転生先は上位貴族で土属性のスキルを手に入れ雑魚扱いだったものの職業は最強だった英雄異世界転生譚

第ニ章『そろそろ子爵としても働いていく』

小爵の仕事と冒険者としての仕事を両立することを考えるために一話分使っていく筆者は人間のクズだと言うことを示す回

さて、投稿頻度が遅くなっているにも関わらずほぼ謝ってない筆者には許してやってくれ。
まあ、あのダンジョン攻略から1週間が経った。
そして小爵は忙しいものだと知った。
父上曰く、まだ貴族の中でも最も低い子爵なので仕事は少ない方らしい。
父上は貴族の中でもトップクラスの侯爵らしいからな。
なんせ僕の10倍の仕事はあるんだとか。
ちなみに今は必ず僕がしなければならない仕事以外はニコやその他の執事たちにやってもらっている。
って考えただけでめちゃ迷惑掛けてるな…僕…
ちなみに時間が空いているときは仕事のやり方を教えてもらったり、やっていたりする。
しかしダンジョン攻略もある程度終わり、
冒険者としての仕事は一通り終わった。
しかし、これからどのタイミングでも冒険者の依頼は来るだろう。
なんせ僕らはSSSランクパーティを倒したSランクパーティなのだから。
なので貴族としても、冒険者としても生きていたい。
それは簡単なことではないと分かってる。
だけどやるしかないのだ。
じゃあどうすれば出来る？
貴族としての仕事は一日3時間程度。
たまに国王様に呼ばれることがあるが、
まあ余程のことがない限りこれぐらいで見積もっておこう。
しかし冒険者としての仕事は一日じゃ終わらないときもある。
前のダンジョン攻略はたまたま上手く行ったが、これからもそうとは限らない。
じゃあどうすればいい？
どちらも時間を割くことは出来ない。
ならば冒険者としての仕事を減らす？
いや、僕らはSランクなのだ。
そう簡単にはいかない。
好きなことをしろ。
僕は常にそう考えているが、そうとは限らないこともある。
それが、今だ。
さて、フィカとギシュに頼んで代わりをやってもらう…
いや、大きすぎて役に立たんこともある。
前読んだ本の方法を使ってみる…か？
いや、あれは依代が必要だ。
いや待てよ…？
よく考えてみたら僕の作った人間を依代にすればいいのか…？
上手くいけばいいんだけどな…
僕は扉を開けていつもの裏庭に行った。
するとシルファ姉様がいた。
「シルファ姉様。
お久しぶりです。」
と近づきながら言うとシルファ姉様は笑いながら、
「リィ！
やっと会えた！
やって欲しいことがあるの！」
と言ってきた。
「何で…しょうか？」
「私の使い魔、角兎（ホーンラビット）の依代を作って欲しいの！」
え…？
こんな都合良いときにこんなことある？
神展開じゃん。
「分かりました。
人形のような物ですが…よろしいでしょうか？」
と僕もウッキウキしながら言う。
「うん！」
と笑ってくれた。
「分かりました。
では、召喚しますので、少し離れていてください。」
と言ってシルファ姉様を離れさせる。
そして僕は魔法陣を書き始めた。
「『生成　人形』。」
と言うと人形が四人出てきた。
大きめの男性が一人。
大きめの女性が一人。
そして小さめの男女一人ずつだ。
そして僕はシルファ姉様の角兎を召喚してもらい、
「本当にいいですか？」
と聞いた。
「えぇ。」
とまた頷いてくれるシルファ姉様。
そして僕は角兎を抱える。
「『姉様に従えし魔獣よ、壮麗な人となり給え。』」
と言った。
これで合ってるよな…？
すると角兎は小さめの女の子に吸収された。
「この体は…？」
と角兎の子が喋る。
大成功みたいだ。
「成功したみたいです。」
「えー！
本当だ！
ありがとう！リィ！」
とまた笑ってくれるシルファ姉様。
「お力になれて光栄です。」
とまた礼をした。
「さて帰るかー。」
って待て待て待て！
フィカ達を転移させるためにここに来たのにシルファ姉様の手伝いだけして帰るとか正気か僕！？
と自分でノリツッコミをしながらも人形を召喚する。
大きめの男二人だ。
そして僕はドラゴン二人（匹）を召喚し、
なんやかんやあって成功となった。
しかし魔力量がバカ過ぎて人形がそのままの形を保てず、結局少し身体付きは変わってしまった。
フィカの方は赤い髪でスポーツ系男士的なイケメン。
ギシュの方は青い髪で爽やかなイケメン。
両方モテそうな顔で、少しムカついた今日この頃の僕であった。