2 / 2
第一章
5階攻略!
しおりを挟む
「ふあぁ…よく寝たぁ。」
割と長かった睡眠を終え、体を起こす。
「アルはまだ寝てるのかな。」
寝息が聞こえるのでそうだろう。
私はローブを着て杖を持つ。
「ちょっと魔法の練習でもしようかな。」
私は魔導書を出し、闇魔法のページを開く。
「ええっと対集団行動モンスター用の魔法が数個あるはず…」
闇魔法は昔から主に暗殺に使われていたと聞く。
だから集団戦にはあまり強くないのは重々承知している。
だけど数個はあるはず…
「これかな…?」
本をペラペラとめくりながら言う。
「お、それ良さそうな魔法じゃない?」
「うわぁ!?」
突然後ろから声をかけられた。
「あ、ごめんごめん。
そんなにびっくりするとは思わなくて。」
「ちょっとは反省してよ…?」
声の正体はアルだった。
しかしアルとはいえ急に話しかけられたため、凄い声が出てしまった。
「それよりその魔法。」
「ん?
これ?」
私は先ほどから気になっていた魔法を指す。
「いや、こっち。」
全く見えないが、もう片方のページの魔法を指しているのだろう。
「え?
でもこれ…」
「5階は単体であることが多い。
ならこっちの方が良さそうだろう?」
「確かに…」
集団戦用の魔法はまた覚えるとしよう。
今は目先のことだけ考えよう。
「さっきも言ったけど、摩天楼の5階は単体の小ボスであるケースが非常に多い。
ここも例外ではないだろう。」
アルがゆっくりと階段を上りながら言う。
「じゃあ1体の可能性が高いんだね。」
なら私の出番は少ないだろう。
「けど何が嫌かって僕との相性^_^が最悪な可能性が高いんだよ。」
「え…?」
そんな会話を繰り広げていると5階に着いた。
「ほら。」
そんな言葉と同時に辺りの気配を探る。
「やっぱり。」
アルの言う通り敵の数は1で間違いない。
「けど、飛んでるなんて…!」
おそらくドラゴンの部類だろう。
「グリーンドラゴンか…
常に高く飛び、群れない習性をしているモンスターだ。
僕とは比較的相性が悪い。」
「じゃあ私が…!」
そう言うとアルはすぐに声を出した。
「そんなに気負わなくてもいいよ。
当たり前だけど、全く攻撃を当てられないわけではない。
弱いけど遠距離用の技も一応覚えているから。」
そ、そんな技が…
「でも今回はそんなこといってられない。
私が頑張らなきゃだから。」
「はは、頼りになる。
一緒に頑張ろう。」
「うん。」
そう言っている間にグリーンドラゴンは私たちを標的にしたようだ。
まずはダメージを与えて動きを鈍くさせないといけない。
翼竜系のモンスターの弱点は翼だ。
「でもあの位置じゃ私の攻撃が…」
スクーロ・アスティーレが有効ではあるだろうが、生憎と影が小さすぎる。
「じゃあ新技!」
消費MPはとても多いがなんとかなるだろう。
「バルカータ・ギアード!」
私は杖を大きく掲げ、そう叫ぶ。
すると大量の短剣が現れる。
「アッドリツァーレ!」
そう言いながら杖をグリーンドラゴンに向けて縦に振る。
すると短剣はグリーンドラゴンの方へ向かって行った。
しかしあまり当たらず、擦り傷程度。
「速いな…」
「だね。
あの速度に対応してくるなんて…」
かなりMPを消費し、まあまあな速度で撃ったつもりだ。
「でも翼が傷ついてる。
少し動きが鈍くなってるよ。」
た、確かにそう言われたらそうだ。
左翼の先端に切り傷が数箇所ある。
「これなら僕の技も当たるかも!」
そう言ってアルは鞘と刀を持ち、構える。
「風よ、空を斬れ。
音切抜刀術、【雲耀】」
そう言うとアルは途轍もない速さで虚空に刀を振った。
「え?
何して…」
するとグリーンドラゴンから声が聞こえてきた。
「ガァ!?」
「え!?」
思わずそちらに目を向ける。
「雲耀。
僕が唯一持つ遠距離の抜刀術だよ。
焔火とは違う流派なんだけど、同じくひいおじいちゃんが使ってたんだ。」
やはりリィ・グラシアルは強過ぎる…
「でもまだみたいだね。」
相当ダメージを喰らったのだろう。
グリーンドラゴンは高い位置にある台に乗った。
「回復するつもりだ。
追撃を…」
「わかってるよ。
集えマナよ。」
薄々気づいてはいたが、体そのものがとても硬い。
初級魔法は初級魔法でも消費MPを増やして威力を上げなければいけない。
なら私が撃てる最高MPで!
