大体直ぐに顔を赤くして狼狽してしまうので可愛いのだが・・・。
(反応が薄いな・・・)
肩を揉むとじきに耳まで真っ赤になるのだが今回は顔色一つ変わっていない。今回は本当にダメか・・・?
「気分が良くなってきました、けどもう大丈夫ですよ」
「遠慮すんな、疲れが残ってるのはわかってんだよ」
肩を多少揉んだくらいで不休で働いている疲労が取れるもんか。治癒魔法をかけたって重度の疲労を取るには力不足だ。多少効率を上げたり不眠を取り除いたりはできたりするがそれでも全くはなくならない。
「まったく無茶ばかりしやがって」
「それ、貴方にだけは言われたくないんですけど・・・」
テルミットが困ったような表情をしていたが徐々に血行が良くなってきたのかテルミットの肌が徐々に温かくなってくるとそれにともなってうっすらと汗を掻き始めてくる。
「そろそろ・・・ん?」
肩から首筋に移行しようかと一瞬手を離すと手にうっすらとファンデーションみたいなものが。
(まさか・・・)
俺は首筋を解すようにマッサージしつつこっそり布で擦って見ると・・・。やっぱり化粧していた。
だいぶ巧妙にしてたが・・・顔色が変わらない理由はこれかよ。なんてせこい真似を・・・。
化粧をこっそり落としきると我慢しているのがありありと分かるほど赤くなっている。これはマッサージの効果じゃないな。よくよく見ると耳の付け根辺りまで赤くなっている。つまり限界は近いという事だ。
となるとフィニッシュブローを叩き込むのは今しかない。
「はむっ」
「ひにゃぁぁぁあああっ!!」
長い耳を甘噛みする。クリーンヒット。こうかはばつぐんだ!
ぴーんと直立したテルミットを素早く仕事机から引き離し、寝室へと引っ張り込む。
「だ、だめですっ!まだ仕事が・・・!」
「ダメだ、お前は頑張りすぎる」
化粧を落とし、服をパパッと脱がすとパジャマ姿に着替えさせる。やましい気持ちが無い訳では無いが今の彼女は疲労困憊。そんな状態でいたすほど俺は獣ではない。それに抱きしめて眠るだけでも十分な役得である。
「俺が来ないと休暇も取れないんじゃ目が離せんだろうが」
そう言うとテルミットは何かに気付いたような素振りで頬を赤らめる。
「心配はするがあんまり繰り返すと本気で怒るぞ」
「ちなみに怒るとどうなりますか?」
「集落に連れてって専業主婦化させ・・・そのちょっといいかも的な顔やめろ!怒るぞ!」
「お、追われる華といいますか・・・」
「やかましい!」
俺はテルミットをベッドに寝かせると彼女の目元を拭う。すると最後の化粧が落ちて目の下にできたクマが顔を出した。
「此処まで頑張ってどうする?心配するヤツが増えるだろうが・・・」
「うう・・・」
俺もついでベッドに横になるとテルミットはそっと俺に寄り添うようにくっついてくる。
「どうした?」
「折角休むのですから・・・いいですか?」
「いいさ、これくらい」
テルミットは笑顔を浮かべると俺の腕に頭を乗せて目を閉じる。すると彼女はものの一分も立たないうちに寝息を立て始める。
「ったく・・・」
世話の焼けるヤツだ。けど嫌じゃない。誰かの為に頑張ることがこれほど心地良いのはおそらく・・・。
「惚れた弱みってやつか」
俺の腕を枕に寝息を立てる彼女は安心しきっていて普段の凛とした真面目なオーナーの顔ではなく、一人の女性としての表情を俺に見せてくれる。彼女が起きたらちゃんと言わないといけない。今度こそちゃんと休みをとって、部下も可愛がってやれるようにならないとな。
空いた手でテルミットの髪に指を通して手櫛をかけるように滑らせるとなんの抵抗も無く俺の手をすり抜ける。長い耳は時折ぴこぴこと動いており、とても可愛らしい。
「可愛いヤツ、無茶だけはしてくれるな。道はまだ長い。きっと少しくらいの休暇は許してくれる」
「ん・・・」
頬をなでるとテルミットはまるで俺の話に頷いたように声を漏らし、肩をすくめるとぴったりと俺に寄り添う。俺も正面から抱き合うように体を入れ替えるとテルミットを抱きしめたままゆっくりと目を閉じる。おそらく明日の朝は早い。名残惜しいが何時までも起きているのはよくないだろう。
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