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ドラゴンと独立宣言の章
呪術師集団・・・っていうか
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屋内は靴を脱いで上がるようになっておりこの世界には珍しい和風なスタイル。畳らしきものまであるぞ。
「ほほぅ、ボロい所以外は結構いいところじゃないか」
「うぅ・・・早く帰ってくださいぃぃ・・・」
「話すこと話して、俺たちにちょっかい出さないって約束できるならかえってやってもいいがな」
そう言うと俺はホントに懐かしくなってしまった炬燵に件のダークエルフを押し込み、俺も座り込む。
「手慣れてる・・・知ってるの?」
「炬燵だろ、知ってるさ」
ちゃんと機能しているらしくほんのりと温かい。隙間風のせいか肌寒い部屋には必須だろうがどういった理屈で動いているのかと思えば中で炭を焚いているようだ。
「懐かしいな」
火鉢でも良かったが。この暖かさと木造の家屋がなんだか郷愁の念を呼び起こしてくれる。そんな俺のつぶやきを聞いた彼女が不思議そうに首をかしげる。
「懐かしい?・・・も、もしかしてニホンジンなの?サマルの訛りだけど」
「日本人を知ってるのか」
「ぶ、ブンロク爺ちゃんから、き、聞いてるから」
「生憎とこの体は日本人とは無縁だが、そうさな・・・、よく知ってる」
「ぜ、前世を覗ける体質なの?とと、時折いるらしいけど」
どうやらブンロク老と知り合いのようだ。そうなると個人的にもほっておけないな。しかも俺の境遇に関してもそれなりに知識があるようだ。
「ほほう、お前さん呪術師というよりも魔術師と言った方が正しいかもしれんな」
「か、買い被り・・・知識だけ・・・」
「それを知りうるだけでどれだけ凄いという事か・・・、わからんとは言わせんぞ」
元よりバカげた呪いを作り出すだけの知識がある。放っておいても良かったが囲っとかないと結構面倒くさいな。
「うぅぅ・・・知りたがりが裏目に・・・」
「放っておいても良かったがな、お前さん放置すると危険な事が分かったから悪いが俺の国に来てもらうぞ」
「そ、そんな引きこもり生活が・・・」
「なら俺の国でおとなしくしてろ、ダークエルフとエルフのいさかいも終わった今コソコソ隠れる必要もないだろ」
「うそ、あの二種族が・・・?!」
俺がそう言うと彼女は驚いた様子で言う。ま、何百年と争ってきたんだから当然だわな。なんとまあ、上手くやれたもんだ。天運は我に味方せりってか。慌ただしく動き過ぎてあの後はたいていの事が普通に思えたくらいだ。
「どうやって・・・っていうか、それじゃ、貴方・・・が?私を迎えにきたの?」
「結界をすり抜けてこんな辺鄙な場所に来る理由が他にあるか?」
「うーん・・・知らない間に世界が動いているぅ・・・」
そう言いながら話しているとしびれを切らしたのかアウロラが入ってきた。
「ヴォル!いつまで話して・・・あ!」
「うっ!」
「?」
入るなり彼女達は互いに見つめあったまま固まった。なんだ?知り合いか?
「セボ・マシュート!ダークエルフ始まって以来の天才魔術師にして星読みの御子!」
「うあぁぁあ・・・身バレしたぁぁぁ」
「有名人か?」
頭を抱えてそう言っていたが俺がそう尋ねるとアウロラはこくりと頷く。
「呪印の基礎を築き上げた古代の魔術師の末裔にして、天を巡る星を見る術を扱うダークエルフの中でも高位の呪術師です。始祖様は初めて人間に魔術を齎したとも」
そう言われてドラペディアを調べてみると・・・、お、出て来た。なになに、魔術を生み出した魔術の祖、魔術王と称される一族の子孫だと・・・?すげえな、魔術師と俺が称したのは偶然だったが・・・。
「サラブレッドだな」
「そ、そんなに凄くないから・・・名前負けしてるし」
「オリジナルの呪術をぽこぽこ作っておいて凄くないとか嫌みですか」
隣の炬燵に潜り込んで言うアウロラ。はふー、と声を出して俺の肩に寄り掛かる姿が可愛い。炬燵の魔力にとりつかれても知らんぞー。
「とりあえず全てのダークエルフとエルフは主様の元へ帰参すべきです、例え貴女でもそれは例外ではありません」
ふにゃふにゃしながら言うが・・・彼女達にとってドラゴンは絶対の存在なのだ。権威を振りかざすのはあまり好きではないがな。
「うーん、でも・・・彼が・・・ドラゴン様がいるなら・・・私いらなくない?」
「貴女がいるかいらないかではありません!」
勝手に議論というか、色々とヒートアップしているぞ。止めに入ろうかとも思ったがどうしたもんか。
ん?待てよ、呪術師集団とかジョーカー『ズ』とかついてるけど・・・。
「ところでだが、お前さん仲間はどこにいるんだ?」
「う・・・」
「う?」
なんだ?どういうことだ?急にしどろもどろになりだしたぞ。まさかとは思うが・・・。
「まさか、ボッチかお前」
「うぎゃあああん・・・言”わ”な”い”でよぉぉぉ・・・」
「うわ、ガチ泣きしやがった」
ぎゃんぎゃん泣き出しやがったぞこいつ。うかつ過ぎたか。まさか泣くとは。
「ほほぅ、ボロい所以外は結構いいところじゃないか」
「うぅ・・・早く帰ってくださいぃぃ・・・」
「話すこと話して、俺たちにちょっかい出さないって約束できるならかえってやってもいいがな」
そう言うと俺はホントに懐かしくなってしまった炬燵に件のダークエルフを押し込み、俺も座り込む。
「手慣れてる・・・知ってるの?」
「炬燵だろ、知ってるさ」
ちゃんと機能しているらしくほんのりと温かい。隙間風のせいか肌寒い部屋には必須だろうがどういった理屈で動いているのかと思えば中で炭を焚いているようだ。
「懐かしいな」
火鉢でも良かったが。この暖かさと木造の家屋がなんだか郷愁の念を呼び起こしてくれる。そんな俺のつぶやきを聞いた彼女が不思議そうに首をかしげる。
「懐かしい?・・・も、もしかしてニホンジンなの?サマルの訛りだけど」
「日本人を知ってるのか」
「ぶ、ブンロク爺ちゃんから、き、聞いてるから」
「生憎とこの体は日本人とは無縁だが、そうさな・・・、よく知ってる」
「ぜ、前世を覗ける体質なの?とと、時折いるらしいけど」
どうやらブンロク老と知り合いのようだ。そうなると個人的にもほっておけないな。しかも俺の境遇に関してもそれなりに知識があるようだ。
「ほほう、お前さん呪術師というよりも魔術師と言った方が正しいかもしれんな」
「か、買い被り・・・知識だけ・・・」
「それを知りうるだけでどれだけ凄いという事か・・・、わからんとは言わせんぞ」
元よりバカげた呪いを作り出すだけの知識がある。放っておいても良かったが囲っとかないと結構面倒くさいな。
「うぅぅ・・・知りたがりが裏目に・・・」
「放っておいても良かったがな、お前さん放置すると危険な事が分かったから悪いが俺の国に来てもらうぞ」
「そ、そんな引きこもり生活が・・・」
「なら俺の国でおとなしくしてろ、ダークエルフとエルフのいさかいも終わった今コソコソ隠れる必要もないだろ」
「うそ、あの二種族が・・・?!」
俺がそう言うと彼女は驚いた様子で言う。ま、何百年と争ってきたんだから当然だわな。なんとまあ、上手くやれたもんだ。天運は我に味方せりってか。慌ただしく動き過ぎてあの後はたいていの事が普通に思えたくらいだ。
「どうやって・・・っていうか、それじゃ、貴方・・・が?私を迎えにきたの?」
「結界をすり抜けてこんな辺鄙な場所に来る理由が他にあるか?」
「うーん・・・知らない間に世界が動いているぅ・・・」
そう言いながら話しているとしびれを切らしたのかアウロラが入ってきた。
「ヴォル!いつまで話して・・・あ!」
「うっ!」
「?」
入るなり彼女達は互いに見つめあったまま固まった。なんだ?知り合いか?
「セボ・マシュート!ダークエルフ始まって以来の天才魔術師にして星読みの御子!」
「うあぁぁあ・・・身バレしたぁぁぁ」
「有名人か?」
頭を抱えてそう言っていたが俺がそう尋ねるとアウロラはこくりと頷く。
「呪印の基礎を築き上げた古代の魔術師の末裔にして、天を巡る星を見る術を扱うダークエルフの中でも高位の呪術師です。始祖様は初めて人間に魔術を齎したとも」
そう言われてドラペディアを調べてみると・・・、お、出て来た。なになに、魔術を生み出した魔術の祖、魔術王と称される一族の子孫だと・・・?すげえな、魔術師と俺が称したのは偶然だったが・・・。
「サラブレッドだな」
「そ、そんなに凄くないから・・・名前負けしてるし」
「オリジナルの呪術をぽこぽこ作っておいて凄くないとか嫌みですか」
隣の炬燵に潜り込んで言うアウロラ。はふー、と声を出して俺の肩に寄り掛かる姿が可愛い。炬燵の魔力にとりつかれても知らんぞー。
「とりあえず全てのダークエルフとエルフは主様の元へ帰参すべきです、例え貴女でもそれは例外ではありません」
ふにゃふにゃしながら言うが・・・彼女達にとってドラゴンは絶対の存在なのだ。権威を振りかざすのはあまり好きではないがな。
「うーん、でも・・・彼が・・・ドラゴン様がいるなら・・・私いらなくない?」
「貴女がいるかいらないかではありません!」
勝手に議論というか、色々とヒートアップしているぞ。止めに入ろうかとも思ったがどうしたもんか。
ん?待てよ、呪術師集団とかジョーカー『ズ』とかついてるけど・・・。
「ところでだが、お前さん仲間はどこにいるんだ?」
「う・・・」
「う?」
なんだ?どういうことだ?急にしどろもどろになりだしたぞ。まさかとは思うが・・・。
「まさか、ボッチかお前」
「うぎゃあああん・・・言”わ”な”い”でよぉぉぉ・・・」
「うわ、ガチ泣きしやがった」
ぎゃんぎゃん泣き出しやがったぞこいつ。うかつ過ぎたか。まさか泣くとは。
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