「闇魔法【スクーロ・アスティーレ】!」
私のMPのほとんどを持って行かれた。
「だけどこれで…!」
最後の力を振り絞って杖を振り下ろす。
するとグリーンドラゴンの影から剣が生え、胴体から首までを突き刺した。
確実に仕留め切れた。
そう思っていると案の定グリーンドラゴンは消えた。
「す、凄いね!」
「私が頑張らなきゃだから…
けど…MPが…」
「ナターシャ!?」
その声を聞いた直後、私は深い眠りについた。
色々あったけど、これで5階は突破したはずだ。
割と長かった睡眠を終え、体を起こす。
「アルはまだ寝てるのかな。」
寝息が聞こえるのでそうだろう。
私はローブを着て杖を持つ。
「ちょっと魔法の練習でもしようかな。」
私は魔導書を出し、闇魔法のページを開く。
「ええっと対集団行動モンスター用の魔法が数個あるはず…」
闇魔法は昔から主に暗殺に使われていたと聞く。
だから集団戦にはあまり強くないのは重々承知している。
だけど数個はあるはず…
「これかな…?」
本をペラペラとめくりながら言う。
「お、それ良さそうな魔法じゃない?」
「うわぁ!?」
突然後ろから声をかけられた。
「あ、ごめんごめん。
そんなにびっくりするとは思わなくて。」
「ちょっとは反省してよ…?」
声の正体はアルだった。
しかしアルとはいえ急に話しかけられたため、凄い声が出てしまった。
「それよりその魔法。」
「ん?
これ?」
私は先ほどから気になっていた魔法を指す。
「いや、こっち。」
全く見えないが、もう片方のページの魔法を指しているのだろう。
「え?
でもこれ…」
「5階は単体であることが多い。
ならこっちの方が良さそうだろう?」
「確かに…」
集団戦用の魔法はまた覚えるとしよう。
今は目先のことだけ考えよう。
「さっきも言ったけど、摩天楼の5階は単体の小ボスであるケースが非常に多い。
ここも例外ではないだろう。」
アルがゆっくりと階段を上りながら言う。
「じゃあ1体の可能性が高いんだね。」
なら私の出番は少ないだろう。
「けど何が嫌かって僕との相性^_^が最悪な可能性が高いんだよ。」
「え…?」
そんな会話を繰り広げていると5階に着いた。
「ほら。」
そんな言葉と同時に辺りの気配を探る。
「やっぱり。」
アルの言う通り敵の数は1で間違いない。
「けど、飛んでるなんて…!」
おそらくドラゴンの部類だろう。
「グリーンドラゴンか…
常に高く飛び、群れない習性をしているモンスターだ。
僕とは比較的相性が悪い。」
「じゃあ私が…!」
そう言うとアルはすぐに声を出した。
「そんなに気負わなくてもいいよ。
当たり前だけど、全く攻撃を当てられないわけではない。
弱いけど遠距離用の技も一応覚えているから。」
そ、そんな技が…
「でも今回はそんなこといってられない。
私が頑張らなきゃだから。」
「はは、頼りになる。
一緒に頑張ろう。」
「うん。」
そう言っている間にグリーンドラゴンは私たちを標的にしたようだ。
まずはダメージを与えて動きを鈍くさせないといけない。
翼竜系のモンスターの弱点は翼だ。
「でもあの位置じゃ私の攻撃が…」
スクーロ・アスティーレが有効ではあるだろうが、生憎と影が小さすぎる。
「じゃあ新技!」
消費MPはとても多いがなんとかなるだろう。
「バルカータ・ギアード!」
私は杖を大きく掲げ、そう叫ぶ。
すると大量の短剣が現れる。
「アッドリツァーレ!」
そう言いながら杖をグリーンドラゴンに向けて縦に振る。
すると短剣はグリーンドラゴンの方へ向かって行った。
しかしあまり当たらず、擦り傷程度。
「速いな…」
「だね。
あの速度に対応してくるなんて…」
かなりMPを消費し、まあまあな速度で撃ったつもりだ。
「でも翼が傷ついてる。
少し動きが鈍くなってるよ。」
た、確かにそう言われたらそうだ。
左翼の先端に切り傷が数箇所ある。
「これなら僕の技も当たるかも!」
そう言ってアルは鞘と刀を持ち、構える。
「風よ、空を斬れ。
音切抜刀術、【雲耀】」
そう言うとアルは途轍もない速さで虚空に刀を振った。
「え?
何して…」
するとグリーンドラゴンから声が聞こえてきた。
「ガァ!?」
「え!?」
思わずそちらに目を向ける。
「雲耀。
僕が唯一持つ遠距離の抜刀術だよ。
焔火とは違う流派なんだけど、同じくひいおじいちゃんが使ってたんだ。」
やはりリィ・グラシアルは強過ぎる…
「でもまだみたいだね。」
相当ダメージを喰らったのだろう。
グリーンドラゴンは高い位置にある台に乗った。
「回復するつもりだ。
追撃を…」
「わかってるよ。
集えマナよ。」
薄々気づいてはいたが、体そのものがとても硬い。
初級魔法は初級魔法でも消費MPを増やして威力を上げなければいけない。
なら私が撃てる最高MPで!
「闇魔法【スクーロ・アスティーレ】!」
私のMPのほとんどを持って行かれた。
「だけどこれで…!」
最後の力を振り絞って杖を振り下ろす。
するとグリーンドラゴンの影から剣が生え、胴体から首までを突き刺した。
確実に仕留め切れた。
そう思っていると案の定グリーンドラゴンは消えた。
「す、凄いね!」
「私が頑張らなきゃだから…
けど…MPが…」
「ナターシャ!?」
その声を聞いた直後、私は深い眠りについた。
色々あったけど、これで5階は突破したはずだ。
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる